[main] GM : レネゲイド。それは背教者の意。
積み重ねの思いすらも容易く塵にし得る劇物。
それは時に、護りたいものの為に戦う決意すらも無慈悲に上書きする。
偶発的な、運命的な、賽子によって齎される、単なる不運の結果によって。
導く。理性の箍は剥がれ、『衝動』という本能に生ける猛獣へ。

その時、人は……何を思う。何を願う。
その剣が、護るべく為ではなく、生命を貶す為に振るわれると知った時。
そして……知性でも、懇願でも止められないと悟った時。
何を抱く。

ダブルクロスthe 3rd edition
『Impulsive Blade』
ダブルクロス─────それは『裏切り』を意味する言葉。

[main] GM :

[main] GM :

[main] GM :

[main] GM : OP1『For Whom the Struggle』 登場:夜野 カリン

[main] GM :  

[main] GM : 涼風吹かれる山奥。蒼天に流れるは、入道雲。

[main] GM : 蝉の鳴き声が、山々を包み込み、日差しが結晶のような形を作り出し、地上へと降り注ぐ。

[main] GM : 広がる緑の自然の中には、機械色は無い。
雄大な大地が存在するのみで、人々が立ち入るには険しい場所でもあった。

[main] GM : さらに、フォーカスされていくと……鬱蒼とした青緑の木々の間に、ぽつりと木造の建物が佇む。
掲げられている札には達筆で描かれた、『嘉藤道場』。

[main] GM : とあるUGN関係者が営む道場であり、訓練の一環で用いられることがある。
今もなお、ばちりとけたたましい竹刀の弾かれる音が谺する。

[main] GM : 石畳の奥。縁側の奥。襖の奥。
敷き詰められた木造の床に立つ、二つの人影。

[main] テュール : その一つが、竹刀を収める。
金髪灰瞳の偉丈夫。本道場の師範でもあり、UGNエージェントの一人でもある。
コードネーム『テュール』。

[main] テュール : ぽたりと、額から伝った汗が、木造の床に一つの染みを作る。

[main] テュール : 「午前の稽古は、一先ずこれにて仕舞いとしよう」

[main] テュール : 「お疲れ様。立てるか?─────夜野」

[main] テュール : 灰瞳の向けた先に在るは……。

[main] 夜野 カリン : 汗で蒸れた篭手を外すと、その中にもピッタリとしたやや薄手の手袋

[main] 夜野 カリン : 頭の後ろで結ばれた紐を解き、面をはずすと「ぷはっ」と大きく息を吐く

[main] 夜野 カリン : 髪をまとめた手ぬぐいが床に落ち、どこか甘い汗の匂いとともに長い髪が道場を抜ける風をはらんで広がるのも一瞬

[main] 夜野 カリン : 床に大の字に寝転び

[main] 夜野 カリン : 「全然勝てない~…なんでだ~」と、耳をくすぐる囁くような声質で不満の声を上げる

[main] 夜野 カリン : 汗だくの白い道着はベチャッと床に音を立て、荒い息で胸を上下させる

[main] 夜野 カリン : カリンの剣は剣道というよりも、完全に素人が棒を振り回している状態で、技術といったものを感じさせない

[main] テュール : フッ、と頬が綻び、温和な笑みが顔見せる。

[main] 夜野 カリン : それでもそこそこいい動きをしているのはオーヴァードゆえの身体能力であるが、鍛えられたオーヴァードには到底届かない

[main] テュール : 「そりゃ、まだ剣を握り立ての、俺よりも数段も小さい女の子に、倣って直ぐに一本取られたら、この道場の看板を降ろさなくちゃならなくなるだろう」

[main] テュール : 肩を竦めながらも、軽く冗句を口遊み、手摺に掛けていた白いタオルを手に取ると、カリンのもとへと歩を進め、ゆっくりと手渡す。

[main] テュール : 香る、お日様の匂い。おまけに、柔らかな、綿に近い感触。

[main] 夜野 カリン : 「ボク以外誰もこないじゃないですか」

[main] 夜野 カリン : 顔に張り付いて鬱陶しい長髪を避け、タオルで顔の汗を拭う

[main] テュール : 「ははは!まぁな。ご明察の通り、道場破りは一度足りとも来たことがないな」

[main] テュール : 「まぁ立地が立地だ。常人には、認識阻害作用の影響で辿り着けないようになっている」

[main] テュール : 「オーヴァードに関しても、険しい獣道を掻い潜る必要がある。好き好んでこの場所に来る奴は……あまり見たことがないな」

[main] テュール : そう口にしながら、「水分補給も、忘れるなよ」と告げ、たっぷり冷たい水の入ったペットボトルが差し出される。

[main] 夜野 カリン : 「ドージョー破り、見てみたいかも」体を起こし、袖から手を抜いて脇に溜まった汗を拭うと手を伸ばしてペットボトルを受け取る

[main] 夜野 カリン : 蓋を外し、ごくごくごくと喉を鳴らしながら、一気に1/3ほど飲み干した

[main] テュール : 「おいおい、冗談でも止してくれよなあ?破られたら、俺のカヴァーが無くなって、世間様からは無職扱いされてしまうだろう」
眉がハの字に寄せられながら、微笑が零れる。軽い笑い。

[main] 夜野 カリン : ドージョー破りは日本に来てから漫画で見たことはあるが、遭遇したことはない

[main] テュール : 「まぁだが……そうだな」
襖を軽く開く。山々からの冷たい風が、室内へと流れ込む。
夏なれど、高山域になれば、冷気を含む。

[main] テュール : 「夜野は、初めて出会った時と比べて……とても成長している」

[main] テュール : 「それも、俺の予想を遥かに越える速度で……な」

[main] テュール : 「エフェクトを使用しない太刀筋に至っても、文句を口にしながらも、着実に、じっくりと身に着けていっている」

[main] テュール : 「日に日に、俺を驚かすことばかりだ」

[main] 夜野 カリン : 「そうかなぁ……」襟元のゴムを引っ張って自分の体を見てみるが、特に変わった様子はないように感じる

[main] 夜野 カリン : 「エフェクト……」

[main] テュール : そんな様子が目に映り、微笑みがまた、零れる。

[main] テュール : 夜野の口にした言葉に対し、こくりと、ゆっくり、静かに頷く。

[main] 夜野 カリン : エフェクトの使用は禁じられている

[main] 夜野 カリン : それは、エフェクトの使用を許可すること、エフェクトの使用を命令することは

[main] 夜野 カリン : 自身の引き金を他人に任せ、その責任から彼女を遠ざけてきたからであり

[main] 夜野 カリン : 同時にそれが、命を奪うこと、自身と他者の死に関与せずに道具に徹することが出来る

[main] 夜野 カリン : 死というものを現象としては理解していても、それを実感できずどこか他人事に感じる原因の一つだったからだ

[main] 夜野 カリン : 「次の仕事では、使ってもいいんですか?」

[main] 夜野 カリン : そんなことは知らない彼女は、エフェクトの使用を禁止されている今の状況は、自分の力を認められていない、必要とされていないようでとても不服に感じていた

[main] テュール : 「駄目だ─────と、いつもは口にしていただろう」
僅かに振り返り、細められた目と共に笑む。吹かれる山風により、短い前髪が、ゆったりと揺らされる。

[main] テュール : 「だが、夜野は素晴らしい成長を遂げている。故に……俺は、こうする」

[main] テュール : 立てられる、太い人差し指。

[main] テュール : 「夜野。これから出す、俺の問いに対し……夜野なりに、答えを出してほしい」

[main] テュール : 「そうすれば、夜野の自由意思によるエフェクト使用を許可する」

[main] テュール : 「どうだ。挑戦してみるか?」
にやりと笑う。

[main] 夜野 カリン : 「もちろん」

[main] テュール : 「それは重畳。では、俺からの問いは、これだ」

[main] テュール : 「For Whom the Struggle」

[main] テュール : 「夜野。お前の持つエフェクト……『力』は」

[main] テュール : 「『誰』の為にある?」

[main] テュール : 「この答えを、導き出してほしい。ああ、言っておくが、一朝一夕の回答をするつもりなら」

[main] テュール : 「解答用紙はびりびりに引き裂く」

[main] テュール : 「この問いは……UGNであること、『日常』の『守護者』であるが為に、大きな意味を成すことになる」

[main] テュール : 「前線で働く者達は皆それぞれ……各々の『答え』を持つ」

[main] テュール : 「大嵐を前にしても、災厄を前にしても、揺らぐことの無い『芯』として……胸の奥に立つ」

[main] テュール : 「それを夜野。お前に……答えてもらう」

[main] 夜野 カリン : 不満げにゴロゴロと喉を鳴らす

[main] 夜野 カリン : FHセルでは何のために力を使うかは教えてくれた

[main] テュール : そんな様子に、ははは!と哄笑が漏れる。

[main] 夜野 カリン : 自分が何のために存在するのかも定義してくれた

[main] テュール : ─────そして、不平不満を露わにしながらも……思考巡らす愛弟子の姿を、目に焼き付けていた。

[main] 夜野 カリン : 真っ暗な海の底に突き放されたような感覚を覚え、眉根を寄せる

[main] テュール : 「それとも……解答を放棄して、首輪付きの生活のままでいとくか?」
にやりと、挑発的な笑み。

[main] 夜野 カリン : 「世の中の対立するすべてをなくし、まっさらな地平に一つだけの秩序を打ち立てるため」

[main] 夜野 カリン : 「では、ないですよね」

[main] 夜野 カリン : セルで繰り返し教えられた革命のお題目

[main] 夜野 カリン : 教えたエージェントはそんなことは何も考えておらず、ただ戦争の火種を作るのに利用するために少年少女に吹き込んでいたただのでまかせ

[main] テュール : 「まだそれは、『建前』の域を越えないものだな。群としての目標だ」

[main] テュール : 「俺の問いは、『思想』にある。そして……夜野」
寄り、そうして眼前に立つと……。

[main] テュール : ぽん、と、華奢な少女の頭に、大きく太い手が、優しく置かれる。

[main] テュール : 「お前の感情……お前の、『想い』にある」

[main] テュール : 「今この場で、すぐに出せるものではないだろう。期日を設けよう」

[main] テュール : 「ひと月だ。それまでに……俺を唸らせる答えを持ってくるんだな」
にやりと挑発的に、それでいながら……『期待』を内包した目を向ける。

[main] 夜野 カリン : 聞いてか聞いていないのか、うーんとうなり声を上げつつ思案している

[main] 夜野 カリン : それは、少女が今まで本当に自分の意志や考えで動いたことがないということの証左でもあった

[main] 夜野 カリン : 考えてると頭に血が上るようで、夏の気候に顔に赤みがさしていく

[main] テュール : 「はっはっはっは!やはり、夜野には難しかったか?」
両肩が大仰に竦められる。

[main] テュール : 「ま。俺としては……初めての道場破りは」

[main] テュール : 「夜野。お前に期待しているところなのだが」

[main] テュール : 「一先ず、休憩時間だ。休憩もまた、稽古に欠かせない要素だ」

[main] テュール : 「俺は少し日を浴びてくる」

[main] テュール : そう告げ、踵が返される。夜野から見えるは、大きな背。

[main] 夜野 カリン : 「そっちは一月じゃ無理です」こと剣道においては全然歯が立たない

[main] テュール : 「フッ、そういうことではない」
顔を向けぬまま、語る。

[main] テュール : 「道場破りとは、力技のみで師範を凌ぐだけではない」

[main] テュール : 「そのやり方は─────いや、これも……問いに関わるものだな」

[main] テュール : 「とりあえず、夜野もしっかり休息を取るのだぞ」

[main] 夜野 カリン : 「お昼ごはん…の前にお風呂~」

[main] テュール : 「前々から思っていたのだが、風呂は別に夜でいいのでは? いや、女子とはそういうものなのか……?」

[main] テュール : 「まぁいい。ついでに薪を割って沸かしてこよう」

[main] 夜野 カリン : 「汗かいてない先生はそうでしょうけど」自分は汗だくで、このままでは着替えたくない

[main] 夜野 カリン : 「水でいいです」

[main] テュール : 「水浴びか。獣に気を付けるのだぞ」

[main] 夜野 カリン : 「はーい」

[main] テュール : 気の抜けたような、平和な返事にまた、笑みがくすりと漏れ、偉丈夫は道場の外へと抜けた。

[main] 夜野 カリン : ゴロゴロと床を転がり、しばらく疲労に対し抗議の姿勢を示していたが

[main] 夜野 カリン : そんなことしててもなんにもならないのに気づき、サンダルを履くと森の中を川に向かって歩いていった

[main] 夜野 カリン : 茂みから低く響く唸り声に気づくことなく……

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : OP2『Children Days』 登場:柄井 志導

[main] GM :  

[main] GM : 安閑恬静な雰囲気広がる住宅地。
薄みがかった青空にぷつぷつと塗されるは、白い雲。
その中を羽搏く鳥は、どこまでも自由。

[main] GM : 電線飛び交う彼方に、朝焼けが昇りゆく。
家々にて、目覚ましのアラームが鳴り響いていることだろう。

[main] GM : 夜を越えし静寂の街に、活気が訪れようとしていた。
そんな町々の中。フォーカスされていくは、質素な造りの扉。
今は既に防犯対策の為に撤去されているが、ここは……。

[main] GM : 柄井家。

[main] GM : 一人の少年が住んでいた。

[main] 柄井 志導 : 「おきたくない…ねてたい……」

[main] GM : 真っ暗な部屋。カーテンは閉ざされており、一寸の光をも遮っている。

[main] GM : 既に鳴っているスマートフォンのアラームに、もはやこの時代、物珍しい目覚まし時計も耳を劈く金切り声を上げていた。

[main] 柄井 志導 : 手だけ伸ばして止めようとしてます

[main] 柄井 志導 : 見当違いの場所をばしばし叩く。

[main] GM : 夢現。起動に時間が要るのだろう。
靄ついた思考回路の少年。緩やかな一日の始まり……。かと思えば。

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくん!!」

[main] 橋元 加奈 : ばあん!扉が勢いよく開かれる。施錠はしてあった。
何故開いた?理由は簡単。ちゃり。その手には鍵。合鍵だ。

[main] 橋元 加奈 : 玄関に佇むは、茶髪茶瞳に、ダイナミックな胸部を特徴とする、溌剌とした少女。

[main] 橋元 加奈 : きりりとした目付きで部屋へと上がり込むと、しゃ!とカーテンが開かれる。容赦無しに。

[main] 橋元 加奈 : そうして寝坊助状態の志導へと一気に日の光が差し込まれていった。

[main] 柄井 志導 : 「うわああああ…なんだ加奈か…おやすみぃ…」

[main] 橋元 加奈 : 「こらーー!寝ないのー!この寝坊助さんめー!!」

[main] 橋元 加奈 : 「起~~~きろ~~~~~!!」

[main] 橋元 加奈 : 志導を包む布団を、ぐっ!と掴んだかと思えば、豪快に引っぺがす。

[main] 柄井 志導 : 「ああ〜」

[main] 橋元 加奈 : 「とーう!」
間の抜けた声に対し、一喝でも与えるかのようにボディダイブ。

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくん!学校~~~!起ーーきーーろーーー!」

[main] 柄井 志導 : 「むぐぐ…」

[main] 橋元 加奈 : メガトロポリス並みの胸部が潰れながら、志導少年を圧する。さながら、プロレス技だ。

[main] 橋元 加奈 : 「えいえい!」

[main] 橋元 加奈 : おまけに、頬を摘まんでは引っ張る。むにむにと。

[main] 柄井 志導 : 「起きます起きます…」

[main] 橋元 加奈 : 肉薄した状態で、志導と顔が目と鼻の先の距離にて、にんまりと笑む。無邪気で、屈託もなく。

[main] 橋元 加奈 : 「それでよろしい!」

[main] 橋元 加奈 : 「ほら、言い忘れているよ」

[main] 橋元 加奈 : 「おーはーよーう!」

[main] 柄井 志導 : 「ん、おはよ」

[main] 橋元 加奈 : 「えへへ!+10加奈ちゃんポイントだぞ!」

[main] 橋元 加奈 : よしよしと、寝ぐせの飛び出た志導の頭を、やや粗雑に撫でる。

[main] 柄井 志導 : 「溜まるとどうなるのーっと」

[main] 橋元 加奈 : 「加奈ちゃんがいっぱいご機嫌になっちゃいます!」

[main] 柄井 志導 : 「じゃあ集めるか…」

[main] 柄井 志導 : そのまま撫でられている

[main] 橋元 加奈 : 「やったね!そうこなくっちゃ」

[main] 橋元 加奈 : 「ほーらシドーくん!朝ご飯作るから、それまでにお着換えできる?」

[main] 橋元 加奈 : 「それともまだお眠ちゃんだから、お手伝いが欲しいかなー?」

[main] 柄井 志導 : 「…さすがに一人で着替えるよ…」

[main] 橋元 加奈 : 「ふっふっふっ。恥ずかしがらなくてもいいのに~」

[main] 橋元 加奈 : 「私達、幼馴染なんだから。男の子め~」

[main] 橋元 加奈 : うりうりと、揶揄い交じりに志導の頬がまた摘ままれ、弄られる。

[main] 柄井 志導 : 「うっせ」

[main] 橋元 加奈 : 「わ~!反抗期~!シドーくんのご両親に告げ口しちゃおっかなー?」
ちらちら。

[main] 柄井 志導 : 「だーもう出なさいほら」

[main] 柄井 志導 : ぐいぐいと押し出そうとする。

[main] 橋元 加奈 : 「うわっととと!」
背を抑えながら、部屋の外へと強制どなどな。その反動で乳房がゆっさと揺れる。下着を着用しているにも関わらず、だ。

[main] 橋元 加奈 : 「も~~、シドーくんってば、強引なんだからー」
不平を表すように、頬が膨らむ。しかしながら嫌気を表している、というわけでもなく。

[main] 柄井 志導 : うおすっげ。

[main] 柄井 志導 : 「すぐ降りるから!」

[main] 橋元 加奈 : 「? ……ふふぅ~ん?」
視線を感じたのか、ゆっくりと目付きが細められていき、頬が緩む。

[main] 橋元 加奈 : 「えっちぃ~」
にっ、と悪戯にはにかみながら、腕を組みながら両胸をたくし上げる。

[main] 柄井 志導 : 目線を逸らす。

[main] 橋元 加奈 : 「あはははっ!」
鈴のような笑い声を漏らしながら、表情が愉快に染まる。

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくんってば、男の子~!それじゃ!朝ご飯作ってるからね~!」

[main] 橋元 加奈 : 「あっ!私がいなくなっている間に……二度寝しないことね!」

[main] 柄井 志導 : 「このやろー…」

[main] 橋元 加奈 : けらりけらりと笑う小悪魔は、そのまま台所へとぱたぱたと踊り進んで行った。

[main] 柄井 志導 : 「…あいつまたデカくなってるんじゃ…」ぼそり

[main] 橋元 加奈 : そうしている間に、台所で早速物音が小さく聴こえ始める。
棚の開かれる音。冷蔵庫の開けられる音。フライパンがコントにセットされる音。などなど。

[main] 柄井 志導 : 「あっ早く着替えなきゃ」

[main] 橋元 加奈 : テキパキと、止めどなく朝ご飯準備が進んでいるようだ。

[main] 橋元 加奈 : 暫くして、じゅうう、と焼かれる音が聴こえてくる。
それと共に、肉の匂いが志導の部屋まで漂ってくる。

[main] 橋元 加奈 : 香ばしく、空っぽの胃袋が刺激される匂いだった。
また、心地の良い不断の音が聴こえる。おそらくは、キャベツの千切りだろう。

[main] 柄井 志導 : 「お腹空いてきたな…」

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくーん!できたよー!」
10分もしない内に、幼馴染の声が奥から聴こえてきた。
かちゃりと、食器や箸の並べられる音と共に。

[main] 柄井 志導 : 「はーい、今行く!」

[main] 橋元 加奈 : 向かった先。ダイニングルームへと辿り着くと、目玉焼きにウインナー。先程聴こえた千切りキャベツに、茶わんに盛られた真っ白ご飯。そして、お味噌汁が出来たてホヤホヤ状態で出迎えた。

[main] 柄井 志導 : 「今日も美味しそう…ありがとな」

[main] 橋元 加奈 : 「えっへん!丹精と、ついでに幼馴染としての愛を込めて作ったよ~!」

[main] 橋元 加奈 : ご満悦そうに、得意げに腰に両手を添えながら、胸を張る。
ただでさえ存在感のある胸が、さらに強調されることに。

[main] 橋元 加奈 : 「冷めないうちに食べちゃって!私も、よいしょっと!」
エプロンを外すと、志導の目の前の席に着席。

[main] 柄井 志導 : 「…うん、食べよう食べよう。いただきます」
目の保養というかなんというか…うん。

[main] 橋元 加奈 : 「私も!いただきま~す!もぐもぐもぐ……んん~~~!さすが私!美味しい~~!」
眼前では、志導のよりもあからやまに、二倍……いや、それ以上に盛られたご飯を、それはそれはもう美味しそうに、幸せそうに食べる加奈の姿が。

[main] 柄井 志導 : 「…秘訣だろうか」
もぐもぐと食べる。おいしい。

[main] 橋元 加奈 : 「ん~~? 何か言った~?」
その様は、ハムスター。頬に朝ご飯を詰めながら、こてん、と小首が傾げられる。きょとりとした表情で。

[main] 柄井 志導 : 「やっぱり加奈の料理は美味しいなーって」

[main] 橋元 加奈 : その言葉に、にっこりと破顔する加奈。

[main] 橋元 加奈 : 「んへへへ~。料理する側にとっては、その言葉が最大級のご褒美だよ~」

[main] 橋元 加奈 : 「こちらこそ、美味しく食べてくれてありがとうね!」

[main] 柄井 志導 : 「ん…うまいうまい…」

[main] 柄井 志導 : ちょっと恥ずかしげ

[main] 橋元 加奈 : 「ふふっ」
僅かに赤らんだ様を見逃さなかったのか、微笑ましげに笑む。

[main] 橋元 加奈 : ここまでの様は……平穏な、仲睦まじい幼馴染の少年少女だ。
晴れの日に相応しいと言える、穏やかな日々。日常の幕開け。

[main] 橋元 加奈 : これから二人は、学校へ行き、必要な教育を受け、そうして休み時間や放課後になれば、遊びか何かをするのだろう。

[main] 橋元 加奈 : それが、普通の日常。誰しもが想像し得る物語。展開。
しかし……。

[main] 橋元 加奈 : 開かれる、小さな口。

[main] 橋元 加奈 : 「も~。シドーくんってば、朝に強くならないと……」

[main] 橋元 加奈 : 「『日常』の『守護者』らしくなれないよっ!」

[main] 橋元 加奈 : 加奈の言葉から出たそれは、『非日常』の証左。
ユニバーサル・ガーディアン・ネットワーク。
レネゲイドという災厄から、こうした日々を護る者達が集う組織の名。
そこに、彼らは……所属していた。

[main] 柄井 志導 : 「俺はそんな大層なもんじゃないよ…」

[main] 橋元 加奈 : 「んも~~」
また膨らむ頬。ジト目が添えられながら。

[main] 橋元 加奈 : 「大層なものだってば~!私達が頑張ることで……」

[main] 橋元 加奈 : 「私達や、私達以外のみ~んなが、こーして!」
箸で器用にご飯を摘まむと、口に運び、舌鼓を打つ。

[main] 橋元 加奈 : 「ん~~~! 美味しい!って、ご飯を食べる幸せを、噛み締められるようになるんだよっ!」

[main] 柄井 志導 : 「そうだけどさあ…俺は加奈いるしいいかなって…」ボソ

[main] 柄井 志導 : 「起こしてくれるし…」

[main] 橋元 加奈 : 肝心な言葉が聴こえなかったのか、また、こてん、と小首が傾げられた。むむむ?っと、僅かに眉を顰めながら。

[main] 橋元 加奈 : 「もお~~……。ふふっ、でも」
にっこりと笑み。

[main] 橋元 加奈 : 「そういう、私達の常識が引っ繰り返るようなことがあっても……シドーくんは、シドーくんのままでいてくれるし」

[main] 橋元 加奈 : 「そういうところに……私も、いつも安心を貰って……助けてもらっているし……」

[main] 柄井 志導 : 「…照れる」

[main] 橋元 加奈 : 「そういう意味では、私の『日常』の『守護者』をしてくれているのかもね!」

[main] 橋元 加奈 : 「あ! あははははっ!シドーくん、耳赤くなってる~!可愛い~~~!」

[main] 柄井 志導 : 「そうか…そうだといいな」

[main] 橋元 加奈 : 「ふふっ! うん!そうだよ!少なくとも……」

[main] 橋元 加奈 : 「私一人だったら、多分……イリーガルには、なってないと思うな」

[main] 柄井 志導 : 「俺だって正直分からないさ」

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくんも、そーなんだ?」

[main] 橋元 加奈 : 箸を進めながら、ぱちぱちりと瞬きながらに、視線を向ける。

[main] 橋元 加奈 : ついでに、炊飯器から追加のお米をお茶碗に盛っていた。

[main] 柄井 志導 : 「…まあよく分かんないものらしいからなあ…特に自分の力」

[main] 柄井 志導 : 「日常を守るっていってもそんな大きな理想はないし…」
おかずをぱくり。

[main] 柄井 志導 : 「身近な人を守れりゃいいなー…と」
ご飯を食べようとして、無かったので言い逃げしておかわり

[main] 橋元 加奈 : 「……そっか。 分かってて訊くんだけど」

[main] 橋元 加奈 : 「身近な人って……だーれ?」
少し悪戯っ気を含んだ笑みに、視線。

[main] 柄井 志導 : 「誰だろーねー」
にこりと返してみる。

[main] 橋元 加奈 : 「ふっふっふ~。恥ずかしがり屋さんめ~」
にんまりとしながら。

[main] 橋元 加奈 : 「でも~……。それにしても私……思うんだよねー」

[main] 柄井 志導 : 「ん?」

[main] 橋元 加奈 : 「私もシドーくんも、UGNの一員として迎えられてさー? それで、一緒にこれまで、頑張ってきているわけだけど……」

[main] 橋元 加奈 : 「先輩のテュールさん、明らかに……シドーくんの方を可愛がってる気がするんだよねー」

[main] 橋元 加奈 : 不平不満が顔色に全開に現れていた。膨らむ頬と共に。

[main] 柄井 志導 : 「…獲物が同じだからとか?」
剣だし。

[main] 橋元 加奈 : 「理由それだけかなぁ? だって、カリンちゃん先輩は使ってる武器違うけど、師弟関係してるみたいだよ? 二人が一緒なの、よく見るしー」

[main] 橋元 加奈 : 「そりゃーー!……ちょっと、『非日常』っていうのに踏み込むには、覚悟が決め切れていないっていうかー……」

[main] 橋元 加奈 : 「恐いなって……少し…………ううん、結構、思ってるけど……」

[main] 橋元 加奈 : 「でも、私だって、みんなを護りたいし、強くなりたいって、思ってるのになぁ」

[main] 柄井 志導 : 「…俺は無理はして欲しくないとは思うな」

[main] 柄井 志導 : 「なら、俺が稽古をしよう!テュールさんから教わったのを加奈に教える…とか」

[main] 橋元 加奈 : 「! いいの? ふへへ、シドーくんのそういうところ、好きだよ!」
嬉しそうに笑みが綻ぶ。

[main] 橋元 加奈 : 「……それはそーと!私を割と無視してるっぽいテュールさんに、シドーくんからも文句言ってよー!」

[main] 柄井 志導 : 「まあ言ってみるけどさあ…」

[main] 橋元 加奈 : 「やった~!ありがと!」

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくん大好き~!」

[main] 柄井 志導 : 「ん、加奈大好き〜」
たまにはカウンターだ。くらえ。

[main] 橋元 加奈 : 「えへへへへ~~!」
にっこりと、嬉しさ全開の笑顔が顔中に現れる。

[main] 柄井 志導 : 「…強い」

[main] 橋元 加奈 : 「? 何がー?」
すっかり大量の朝ご飯を平らげながら、こてんと小首を傾げる。目を円らに、真ん丸にして。

[main] 橋元 加奈 : 「あっ! シドーくん!もうそろそろ出ないと!」

[main] 柄井 志導 : 「なんでもなーい…あっやべ」

[main] 柄井 志導 : 「食器は帰ってから洗おう!」

[main] 橋元 加奈 : 「うん!そーだね!放課後にまた上がらせてもらうね!」

[main] 柄井 志導 : 「おっけー。忘れ物ないか?」

[main] 橋元 加奈 : 「私は大丈夫!シドーくんは……おっとっと!寝ぐせが飛び出てる!」
志導の前に立ち、さっさっ、と跳ねた横髪を撫でるようにして整える。

[main] 柄井 志導 : 「跳ねてたか…」

[main] 橋元 加奈 : 「ふふっ。でも、これでオッケー!」

[main] 柄井 志導 : 「ありがとな」

[main] 橋元 加奈 : ついでに、襟元や袖を払いながら、埃や塵を落として。

[main] 橋元 加奈 : 「いいってことよ~!私とシドーくんの仲でしょー?」
にっ!と屈託のない笑みを向けながら。

[main] 柄井 志導 : 「よし、行くか!」
にっ!と返す

[main] 橋元 加奈 : 「うん!」
そうして玄関の扉が開かれ、志導へと手が差し伸ばされる。
笑みの加奈の背に、日常の後光が差し込まれながら。

[main] 柄井 志導 : その手を掴んで、外へ出る。今日も俺達の日常が始まるのだ。加奈と一緒の。

[main] 柄井 志導 : さあ、行こう。

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : OP3『Resting Wings』 登場:木嶋 凛憧

[main] GM :

[main] 木嶋 凛憧 : ───世界は既に変貌していた
未知のウイルスが蔓延し、人知れず闇の中で蠢いては世界を侵している
だが、そんな闇の中でも光ある世界との共存を目指し、理解と対話の姿勢を以て是とする者たちが居た。
木嶋凛憧、彼もその一人である

[main] 木嶋 凛憧 : 通称UGNと呼ばれる組織に所属する彼は、日本と言う島国における小さな支部を一つ任されている
例えどれほど小さくても、灯り失くしては人は惑い恐怖する。その活動には、決して大きくなくとも必ずしも意味が存在する
そんな支部長の多岐に渡る一日の様子をお届けしよう

[main] 木嶋 凛憧 : 支部長の朝は早い、午前10時と言う午後に差し掛かるより2時間も前!の時刻に彼は扉をあけ放ち、空腹感と少々の気怠さと共に光ある世界に歩を進め始める──
そう、これは光と闇の壮大な物語の序幕、とかじゃなく単にちょっと寝坊したオッサンの1日を切り取っただけの、ありふれた、なんともまぁ。特筆すべきのない話である──

[main] 木嶋 凛憧 : 「……ヨシ、これで1日の活動報告書書いたって事になんねーかな、なんねーよな。でもなんねーかなぁ、あわよくば?まぁなるわけねぇかぁ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「こんなん出したらマジで本部のおエライ人から怒られっかな、ちょっとワクワクするかもしれねぇ、ハハハ、ハ~…」

[main] 木嶋 凛憧 : 「うん、書類仕事嫌すぎてどう考えてもバカになってるわ、気分変えよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 一人ごちながら頭を軽く掻くと、手にしていた書面を一度その場に放り投げマンションの一室を今度こそ本当に後にする
独り言が増えたってのは年取った証拠って聞くが、まさかなと思ってはこうして考え込む時間が増えたのが証拠かもしんねーな、とまとわりつく思考を振り払うようにもう一度頭を掻いては、当然ながら静かな時間の住宅街へと歩み始める

[main] 木嶋 凛憧 : 改めて自己紹介を。俺の名前は木嶋凛憧、37歳独身で、さっき言ったUGNって組織に所属する一応弁護士。
好きな食べ物は塩っ辛いおかきで、嫌いなものは甘ったるい砂糖菓子。どこにでもいるオッサンで、今となっちゃ結構ありふれたオーヴァードだ

[main] 木嶋 凛憧 : 今も昔も身体を動かすのが得意で頭の方はスッキリしないし、加齢もあって猶更朝の時間はスッキリしない。それでもなんだかんだ頭を悩ませるのは、俺が一人でカッコつけるのが好きだからって話
表面上はなんでもない顔をして、我が物顔で太陽のあたたくやわらかな空気を吸い込んで風を肩で切って歩く。堂々と胸を張って、お天道様に胸張って生きていくのが趣味な…クソッ思ったより眩しいな、堂々と上を見上げたら視界が白んだ

[main] 木嶋 凛憧 : ……まぁ、内心ぶっちゃけ世界と時代に置き去りにされて、絶賛ロスタイムで動いてることを自覚してるのが俺って訳だ。
だが、そんな俺だからこそ矜持がある。それは後進たちの道が歩きやすくしてやるって事だ

[main] 木嶋 凛憧 : 俺たちの時代は終わった、だからこそ。次の世代の芽吹いた種を守って行ってやらなくちゃならねぇ
今は俺の主役がもう終わった事だとしても、過去に在った事とこれから進んでいく未来への時間は止まる事が無い。まだ隠居決め込むには早いし、最近は楽しみな事も結構見えて来てる

[main] 木嶋 凛憧 : オーヴァード──超人的な力に目覚め、いきなり別の世界に目覚めた人たち
当然、いきなりそんな状況に寄る辺も無く放り込まれたら誰だってびっくりして、泣きたくなってくる。だから俺の支部ではなるべくそう言う奴らの受け入れをして、保護と育成をガンガン推し進めてやりたいと思ってんだ
人類とオーヴァードの共存が理念であって、恨みつらみで喧嘩する時代は終わったんだって胸を張って言えるように。そんな時代が堂々と来たって言えるようにな

[main] 木嶋 凛憧 : そんな中で特に気になってんのは橋本ちゃんとその馴染みの塚井くん、高校生の身なのに立派なもんでよ。非日常に放り込まれたってのに精一杯日常を謳歌してると来たもんだ
そんな頑張る若者見てたらさ、せいぜい腰が重い程度の人間がシカト決め込んでもられないでしょ。だから、この朝のパトロールは安全を守るためにも必要って事で、ダメ?

[main] 木嶋 凛憧 : そんな脳内の会話を抑えながら、彼らも使うような通学路を抜けその足でスーパーに向かう
支部の管理は個々人のプライベートと自主性にも任せてるが、引き受けるには責任ってやつを取らなきゃならねぇ。共用スペースに設置するちょっとしたクッションだとかの細々としたものから、何かあった時に貸し出せるように石鹸なんかの生活必需品まで。全部揃えておくのが俺の趣味と仕事ってな

[main] 木嶋 凛憧 : 書類とか細々とした気配りや仕事が苦手なくせにこう言う所一人でやりたがりなのはアレだ、背筋しゃんと伸ばして歩くのが性に合ってるからよ。まぁ、なんと言うか。何かしてないと落ち着かないんだわな
効率の悪い無駄を楽しむのも人生って事で、余分があるのが人生を楽しむ秘訣って事でね

[main] 木嶋 凛憧 : そういや、橋本ちゃんはいつも塚井くんのために飯作ってやってんだっけな。料理もするらしいし、意外と調味料とか調理道具も共用スペースに投げてみるのも良いかもな?でも聞いて無いのに買うのって迷惑だよな、なんて適当なことを考えながら
袋いっぱいのしょうゆ味のおかきを買い込んでスーパーを出る、ん?生活用の買い物はどうしたって?まぁお固い事言いなさんな

[main] 木嶋 凛憧 : 早速、おかきの袋を開け。誰も咎める者のいない遅い朝を満喫しながら散歩をしながらゆっくりと街を歩いて回る。
悠々自適に過ごせる時間ってのは大事だからな、武士は食わねどだっけか。余裕があるように見えれば見えるほど、ガキはしっかり者に育つものだからな。なんて完全に午後からの仕事も気楽に過ごして回るつもりで歩き回っている、と

[main] テュール : 「精が出るじゃねぇの。支部長殿」

[main] テュール : 後方より、男性声。低めなのは自然体。
ちらりと見れば、にやりと口端を上げている『部下』の姿。

[main] テュール : 金髪灰瞳の偉丈夫。UGNエージェントが一人、『テュール』だ。

[main] 木嶋 凛憧 : 片手を挙げながら対応しよう

[main] 木嶋 凛憧 : 「おー、これはこれは我が支部の教官殿じゃねぇの。元気?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「堅物なお前さんとこんなところで会うなんざ偶然だな。今日は時間でも出来たのか?」

[main] 木嶋 凛憧 : ヘラヘラ、と軽い口調を崩さないように返事を返す。こちらも自然体で接することのできる相手だからだ

[main] テュール : 「ああ。ちょうどここに帰ってきたばっかだ」

[main] テュール : 「支部長殿も知っての通り、朝っぱらから会議があってな。資料にもあっただろう?」

[main] テュール : 「『チルドレンを取り巻く環境向上対策会議』だ。この時代、リモート会議ってのが流行っているらしいが、例のシンドロームに傍受される可能性を考慮し、直に面しての会議だったぜ」
小粋に、軽く両肩が竦められる。例のシンドローム、ブラックドッグのことだ。機密情報なぞ、セキュリティなぞ、簡単に破られるのだから、対策班は日々忙しいことこの上ないだろう。

[main] テュール : 「午後からは、俺の弟子の指導に入る予定なのだが……」

[main] テュール : 「支部長殿の仕事っぷりは、いかかですかな?」
またにやりと、吊り上がる口端。意地悪な笑みだ。

[main] 木嶋 凛憧 : 「あれぇ、そんなんありましたかなー。資料資料…多分埋もれちまってらァ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「けど我らが教官殿が出席してくれったってんなら問題はねぇだろうさ、今だに現役でその刀を錆び付かせもしねぇド真面目なお前さんがいてくれたのなら。会議程度で問題なんかあるわけねぇからな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「チルドレンの環境、って話なら猶更だ。子供たちは今日も気楽なもんだよ、いつ崩壊してもおかしくない日常の中で非日常に囚われない様に生きてる。こっちのマンションにいるやつらはみんな、強いもんだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そう言う点で言えば、お弟子さんの育成は順調?さしものお前さんも音を上げて頼ってくれても良いんだぜ?」
意地の悪そうな笑みに、変わらぬ調子の笑顔で応対しながら軽口で殴り返す。その距離感が心地よい

[main] テュール : 「ハッハッハ!話の矛先を逸らすのが相も変わらず上手なこった」
けらりと、軽く哄笑が零れながらも。

[main] テュール : 「ああ。すくすくと成長している。初め出会った頃のアイツとは、今はもう全くの別人だぜ」

[main] テュール : 「未熟な部分はまだあるが、なおそれを補えるほどの『芯』が育まれようとしている」

[main] テュール : 「子どもというのは、時に大人を驚かせる発想や行動を起こすものとは、よく言ったものだが……。まさしく、その通りだって感じだ」
くすりと微笑が表情に浮かぶ。柔和で、温調な。

[main] テュール : 「それで? 支部長殿は……報告メールやら、相談事項やら、あとは……承認依頼やらの資料が溜まったデスクを放って、おかきを頬張りながらの外回りですかい?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「おー。痛い所を突いて回りなさる、勘弁してくれよ。こと、矛先の打ち合いって話ならお前にゃどうやっても勝ち目がねぇって」ワザとらしく大きく笑いながら、返事をする。実際、そう指摘されると見栄張りと言うのは痛く思えてくる

[main] 木嶋 凛憧 : 「すくすくと成長、ね。そっちはよかった、まぁ他ならぬテュールの言う事だしな。心配はねぇなら、やっぱ話題は俺かぁ」

[main] テュール : そういうこった。と溢しながら、ニヤけたツラで視線をくれる。

[main] 木嶋 凛憧 : 「けれどもよ、天下泰平世は事も無しって言うだろ?昼の行燈ってのはさ、光ってちゃいけねぇのよ。光ってるかも分からないくらい淡いから昼行燈。そんな光に頼るような場面が出て来るのは、切羽詰まった時って訳ヨ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「つまり、支部長の俺はどっしーん!と構えておくだけでお仕事になるってワケで。ダメ?おかきとかおかきとかおかきなら…渡せるけどよ」

[main] テュール : 「天網恢恢疎にして漏らさず。こうした昼間でも、あの雲を巡らす青空の果てでも」
太い指が立てられ、その先が天へと向けられる。

[main] テュール : 「夜空を彩る星々の輝きは失せることなく、なお光り続けている。その眼光を閉ざすことなく、常に見張り続けている。働き続けている」

[main] テュール : 「それが、俺達の働き方ってやつじゃあねえのかい?」
軽口気味にそう放ち、またにやりと笑う。

[main] テュール : 「……ま。とは言え、支部長殿は、俺達のボスだ」

[main] テュール : 「ボスに何かあったとなっちゃ、俺達は航路を進む為の柱を失うことになる。それは、あっちゃならねぇ」

[main] テュール : 「たまのガス抜き程度なら、俺はいいと思ってますぜ、支部長殿。た・ま・の、な」

[main] 木嶋 凛憧 : 「うへー。相変わらず厳しいもんだねぇ、本当にお前さんには生涯現役ってやつが似合うんじゃねぇの?昔っからやると決めたら絶対にやりきっちまってよぉ。そう言う所が安心できんだけどな」ヘラヘラと、軽薄な笑みを浮かべ文句を言いながらも嬉しそうな声色で対応する

[main] 木嶋 凛憧 : 「けどよ、やっぱ俺時代だったのは昔の話で。俺たちの時代は終わるべきなんだと思うぜ。明日の事も分からずがむしゃらに走り回るのが若者の特権で、そんな彼らに日常に帰る場所ってのを用意してやるのが昔は若者だった大人の役目だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「容易く日常は非日常の狂気に飲み込まれる。天の向こうに在る変わらぬ星の輝きを忘れないのも大事だが、俺は地べたで寝転がってるのが趣味だね」

[main] 木嶋 凛憧 : 「元からUGNで育ちながらも日向を歩いてるようなやつも居れば、イリーガルとして日常に身を置きながらそんなチルドレンに甲斐甲斐しく世話を焼くやつもいるし、ゆっくりと世間様の常識を学んで学校歩き始めた奴もいるってモンだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「まさか、お前がなぁ。って聞かされた時はビックリしたもんだが、そう言う奴がいるなら猶更。俺はたまーにどころか常にこうしてゆらつかせて貰おうと思うよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「親として厳しく躾けをするのはお前さんの役目で、俺は親せきのオジってポジで。どう?」

[main] テュール : 「フッ」
笑みを溢しながら。

[main] テュール : 「俺とは全くの真逆の見解だ。だが、しかし……」

[main] テュール : 「深く、頷けるものもある。特に、皆々の帰れる場所を用意してやるって部分だ。俺もそう思う。それが、俺達の役目だ」

[main] テュール : 「それに、俺のようになお駆け巡る者だらけでは、溢してしまう存在もいるかもしれない。そういった存在を拾い上げるのが……草原に大の字で転がり、流れる雲の形を見届けるような、支部長殿の領分……なのかもしれねぇな」

[main] テュール : 「ま。それはそうとだ、支部長殿」

[main] 木嶋 凛憧 : 「や、ドーモドーモ」半目でおかきポリポリし始めた

[main] 木嶋 凛憧 : 「はひ?」

[main] テュール : 「俺と出会ったが最後。昼飲みの提案なんてものは、ないぜ」
ニヤリと笑む。

[main] テュール : 「帰れる場所。しっかり用意してえもんな?」

[main] テュール : そうして、ポン。と、木嶋の肩に置かれる、テュールの骨ばった手。

[main] テュール : 「戻って書類業務だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「あっ、やっぱそうなります?お慈悲とかくれたりしない?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「へへぇ……」

[main] テュール : 「いやあ、ないねえ」

[main] テュール : にやりと笑う。

[main] 木嶋 凛憧 : 両眼を閉じ観念しながら口をボーっと開けた

[main] 木嶋 凛憧 : 「っへへぇ、お助けー…ってな、ハイハイ。そこまでされて引き摺られるほど甘えたら威厳もクソもあったもんじゃねぇな」そして開けた口を閉じた

[main] 木嶋 凛憧 : 「まっ。意見なんて食い違って良いんだろうよ、昔、俺はどう頑張ったってお前さんに勝てなかったわけだが、今じゃお前の上司殿だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「つまり…上司になった分のお仕事はちゃあんとしますよっと。でも缶詰ってのはよぉ…もうちょっとカッコイイ感じでなんか、良い感じにお仕事出来たりしなーい?」

[main] テュール : 「できませんねえ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「無理か~」

[main] テュール : 「無理っすねぇ~」

[main] テュール : 真似するような口調で、へらりと笑い交じりに。

[main] 木嶋 凛憧 : たはは、と笑いながら自分の部屋兼事務所への歩みを向ける

[main] 木嶋 凛憧 : 「ったく、お前さん昼から弟子の稽古だったな?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「じゃあ。チャチャっと終わらせますかね。つっても競争とかはなしな、もう俺前でやらなくなって長いから鈍ってるのよ」そう言って、観念したまま軽い足取りで支部のマンションへと向かった

[main] テュール : 「その意気だ。頑張れ、支部長殿」

[main] テュール : 「俺にとっちゃ、上下なんてもんはねぇ」

[main] テュール : 「木嶋。お前は俺の、友だ」

[main] テュール : そこに先輩後輩も無ければ……。
勝利、敗北も無い。

[main] テュール : テュールは今の一度として、木嶋に対し勝ち誇ったことなど、ない。

[main] テュール : 細かな言葉で言い表せるものではない。だから、端的に……『友』。そう言い表す他、ない。

[main] 木嶋 凛憧 : そう言われ、足を止め振り返る

[main] 木嶋 凛憧 : 「改めて気恥しいヤツだねぇ、とは言え」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうだな、俺もずっと頼りにしてるよ、嘉籐。これから先もよろしくな」

[main] 木嶋 凛憧 : 友、と言われ反射的に足を止める

[main] 木嶋 凛憧 : そう、俺にとってこの男は友と呼ぶに相応しい。相応しい、のだが──

[main] 木嶋 凛憧 : 未だに燻る気持ちが無いと言えば嘘になる。誇りもしなければ当然を当然のように振るい、遠慮も無謀も歯牙にも欠けず突き進むその姿は正しく一振りの刃であり──

[main] 木嶋 凛憧 : 俺が憎んでやまなかった姿だからだ。だがもう、突っかかるほど若くもない。渇望絶えず、渇きに憎んだ俺の物語は既に終わった。だが、それを忘れられるほどに安い物語でもない
だから、ただ。振り返って、いつも通りに茶化す。そう、何故なら。俺たちの関係はそれで良いのだから。勝者だ、敗者だ、区切りをつけ、区別をつけてやる必要は何一つない

[main] 木嶋 凛憧 : それが木嶋凛憧と言う男が若しころ──駆けずり回り、手にした日常。その1日、全て。
それを記し、本日の活動報告書を締めくくらせていただこう

[main] 木嶋 凛憧 : これを読んでくれたものへ、細やかな感謝を

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : OP4『Calm Before Storm』 登場:任意

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 8

[main] ルイン : 1d10 そおい (1D10) > 4

[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 5

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 39 → 44

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 29 → 37

[main] system : [ ルイン ] 侵蝕 : 34 → 38

[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 10

[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 9

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 38 → 48

[main] 夜野 カリン : ごりっときた

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 35 → 44

[main] 木嶋 凛憧 : へぇ…浸食ってメインでも上がるんだ…

[main] GM :  

[main] GM : 都内の街並みに紛れる住居用高層マンション。その本来の用途は、日本的保守・穏健派思想の傾向が強いUGN支部。

[main] GM : この街の『日常』を護るべき設立された、国家公認の秘密組織であり、住まう住民もオーヴァードがほとんどだ。

[main] GM : 外観はモダニズム建築が取り入れられており、全体的にクラシックで、落ち着きのある空間であった。

[main] GM : 床には埃一つとして落ちておらず、清掃の行き届いた空間が広がっていた。

[main] GM : 前線任務を請け負った者達は、マンションの上層階にある、小粋なフローラルの香りの放たれたラウンジへと召集された。

[main] GM : そこではコーヒーや紅茶が飲み放題であり、こじゃれた洋菓子なんかも置かれている。来訪者込みで、好きに寛いで良いようだ。

[main] GM :  

[main] 夜野 カリン : ミルクティーかなぁその2つだと

[main] 夜野 カリン : ジュースがあるならそっちを飲んでると思う

[main] 夜野 カリン : 多分コーヒーはミルクと砂糖がたっぷりはいってないと無理

[main] 木嶋 凛憧 : 勝手に決めて良いならオレンジとリンゴは用意してると思います、他は要相談

[main] 夜野 カリン : その2つなら酸味のないリンゴのほうがあいそう

[main] 柄井 志導 : コーヒーのブラックを少し飲んで…顔をしかめて牛乳を突っ込んでます

[main] ルイン : そうして、沸騰するまで熱したコーラを大きな木製のジョッキで、一気に飲み干す男が一人

[main] ルイン : ジョッキをテーブルに置き
一拍置いて…

[main] 柄井 志導 : 「…苦。やっぱり牛乳いれよ」
コーヒーと牛乳を3/7にしている。

[main] 夜野 カリン : シドーくんの横にすっと砂糖の入った瓶を

[main] ルイン : 「熱っちィなオイ!!!」

[main] ルイン : 満面の笑みであった

[main] 夜野 カリン : 「それ美味しいのマッキー?」

[main] ルイン : 「お、優しいねジオちゃんに…シドウ…くん?まあ、シドウで行かせてくれや!」

[main] 夜野 カリン : マッキーお前だよ

[main] ルイン : 手を振りつつ、笑みを浮かべる

[main] 夜野 カリン : UGN上でのつながりしかないからコードネーム呼びでマッキー

[main] 柄井 志導 : 「助かる…甘くて美味しい」

[main] 夜野 カリン : 自分はリンゴジュースをのみながら、片方の手袋を外してポテチ

[main] ルイン : 「木嶋の旦那も含めて…揃って支部にいるんだっけか…流石に仲が良さげだなァ」

[main] 柄井 志導 : 「まあ実質一人暮らしだからな。自由って訳だ」

[main] 夜野 カリン : 「わたしはね。シドーくんはおうちがあるヨ」

[main] ルイン : 「ほほぉ…?そっちも気になるな…」

[main] 夜野 カリン : 「シドーくんち?」

[main] ルイン : コクリと頷いて、またいい笑顔でコーラを熱している

[main] ルイン : 「ま、プライベートだからもう少し仲良くなってからでも良いぜ?俺はそういうのも楽しめる、包容力がある…ってタイプだからなァ!」

[main] 夜野 カリン : 「マッキーも学校きちゃえば?楽しいよ」

[main] ルイン : 歯を見せてわらう…いや、嗤うではなく笑う
フレンドリーなつもりなのかもしれないが、どうにも不恰好な笑みであった

[main] 柄井 志導 : 「なるほどなあ」
ずずず…と啜ってる。甘い

[main] 木嶋 凛憧 : 俺はそんな全員をただ静かに見てるか、一言も発さないで緑茶啜ってる

[main] ルイン : 「学校…その話も聞いときてえな…っと、おい、木嶋の旦那…なーに縁側やってんだよ!」

[main] 夜野 カリン : 「今日のチームはワタシとマッキーとシドーくん?」

[main] 木嶋 凛憧 : ………ズズズーっ

[main] 木嶋 凛憧 : 「や、悪い悪い。別に隠居決め込んだわけじゃないんだが…ンー」

[main] 柄井 志導 : 「…ま、それと木嶋さんかな」
加奈がいないのは少し…いやなんでもない。

[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ。あと一人だな、もう一人来る手筈になってる」

[main] 夜野 カリン : 「シドーくんは(任務のこと)聞いてるんだ…」

[main] 木嶋 凛憧 : 「話はそれからって事で、くつろいでて良いぞー」
雑に話を打ち切ってぬぼーっと緑茶を啜ってる

[main] ルイン : 疑問符と共に片方の眉を上げ
どっかりと椅子に座り込む

[main] ルイン : そうして時計を見つめる…そう、時刻は丁度…

[main] 田中 二郎 : 集合時刻五分前に扉が開き。

[main] 田中 二郎 : 「どうも~……おつかれさまでぇーす」

[main] ルイン : “よっ”と片手を上げて笑顔で出迎える

[main] 田中 二郎 : 景気の悪い顔の白髪の男が、赤い瞳を細めながら入ってくる。左耳に付けたゴツい五連リングピアスが特徴的だった。

[main] 田中 二郎 : そのまま、下座……一番日の光が届かない席に着席し、一同に頭を下げる。

[main] 柄井 志導 : 「お疲れ様です」

[main] 夜野 カリン : 手袋をはめた手を振る

[main] 田中 二郎 : 「皆さん、お早いっすねぇ……あ、俺はミルクだけください」

[main] 夜野 カリン : 「!!」

[main] 木嶋 凛憧 : ……ズズズーッ

[main] 夜野 カリン : マッキーに期待を向けた目

[main] ルイン : 「……へいへい」

[main] 木嶋 凛憧 : ちょっとボーっとしてたがその目を見てもう一回茶を啜った

[main] ルイン : 「熱いのと冷たいの、どっちが良い?オススメは超熱いのだ」

[main] 田中 二郎 : 「超冷たいのでおねがいしまーす……」

[main] 夜野 カリン : 小さくため息

[main] ルイン : 残念、とばかりに手を振り
ビンの牛乳を手渡した

[main] 柄井 志導 : 「(牛乳も成分的には血か…)」

[main] 夜野 カリン : 漫画で見た「ママのおっぱいしゃぶってな」が聞けると思ったのに

[main] 田中 二郎 : 「あざーす……いや、吸血鬼的には助かるっすねぇ……これ支部長が準備してくれたんすか?」

[main] ルイン : ふと、やけに品揃えが豊富だった冷蔵庫を思い出したように見つめる

[main] 夜野 カリン : 「吸血鬼?」

[main] 田中 二郎 : 「あ、はい、自分RBなんでぇ……」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……ンー、あぁ。まぁ色々用意してるがたまに持ちよりもあるなぁ」

[main] 田中 二郎 : 「とはいえ、勿論、人間の皆々様とは末永く仲良くさせて頂くつもりですので……! へへへ……!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「勝手に増えてくのはまぁ。俺より志導くんのが詳しいと思うぜ」

[main] 田中 二郎 : 揉み手をする。

[main] ルイン : 人間らしい吸血鬼の姿を見ながら
何やら悩ましげに首を傾げている

[main] 柄井 志導 : 「えっ自分?」

[main] 夜野 カリン : 「あれできる?壁を歩くの」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ホラ、橋本ちゃん。色々作るだろ?」

[main] 田中 二郎 : 「まぁ、やろうとおもえば……」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ミルクって言えば菓子作りにも使えるだろうしな、そういやバレンタインとか行事はどうなの?普段あの娘どうしてる?進展は?」

[main] 柄井 志導 : 「ほんとに毎日美味くて美味くて。イリーガル業務なかったら体重増えてそうで…って言いませんよ!?」

[main] 田中 二郎 : 「お、甘酸っぱい話っすかぁ?」

[main] ルイン : 「お、青春か!?ラブなドラマか…?やるじゃん良いじゃん…!」

[main] 夜野 カリン : 「URYYYYYYYって鳴くの?」

[main] 田中 二郎 : 「い、いや……石仮面とは関係ないんでぇ……」

[main] 柄井 志導 : 「搾りカスだ!するんです?」

[main] 田中 二郎 : 「そういうことすると怒られるんでぇ……」

[main] ルイン : 「あの鳴き声、怖えよな…エグザイルの奴らが時々使うんだわ…」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お~、幸せそうで何より何より。元気にやってるのは良い事だねぇ」けたけたと笑った

[main] 夜野 カリン : 「じゃあ、おっきいガン使ったり狼になったり?」

[main] 夜野 カリン : 「わたしはそんな声で鳴かないよ~」

[main] ルイン : 「…っと、そういやぁ……いや、でもまだなぁ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「二郎くんは俺がこの家に招いた、つまりお客人だし変なことはしねぇよ。とは言えな」

[main] 田中 二郎 : 「ちょ、ちょっとそういうのはぁ……まぁ、やろうとおもえばぁ?」

[main] 田中 二郎 : 「でも基本やんないっすねぇ……ちょっと色々制限かかってるしぃ」

[main] 田中 二郎 : そういって、ピアスを指さす。

[main] 田中 二郎 : 「リミッターつけられてる身なんでぇ……」

[main] 夜野 カリン : 「おしゃれだね」にこり

[main] 田中 二郎 : 「あざーす……」

[main] 夜野 カリン : 見た目相応にポップカルチャーが好き

[main] 柄井 志導 : 「おー…」ちょっとキラキラ

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうだな、良い時間だが、初顔合わせの奴もまーいるだろうし。見ての通り二郎ちゃんが人気者でモテモテ状態だ。つぅわけで」

[main] 木嶋 凛憧 : 「疑問も絶えない所で、ワクワク親睦深めターイム。と行こうや。集まった君たちにはまず簡単な自己紹介からしてもらいます」

[main] 木嶋 凛憧 : 「チーム組んで動くってのにお互いを知らないんじゃ困るだろ?」

[main] 夜野 カリン : 転校生ブースト期間をうまく使うんだぞじろーくん

[main] 田中 二郎 : 「うぃーす」

[main] 木嶋 凛憧 : 「二郎ちゃんが丁度綺麗に下座に座ったし上座(PC番号)順に行くとしようか」

[main] 木嶋 凛憧 : 「つぅわけで、トップバッター。我がUGNの一番星、よろしくお願いするぜ」

[main] 柄井 志導 : 「うげ、上座とか意識してませんよ…"無尽の魔剣"柄井志導です。シンドロームはモルフェウス/サラマンダーのクロスブリード。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げる。

[main] 田中 二郎 : シンドローム構成まで教えてくれるなんて素直で良い子だなぁと思っている。

[main] ルイン : 大袈裟に口笛を吹いて、拍手まで送っている

[main] 木嶋 凛憧 : 「へへっ、んじゃ運命って事で。これが我が家のかわいこちゃんトップバッターだぜ、では二番手のかわいこちゃん、お願いしまーす」

[main] 夜野 カリン : 「ワタシはグラウンド・ゼロ、マッキーはジオちゃんって呼んでるよ。よろしく~」囁くような耳をくすぐる声質のせいで大人しく見える。手袋をはめた手を振る

[main] 夜野 カリン : 元FHの要注意型のオーヴァードで、顔見知りのものには以前から

[main] 夜野 カリン : 新しく組むものにも事前に通告が行っており

[main] 夜野 カリン : 任務中にエフェクトは使わせないようにと書かれている

[main] 夜野 カリン : シンドロームはウロボロスとエグザイル、能力はこの場に見たものはいないが、ウルトラボンバーで1エンゲージを無差別に二回爆殺すること

[main] ルイン : 「へへっ…いいぞー!ジオちゃん!今回もよろしくなァ!」

[main] 柄井 志導 : 「よろしくな」

[main] 夜野 カリン : ただし、その裏に能力の使い勝手の悪さ以上にこのオーヴァードへの教育が含まれていることを知っているのは支部長とテュールだけだ

[main] 夜野 カリン : 「いえい」新人に向かってピース

[main] 夜野 カリン : おしまい

[main] 木嶋 凛憧 : 「う~ん、感無量だぜ。あんなに小さかった子が活発に育って、支部長嬉しくって仕方がありません」

[main] 田中 二郎 : 「よろしくおねがいしまぁ~す」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ン。そう、改めまして流れで俺ってば支部長なの。真の姿はUGN支部長、兼法律のご相談から解決までお手伝い。司法試験も突破した敏腕弁護士とは仮の姿…」

[main] 木嶋 凛憧 : 「…ん~。あぁ、まぁ。礼節だよなこう言うのは。改めて、名乗るってのが大事なもんで名乗らせて貰うぜ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「木嶋 凛憧(キジマ リンドウ)、呼びつけたって分と隠すもんでもねぇからシンドロームはオルクスとブラム=ストーカーの二つ持ち」

[main] 木嶋 凛憧 : 「よろしくな、少年少女。健やかに育って行け、発育よく逞しく。元気な顔を見せてくれると支部長喜びまーす」

[main] 木嶋 凛憧 : こんな感じで〆よう

[main] 柄井 志導 : 「よろしくお願いしまーす」

[main] 田中 二郎 : 「あざーす、リアルでも裏世界でもエリートっすねぇ……」

[main] ルイン : 「いよっ!男前!大人支部長!愉快なおっさん!」

[main] 木嶋 凛憧 : 誉め言葉は片手を挙げるだけで対応する

[main] 夜野 カリン : 「ワタシは変わってないと思うけどなぁ」みんなに合わせてお辞儀

[main] 木嶋 凛憧 : 「さて、丁度半分で良い区切りだが。ここからは外部から呼びつけたとっておきの皆さんのご紹介だ、カモン」

[main] 田中 二郎 : 「あざぁ~す」

[main] ルイン : 「じゃ、一気に行くぜ!!フリーターとフリーランスのコンビだ!」

[main] ルイン : 「俺はルイン!コードネーム:マキシマム・ブレイクゥ!!マキシーでもいいぜェ!!」

[main] 夜野 カリン : 「あ、そういう名前なんだ」

[main] ルイン : 「で、シンドロームはモルフェウスピュア…となんかブラムが混じってる」

[main] ルイン : 「よし、次はお前だ兄弟!!」

[main] 柄井 志導 : 「珍しい…のかな?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「サンキュールインくん、簡潔で元気のよろしい自己紹介で素敵だぜ」

[main] ルイン : Mr.田中を勢いよく指差し、渾身の笑みを浮かべる

[main] 夜野 カリン : どうしよう、本名名乗るなら本名で呼んだほうがいいのかな?出もUGNの仕事中だしコードネームがいいのかな?と迷っている

[main] ルイン : 「おっと、任務中はマキシマムで通してくれよな!俺のソウルネームでもあるわけだからよ!」
…そんな小さな躊躇いを知ってから知らずかそう付け加えて、次の自己紹介を待ち構えている

[main] 田中 二郎 : 「あ、は、はぁい……」

[main] 田中 二郎 : 勢いよく指さされて気圧される。

[main] 木嶋 凛憧 : 「オッケイマキシマム、失礼ヒァウィゴッ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……ン、お熱い男の次は最初にも軽く触れられたが、見ての通りの意外と一般人な彼に紹介お願いしようか。だいじょぶそ?」

[main] 田中 二郎 : 「い、いけます……」

[main] 田中 二郎 : ごほんと一度咳ばらいをして、不景気な笑みをまた浮かべる。

[main] 田中 二郎 : 「えーと……田中二郎、吸血鬼のRBで、コードネームは『ノスフェラトゥ』でーす。人間様と仲良くさせて頂ければ幸いです……あ、シンドロームは資料にもある通りブラム=ストーカーです。捻りなくてすいません……」

[main] 田中 二郎 : ぺこりと頭を下げる。

[main] 田中 二郎 : 「えーと、以上です」

[main] ルイン : 「いいや!やっぱり、ストレート…真っ直ぐこそ男の歩む道だ!お前はわかってる…!」

[main] 柄井 志導 : 「すごい吸血鬼って感じだ…!」

[main] ルイン : 田中さんと肩を組もうと手を伸ばし
ピースサインを作りながら、笑顔を浮かべる

[main] 夜野 カリン : 「はいはーい」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ひねりが無いってのは良い事だ、一癖も二癖もある事ばかり起きやがるからな………」

[main] 夜野 カリン : 「かじろ…ノスフェラトゥくんは、死ぬ?」

[main] 田中 二郎 : 「まぁ死ぬ時は死にますよ……?」

[main] 田中 二郎 : 「幸いにもまだ未経験ですがねぇ」

[main] 柄井 志導 : 「…杭打たれたら死んじゃうんですよね確か」

[main] 田中 二郎 : 「それ死なない奴の方が珍しくないっすか???」

[main] ルイン : 「オーヴァードなら案外治るんじゃねえか?まあ俺は死ぬかもしれねえが…」

[main] 田中 二郎 : 「その基準なら俺だって一発即死は多分しないっすよ……!!」

[main] 田中 二郎 : 「いやでも、どうかな……?」

[main] ルイン : 「ようし!弱点を克服できたな!ナイスだぜブラザー!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ向き不向き、苦手得手は誰しもあるって事で」

[main] 田中 二郎 : 「は、はぁ……どうも……」

[main] 柄井 志導 : 「胸から大剣生やせます」切先がにゅっと

[main] 田中 二郎 : 「え、怖……」

[main] ルイン : 「じゃ、凄えあったかい時間も過ごせた所で…そろそろ…頼むわ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「でも誰でも死んだら割と死ぬから、気を付けていこーな。さて」

[main] 夜野 カリン : 「しどーくん、薔薇の花嫁だよね」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうだな、一通りの自己紹介も終わったし、そろそろ本題に入るか。はぁ……」

[main] 木嶋 凛憧 : 「悪いんだが非常事態だ、手短に行っちまうぞ」

[main] ルイン : 席につき、これまでになく静かに
ネクタイを締め直しスーツを確かに纏う

[main] ルイン : 「おう」

[main] 木嶋 凛憧 : 「任務内容についてなんだが…こう言うもんでな」

[main] 柄井 志導 : 真面目な表情になる

[main] 夜野 カリン : 任務でも普段と変わらない

[main] GM :  

[main] GM : <任務内容>
・本支部に所属するエージェント『テュール』が4~5日前から音信不通となっている為、その行方を捜索してほしい(通信も届かず、今のところ探知も不可)。
・『テュール』の外見は金髪灰瞳の偉丈夫であり、シンドロームはハヌマーンのビュアブリード。
・姿を見せなくなった付近で、『テュール』の様子に関して何か異変のようなものは特にこれといって無かった。
・直近の仕事は他支部の応援で、大量発生した植物由来のEXレネゲイドジャームの討伐をしていたくらいで、支障なく帰還していた。
・『テュール』の実力は折り紙付きであり、何か彼の身に問題があったとすれば重大に部類されるため、用心して挑んでほしい。
・なお、本任務の実動員として、本支部に所属するイリーガルの橋元 加奈は加えないものとし、支部内にて待機とする。理由は実力・経験不足の為。

[main] GM :  

[main] 柄井 志導 : 「行方不明…?テュールさんが?」

[main] 夜野 カリン : ガタっと立ち上がる

[main] ルイン : 「テュール確か、こいつは…」

[main] 夜野 カリン : 勢いでリンゴジュースが倒れる

[main] 夜野 カリン : いや、わたしは知ってるのか知らないのか?

[main] 柄井 志導 : 指導受けてるから自分は知ってるはず…

[main] 木嶋 凛憧 : 「そう、行方不明…わっと、ジュースこぼれたな、服に染みないか?」

[main] 夜野 カリン : それどころではないので「つづき」と言って先を促す

[main] ルイン : 「…ジュースは無事だ、続けてやってくれ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「…了解、続けるぞ。と言っても」

[main] 田中 二郎 : 書類を見ながら、目を細めている。

[main] 木嶋 凛憧 : 「任務内容については今話した通り、テュール。ヤツの捜索だ、マキシマムとノスフェラトゥには説明した方が良いか?」

[main] ルイン : いつの間にか掴んでいたコップをテーブルに置き直すと、端末を操作しながら…

[main] 夜野 カリン : 「テュールは、わたしの」

[main] 夜野 カリン : 支部長が説明する前に口を開くが、その先はでてこない

[main] ルイン : 「…後でデータベースを調べてもいいぜ、俺は」

[main] 柄井 志導 : そわそわしている

[main] 夜野 カリン : 少し考えて「わたしの先生」と付け足した

[main] 木嶋 凛憧 : 「…ン、簡潔にやると」

[main] 木嶋 凛憧 : 「この支部で一番。強くて義理堅い男だ」

[main] 田中 二郎 : 「……みたいっすね」
カリンの言葉を様子を見ながら、事情を察する。

[main] 木嶋 凛憧 : 「連絡も無しに消えるような奴じゃねぇ。断言する」

[main] 柄井 志導 : こくり、と頷く

[main] 田中 二郎 : 「聞いてる限り、異常事態中の異常事態ってことっすね」

[main] 田中 二郎 : 「俺が呼び出し喰らったのも納得です」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ああ。ヤツほどの男が連絡の取れない状況で長引いて何も出来ないというのは考えられない」

[main] 木嶋 凛憧 : 「たった4、5日と思うかもしれねぇが。もう4、5日も経ってしまっている、って事だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……だから俺たちはチームを組んでテュールの捜索に当たる。これは俺もついて行く」

[main] 田中 二郎 : 「迅速に動く必要があることは理解しました……俺も、微力を尽くしますよ」

[main] ルイン : その様子に覚悟を感じ取ったのか
静かに頷いて傾聴している…

[main] 柄井 志導 : 「早く…見つけないといけないですよね」
ほんのり"モルフェウス"特有の電気のようなものがピリピリと奔る。

[main] 木嶋 凛憧 : 「……ああ、ありがとう」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ジオ、お前もだ。今回は必ずチームで動く事、これを厳守しろ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そしてインフィニット、お前はこれをイリーガルの協力者に決して悟られることなく、任務を完遂しろ。良いな?これは木嶋としての発言でなく、ロスタイムとしての命令だ」

[main] 夜野 カリン : 聞こえていない様子で虚空を見つめる。脳裏に浮かぶのは自分を拾い、いろいろなものを与えてくれたFHエージェントの顔

[main] 夜野 カリン : 任務後にいつも真っ先に迎えに来てくれた彼が、UGNに回収されたときには来てくれなかった

[main] 柄井 志導 : 「…はい」
ぎらりと、決意に満ちた視線を返す。

[main] 夜野 カリン : 最初の一ヶ月はそれでもいつか迎えに来てくれるのだと思っていた

[main] 夜野 カリン : テュールもまた、彼のように自分を捨てたのだろうか?

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん、御心中察するとは、気軽に言えませんが……」

[main] 田中 二郎 : ヘタクソな笑みを浮かべて、牛乳を啜る。

[main] 田中 二郎 : 「こっちから、迎えに行きましょう。大事な先生なんでしょう?」

[main] ルイン : 「…今は踏ん張れ、ジオちゃん」

[main] 田中 二郎 : 「弟子が駆け付けたとなれば、きっと喜んでくれますよ。聞いている限り、強い方ですしね」

[main] 夜野 カリン : 「えっ…あ、そうか、そうだね…うん」

[main] ルイン : 「お前の大事な人…みたいだしなぁ…マキシーも依頼以上にサービスするぜ」

[main] 柄井 志導 : 「ああ。絶対に見つけような」

[main] 田中 二郎 : 「きっと、今も連絡できないような窮地の中で戦っているんですよ」

[main] 田中 二郎 : 「早いところ、『増援』にいかないとね。ははは」

[main] 木嶋 凛憧 : 「…………」チームの結束が深まるのを黙って見つめている

[main] 夜野 カリン : 「そっか…いいのかな?」任務としての命令ではなく、自分の意志で探しに行くという発想はなかった

[main] ルイン : 親指を立て、自信ありげに笑みを浮かべる

[main] 田中 二郎 : 「たまたま、私用と仕事が重なったと思えばいいじゃないっすかぁ。ねぇ、支部長?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「………そうだな、自分の意思を持つことは良い事だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「助けたいと思うのは悪いとは思わないし、自分の中で何かしかに納得を持って進むのは良い事だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「だが、敢えて言わせて貰うぞ。俺たちは決して楽な世界に生きてないし、道のりだってどれだけ困難か分かったものじゃない」

[main] 木嶋 凛憧 : 「もし。己の思う通りの結末に向かわなかったとしたら。今あるものを数えると良い」

[main] 夜野 カリン : 「えっ?助ける?」助けが必要な事態なんだ…と認識を改める

[main] 木嶋 凛憧 : 「…そうだな、助けが必要かと思うのなら。そうかもしれない、と言うし。もしかしたらそんなんじゃないかもしれない」

[main] 木嶋 凛憧 : 「分からないのならただ覚えておけ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……再三言うが、テュールは義理堅い男だよ。約束は絶対に守る。そう言う奴だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そして、世の中には往々にして。絶対と言うものは存在しない」

[main] 夜野 カリン : 「そう……なのかな?」

[main] 田中 二郎 : 支部長の言葉に目を向けて軽く頷きながら、黙って話を聞く。

[main] 木嶋 凛憧 : 「そう言うものだ、そして。そう言うものでしかない。後はそうさね…」

[main] 柄井 志導 : 黙って聞いている。
絶対なんて俺達の世界には尚更存在しないのだ。

[main] 木嶋 凛憧 : 「言葉で色々言うのは簡単だが、実際には見てみねぇと分からない事もあるって事かな」

[main] 田中 二郎 : 「実際、ここでわかることはもうこれが限度ですしね。あとは現場っすね」

[main] 木嶋 凛憧 : 「支部長としての指示は伝えた、後は俺はお前たちをここに集めた」

[main] 木嶋 凛憧 : 「それ以上でも、それ以下でもねぇ。あるものはあるし、ないものはない。優しくて暖かい茶の出る会の時間は終わりだ。行くぞ」

[main] ルイン : その言葉に頷き、勢いよく席を立ち…

[main] ルイン : 「行けそうか?ジオちゃん…無理って言うなら今からでも遅くは…」

[main] 夜野 カリン : 大丈夫なのか大丈夫じゃないのか、絶対なのか絶対じゃないのかぐるぐるしながら

[main] 夜野 カリン : 「できるよ」と、命令に従うこと以上に、今ここで降りたくないと思いながら、指をナプキンで拭いてしっかりと手袋をはめる

[main] 柄井 志導 : 「はい…行きましょう」
決意を固め、立ち上がる。

[main] 田中 二郎 : 「さて、そんじゃあ」

[main] 田中 二郎 : 「仕事の時間すね」

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 :  

[main] GM : <情報項目>
・『テュール』について
・橋元 加奈について
・街での『テュール』の目撃情報について
・『テュール』が直近で担当した他支部の任務について
状況に沿っていると判断できる好きな技能で判定可。難易度は一律8。
追加項目は無し。全情報入手と特別発生middle完了でtrigger発生。

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] ルイン : middle『一休みするにも案外苦労があるもんだ』登場:自由

[main] ルイン : 1d10 (1D10) > 7

[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 3

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 3

[main] ルイン :  

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 48 → 51

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 37 → 40

[main] 夜野 カリン : 喫茶店で、テュールのことを話す?

[main] 夜野 カリン : ・『テュール』について を調べる?の意

[main] ルイン : ええ、情報項目を抜きつつ
大事な人のこと…今回はテュールさんと加奈さんについて、お二人からお話をいただきたいと考えています

[main] 柄井 志導 : なるほどなるほど

[main] 夜野 カリン : インタビューが始まった

[main] ルイン : かくして、強引に先導するルインに吊られて入って行ったのは…なんてことはない
街でも評判のいい喫茶店の一角だ

[main] ルイン : 風も寒くなり始めるこの頃には
自然な暖かさで迎えてくれるこの店は
静かな人気が…まあ、雑誌に載るくらいなので本当に静かかどうかは兎も角、安らげる場所として、情報を仕入れていた場所だった

[main] ルイン : 予約していた席に座り、店の雰囲気に一切併合する気のない男はこう言った

[main] ルイン : 「よし!!まずは好きなものを頼め!!」

[main] ルイン : メニューを突きつけながら

[main] 夜野 カリン : 「…お水でいい」

[main] ルイン : 「好きな物…って言ったろ?」

[main] ルイン : 「まずは食え、腹ペコの増援が来てもテュールの奴が心配するぞ」

[main] 柄井 志導 : 「…肉を食う」
ガッツリ系のを注文。

[main] 夜野 カリン : 好きなものって改めて言われるとなんだろう?いつもは好きなものと言われればポンポンでてきたのに

[main] ルイン : 端末を取り出して、UGNのデータベースへのアクセスを手軽に済ませると、画面を展開し
それぞれに見やすい位置に…そして、周囲から見えないように広げる

[main] ルイン : 「決まらない場合は、俺のおすすめの激辛情熱のハバネロバーガーが届くぜ」

[main] 柄井 志導 : 「絶対ヤバいじゃん…」

[main] 夜野 カリン : 「じゃあそれで」

[main] 柄井 志導 : 「え…!?」

[main] ルイン : 「…よし、わかった!」

[main] ルイン : そうして注文を終え、届き
向かいの席に堂々と居座るルインは
情報の波を目で追いながらも、こう続ける

[main] ルイン : 「まずは、そうだな…おい、インフィニット──」

[main] ルイン : 「お前、恋バナとか好きか?」

[main] 柄井 志導 : 「──まあ、人並みには」

[main] ルイン : 「よし、この関係者の加奈ちゃんについてはお前が頼む、幼馴染って奴なんだろ?」

[main] 柄井 志導 : 「そうだな…俺がやろうか」

[main] ルイン : 「お前しかいねえだろ……よし、操作をそっちに移した…行け!」

[main] 夜野 カリン : 「えっ?」意外な話題にちょっと驚く

[main] 柄井 志導 : 安直だけど情報:噂話でどうでしょう?

[main] 柄井 志導 : コネも使いましょう…これ多分加奈だな

[main] 柄井 志導 : (1+0+0+2)dx(10+0)+1+0 〈情報:噂話〉判定 (3DX10+1) > 9[1,2,9]+1 > 10

[main] GM : 成功!

[main] GM :  

[main] GM : ・橋元 加奈について
都内の高校に通う学生であり、本支部に所属するイリーガルでもある。
使用しているコードネームは『イドゥン』。
シンドロームはブラム=ストーカーとオルクスのクロスブリードであり、支援能力に特化している。
本人は「お世話になっているみんなに貢献したいし、苦しんでいる人を助けたい」と願っている。
能力自体は前線任務における実働の許可が出されていてもおかしくないが、本支部では積極的な実働を許していない。
⇒ HO1専用middleが発生。

[main] GM :  

[main] 柄井 志導 : 「加奈は俺と同じイリーガルだな…『お世話になっているみんなに貢献したいし、苦しんでいる人を助けたい』って、言ってたよ。立派な子だよ、ほんと」

[main] ルイン : 「ん、こっちでもお前の身内なんだな…無茶苦茶かわいい子じゃねえか…」

[main] ルイン : 「…で、任務に関する情報でこうして名前が出てくるってことはテュールの関係者…でいいんだよな?」

[main] 柄井 志導 : 「まあ関係者の関係者…が近いか。俺はテュールさんに稽古つけてもらってたから」

[main] 柄井 志導 : 「加奈は…サポートって感じだ。勘違いして欲しくないけど、能力はちゃんとあるんだ」

[main] ルイン : 「…みたいだな、スペックは申し分ない…が…テュールとはそれだけなのか?」

[main] ルイン : 関係者の関係者…とは、それほど遠くもないが…やはり名前が出てくるのに疑問符が出るのだろう

[main] 柄井 志導 : 「…加奈は稽古つけてもらえてなかったんだ」

[main] ルイン : 「…なるほど、そういう繋がりか…おい、ジオちゃん、加奈ちゃんとはそっちも関係がある…って事でいいのか?」

[main] 夜野 カリン : 「わたしは…わかんないなぁ」

[main] 夜野 カリン : 「先生とはチーム組んでたし学校も一緒だけど」

[main] 夜野 カリン : そこまで深くはしならない

[main] ルイン : 「んー…テュールを追うって時には、あんまり噛み合わねえか…じゃ、少し残念だが恋バナは後に回すか…」

[main] 柄井 志導 : 「俺も理由は分かってない…」

[main] ルイン : 情報を整理し、リアルタイムで情報を共有する
最もブラックドックへの警戒のせいで、ずいぶん複雑な手順をこなす羽目にはなるのだが…

[main] 夜野 カリン : シドー君含めてチームは組んでいたけど、爆殺するのに邪魔だから今までチームのメンバーに深い興味を持たないようにFHで教育されていたので、そこまで相手のことを突っ込んで知ろうと思っていなかった

[main] 柄井 志導 : 考えてみれば、何故稽古をつけなかったのだろうか。鉄火場に踏み入る覚悟?それとも他に理由が…?

[main] 夜野 カリン : 「稽古って、みんなしてるものなの?稽古しないのってどこか変なの?」

[main] ルイン : 「俺も訓練はしてるぜ…ああ、先生って…そういう先生か…?」

[main] 柄井 志導 : 「俺はちょっと前までただの高校生だったからな…」

[main] 夜野 カリン : 「そう言えば道場で他の人見たことないな?」ないよね?

[main] 夜野 カリン : 「シドー君は稽古してた?」

[main] 柄井 志導 : 「してたしてた」

[main] ルイン : 「…じゃ、テュールは二人の師匠ってわけか」

[main] ルイン : 「…少しあったまって来たみたいだし、聞かせてもらうと…テュールってのは、どんな奴だったんだ?」

[main] 夜野 カリン : 「先生にはマッキーも勝てないと思うな」

[main] ルイン : ハバネロバーガーを齧り
顔を香辛料や天然物の辛さで赤くしながら、話を聞いている

[main] 柄井 志導 : 「ちょっと…いや、うん…厳しいけど強くて良い人だと思う」

[main] ルイン : 「ほほう?そいつは、マキシマム様より強い……ジオちゃんより、支部長の旦那よりも?」

[main] 夜野 カリン : 「先生は剣道が強い」

[main] 夜野 カリン : ふるかー

[main] ルイン : おら、食え食えとテーブルの上に届いた皿を
二人に押し出してナイフやナプキン、頼んでおいたミルクなども渡す

[main] 夜野 カリン : てゅーるについて

[main] ルイン : よしいけー!

[main] ルイン : 情報は何使うー?

[main] 夜野 カリン : わかりやすいのはUGNかな

[main] 夜野 カリン : (1+0+0)dx(10+0)+1+0 〈情報:UGN〉判定 (1DX10+1) > 9[9]+1 > 10

[main] 夜野 カリン : えいあ

[main] GM :  

[main] GM : ・『テュール』について
前線任務における実働、および荒事に特化したエージェント。
その腕前は確かであり、UGNにおける理想の一つである『ジャームすらも保護』を体現するかのように、敵を殺さない業を身に着けている。
また、その精神性もUGNでは高く評価されており、名も知らぬ一般人の為であっても献身的に身を挺するなど、世界の守護者としての適性が高い。
本支部では教官としての立場でもあり、若きオーヴァード達の指導を行っている。ただし、橋元 加奈に対する指導は一度も無かった。

[main] GM :  

[main] 夜野 カリン : わたしと真逆じゃない?

[main] 柄井 志導 : いいよね

[main] ルイン : 「マジかよ、ちょっと勝てる気がしねえな」

[main] ルイン : 実力面はハッキリわかってないとしても
UGNが合わずに飛び出したフリーランスとの比較では、月とスッポンだ

[main] 夜野 カリン : 先生でなけりゃテロリストキッズなんて引き受けないね

[main] ルイン : 「…で、まあ?」

[main] ルイン : 「その様子を見るに、二人にとって…とってもいい先生みたいだな」

[main] 柄井 志導 : 「やっぱり凄いなあの人…」

[main] 夜野 カリン : 「いい先生かな?いい先生かも……」言われて初めて比較してみる

[main] 夜野 カリン : たしかに、高校の先生に比べるといい先生なのかも

[main] ルイン : 「…少し言い方を変えるか」

[main] ルイン : 「テュールの奴の事が好き…どんな意味でもいいが、仲がいい…そうだな?」

[main] ルイン : ホットミルクを飲み干して、コップを置き
サングラス越しにわかるくらい、白いひげを付けて笑顔を浮かべる

[main] 夜野 カリン : 「好きだよ」さらっと

[main] 夜野 カリン : 「先生は好きなものじゃないの?」

[main] 柄井 志導 : 「まあ…そうだな…なん?」
尊敬はしているし…今なんて?

[main] ルイン : 「ん、確かにそういうもんかもな」

[main] ルイン : 「なあなあ、ジオちゃん、インフィニット…お前らから見たテュールは…どんな奴なんだ?」

[main] 夜野 カリン : 「どんなかなぁ……」考え込む

[main] 柄井 志導 : 「すごい人だと思うし、感謝してるよ。俺に戦う術をを教えてくれたし、心構えみたいのも教わった」

[main] 夜野 カリン : ”先生”に対して疑問は持たないように仕込まれていたので、そう言われると言葉に詰まる

[main] 夜野 カリン : 「つよい?」

[main] ルイン : 「…なるほど、だから…さっきはショックだった…そういう訳だな?」

[main] 夜野 カリン : 「わかんない…裏切られたって思ったのかも」

[main] 柄井 志導 : 「裏切られた…?」

[main] ルイン : 「おし、言ってみな…遠慮なしでいいぞ」

[main] 夜野 カリン : 「黙っていなくなったから?先生もわたしがもういらなくなったのかなって」

[main] ルイン : 「…なるほどな、だがこのマキシマム様が判断するに…テュールは、そんな奴じゃない」

[main] ルイン : 「…と、お前らも思っている…違うか?」

[main] 柄井 志導 : 「いなくなられるのは…置いていかれるのは、辛いよな」思わず撫でる

[main] 夜野 カリン : 「わかんない」先生だし今一番近い人間だけど、その相手がどういう人間かというのは考えたことがなかった

[main] 夜野 カリン : 多分テュールがどういう人物かという部分に関しては、わたしより今のルインくんのほうが良く理解している

[main] ルイン : 「ヨシ!!じゃあこうだ!!」

[main] ルイン : 「テュールはお前らを見捨てる嫌な奴!もしくは、お前らが心配で仕方ないが、今は困ってる奴!好きな方を選べ!」

[main] 夜野 カリン : 「それって、選んでいいの?」

[main] ルイン : 「当たり前だ」

[main] ルイン : 「信じる物は自分で選ぶんだよ、兄弟」

[main] 柄井 志導 : 「うん。選んで良いと思うぞ」

[main] 夜野 カリン : 「じゃあ、先生はわたしのことが心配だけど今は困ってる方がいい」

[main] 柄井 志導 : 「ふふ、そうだな。困ってる先生を助けに行こう」

[main] ルイン : 「よし、いい答えだ」

[main] ルイン : 「じゃ、最後だ、注文したお前の分のハバネロバーガー…ちょっと齧ってみろ」

[main] 夜野 カリン : 「いただきます」手袋をつけた手を合わせて

[main] ルイン : パンズはふかふか、重厚な肉に新鮮な野菜…!
そしてその全てを覆い尽くすほどの辛み!!

[main] 夜野 カリン : 「ぺっぺっ」

[main] ルイン : 「キツイか?」

[main] 夜野 カリン : 「これ食べ物なの?誰が頼んだの?」

[main] ルイン : 「そいつは後悔の味だ、人任せにするとこういう目に遭うんだよ」

[main] 夜野 カリン : 「こんなの食べる人はどこかおかしいと思うな」

[main] ルイン : そんなバーガーを横から取って
一口で飲むように食べてしまうと

[main] 柄井 志導 : 「匂いが辛いんだけど…」

[main] 夜野 カリン : 「空気で涙出る」

[main] ルイン : 「じゃあ、元気が出たところで、任務再開だ」

[main] 夜野 カリン : 「りょうかい」

[main] 柄井 志導 : 「了解」

[main] ルイン : 「キヒャハハハハハ!!任務が終わったら、今度また奢ってやるよ」

[main] 夜野 カリン : 「今度は食べ物にして」

[main] ルイン : 「その時は、お前が決めるんだよ」

[main] 柄井 志導 : 「別のがいいと思うの…」

[main] ルイン : 「お前の食う物、お前が信じる物はお前が決める…言ったろうが、好きな物頼めってよ!」

[main] ルイン : 「準備ができたら来い!」

[main] ルイン : そのまま、背を向けてさっさと会計をして歩き去っていく

[main] 夜野 カリン : 「あっ、待って」お冷をごくごく飲んで口を濯いでから慌てて後を追う

[main] 柄井 志導 : 「なるほど…含蓄がある」
残りを食って続く

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] 田中 二郎 : middle『紫煙に紛れて』 登場:任意

[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 6

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 44 → 50

[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 3

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 44 → 47

[main] 田中 二郎 : 二郎と木嶋は、支部の喫煙所に屯していた。昨今、分煙が進み、こうした喫煙所ですら市内では姿を消して久しい。
だが、幸いというべきか、不幸というべきか、肉体的にも精神的にも激務が続くUGN支部では、未だこういった『憩いの場』は健在であった。

[main] 田中 二郎 : 合法薬物の力に頼るものは、今も多い。

[main] 田中 二郎 : 「さっきは士気を懸念して言いませんでしたけど」

[main] 田中 二郎 : 100円ライターでラッキーストライクに火をつけ、二郎が切り出す。幸いにもここには今2人しかいない。

[main] 田中 二郎 : 「まぁ、最悪の想定もしときますか?」

[main] 田中 二郎 : そのために俺を仕事に呼んだんでしょ? と目で語りながら、返答を待つ。

[main] 木嶋 凛憧 : セブンスターを咥えるだけ咥え、口元でしばらく遊ばせながら彼はいつも通り。軽薄な態度で彼の質問を受け入れる
まるで普段の世間話をするように、何でもないちょっとした日常の一幕であるように

[main] 木嶋 凛憧 : 「なーるへそ、それでここ?俺結構気に入ってんのよね、外だと結構分煙がどうだ、って進んでるけど。こう言うのも日常の一幕だって奴がいるのも理解できんのよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「確かに、休憩所でかるーくお話しするってのは定番だねぇ。つか、ノスフェちゃんって金欠って聞いてるのにタバコ吸ってて良いのん?」

[main] 木嶋 凛憧 : 彼はあくまで普段通りのおちゃらけた態度を崩さない
それは真意を悟らせないための行動であるのか、単に楽観的なのか。それともこれが彼なりに先ほどの質問に対する返答なのか──
どれだとしても、この場における主導権を返したことだけは間違いない

[main] 田中 二郎 : 「仕事前後くらいでしか吸いませんからねぇ、それに、嗜好品を削り出したら、いよいよ生きる張りがなくなりますよ」

[main] 田中 二郎 : 景気の悪い苦笑で返しつつ、話を続ける。

[main] 田中 二郎 : 「テュール……北欧神話の軍神の名をコードネームに頂くほどの手練れ。それが音信不通ってなると、調べを進めてからじゃ対応遅れるかもしれませんしねぇ」

[main] 田中 二郎 : しかも、聞くところによれば、テュールはとても裏切るとは思えない類のエージェントだ。そうなると、最悪の想定はさほど多くもない。

[main] 田中 二郎 : 「人質とられているとかならまだマシなほうで……最悪の場合となると、やっぱりジャーム化の可能性は検討から外すべきじゃないっすよね」

[main] 田中 二郎 : 「支部長さんは、『もしそうだった場合』、どうしますか?」

[main] 田中 二郎 : これは暗に、面子を全員つれていくか? という話だった。今回はテュールと深い関係性を持つ人員が多い。そうなると、本当の最悪はテュール一人のジャーム化ではない。

[main] 田中 二郎 : 精神的、そして戦うことによる肉体的ショックによる二次被害。そこを検討しないわけにはいかなかった。

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうさねぇ…」

[main] 木嶋 凛憧 : そう言いながら大仰に口元に手を当てる、先ほどからゆらゆら咥えては遊ばせていたタバコに向かって、風が当たらないように口を覆う。それはまるで今から秘密話をする合図のようだが、まぁそんな大層なもんでもない

[main] 木嶋 凛憧 : ただ、誰が言ったっけな。こう言うのを『口火を切る』ってヤツって。
そんな事を考えながら、やっと遊ばせていたセブンスターにオイル式のライターの炎を押し当てた

[main] 木嶋 凛憧 : 「最悪って言うのは往々にして言いたくなるもんだが、悪い事ってのは確かに連鎖するもんだよ。どん底にハマればハマるほど、抜け出すのが難しい」

[main] 木嶋 凛憧 : 「でもよぉ。ノスフェちゃん、俺ってば最初にもう言ってるぜ。俺たちには向き不向きがあるし、その上で俺はチーム組むって。だから」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お優しいね。俺の事も心配してくれてんだ?」

[main] 木嶋 凛憧 : そう、ちょっと真面目に返した
腹の探り合いをしているようでなんともまぁ。と思うが、つまりこの点に置いてゆっくりと、そっと。気を使うように話題に触れるという事は
まぁ。生まれも育ちも吸血鬼として最初から存在した、彼なりの優しさなのだろう

[main] 田中 二郎 : 気恥ずかしそうに苦笑を浮かべながらも、まんざらでもなさそうに紫煙を燻らせ。

[main] 田中 二郎 : 「そりゃまぁ、お世話になってますからね」

[main] 田中 二郎 : そして、目を細める。

[main] 田中 二郎 : 「それに……俺は司法取引で外に出てる身っすからね。やらかしても重用して貰えてんですから、義理くらいは考えますよ」

[main] 田中 二郎 : 二郎は、元々はレネゲイド汚染動物として、いうなれば『獣害』として捕縛された過去を持つレネゲイドビーイングだ。無論、人権などそこには存在しない。怪物は怪物として、その場で処分されても何の文句も言えない立場だった。

[main] 田中 二郎 : それでも、なんとか今は娑婆でこうして苦しいながらも生活させてもらえている。そこに恩義の一つも感じないわけもない。二郎は人間に感謝をしていた。

[main] 田中 二郎 : 「向き不向きでいうなら、番犬ガルムの役割にうってつけな『備品』がありますぜ?」

[main] 田中 二郎 : 「最悪の場合は、そういう割り振りだと考えても?」

[main] 木嶋 凛憧 : 吸い込んだ煙が胸に満ちるのを待ち、染み込んだ言葉の重さを一度吸い込んだ新鮮な空気と共に全身を巡らせ、血流を通り脳まで至った結論をそのまま伝達神経に乗せまた、雑多な煙と共に出す
言葉で言わねば分からない事もあるが、言葉とはなんと不便なんだろうな、そう思いながらも。彼がどんな時だって己が信じて来た結論を変えた事は無い
それが信頼だったか、嫉妬からの敵愾心だったか。もはや数えきれなかったが。ただ一つ分かっている事は、己が頑固者であるという事だけだった

[main] 木嶋 凛憧 : 「当然だ。俺はね、お前たちに言ったよ。チームとして動く、って話と。各々が見るべきものを見ろって話」

[main] 木嶋 凛憧 : 「困った事にね、俺たちの抱えるウイルスってのは感染するんだ。それは俺にもあるし、君にもあるけど。実のところオーヴァード以外の誰にだってあるべきものだろう」

[main] 木嶋 凛憧 : 「恐怖、不安、悔恨、期待、歓喜、幸福……感情はね、人から人へと感染(うつ)る」

[main] 木嶋 凛憧 : 「だから。知らないなんてのは無理なんだよ。俺に出来る事は胸張ってドーンと待つこと、そして。若者が何かやった時に許してやってくれ、って頭下げる事だけよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「産まれたてのガキンチョがいっちょ前に気にしてんじゃねーよ、まだまだ見るもんは長いが人生そんな気後れしてるとあっという間になるぜ」

[main] 木嶋 凛憧 : 本心からの言葉と、いつもながらの見栄っ張り。なんだかなぁ、と思いながらも。大人が言える言葉はいつもそんなものなのだ
だから、大人らしくここはただ。胸を貸してやるよと言って、後はゆっくり待つだけだ。なんせ、大人はいつも若者の無茶と無謀、稚拙な情熱に浮かされたそれを疎まし気に思うものだが──

[main] 木嶋 凛憧 : ──それを知っているのは、かつては己もそうであったからだ、と。
だから、それを知る身としては。恐れずにやって来い、と奨励する以外には。実は案外やる事が無かったりするのだ
そう思って、苦笑をこぼして返す

[main] 田中 二郎 : 深く言葉に頷いて、吸殻を灰皿に捨てる。

[main] 田中 二郎 : 「ははは、大丈夫っすよ。オペレーション:ラグナロクをやることにならない限りは、俺もなんか特別あれこれするつもりはないっすよ。あくまで、最悪想定も一応しとくか程度のもんですしねぇ」

[main] 田中 二郎 : そういって、UGNの専用端末を取り出す。見た目はスマートフォンのそれと大差ないが、色々と細工がされた代物だ。

[main] 田中 二郎 : 「んじゃ、改めて足場固めといきますか。想定は結局想定。事実のほうが大事っすからねぇ」

[main] 田中 二郎 : ・街での『テュール』の目撃情報について 情報UGNで

[main] 田中 二郎 : 1dx+1 (1DX10+1) > 10[10]+6[6]+1 > 17

[main] GM :  

[main] GM : ・街での『テュール』の目撃情報について
本支部が管轄する街全域にある監視カメラ情報により、『テュール』の外見情報と似た人物の発見に成功した。
一つ目の映像では、覚束ない足取りで夜の街を彷徨う『テュール』の姿が。
二つ目の映像では、支部より支給されていた端末と思わしき機器を握り潰す姿が。
三つ目の映像では、これは最新情報であり、つい数刻前に入手したものであるが、とあるビルの中に入っていく姿が見られた。
ビルの名は『西Y越ビル』。9階建てであり、シンプルな外装で街の中に溶け込んでいる。特徴らしいものはない。

[main] GM :  

[main] 田中 二郎 : 眉を顰める。

[main] 田中 二郎 : 「不審……なんてレベルじゃあないですね、こりゃ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ありゃりゃ、面倒ごとに巻き込まれたのは間違いなさそうねぇ」

[main] 木嶋 凛憧 : 覗き込み、軽薄ながら吐き捨てる

[main] 木嶋 凛憧 : 「そういや。一応言っとくけど考える事やめな、って言ってるわけじゃねぇよ。むしろ考え続ける姿勢は俺は好ましく思ってんだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「足も思考も止まりやしないし、心臓がうるさくって仕様がねぇ。あんだけ言っておいて恥を自白するけどよ、実は俺ってば動き回ってねぇと落ち着かねぇたちなのよね」

[main] 田中 二郎 : 「はっはっは、いいことじゃあねぇすか。動いてくれる上司は心強いっすよ」

[main] 田中 二郎 : 景気の悪い笑みを浮かべたまま、手持ち無沙汰になった片手をポケットに押し込む。

[main] 田中 二郎 : 「まぁ大丈夫っすよ。俺はちょっと心配性なだけっすから。杞憂が現実にならないかぎり、ギリギリまでのらくらやらせてもらいますよ」

[main] 田中 二郎 : 実際、命を懸けなければならないなら、現場の人間より優先して自分がやる必要があると考えているが、別に好き好んで死にたいわけではない。やるしかなくなったらやる。その程度だ。

[main] 田中 二郎 : 「しかし、こうなると、直近のテュールさんの状況も知りたいところっすね。なんか植物のEXレネゲイドとやりあったとかなんとか聞きましたけど……そのへん、支部長詳しい事わかんないっすか?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「良い事だと思うぜ、考え込みやすい人間ってのもいるが、心配事を見据えた上でちゃんとガス抜けるやつってのは強いもんだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「背負いこみすぎるやつは休息と仕事の切り替えがうまく出来ねぇ、だからいつも肩肘張って結果いつかプッツンしちまうんだ。よく休んで、よく遊んで、よく働く。人生大事なのはメリハリってな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ジローちゃんこんなに可愛い子なのになんでまだフリーターやってんだろーなー?撫でちゃお」

[main] 田中 二郎 : 「か、勘弁してくださいよォ……! 流石に頭撫でられるほどの年齢じゃないですってぇ……」

[main] 田中 二郎 : まぁ満更でもない。

[main] 木嶋 凛憧 : 特に理由もなく、撫で繰り回し空気を弛緩させる。考えるべき時間は終わり、また次へ。お仕事はお仕事だが、先ほどまでのはあくまで休憩所での話。
ならそのまま外に持ち出すのは野暮だ、と言うのは己なりの切り替え手段だ。スイッチを切り替える、と意識的に動くのも。また己の処世術なのかな、と冷静な部分でどこか上の空で思案する

[main] 木嶋 凛憧 : 「ん~、それで他の支部だっけ。調べられねぇ事は無いと思うぜ、確かテュールが前言ってたな…」

[main] 木嶋 凛憧 : 「世間ではリモート会議ってやつが流行ってるとか。つっても、それだと例のシンドロームに弱いから、ってんで対面が主だって話らしいがな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「けれど、結局人が人に記録を残す以上何かしら形に残さなきゃならねぇ。世間様は進歩してるのに、俺たちUGNがいつまでも変われませんでした、じゃあ示しがつかねぇからな。手書きの書類はすぐグチャグチャになる、簡素なログってくらいなら端末から端末に残されててもおかしかねぇだろ」

[main] 木嶋 凛憧 : そう言いながら、己の持ち歩きの携帯を取り出す。なんだかんだ、技術の進歩と言うのは便利なものだ
日常を謳う俺が、流行に疎いわけも無いじゃん。結局、人には限界がある分を補う気怠さがヒトにはあるもんだと、俺はそう知っている

[main] 木嶋 凛憧 : ・『テュール』が直近で担当した他支部の任務について、で
情報:UGNで端末からログ調べて行こうかな

[main] 木嶋 凛憧 : (2+0+0)dx(10+0)+1+0 〈情報:UGN〉判定 (2DX10+1) > 7[3,7]+1 > 8

[main] GM : 成功!

[main] GM :  

[main] GM : ・『テュール』が直近で担当した他支部の任務について
隣町にて、違法輸入されたレネゲイドに感染した植物よりEXレネゲイドジャームが多発した事件が発生した。
その際、応援として『テュール』が動員され、難なく事態を収めることに成功した。市井の被害状況も0であった。
本支部に帰還後、『テュール』の侵蝕率の測定を行ったが106%から101%と低下傾向にあり、本人の身体状態や言語能力からも安静措置で問題無いと判断された。
こういった措置は特に珍しいものではない。いずれの支部においても、高侵蝕率で帰還したオーヴァードは暫しの安静期間が設けられ、よほどの不幸が無い限りは30%前後となる。

[main] GM :  

[main] 木嶋 凛憧 : 「おー、お仕事熱心かつ相変わらずお強い事…俺にはテュールの仕事は出来んね」

[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ、テュールにも俺と違って出世することは出来んだろうけど。ガハハ!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……頑張るねぇ、もう下がってても良い歳だろうに」

[main] 木嶋 凛憧 : ほんの少し、寂し気な瞳をした

[main] 田中 二郎 : 「……やっぱり、思うところあります?」

[main] 田中 二郎 : 「古い馴染みみたいじゃあないですか」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ったりめぇだろ、思うところはあるとも。その上で」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺は俺の判断をする、俺はテュールほど強くも頑固でもないんでね。俺がどうしたってッて望むなら、誰にも言わずに俺も失踪してやらァ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そう言う信頼性ってだけだよ」

[main] 田中 二郎 : 「いいっすねぇ、そういう信頼関係。とはいえ、失踪は出来れば勘弁してくださいよ?」

[main] 田中 二郎 : 肩を竦める。

[main] 田中 二郎 : 「俺からすれば、支部長も馴染みなんすから」

[main] 木嶋 凛憧 : 「はは、言えてるわ。まぁ安心しろよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「なんもかんも忘れられるほど若者じゃねぇし、かと言って」

[main] 木嶋 凛憧 : 「若者が身震いしてるのを見て黙ってられるほど大人にもなれてねぇんだわ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ただ一つ、あいつのカミさん美人でなぁ。バカみてぇに張り切らず腰落ち着けりゃあ良かったのに、って思ってるだけ」

[main] 田中 二郎 : 「そりゃ確かにぃ。でも、そういう人だから、奥さんも惚れたのかもしれないっすよねぇ」

[main] 田中 二郎 : 苦笑する。

[main] 田中 二郎 : 「なんとか、笑って終われる仕事にしたいっすね」

[main] 田中 二郎 : 喫煙所の扉を開ける。

[main] 田中 二郎 : 「ぼちぼち、行きますか」

[main] 木嶋 凛憧 : 「否定できねぇのが悲しい所なのよねぇ」

[main] 木嶋 凛憧 : 吸殻を潰し、お互いの中で循環して回るこの煙たい空間から外へ足を向ける

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうさな、まぁ。やれる事やりな。何があってもいつでもウチに来なよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「完全無欠じゃなくても、人生って終わらないんだぜ」

[main] 木嶋 凛憧 : 言うだけ言って、返事は待たずに歩き始めた
こう言うのは結局、個々人の納得でしかないのだから。返事はいつか、落ち着いた時に。その程度で良い
帰る場所があるってのは、その程度で良いんだよ

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : middle『Red Apple』 登場:柄井 志導

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 9

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 40 → 49

[main] GM :  

[main] GM : ノスフェラトゥによって割り出された、テュールの目的情報がある地まで、各々が出発準備を進めている中。

[main] GM : 鳴る、スマホの音。画面には、橋元 加奈の文字が。
チャットではなく、通知であり、呼び出しに応えると、「心配になって、電話かけちゃった」と、加奈の声が返ってきた。

[main] GM : そして、「聞きたいことがあるんだけど、いいかな……?」というお願いの下、志導は一時、木嶋が構える支部のビルへと戻ることとした。
集合地点は、ビル内のラウンジ。共同スペース。任務説明を行った場所とは、別のエリアだ。

[main] 柄井 志導 : 「やほ、来たぞ…っと」

[main] 橋元 加奈 : 「あ。シドーくん!」
そこに座っていたのは、茶髪茶瞳に、ある種の脅威的な胸囲を持った女子高生。加奈が。

[main] 橋元 加奈 : 志導へと目線を向けると、にこりと柔らかな笑みと共に。

[main] 橋元 加奈 : 「ごめんね。えっと……多分、お仕事中……なんだよね? 忙しい時に呼び出しちゃって」

[main] 橋元 加奈 : 後ろ髪引かれるように、眉がハの字を描いた。

[main] 柄井 志導 : 「いや、タイミング良かったから大丈夫だよ」

[main] 橋元 加奈 : 「そうなの? ……気とか、遣ってたり……しない?」

[main] 柄井 志導 : 「してないっての」
加奈と話せるのは正直、癒しでもある。

[main] 橋元 加奈 : 「ふふっ。そっか……シドーくんってば、優しいな」

[main] 橋元 加奈 : 「あ。お菓子、実は焼いてたの。一緒に食べない? ほら、こっちに!」
ぽんぽん、とクッション性の高いソファの隣へ、手を置く。

[main] 柄井 志導 : 「おっ楽しみだ…」
そちらへ向かう

[main] 橋元 加奈 : 清掃の行き届いたラウンジには、志導と加奈以外には、人はいないようだ。
広々とした空間を二人が独占しており、まるで貸し切り状態だった。

[main] 橋元 加奈 : 「……今回のお仕事。私だけ……外されているみたい、だったから」
ピンクと、苺柄を基調とした綺麗な、薄い布を開くと、加奈お手製のバタークッキーがお披露目される。

[main] 橋元 加奈 : 広がる甘い砂糖の香りは、鼻腔の中を優しく触れていく。

[main] 橋元 加奈 : 「何かやることないかなって、思って。これ、作ってたんだ。新作なの」

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくんに、真っ先に味見してもらいたくて」

[main] 橋元 加奈 : 少し恥ずかしげに、自信無さげな笑みと共に。

[main] 柄井 志導 : 「…すごく美味そう。いただきます」
加奈の料理にハズレはない。

[main] 柄井 志導 : 「美味い!」

[main] 橋元 加奈 : 「……! ほんと? ふふっ!嬉しいーー!」
緊張孕んでいた表情が、からりと代わり、満面の笑みに。

[main] 橋元 加奈 : 「いっぱい頑張ってると思うから、もっともっと食べていいからね!」

[main] 橋元 加奈 : 「ほら、糖分補給とかって、大事でしょ?」

[main] 柄井 志導 : 「ありがとう…美味い美味い…」
すごく美味しい。これは手が止まらない。

[main] 橋元 加奈 : 「それなら良かった~」
にこりと微笑みながら、同じくして加奈も我慢ができずに、一つ摘まんで口に運ぶ。

[main] 橋元 加奈 : 「私も、いただきまーす。サク、サク……。ん~~!美味しい~~!」

[main] 橋元 加奈 : 零れる頬を抑え込むかのように、両手で支えながら僥倖を露わにする。

[main] 柄井 志導 : 「いやー超美味いなこれ…最高…」
むしゃむしゃ…

[main] 橋元 加奈 : 「えへへへっ。シドーくんはそうやって、素直な感想を言ってくれるから、すっごく嬉しいよ!」

[main] 橋元 加奈 : 「もっともっと作りたくなっちゃうくらい!」
両手で拳を作って、腕を折り曲げる仕草。

[main] 柄井 志導 : 「こちらこそ、ありがとうな」
それを見て、笑う。

[main] 橋元 加奈 : 「お礼だなんて、そんな……」
視線を僅かに落としながら……眉がまた、ハの字を描き始める。徐々に。

[main] 橋元 加奈 : そうして、太腿の上に敷かれたスカート布地の上で、きゅっと、軽くだけ、自分の指同士を絡ませていた。

[main] 柄井 志導 : 「…加奈?」

[main] 橋元 加奈 : ぐるぐると、絡ませた人差し指が車輪を描くように、小さく回る。ゆっくり。

[main] 橋元 加奈 : 「……私。役に……立ててないから……さ」

[main] 柄井 志導 : 「そんな事ない」

[main] 柄井 志導 : 「今だって俺に美味しいクッキー作ってくれたじゃないか。そういうサポートだって、しっかり役に立ってるんだ」

[main] 橋元 加奈 : 「……えへへ。そうかな」
憂を帯びながらも、頬が緩む。

[main] 橋元 加奈 : 「そう言ってくれると……私も、心の置き所っていうのかな……。少し、落ち着ける……」

[main] 柄井 志導 : 「それなら…よかった」

[main] 橋元 加奈 : そうして、ゆっくりと、今度は視線を窓辺へと向ける。
高層階に位置するラウンジからは、街が一望できる。霧交じりの街。

[main] 橋元 加奈 : 本日の天気は、曇り後小雨。太陽の兆しは無し。
湿度も高く。体調も崩しやすい気候。どこか、気分も……沈みやすい。

[main] 橋元 加奈 : 「……晴れだったら、一緒にこうして……クッキーを食べている時間を、もっと……楽しめていたかな」

[main] 柄井 志導 : 「でもこんな天気だからこそ加奈と二人で過ごせるんじゃないかなー…と。なんてね…」

[main] 橋元 加奈 : 「ふふっ、何それ……可笑しいー」
小さく、ほんの小さくだけ笑む。

[main] 橋元 加奈 : 「……ねぇ、シドーくん」

[main] 柄井 志導 : 「ん?」

[main] 橋元 加奈 : 目線は合わせないままに、片腕が、もう片腕の肩下。上腕二頭筋の位置する部位に添えられる。体は、若干の猫背気味。腕に狭められ、豊満な胸部が僅かに押し潰される。

[main] 橋元 加奈 : 「……今日のお仕事の内容。機密情報だから、教えられないって、言われてさ。私だけ」

[main] 橋元 加奈 : 「他のみんなは……ちゃんと、現地で活動してて……」

[main] 橋元 加奈 : 「やっぱり、なんだか……。 ……モヤモヤ、しちゃう」

[main] 橋元 加奈 : 「どうして、私だけ……駄目。なのかな……って……」

[main] 橋元 加奈 : 「私……ちゃんと、みんなのこと支援できるように、護れるように……これでも、頑張ってきたつもりなんだけどなぁって……」

[main] 柄井 志導 : 「俺にも、理由は分からない…加奈が頑張ってるのも知ってる…でも」

[main] 柄井 志導 : 「…やっぱり、俺は怖いや。加奈が傷ついたり…するのは」

[main] 柄井 志導 : 少し、身体を預ける。

[main] 橋元 加奈 : 「……私もだよ」
拒むこと、一切なく。寄り掛かる志導を受け入れるように……。
そして、同じくして加奈もまた……寄り掛かるように、そっと……志導の頭の上に、自身の頭を添える。

[main] 橋元 加奈 : 「私も、本音で言えば……恐い思いをするのは、ちょっと……嫌……だけど。でも、私も……」

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくんが、シドーくん達が、ちゃんと……みんな、みんなのまま……何事もなく、何も……変わらずに、平穏なままで……帰ってきてほしい」

[main] 橋元 加奈 : 「傷ついてほしく……ないよ。 ……体の傷も、そうだし。それと……」

[main] 橋元 加奈 : 「心も、うん、心も……。 ……私達の仕事って……心を、触られるようなものだから。だから……」

[main] 橋元 加奈 : 「いつか……みんなが、シドーくんが……帰って来れなくなるんじゃないかって……。 ……そういう不安が、私の中には……あるよ」

[main] 柄井 志導 : 「帰って、来るさ。加奈がいるんだから」

[main] 柄井 志導 : 加奈がいてくれるなら、俺は帰る。帰れるのだ。

[main] 橋元 加奈 : 「…………………………」
その言葉に、加奈は……暫しの、沈黙が作られた。

[main] 橋元 加奈 : 顔と顔が、重ねられている中。互いの微熱を感じる中。
ちらりと……加奈の円らな、茶色の瞳が、志導へと……向けられる。

[main] 橋元 加奈 : 「……テュールさん。最近……いないよね」

[main] 橋元 加奈 : 「もしかして……今回のお仕事に……関係してる?」

[main] 柄井 志導 : 「──確かに最近見ないかも」
支部長の言葉が過ぎる。

[main] 柄井 志導 : 「あの人は別のところで戦ってるらしいけど…まああんまり関係ないんじゃないかな」
血反吐を吐くように、誤魔化しを織り交ぜた言葉を吐く。

[main] 橋元 加奈 : 「…………」
志導へと向けた、加奈の眼は……ただ、真っ直ぐと、変わらずに、その表情へと注視したままだった。

[main] 橋元 加奈 : じーっと。小さな、瞬きと一緒に。ただ……見つめていた。

[main] 柄井 志導 : それを、なんとか見つめ返す。分かってしまわないだろうか。察してしまうだろうか。

[main] 橋元 加奈 : 長い、長い……沈黙。
ラウンジに掛けられた、シャレた時計の秒針が進む音だけが……聴こえた。

[main] 橋元 加奈 : 「……ねぇ。シドーくん」
静寂を打ち破ったのは……加奈だった。
ゆっくりと、柔らかに……尋ねた。

[main] 橋元 加奈 : 「……お願いがあるの。 ……シドーくんにだからできる……お願い」

[main] 橋元 加奈 : 「……ううん、これは、お願いじゃなく、『我儘』かもしれない」
首を左右に、ゆっくりと振りながらも……志導の瞳を見つめる。

[main] 橋元 加奈 : 「……聞いて、くれる?」

[main] 柄井 志導 : 「…何、かな」

[main] 橋元 加奈 : 「……支部長さんに、私も編成してほしいって。 ……伝えて、ほしいの」

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくんが、私を心配してくれている気持ちは分かるから、だから……。 前線じゃなくたって、いい」

[main] 橋元 加奈 : 「後方支援でも、いいの。 ……一緒に、乗り越えなくちゃいけない壁を、乗り越えたいの」

[main] 柄井 志導 : 「…うん。それなら、頼んでみるよ。一緒に、乗り越えたいもんね」
さらに少し、くっついてみる。

[main] 橋元 加奈 : 「……! ほ、本当に……?」
どきりとした様。両目を見開かせながら、歓喜を露わにする。

[main] 橋元 加奈 : 「こ、断られるかと……思ってたから……び、びっくり……しちゃった……!」

[main] 橋元 加奈 : 「……ほんとの、ほんとに……?」

[main] 橋元 加奈 : くっつく志導の体に対し、さらに寄せるように……。
その小さな頭を、優しく抱きながら。

[main] 柄井 志導 : 「聞いてみるなら、できるから。…結果は、保証できないけど」

[main] 橋元 加奈 : 「うん。それでも……いいよ」

[main] 橋元 加奈 : 「私も……駄目元の覚悟……だったから」

[main] 橋元 加奈 : 「無茶言って……ごめんね?」
にこりと笑いながらも、迷惑分の引け目で、眉尻が下がる。

[main] 柄井 志導 : 「そんな事ないさ」
腕を伸ばし、頭を撫でてみる。

[main] 橋元 加奈 : 「えへへ。 ……ありがとう」
心地よさそうに、頭を撫でられる。

[main] 橋元 加奈 : 「……私の我儘は、これだけ。 ……時間取っちゃったね」

[main] 橋元 加奈 : 「忙しい中、改めて……来てくれて、ありがとうね」

[main] 柄井 志導 : 「こっちこそ、ありがとうな」

[main] 橋元 加奈 : にこっと、純然に加奈は、笑った。

[main] 柄井 志導 : こうして、二人は霧雨の中で時間を過ごす。

[main] 柄井 志導 : もう少し、もう少しだけ、このまま。

[main] 柄井 志導 : 目を閉じて、もうちょっと。加奈の隣に近づいて、距離を詰めた。

[main] 柄井 志導 :

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : trigger『Fierce Brute』 登場:任意

[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 2

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 51 → 53

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 5

[main] 夜野 カリン : スマホを頼りに連絡のあったビルに向かう

[main] 夜野 カリン : 普段ならここまでだ

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 49 → 54

[main] 柄井 志導 : ついていく

[main] 夜野 カリン : エフェクトの使用を禁止されているカリンは、普段であれば戦闘の見込まれる場面では待機に回るが

[main] 夜野 カリン : 今回は相手がテュールである

[main] 夜野 カリン : 戦闘になることはないから、捜索対象との直接接触も問題ないはずだ

[main] 柄井 志導 : カリンへついて行く。一人より二人。最悪の場合でもどちらかが助けを呼ぶ事ができる。

[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 7

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 50 → 57

[main] ルイン : 1d10 (1D10) > 6

[main] system : [ ルイン ] 侵蝕 : 45 → 51

[main] GM :  

[main] GM : 到着した先にあったビル。『西Y越ビル』。
閑静な住宅地にぽつりと佇むだけであり、外層には何ら特徴的なものはない。

[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 10

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 47 → 57

[main] GM : 目立った広告も無ければ、表札があるわけでもない。
一目見た印象としては、アパートか何かか、といったものだ。
一般人の住んでいそうな場所、以外の感想の出てこない建物だ。

[main] GM : 曇りの、どこか薄色の世界では、あなた達以外に人は、あまりいない。
平日の昼時ということもあるのだろう。
大通りや商店街などからは離れた地にあり、バス停や駅までの距離もある。
都心にしては、随分と不便な立地であった。

[main] 夜野 カリン : 何も考えずにドアを開けて中に入る

[main] ルイン : 堂々と踏み入っていき…そして…

[main] 夜野 カリン : 自分にはビルの中を知るような力がないのでノープラン

[main] 柄井 志導 : いつでも剣を抜けるように構えている

[main] ルイン : 「いいか、二人とも…最悪の場合…って可能性があるのは…お前達なら理解しているだろう」

[main] 夜野 カリン : 「最悪?」

[main] 柄井 志導 : 「…最悪」

[main] ルイン : 「……テュールが暴走している場合だ、ジャームまで行かずともオーヴァードにはそれがある」

[main] 夜野 カリン : 「む…む~~~」

[main] ルイン : 彼は言葉を曲げた
最悪から一歩だけ結果を逸らした

[main] 夜野 カリン : 足元に転がっている鉄パイプを拾って構える

[main] 夜野 カリン : 素人丸出しの構え

[main] ルイン : 「対面して、無理だと感じたら…その時は逃げろマキシマムのバカが許可したと言え」

[main] ルイン : 「…さあ、行けるか?」

[main] 柄井 志導 : 「…それは」
つまり、"手遅れ"では。

[main] 夜野 カリン : 「うん」びゅんびゅんと2,3回素振り

[main] 夜野 カリン : 相手が普通の人間であれば脅威になるであろう

[main] ルイン : 「行くぞ!!」

[main] ルイン : そして空いた扉を超えて
一気に踏み込めば──!

[main] 田中 二郎 : 「おいおいおいおい、待てってぇ」

[main] 夜野 カリン : ルインとシドーくんが性格にどんな力を使えるか、把握していないカリンは常に自分のできる範囲でしか作戦を考えられないので完全に行き当たりばったりに、まずは1階、次に2階と虱潰しに進んでいくつもり

[main] ルイン : 「…って、なんだ…兄弟じゃねえの」

[main] 夜野 カリン : ぶーん!

[main] 木嶋 凛憧 : 田中くんが声かける後ろからカツ、カツとわざとらしく足音を立てながら近づいて行こう

[main] 夜野 カリン : 急に声がしたので振り向いて横薙ぎに鉄パイプを一閃

[main] 木嶋 凛憧 : 片腕をポッケに突っ込んで、もう片方の腕を暢気に上げながら手を振ってる

[main] 木嶋 凛憧 : 「やっほ~」

[main] 田中 二郎 : 「ぐえ」
普通にぶん殴られて倒れる。

[main] 柄井 志導 : 「ウワーッ」

[main] ルイン : 「兄弟ー!!!!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「アハハハ、騒がしいや。いたそーね、おかき食う?」

[main] 田中 二郎 : 「血以外は大してうれしくねぇっすよぉ……」

[main] ルイン : 倒れた田中さんを起こして
その手を握り声を掛けている、無闇矢鱈と必死で

[main] 夜野 カリン : 「あっかじろーくん?ごめん」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そっか、じゃあ俺が食べちゃお」パリパリパリ。と音を立てながら暢気に突っ込んだポッケからおかきの袋を取り出した

[main] 田中 二郎 : 「驚くほど重みが感じられねぇ謝罪!?」

[main] 田中 二郎 : あ、大丈夫っす。とかルインに言いながら立ち上がる。

[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁー、アレだね。聞いてたよ、マキシマム。結構子供の世話とか向いてるんじゃない?」

[main] 夜野 カリン : 「ごめんていったじゃん」ぷくー

[main] 田中 二郎 : 「態度が大事でしょそういうのは!? まぁともかく、無事合流出来てなによりっす」

[main] ルイン : 「施設にいた都合上、“兄弟”を世話する機会は多かったんでな…最も旦那程に手慣れちゃいないがな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺?そんなに慣れちゃいねぇよ、毎日毎日腰が重くて重くてしゃーねーや、幸せな重みだけどね~」

[main] 夜野 カリン : まぁあんまり謝意はない、家族も普通に巻き込んで吹き飛ばす場所にいたから

[main] 木嶋 凛憧 : 「ま。支部長から付け加えておくと。何をしても俺は禁止はしないけど。」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お前たちがその目で見て感じたものだけが本当だよ」

[main] 柄井 志導 : 「…本物」

[main] ルイン : 同意するように頷き、支部長の放った真っ直ぐな言葉に口笛を吹く

[main] 田中 二郎 : 「……話の腰を折るようで悪いんすけど」

[main] 田中 二郎 : 目を細めて、嗅覚に意識を集中させる。

[main] 田中 二郎 : 「先行御三方。負傷とか切り傷とかないっすよね……?」

[main] 柄井 志導 : 「無いですね…」

[main] ルイン : 「…ああ、まだ一つもねえ」

[main] 田中 二郎 : カリンにも目配せをする。

[main] 夜野 カリン : 「ないよ、確認する?」

[main] 田中 二郎 : 「いや、大丈夫……しかし、そうなると……」

[main] 田中 二郎 : 声を小さくする。今更遅いかもしれないが、それでも。

[main] 柄井 志導 : 「どうしたんですか?」

[main] 田中 二郎 : 「血の匂いがします」

[main] 柄井 志導 : 「!」

[main] 夜野 カリン : 「??」首を傾げる

[main] 田中 二郎 : 「……支部長、戦闘配備で進むことを提案します」

[main] 柄井 志導 : 「抜刀しても構いませんよね」
RP抜刀しようかと

[main] 木嶋 凛憧 : 「なーるほど、ね」

[main] 夜野 カリン : 「……………」

[main] 木嶋 凛憧 : 「了解。そう言う事なら総員武器の使用を許可する、インフィニット、及びマキシマムを前衛に、俺とノスフェラトゥは周囲に警戒して進むように」

[main] 田中 二郎 : 「了解」

[main] 夜野 カリン : 戦闘があるとなれば、自分は待機……
すすっと後ろに下がる

[main] 木嶋 凛憧 : 「グラウンドゼロは遊撃だ、臨機応変に飛び出したり引っ込んだりしろ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「中に居るのが奴かもなら。今はこっちの名前で呼ばせてくれよな」

[main] ルイン : 「イエッサー」

[main] 柄井 志導 : 「魔剣抜刀…」
胸から大剣を引き抜く。

[main] GM : ……一同が足を進める度に、強まっていく鼻の障られる不快感。
戦地に赴いたことがある者であれば、誰しもが一度は嗅いだ覚えのある匂い。
鉄の香り。ヘモグロビンの香り。無機質で、無感動な匂い。

[main] ルイン : 指示通り一歩前に出る
彼自身は自由を好みこそするが
かつてチルドレンとして学んだ戦術の重要性を軽んじている訳ではないのだ

[main] 夜野 カリン : 不満そうな表情を浮かべるのはいつものことだが、いつもとは違う色を瞳に浮かべ、鉄パイプを握る手袋がぎゅっと音がする

[main] 田中 二郎 : 「ここまで近づくと……俺じゃなくてもわかりそうな『濃さ』ですね……」

[main] 田中 二郎 : 小声でつぶやく。

[main] GM : 思えば……このビルに足を踏み入れた時点で、『違和感』はあっただろう。
無断で立ち入った。何の許可も無く。アポイントメントも無しに。
しかし……騒ぎは、一つとしていない。

[main] ルイン : 「…寒いな、ここは」

[main] 木嶋 凛憧 : 「全身の毛が逆立つってやつかね、ひしひしと五感が叫んでるよ」

[main] GM : それどころか、すれ違う人間も、一人もいない。
おまけに……黒い染みを被った廊下や天井に、扉は……どこか、傷を持っていた。それも、昔からあったものではなく、つい最近つけられたかのような、新鮮な。

[main] ルイン : ここにはあまりにも熱量がない
血の匂いは大抵の場合混乱を引き起こし
そこには喧騒が生じる、しかし今は

[main] 柄井 志導 : 「この傷…この染み…」

[main] ルイン : サングラスの奥で、彼は既に見慣れた
ある一つの末路を想起した

[main] 木嶋 凛憧 : 「……懐かしい感じだねぇ、これは」

[main] GM : ギイイ……。開かれたままの扉の蝶番が、小さな不協和音を奏でる。
そちらへ目を配らせると、窓が開いていた。風によって、扉が動かされたようだ。
もっとも、そのような分析を行うよりも先に……見つけるものがあるだろう。

[main] 田中 二郎 : 「……!」

[main] GM : 死体。
幾つもの、惨殺死体。壁や天井に、血が飛散してこびりついていた。
まだ固まっていないのか、ぽたり……ぽたりと、床へ血が滴っていた。

[main] ルイン : 「……」

[main] 柄井 志導 : 「…ああ」

[main] 田中 二郎 : 咄嗟に目を逸らしそうになる。『御馳走』だ。とはいえ、今はそんな場合じゃあない。

[main] GM : 背広を羽織った男達が、人間の原型を留めないまでに切り刻まれいていた。
ごろりと、足元に転がっていた黒い物質。それは、頭部。
すっぱりと、鋭利な何かで泣き別れをした跡。生々しい断面図は、理科の教科書に載っているものと錯覚するほど、綺麗であった。

[main] 木嶋 凛憧 : いつも通り、ポケットに手を入れたまま、軽薄な笑みを絶やさない。これが俺にとって十分な戦闘態勢だと知っているからだ

[main] 夜野 カリン : 「先生、いた?」少し離れた後ろから4人の背中に声を掛ける

[main] 柄井 志導 : 「カリン、見るな」
身体で隠す

[main] 夜野 カリン : 「いなかったの?」もどかしげに

[main] GM : そこの一室は、デスクが幾つも並べていた。このビルに住んでいた者達が、作業場所として利用していたのだろう。
置かれていた、血痕の付着した紙資料には、『産業廃棄物処理業』に関する内容と、そして……黒崎組という、この地を縄張りとしている暴力団が契約を行っている旨が、書かれていた。

[main] 木嶋 凛憧 : 「オマエのセンセはまだいなかったぜ、だが」

[main] 柄井 志導 : 「暴力団?」

[main] 田中 二郎 : 一応手を合わせておく。まぁ死なば仏だ。

[main] 木嶋 凛憧 : 「周囲にゃ血と惨劇の痕がこびりついてる、インフィニットはお前が見るには良くないものだと思ったんだろうよ」

[main] 夜野 カリン : 「いなかったんだ……」入口にいる彼女は背後からの光でシルエットしか見えないが、がっかりした様子が声からでもわかる

[main] 柄井 志導 : 「(今回ばかりは加奈を連れてこなくて、良かった)」

[main] ルイン : 「…こんな所に、こいつらの師匠…テュールがいるのか?」

[main] ルイン : 呻くように呟いたが、少し遅れて

[main] ルイン : 「…いや、情報が…あるんだったな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「さあね、情報だって確かじゃないよ。でも」

[main] 木嶋 凛憧 : 「最悪を想定したんだろ、そして俺は言ったぜ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お前たちが確かめた事だけが真実だってな」

[main] ルイン : 「…わかってるよ、旦那」

[main] 夜野 カリン : 「いなかったんなら、2階いこう?」

[main] 柄井 志導 : 「…黒幕みたいですよ」

[main] 田中 二郎 : 「ともかく、進むしかないっすね」

[main] 田中 二郎 : 軽い黙禱を終える。

[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハハ、いっそのことここで縛り上げてみるかい?知ってる事はけー、ってな」

[main] 柄井 志導 : 「ともかく、犯人がまだいるかもしれません。進みましょう」

[main] 木嶋 凛憧 : 「まっ、ちょっとした奨励だって。お前たちは血と暴力の世界。非日常に足を踏み入れたわけだが──」

[main] 木嶋 凛憧 : 「まだ入り口だぞ」

[main] 柄井 志導 : 「…はは」
乾いた声が漏れる。

[main] 田中 二郎 : 現場に出た以上は何もかも「今更」ではあるが、言いたいことは分かる。まだ引き返せる。

[main] 田中 二郎 : 本当に優しいのは誰なんだか。少し嬉しそうに苦笑しながら、二郎は先に進む。まぁ慣れてる。

[main] 夜野 カリン : 戦闘に巻き込まれない距離を保ってついていく

[main] 柄井 志導 : 神経を張り詰めて進む

[main] 夜野 カリン : 普段ならその距離は自分の力を発揮することを許されない不満さだったが、今は早く先生を見つけたいというもどかしさ

[main] ルイン : 誰よりも先を歩く
森に潜む獣のようにサングラスの奥から瞳を光らせる

[main] GM : 悪臭蔓延るその様は、現代の地獄。伝う乾ききっていない血は、生のスプラッター映画。
鉄の匂いの他に、内臓の腐り始めた匂いに、その他異臭。あるのは、酷い臭いだけ。
…………こんな惨状だというのに、人の声は、他に無い。

[main] 木嶋 凛憧 : 両手を塞いだまま、誰よりも神経を張り詰めさせて歩く
ここは領域、俺の領域。庇護者である間は、その道を確かなものにするために

[main] GM : 廊下を、階段を歩き進めていく中……ぱしん、と蛍光灯が明滅し始める。

[main] 柄井 志導 : 「!」

[main] 夜野 カリン : 死に感しては何も感じないし何度も見てきたが、悪臭には嫌な顔をする

[main] GM : 昼間だというのに、薄暗が包み込む。
この建物の特性上、外から覗かれることを防ぐ為に、窓の数は少ない。
加えて、あったとしてもシャッターが落とされていたりする。
その為か、光の届かない空間と化した。

[main] 夜野 カリン : 目の間で殺し殺されることは多かったが、最終的には自身の爆発ですべてが綺麗さっぱりなくなる

[main] 柄井 志導 : サラマンダーの能力で火を作りたいです

[main] GM : OK

[main] 夜野 カリン : 死体を放置するような現場は初めてだった

[main] 柄井 志導 : 「…火をつけます」

[main] 木嶋 凛憧 : 「籠った空気に混ざらないよう、注意な」

[main] 田中 二郎 : 「産廃処理業者ってさっき書類にチラッとありましたけど……もし、これのことなんだとしたら……さっきの連中は自業自得ではありますね」

[main] ルイン : 「…自業自得だとしても、そいつは…救いって奴になるもんかね?」

[main] 柄井 志導 : 炎の玉を周囲に浮かべる。本人は気づいていないが、それはまるで人魂のようで。

[main] 田中 二郎 : 「ならないでしょうね」

[main] 田中 二郎 : これらの死体にも軽く手を合わせながら、先に進む。

[main] 柄井 志導 : 「…それなら、誅罰って事でしょうか」

[main] 木嶋 凛憧 : 「死は結果でしかねぇしな」

[main] ルイン : 「正直で嬉しいぜ、兄弟」

[main] GM : 仄かな明かりだけが、順路を照らす。
冷たい灰色の廊下を進んでいき……。奥に、大きな扉が、開かれたまま、佇んでいた。
中の様子は、真っ暗。蛍光灯は完全に消えているようだ。

[main] 柄井 志導 : 「炎を先行させます」

[main] 田中 二郎 : 「お願いします。俺も続きます。感づかれて逃げられても面倒だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 頷くだけに留めておく

[main] 柄井 志導 : ふよふよと炎が漂っていく。

[main] 夜野 カリン : 「先生いた~?」後方から声を掛ける

[main] 夜野 カリン : 悪臭を吸わないように呼吸するととても息苦しい

[main] ルイン : その言葉に頷いて、共に距離を詰めていく
後ろ手に手を挙げて…安心しろとでも良いたげに笑みを浮かべて

[main] 夜野 カリン : 一刻も早く先生を見つけて外に出たい

[main] 柄井 志導 : 「今集中してるから…」
これRCのお仕事だからあんまり得意じゃない

[main] GM : 小さな炎球が、開かれた一室へ静かに入ると、その周りだけ、視認できるようになる。
相も変わらず転がっている肉片に……壁に掛けられた、何人もの厳つい表情浮かべた男の写真。達筆な字で書かれた『黒崎組』の字。そして……。

[main] 木嶋 凛憧 : ただ、一点を見据え続けておこう。己の耳は果たして、呼吸音の一つでも捉えられていたのか?
やけにうるさい心臓は、誰のものか

[main] GM : ……人影。大きな体躯。血の紅色を多く浴びた、背。

[main] 田中 二郎 : 「……!」

[main] 柄井 志導 : 「─!」

[main] GM : 炎は、照らす。
……紫色の背広。真っ赤に塗られた刀。太い首に……金髪。

[main] テュール : 何も間違えることはない。出会ったことがある者であれば、一目見れば、分かる。
そこにいたのは─────『テュール』に、他ならない。

[main] 夜野 カリン : 「ねぇ~、いたの?」

[main] 柄井 志導 : 「…なんで」
呟いてしまう。

[main] 柄井 志導 : 「ゼロ、絶対に見るなよ!」

[main] テュール : カリンの発した声と共に─────空間に迸った、銀閃。

[main] 木嶋 凛憧 : 「──ああ。」

[main] テュール : 風圧と共に、斬撃が廊下へと放たれた。

[main] 木嶋 凛憧 : 「いたぜ、グラウンド・ゼロ」

[main] 柄井 志導 : 咄嗟に大剣で防ぎ、呆気なく砕ける。

[main] ルイン : 戦闘に際し研ぎ澄まされた識別能力が
正しく、敵の姿を話に聞いた…彼らの家族とも呼べる存在と一致させると同時に

[main] 夜野 カリン : 廊下の奥から聞こえるヒュンという空気の音、これは耳慣れた先生の斬撃の音だ

[main] 夜野 カリン : おもわず、廊下を駆け出し

[main] テュール : 名刀を片手に、振り切ったその様。戦地で背を預け、共に死闘を潜り抜けた男の姿でもあり─────。
……暗闇の中、真っ赤な眼光が、揺らぐ。

……それは、『悪鬼』。

[main] 夜野 カリン : 足元の血溜まりに滑って突っ伏す

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん……!?」

[main] ルイン : その刃が振るわれた音を聞き
熱を感じない筈の体の奥底から、マグマの如き衝動が胸を満たしていた

[main] 柄井 志導 : 「何、してんだよ、あんた!」

[main] 夜野 カリン : 「ぎゃん」くぐもった悲鳴

[main] ルイン : 「──テメェ、誰に向かって武器を向けてやがる」

[main] 田中 二郎 : 何とか咄嗟に回避しようとしたが……声をかけると同時にバランスが崩れる。二郎も肩口に傷を負った。

[main] 木嶋 凛憧 : …言葉を発する事は無い
そのような気の迷いを許されるような相手ではない。その事を、覚えているからだ

[main] 田中 二郎 : 「チッ……!」

[main] テュール : ルインの問いに返されることなく。
……そこにあったはずの巨躯は、姿を消した。

[main] テュール : いや、消したのではない。移動をした。

[main] 田中 二郎 : 「速ェ……!」

[main] ルイン : 「──なん」

[main] 夜野 カリン : 「先生、よかった」起き上がり、テュールの姿を暗がりの中に目視し、安堵の表情を浮かべ駆け寄ろうと

[main] テュール : 次の瞬間には……最前にて倒れ伏すカリンの、小さい首元へ……刃を、添えていた。
その姿勢で……停止した。前髪によって、目元は覆われ、見えない。

[main] 木嶋 凛憧 : 「──ッ、準備をする間もねェンだけど」

[main] 夜野 カリン : こっちに来た

[main] 夜野 カリン : よかった

[main] 夜野 カリン : 「先生、よかった。探しに来たんですよ」

[main] 夜野 カリン : 刃を突きつけられていても特に意には介していない

[main] 夜野 カリン : 自分にとって死は何も妨げるものにはならない

[main] テュール : 「…………………………」
カリンが語り掛ける男は……抜いた刃を添えた姿勢のまま、なお…………静止。

[main] 田中 二郎 : 「動かない……?」

[main] テュール : 返す言葉、陰り無し。
……いや……肉薄状況であるからこそ、理解するものがあるだろう。
乱れていた……呼吸が。

[main] 夜野 カリン : 「先生、帰りましょ」

[main] 柄井 志導 : 「─テュール!!誰に、刃を向けてるんだ!!」
叫ぶ。その子はあなたの弟子だろうが!

[main] ルイン : 「…おい、テュール…そいつは、わかるだろ?今…まだお前が、奇跡的にタイミングの悪い奴だって可能性がある」

[main] 夜野 カリン : 「先生、珍しく呼吸が荒いですね」

[main] ルイン : 「…だから、離れろ」

[main] テュール : 「…………夜、野」

少女の言葉に対し…………絞り出されたかのような、テュールの声が、溢される。小さく……吐息の如く。

[main] 夜野 カリン : 名前を呼ばれて首を傾げる

[main] テュール : 前髪に覆われた目元が、露わとなる。
……見慣れた、男の目付き。
愛弟子を見やる、目。 先週出会った時の記憶と、重なる。

[main] 夜野 カリン : 先生を見つけた安堵感に、普段と変わらぬ表情

[main] テュール : 呼吸乱れようとも……尋常ではない程の汗が、夥しく吹き出ようとも。

[main] テュール : ……慈しみの眼差しが、夜野へと、向けられていた。

[main] テュール : 「……あ、あ。 ……そう、だな」

[main] テュール : そうして……ゆっくりと、微笑みを……送った。

[main] テュール : 「……俺に、して、は……めずらし、い……な……」

[main] テュール : 途切れ途切れの言葉が、返される。

[main] 夜野 カリン : 自分との稽古では夏場でも汗一つかかない先生のその様子に、少しだけ尋常ならざる空気を感じるが

[main] 夜野 カリン : 「帰ってシャワー浴びましょう。先生がそんな汗をかいてるの初めて見ました」

[main] テュール : 「……あ、あ……ああ……そう、だ…………な…………」

[main] テュール : 「…………なさ、け……ない…………姿…………だ」

[main] テュール : なお男は、微笑む。 ……自嘲交じりに。

[main] テュール : 「……夜、野……」

[main] テュール : 「かえれ、ない」

[main] テュール : 「俺、は」

[main] 夜野 カリン : 白刃に沿って、手袋のはまった右手を差し出す

[main] 夜野 カリン : いつもは手を取って立ち上がらせてくれる

[main] テュール : 差し出された右手、右手首が、咄嗟に握り締められる。

[main] テュール : 強く、強く、強く。圧するように。

[main] テュール : 締め付けるように。痛みを、与えるように。加害するように。

[main] 夜野 カリン : 「…っ」眉根を寄せる

[main] テュール : 「…………ころし、たくて、たまらない」

[main] テュール : 「お前……ら……を」

[main] 夜野 カリン : 「先生、痛いです」

[main] テュール : 男は、『衝動』に駆られていた。

[main] テュール : 「あ、あ」

[main] テュール : 「……心、が痛、む」

[main] テュール : 「申し訳、な、く……おも……って、いる」

[main] テュール : 「離し……た、い」

[main] 夜野 カリン : 「こころ…が?」

[main] テュール : ギリリ……。更に、握りが強まる。

[main] テュール : みしりと、カリンの骨身にまで、響く。

[main] テュール : 「…………あ、あ」

[main] テュール : 「……やっ、て……は、なら、ない……俺、は…………理解、して……い、る」

[main] テュール : 「何を……やっ、て……いるの……や、ら」

[main] テュール : 「しか、し」

[main] テュール : ゆっくり、ゆっくりと、カクつく動作で、首が左右に、振られる。

[main] テュール : 「……止め、られ……ない」

[main] テュール : ─────『殺戮』の願いが。

[main] 柄井 志導 : 「…それ以上は、ダメだ。ダメだ。ダメだ!離れ、ろ!!」
全力の体当たりでテュールを弾き飛ばそうとする。

[main] テュール : 志導が接近の一歩を踏み出した瞬間─────。

[main] テュール : 迸る、銀閃。対象は……。

[main] テュール : 建物。

[main] 田中 二郎 : 「!?」

[main] テュール : ぐらりと揺れる建物。床を見やれば、綺麗な断面が形成され……スライドされていく。

[main] ルイン : 絶句したまま、思案か
思惑か硬直していた時が、骨の軋む悲壮な音共に崩れ、崩壊する音がより明確に響く

[main] 夜野 カリン : これは……道場で何度か見せられた斬鉄

[main] 木嶋 凛憧 : ………突撃も、倒すべき敵のどちらも。止めも出来ず、ただ静かに見守っている

[main] テュール : 「グ、ウ……オオオオオオオオオオオオオオッッッ……!!!!」

[main] 夜野 カリン : ただの芸だって言っていたのに

[main] ルイン : 「こいつは、エフェクトなのか…!?ありえねえ…!?」

[main] テュール : 握ったままのカリンの華奢な身体を振り上げると─────ルインへ目掛け、放り投げ。

[main] テュール : 斬撃。斬撃。斬撃。斬撃。斬撃。斬撃。斬撃。斬撃。斬撃。斬撃。

[main] ルイン : 「ッッ!」
勢いによろめきながら、受け止め
破片の一つも突き刺さらないように全力で防御する

[main] 夜野 カリン : 「先生」さかさまにルインにぶつけられながらも、手を伸ばす

[main] テュール : 建物へ、飛散する斬撃。舞う粉塵。視界が覆われ、足場も不安定に極まる。

[main] テュール : 「夜、野」

[main] テュール : 「  す  ま な     い」

[main] テュール : その手は。

[main] テュール : ……取られなかった。

[main] テュール : 《瞬間退場》

[main] 夜野 カリン : 「なんで…?」なんで謝るのかわからない

[main] 夜野 カリン : なんで消えるのかわからない

[main] 夜野 カリン : 両足をルインに肩の両肩に引っ掛けながら、逆さまの視界からテュールが消えるのを見て

[main] 夜野 カリン : 伸ばした右手がぎゅっと閉じる

[main] 木嶋 凛憧 : 「……………………」

[main] 木嶋 凛憧 : 「オイ。お前たち、撤退指示を出す。動けるな」

[main] 田中 二郎 : 「承知……!」

[main] 夜野 カリン : 「………せっかく探しに来たのに」逆さまにぶら下がりながら、血で汚れた顔を袖で覆う

[main] 柄井 志導 : 「退路を作ります!!魔剣よ!」

[main] ルイン : 「…ちょっと悪いなっと」

[main] 田中 二郎 : 「頼みます!」
ワーディングを展開し、速やかに撤退体制に入る。

[main] ルイン : 逆さまから、正しく持ち直すと
そのまま背負って後に続く

[main] 木嶋 凛憧 : ぼんやりと空を見上げて、皆の後ろについて行くことにした

[main] 柄井 志導 : 「はああっ!」
あれほどの暴威を見せつけられた後だけれど…これくらいなら!

[main] 田中 二郎 : 「お見事! インフィニットさん、助かります!」

[main] 柄井 志導 : 視界に収まる退路の障害物を全て斬り払う。

[main] 夜野 カリン : 「わーん」見た目通り、とても軽いので背負っている感覚はないがルインの後頭部を鼻水と涙でぐしょぐしょにする

[main] 木嶋 凛憧 : 安全が確保されたら口を開くか、重々しく。ただ。真面目な顔で

[main] 木嶋 凛憧 : 「決まり、か。お前たち、これより俺の判断になるが任務内容の更新を通達するぞ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「今まではテュールの捜索依頼と言う形で動いてもらったが…UGNに属するオーヴァードたちよ。これから先はハヌマーンの暴走ジャーム『テュール』の無力化、討伐の要請をさせてもらう」

[main] 木嶋 凛憧 : 「奴を放置すれば社会機構、及び人的資源に甚大な被害が及ぶことが想定される。確実かつ迅速な討伐が必要だ、と判断したが。異論ある奴は」

[main] 柄井 志導 : 「…ありま、せん」
ギリ、と噛み締める。

[main] ルイン : 苦虫を噛み潰したような表情で頷いた
堪えるように…サングラスの奥の瞳に想いを隠しながら

[main] 田中 二郎 : 「……一先ずは了解しました」

[main] 田中 二郎 : とはいえ、まだ心底で納得はしていない。

[main] 田中 二郎 : まだ、見極めたい。一時的な暴走か、それとも……手遅れなのか。

[main] 田中 二郎 : ……薄い線だな。心中で、そう独り言ちた。

[main] 木嶋 凛憧 : 全員の返答を聞いてから、未だ混乱冷めやらぬだろう少女に向かって。視線を向けた

[main] 木嶋 凛憧 : 「……ジオ。俺は全員に聞いてる」

[main] 柄井 志導 : 本当に手遅れなのか。何か方法はないのか。思考を回す。だが、もはや…

[main] 木嶋 凛憧 : 「お前もここで。選べ」

[main] 夜野 カリン : ルインの背中で首を振る

[main] 木嶋 凛憧 : 「できねぇか。それはなんでだ?」

[main] 夜野 カリン : 「……わがんない」

[main] 木嶋 凛憧 : 淡々と、ただ。ただ。追及する
なぜ、なに、どうして。簡単な言葉を、簡単に、簡単でない場所で。

[main] 木嶋 凛憧 : 「分からない、か。それでもだ。それでも俺たちはこの先に進まなきゃならねぇ」

[main] 夜野 カリン : FHで過ごしてきたカリンにはジャームを処分する必要があるというのがわからない

[main] 木嶋 凛憧 : 「そして。俺はお前に来い、とは言わない。絶対にだ」

[main] 夜野 カリン : FHで何人も(”家族”を含めて)爆殺してきたカリンには今、先生がしていることがどういうことなのかもわからない

[main] 木嶋 凛憧 : 「だが、お前が拒絶しようが、黙っていようが。俺はヤツを始末する。そう命令をするし、俺はそのつもりで動く」

[main] 柄井 志導 : 「─もう、今はいいでしょう。早く離れないといけません。後からでも、落ち着いてからでいいだろう…!」
目の前で師匠がおかしくなったのに、どうしてさらに追い詰めるんだ。

[main] 木嶋 凛憧 : 「いや、今だ。絶対に今じゃないとならない」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お前たちがなんと言おうと、俺はこの判断を覆す気は無い。俺は、今。選択を迫らせて貰う」

[main] 田中 二郎 : 静かに様子を見る。大事な話だ。

[main] 柄井 志導 : 「何で…!」
これ以上追い詰めるなら…ここで斬り…!

[main] 木嶋 凛憧 : 「──志導」

[main] 木嶋 凛憧 : 「別れは待ってくれるか。悲しみは来るって教えてくれるか。」

[main] 木嶋 凛憧 : 「──こいつが迷ってる間に、師匠がどれだけの道を踏み外すか。それに気づいた時、それに一番傷つくのは。誰だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「言ってみろ」

[main] 柄井 志導 : 「〜〜〜〜〜ッ!!!」
睨め付け、血が流れるのも意に介さず唇を噛み締める。

[main] 木嶋 凛憧 : 「………テュールがよぉ、言ってたんだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「弟子の成長を楽しそうによ。アイツには『芯』が育まれようとしているってな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「だからもう一度聞くぞ、ジオ。」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そこで目を閉じて立ち止まるか、何でもいいから俺たちについて来てアイツを追っかけるか。今すぐ決めろ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「異論があるなら言え、俺はそう言っている」

[main] 夜野 カリン : はっきりと首を振り「……やだ」と任務の変更を拒否する

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうかい、よく分かった」

[main] 木嶋 凛憧 : 歩き、カリンさんとルインさんの横をそのまま──素通りする
選んだのなら、何も言う事は無い。選べたのなら、きっとこの先も。ついて来れる

[main] 木嶋 凛憧 : 「全員帰るぞ、作戦の練り直しだ」

[main] 柄井 志導 : 「…」
無言でカリンとルインに並んでついていく

[main] 田中 二郎 : 軽く一度目を閉じてから、先に歩いていく支部長を見送り。

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん。一回帰りましょ」

[main] 田中 二郎 : 手を差し出す。

[main] 夜野 カリン : 「うん」手袋をはめた手でかじろーくんの手を握り返す

[main] 田中 二郎 : 「これから、どうします?」

[main] 柄井 志導 : 「…分からない」

[main] 夜野 カリン : 「…もう一回先生を探す」

[main] 田中 二郎 : 「いいですね」

[main] 田中 二郎 : 不景気に笑みを浮かべる。

[main] 田中 二郎 : 「『そこまで』は、前の任務も今の任務も一緒ですよぉ」

[main] 田中 二郎 : 「先生、また見つけにいきましょ」

[main] 夜野 カリン : 「……うん」

[main] 田中 二郎 : 「いい返事っすね」

[main] 夜野 カリン : 小さく頷いて、血と鼻水と涙でぐしょぐしょになった顔を汚れた袖で拭う

[main] 田中 二郎 : 「マキシさん。彼女、お願いします」

[main] 田中 二郎 : 支部長も、とも言いたかったが、それは言わなかった。

[main] ルイン : 「おう」

[main] 田中 二郎 : 今は、少し彼を一人にさせてあげたい。

[main] 田中 二郎 : 責任者としての彼と、個人としての彼は……また、違うだろうから。

[main] 田中 二郎 : 僅かな時間しか稼げないだろうが、それでも……旧友の『あのザマ』を見たあとだ。

[main] 田中 二郎 : 僅かな時間でも、出来れば『個人』の時間を作って欲しい。

[main] 田中 二郎 : 「インフィニットさんも、大丈夫そうです?」

[main] 柄井 志導 : 「…大丈夫、です」

[main] 田中 二郎 : 「嘘下手っすね」

[main] 田中 二郎 : 苦笑する。

[main] 田中 二郎 : 「辛い時は辛い、納得できないときは納得できないでいいんすよ」

[main] 田中 二郎 : 「支部長は、これから辛い判断を迫られる可能性が高いから……ああ言ってくれただけです」

[main] 田中 二郎 : 「でもまぁ、それにもやもやする気持ちは、わかりますよ。俺もちょっと溜息ついてますもん!」

[main] 田中 二郎 : 笑い飛ばしてみせようとしたが、ヘタクソな笑みにしかならなかった。

[main] 柄井 志導 : 「…なんで、なんですぐ始末って言うんですか。何か、何かあるんじゃないんですか。イリーガルの自分が知らないような何かが、あるんじゃ」

[main] 田中 二郎 : 「残念ながら……テュールさんは少なくとも暴走状態にある。ああなった以上、放置は絶対出来ません。しかも、荒っぽいことになる可能性は高い」

[main] 田中 二郎 : 「その時、一瞬の気の迷いが……取り返しのつかない事態になるかもしれない」

[main] 田中 二郎 : 「甘い期待は、もう出来ない時間です」

[main] 柄井 志導 : 「…そん、な」

[main] ルイン :

[main] ルイン :

[main] ルイン :

[main] 柄井 志導 : 「…ああ」

[main] 田中 二郎 : 「でも、インフィニットさん」

[main] 田中 二郎 : いたずら小僧のように、笑う。

[main] 田中 二郎 : 「俺さっきいったじゃないっすか。一先ずは了解って」

[main] 田中 二郎 : 「あくまで、一先ずっすよ。そして、支部長もそれを咎めなかった」

[main] 田中 二郎 : 「この意味、わかってくれますか?」

[main] 柄井 志導 : 「─あっ」

[main] 田中 二郎 : にやりと笑う。

[main] 田中 二郎 : 「本当は、誰も諦めたくないんすよ」

[main] 田中 二郎 : 「でも、その甘さが死を招くこともわかっている」

[main] 田中 二郎 : 「割り切れとは俺はいいません。ですけど、まるっきり諦めるなとも言えません」

[main] 田中 二郎 : 「少しだけ、諦める覚悟をしながら――」

[main] 田中 二郎 : 「ぎりぎりまで、諦めないでいきましょう」

[main] 田中 二郎 : 「それが、UGNって組織じゃあないっすか?」

[main] 柄井 志導 : 「…はい!」

[main] 田中 二郎 : 「いい返事っすね」

[main] 田中 二郎 : 先ほども言ったセリフを繰り返しながら、苦笑する。

[main] 田中 二郎 : 「行きましょう。仕事はまだ山積みだ。それに、彼女さん心配させたくないでしょう?」

[main] 柄井 志導 : こくり、と頷く。

[main] 田中 二郎 : 「はは、その意気っすよ。あ、でも一個だけお願いあるんすけど、いいすか?」

[main] 柄井 志導 : 「何ですか?」

[main] 田中 二郎 : ウィンクをしながら、人差し指を口元にあてる。

[main] 田中 二郎 : 「俺が『カンニング』させたってことは、支部長には内緒っすよ?」

[main] 柄井 志導 : 同じように人差し指を口元に当てて、少し笑った。

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] テュール : Eロイス《虐殺機関》
このEロイスを使用する時。共同体をひとつ指定すること。対象となった共同体は、そのシナリオのエンディングフェイズで壊滅する。
Eロイス使用者が戦闘不能になった時、この効果は自動的に解除される。

[main] テュール :  

[main] テュール : テュールが指定するEロイスの対象は:『悪』

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : <情報項目>
・『テュール』の状態について
・街の死傷者状況について
・橋元 加奈の様子について
・橋元 加奈と『テュール』の『真実』について ※
状況に沿っていると判断できる好きな技能で判定可。難易度は一律8。
ただし、※に関しては特別な判定となる。HO3が最大20までで、好きな目標値を指定できる。
追加項目は無し。全情報入手と特別発生middle完了でclimax発生。
発生したclimaxへは任意で向かえる。必要なシーンが欲しい場合は、追加でPLが自主的にmiddleを作っても良い。

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] 柄井 志導 : middle 『消えたよすが』 登場:任意

[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 4

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 4

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 57 → 61

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 54 → 58

[main] 柄井 志導 : 無性に人寂しい。そんな事を思いながら作戦参加の嘆願について話さなければと支部を探す。

[main] 柄井 志導 : 「…加奈?」

[main] 柄井 志導 : いない。

[main] 柄井 志導 : 支部を隅々まで探す。いない。電話をかける。出ない。何で?何処へ?

[main] 柄井 志導 : 「…支部長、聞こえてますよね。加奈、どこにいるか知りませんか」
支部長はオルクスだ。それなら支部を把握してるはず。

[main] 木嶋 凛憧 : ぼんやり、空を見上げていた。
ハヌマーン、最速の存在、そして奴の研ぎ澄まされたようなその刃のような心
どこを取っても大地に根差しては俺には見上げるばかりのモノだった

[main] 木嶋 凛憧 : だから、ってワケだが。そんなアイツがまさか、なんかでこれからやる気が一切無くなっていた時でも
習慣ってのは消えないらしい。部屋の中はともかく──ここで俺の事を呼ぶのならば。必ず俺に辿り着く。俺がそうした、そう在るべきだと思ったからだ。

[main] 木嶋 凛憧 : いっちょ前に子供を守ろうだのなんだの考えて、難しくなってた頭を凝りほぐすように軽く伸びをすると、のほほんとした顔で声の主を探す。この声は…志導くんか、怒ってんだろうな、まあ怒られるような事したしな

[main] 木嶋 凛憧 : だからこそ、何かを言いやすいようにいつもの調子で声をかける。

[main] 木嶋 凛憧 : 「よ、インフィニットくんじゃん。俺を呼ぶなんてどうしたのかな?」

[main] 柄井 志導 : 「加奈がいないんです。電話にも出ないし、メールも返事がないんです」
声が震えている。嫌な予感がする。

[main] 木嶋 凛憧 : 「……橋本が?それ、本当だよな?」

[main] 木嶋 凛憧 : 思わず声のトーンが落ちたのを自覚する、あぁ、なるほど、なんだかなぁ。考えてみれば確かに、そう言う事にはなるのか

[main] 柄井 志導 : ここで情報を抜きますか

[main] 柄井 志導 : 足で探していたので白兵とかどうでしょう

[main] GM : いいでしょう!

[main] 柄井 志導 : (5+0+0)dx(10+0)+4+0 〈白兵〉判定 (5DX10+4) > 8[1,2,4,5,8]+4 > 12

[main] GM : 成功!

[main] GM :  

[main] GM : ・橋元 加奈の様子について
支部の職員に確認を行った結果、支部にいないことが判明する。
本任務において、支部内にて待機の命令が下されていた為、支部内にいるはずなのだが、姿を晦ませている。
目撃情報を手繰り寄せると、どうやら街中を奔走している様子であり、何者かによって連れ去られたわけでもなく、彼女自身の意思で飛び出したようだ。
⇒HO1専用middleが発生。

[main] GM :  

[main] 柄井 志導 : 「加奈…何で…!?」

[main] 木嶋 凛憧 : ただ、ただ静かに目じりを抑えた

[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ、少なくともテュールの仕業じゃねぇってのは考えれば分かる事だろうよ」

[main] 柄井 志導 : 「何か…知ってるんですか?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……まず今のテュールは色々区別がつかねぇ状態だ、橋本を狙ってくるのなら確実に暴走して手あたり次第めちゃくちゃになるに決まってる」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ちょっと前の惨状は覚えてるだろ。そんでだな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「──なんか知ってるかって話なら俺は。はい、知ってます。って言うぜ」

[main] 柄井 志導 : 「教えてください」

[main] 柄井 志導 : 「今思えばおかしかったんですテュールさんが非戦闘員だとしても護身術の一つも教えないなんてそもそも加奈は俺達と同等の戦力があったそれなのに頑なに教えなかった彼女を無視─距離を取っていた?」

[main] 柄井 志導 : 頭を抱え途切れなく推測を口走る。周囲にはピリピリと"モルフェウス"の光が瞬いている。

[main] 木嶋 凛憧 : 言葉の洪水を相手に一呼吸置く、さっきもやった気がするのに。またこの時間か、とも思うが
礼節は礼節だし、手順は手順だ。何よりも、ちょっと問われたら差し出されるようなものは秘密とは欠片も呼ぶことが出来ない
目の前の少年に対して、思うところが無いわけでは無い。だが、目の前の少年に対してだけの義理立てで世界が回っているわけでは無いのだ

[main] 木嶋 凛憧 : ……こういう時に優しい言葉をかけてやるのは親の役目って事なんだろうが
おあいにく様、俺はUGNの支部長だ。不安定な心を、理解しながらもそれでも寄り添ってやるわけには行かない
老兵はいつか、去るものなのだから
静止のポーズを取って言葉を紡ぐことにした

[main] 木嶋 凛憧 : 「ちょっと落ち着け、お前さんが本気みたいだから敢えて本名で呼ぶぞ。塚井志導。まずだが」

[main] 柄井 志導 : ピタリと止まる。

[main] 木嶋 凛憧 : 「一つ目、なぜ俺が教えてやる理由がある?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「確かに俺は言えない事を抱えている、だがそれには相応の理由がある。秘密ってのは理由があるから隠してるんだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「二つ目、お前はそれを知ってどうする?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺が知っていることを話すのは簡単だ、だがそれを聞いてどうしたいんだお前さんは。聞いてもどうしようもねぇ話だったらどうする。」

[main] 木嶋 凛憧 : 「最後に三つ目。もしお前がそれでも聞くのだとしたら──それはとても失礼な行為だという自覚はあるか」

[main] 柄井 志導 : 「…そこまでのものですか」

[main] 木嶋 凛憧 : 「橋本加奈に関する秘密を、本人がいない場所で。赤裸々に暴き。俺が秘する理由をも無視してそれでも問いたいという理由を。お前さんは答えられるか?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「マナーの問題だよ、マナーの。案外、口にしたら大したものじゃないかもしれねぇ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「だが、それでも隠したいって思う奴がいるから隠してんだ。俺はソイツに義理立てしてる、お前はそれを暴こうとしてる。大小じゃねぇんだ、行動の話してんだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「個人個人の問題、それに。志導、それでも踏み込む覚悟は──あんのか」

[main] 柄井 志導 : 「…分からない、としか言えないですね」
支部長は何かを抱えている。それは恐らく、テュールと加奈を繋ぐもので。それは重大な秘密なのだろう。


ああ─渇く。

[main] 柄井 志導 : 「加奈は、今の作戦に参加したいと言っていました」

[main] 木嶋 凛憧 : ひとしきりの伝えるべきことは伝えた、では今度は俺が話を聞く番だろう
少年の眼を見据え、ただ言葉を待つ。

[main] 柄井 志導 : 「力があるあの子を避けていた理由、それがきっと秘密に絡んでいるんでしょう。今、加奈があちこちを駆けずり回っている事も、何か関わっているのかも」

[main] 柄井 志導 : 「あんたが今回の作戦を知らせるな、と言ったのもこれに関わってるんだろう。そこまでのものなら俺はもう聞きません」

[main] 柄井 志導 : 「…全て終わった後、あの子に傷が残らないんですか」

[main] 柄井 志導 : それなら、構わない。秘密なんて暴かなくて済むに越したことはないし/彼女の背負う物を軽くできるのならしたかったけれど。

[main] 柄井 志導 : 「どうなんですか。教える理由?加奈が後悔する理由を知っておかなきゃならないからです。知ってどうする?彼女の傍にいますが?どうしようもねぇ話?だから何だっていうんだ。失礼な行為?当たり前でしょそんな事」

[main] 柄井 志導 : 「…まあ、いいです。俺は加奈迎えに行くので」

[main] 木嶋 凛憧 : 目の前の少年の瞳をじっと覗き込み続ける
知らずに傷にならないかだと?なるに決まっている!どんな結末を迎えたとしても、全てが終わった後にだけしか知らされないなんて苦しまないはずなんてない!
しかもコイツの言い分はなんだ?めちゃくちゃで、言いたいばかりで、整合性が無くて──思わず笑みがこぼれるほどに、若々しくて。情熱的で。未熟で、大人になって久しく忘れていた、あの頃の何かの熱へと──惹き込まれるものがあった

[main] 木嶋 凛憧 : 傷つくに決まっている?確かに俺はそう考えている。でもそれはなんでだ?どうしてだ?絶対なんて無いとほざいたのは誰が言ったか
ああ、思考と独り言が長引くのはやっぱり年を取った証拠かね、目の前の男の顔を見つめながらも、久しく忘れていたまっ直ぐさに当てられていると──その瞳がふと懐かしくなる

[main] 木嶋 凛憧 : あれは──空の色だ
青空なんかとは似ても似つかない。だが茜色の空の色、懐かしかったあの日。さっきまで、俺が懐かしくなって思い出そうとしては。俺が見つけたはずの空の色だ
技術だって未熟だし、粗削りもイイところで無茶苦茶なのに。
そこにあるのはまっすぐに光っていて──俺が見上げ続けた。アイツと同じ輝きを、ふと思い出してしまった

[main] 木嶋 凛憧 : なぁ。テュールよ。嘉籐よ。お前はあんなんなって、俺はいつしか腰が重くなってばっかりで。想い出なんて褪せてくばかりだが──
いつの世も若者ってのは変わらないひたむきさを持って、自分だけの物語を歩き始めるようだぜ。
全く、ムカついてきた。よりによって、俺にそれを感じさせたのがコイツだってのも
なぁ、テュールよ。俺の愛した女も結局越えられなかった友も連れて行っちまったお前がよ、信じられるか。この俺が。人生二度目の敗北を心から認めちまったってワケだ
ソイツが、よりによって、それが橋本ちゃんのためだと。くつくつ、笑い声しか漏らすことが出来ない。ああ、それなら──そうなら

[main] 木嶋 凛憧 : まぁ、良いだろ。もう、さ

[main] 木嶋 凛憧 : 「良いぜ、志導」

[main] 木嶋 凛憧 : 「いつの間にか、お前もおっきくなったんだなぁ」

[main] 木嶋 凛憧 : 俺は・橋元 加奈と『テュール』の『真実』について
を。目標値1を宣言して振らせて貰う

[main] 木嶋 凛憧 : そうだな。意志で判定良いか?

[main] GM : OK!

[main] 木嶋 凛憧 : (3+0+0)dx(10+0)+1+0 〈意志〉判定 (3DX10+1) > 9[8,8,9]+1 > 10

[main] GM :  

[main] GM : ・橋元 加奈と『テュール』の『真実』について
橋元 加奈と『テュール』は、血の繋がった実の親子である。『テュール』が使っている嘉藤という苗字も偽名であり、橋本家に繋がらないようにする為の偽装である。
この事実は、橋元 加奈にも知らされていることはなく、彼女が非オーヴァードの頃、既にソラリスによって認識改変が行われ、両親は既に他界している、ということにされていた。
この取り決めは、テュールの所属する支部の支部長との話し合いで決められたものであり、この真相を知る者もこの二人しかおらず、機密情報として厳重管理されている。
UGNにとって血縁関係とは、アキレス腱になり得る為、その情報を秘匿するエージェントや支部長は多い。『テュール』もまた、その内の一人であった。
⇒HO2専用middleが発生。

[main] GM :  

[main] 柄井 志導 : 「…身長の話はやめてください。気にしてるの知ってるでしょうに」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうだったか?ハハ。悪い悪い」

[main] 木嶋 凛憧 : 「橋本佳奈だがな、あいつは孤児なんかじゃねぇ。立派な親御さんがいたんだよ」

[main] 柄井 志導 : 「なるほど。納得ですね」

[main] 木嶋 凛憧 : 「けどな、アイツは嫁さんの忘れ形見に。何を思ったか俺に相談してきやがった。もめにもめたが、俺は結局その頼みごとを聞く事にしたわけだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「──だが、感情ってのは感染する」

[main] 木嶋 凛憧 : 「気づいてたんだろうな、アイツの母親はイイ女だった。今でも口惜しいくらいだぜ、嘉籐の野郎が掻っ攫っていったことがよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「その娘も同じくらい、いや。もっとイイ女だった。口にしなかったけどよ。なんとなーく、気付いてたっぽいんだわ。嘉籐の事、テュールの事。自分の本当の父親の事」

[main] 柄井 志導 : 「…まさか」

[main] 木嶋 凛憧 : 「だから、焦ったってんなら。動いちまうのは当然なんだろうよ。そんな気持ちに気付かずテュールがまだ生きてる、なんて思って隠し立てしたのは俺の責任だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「煮るなり焼くなり好きにしろ。だがもう一度言うぜ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「橋本加奈は。テュール、嘉籐の娘だ。橋本ちゃんはその事を知らされていないながらも、なんとなーく気づいてた。だから…探しに行ったんだろ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺が知ってるのはそこまでだ。んじゃ、後は若者」

[main] 柄井 志導 : 「だから、あんなに…」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お前の番だぜ、お前の思うままに。物語を動かす時だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺もテュールももう終わる時なんだよ。だから──こんなところで。オッサンの長話に付き合ってないで、やるべきことをやりなさい」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺から言える事は。それだけだ」

[main] 柄井 志導 : 「…はい。行ってきます」

[main] 柄井 志導 : そう行って走り出して─

[main] 柄井 志導 : 「木嶋さんもテュールさんも終わったなんて思ってませんよ。一応…まあ、ちゃんと尊敬してますから。いなくなられると困ります」

[main] 柄井 志導 : 振り向いて、そんな事を言って。走って行った。

[main] 木嶋 凛憧 : 「嬉しい事言ってくれるじゃねぇの、はは」

[main] 木嶋 凛憧 : 「──ありがとな」

[main] 木嶋 凛憧 : それだけ言って、ただ遠くなる背中を見送っていく
遠く、遠く。もう追いつけやしない背中を見つめ続けて、やっぱり。本人の言う通り

[main] 木嶋 凛憧 : 「確かに、ちっせぇわ」

[main] 木嶋 凛憧 : けど、俺たちとは違うものを持ってる
それが分かるだけで、ムカつく事に充分だった

[main] 柄井 志導 :  

[main] 柄井 志導 :  

[main] 夜野 カリン : ここで待っててと通された部屋は年相応の女子の部屋で、オーヴァードも一般人と変わらない

[main] 夜野 カリン : 棚に並んだ漫画やアニメーションのグッズなどから趣味がうかがえる

[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 4

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 53 → 57

[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 2

[main] ルイン : 1d10 (1D10) > 9

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 57 → 59

[main] system : [ ルイン ] 侵蝕 : 51 → 60

[main] 夜野 カリン : 「おまたせ」汚れた顔を洗って着替えて戻って来る

[main] 田中 二郎 : 「……いえ、お構いなく」

[main] ルイン : 「…お、おう」

[main] 田中 二郎 : 普通に女子丸出しの部屋かつ、目のやりどころに困る格好のカリンから軽く目を逸らす。

[main] 田中 二郎 : 正座だ。

[main] 夜野 カリン : 客に対する気遣いは知らないので特に飲み物が出たりはしていない

[main] ルイン : 椅子にも座れず、何やら直立している
最もこれは外見に見合わない彼の重量もあるのだが…

[main] 夜野 カリン : 「先生の部屋に行けば、きっとなにか分かると思うんだ」

[main] ルイン : 「…なあ、ロゼちゃん…落ち着けたみたいなのはすげえ嬉しいし、とっても綺麗だ…なんだが…」

[main] ルイン : なんで、女の子の部屋なんだ
とまで言い切れなかった

[main] 夜野 カリン : 「?」不思議そうに首を傾げる

[main] 田中 二郎 : まぁほいほいついてった我々も我々だが。

[main] 夜野 カリン : 先生の書斎に行って色々調べようぜ と思っている

[main] 田中 二郎 : 「えーと、それで……テュールさんの部屋すか。まぁ確かに良さそうですね」

[main] ルイン : 「…まあ、そうだな…テュールのアジトに当たるのは正解っぽいよな…本人を補足しようにもあの速度だ」

[main] 夜野 カリン : 「そう、そこだ」ルインくんを手袋で指差す

[main] 田中 二郎 : 既にUGNから見ても、今のテュールは要捕獲対象だ。足取りを追うためにも、彼の身辺をより深く調査することは合理的だ。許可も下りるだろう。

[main] 田中 二郎 : 既にプライべートがどうのこうの言える段階ではない。

[main] 夜野 カリン : 「ただ追いかけるだけじゃだめみたいだから、違う方法を取らなきゃいけないんだよね」

[main] ルイン : 「ようし!良いぞジオちゃん、ホットなハートにクールな頭脳だ」

[main] 夜野 カリン : 「なので、我々は空き巣をします」

[main] ルイン : 「……お、おう」

[main] 田中 二郎 : 「いや……普通に許可申請だしましょうよ」

[main] 田中 二郎 : 「秒で多分許可下りますよ……」

[main] 夜野 カリン : 「えー……」

[main] 夜野 カリン : やだなぁという顔

[main] 田中 二郎 : 「……まぁ、俺が道すがらやっときます」

[main] 夜野 カリン : 「空き巣をします」

[main] ルイン : 「へいへい…助かるぜ、兄弟」

[main] 夜野 カリン : 「というわけで、書斎にごーだ」

[main] 田中 二郎 : 「まぁ、やる必要がない犯罪をさせるわけにもいかねぇっすからねぇ……」

[main] 夜野 カリン : 多分廊下の奥とかにある鍵のかかった部屋

[main] 夜野 カリン : かなぁ?かなぁ!?

[main] 夜野 カリン : ガチャガチャとドアノブを回す

[main] 夜野 カリン : 開かない

[main] GM : では、一行が進んだ先に、テュールの住居があった。
住居と言っても、支部内にある寮の一室であり、見栄えも他の部屋とそう変わらない。

[main] 田中 二郎 : 普通に許可申請をした二郎が、普通に鍵を管理人から受け取り、普通に開けた。

[main] GM : 『テューク』というコードネームすら、書かれていない。
あるのは番号のみ。これは、侵入された際に、特定人物の室内へ真っ先に探索されることを防止される為である。

[main] 夜野 カリン : 「あ、ありがとーかじろーくん」

[main] ルイン : 「お邪魔します…っと」

[main] GM : 施錠解除した先に広がるは……引越し前のマンションのような印象を受ける部屋だった。
何もないミニマリスト、というわけでもなく。ただ、寝具や冷蔵庫などが用意されている程度。
それ以外には、趣味に興じた物品などは、何一つとして置かれていない。

[main] 田中 二郎 : 「いえ、まぁ仕事ですんでぇ……」

[main] 夜野 カリン : 鍵をもってきたかじろーくんと交代、ドアの前を空ける

[main] 田中 二郎 : 部屋をぐるっと見渡し、溜息。

[main] 田中 二郎 : 「見事に生活感のない部屋っすね」

[main] 夜野 カリン : 「パソコンは?」

[main] ルイン : 「…想像以上にストイックな奴みたいだな」

[main] GM : 『テュール』の部屋は、質素で、簡素。
『テュール』のパーソナリティに引っかかりそうな物種は一つも無い。
UGNエージェントとして、万が一に備え、徹底した防災対策を行っていたようだ。

[main] 田中 二郎 : 「見事なもんですね……足取りに繋がりそうなもんは綺麗に何も残しちゃいねぇ」

[main] GM : PC端末も全て、共用PCを扱っていた為、テュール自身のものは存在しない。
TVも無い。本棚も無い。食品棚を開けば、コーンフレークなどがある、程度だ。

[main] 夜野 カリン : こまったなー

[main] 田中 二郎 : 「こりゃ普通の調査はするだけ無駄ですね」

[main] 夜野 カリン : 状態についてなにかわかればいいんだけど

[main] ルイン : 「…さて、となるとどうするか」

[main] 夜野 カリン : ばんざい

[main] 田中 二郎 : 「まぁまぁ」

[main] 田中 二郎 : 人差し指を立てる。

[main] 夜野 カリン : お手上げのポーズ

[main] 夜野 カリン : 「なにか手があるのかね、かじろーくん」

[main] 田中 二郎 : 「我々は幸いにも、『普通の調査』にこだわる理由はねぇじゃねぇすか」

[main] 夜野 カリン : 「ふむふむ」

[main] 田中 二郎 : 「こういうときこそ、困った時のレネゲイド頼み……ってね」

[main] 夜野 カリン : 「爆破…する?」

[main] 田中 二郎 : 「しません……」

[main] 田中 二郎 : 苦笑い。

[main] 夜野 カリン : 「はーい」

[main] ルイン : 「ま、要するにいつもの調査だ」

[main] 夜野 カリン : 「なにか使えるエフェクトがあるのかね、マッキー」

[main] 田中 二郎 : 「そこまですることもねぇっすよ」

[main] 田中 二郎 : そういって、部屋の隅、カーテンの裏にちょろっとだけ残っている髪の毛を手に取り。

[main] 夜野 カリン : ばんざいのまま首を傾げる

[main] 夜野 カリン : 「あ、金髪だ」手を伸ばす

[main] 田中 二郎 : ・『テュール』の状態について 知覚

[main] 田中 二郎 : 4dx (4DX10) > 10[2,8,9,10]+5[5] > 15

[main] GM :  

[main] GM : ・『テュール』の状態について
邂逅時、侵蝕率は101%で安定していた。その値から僅かに上振れることがある程度であり、UGNが定める安全域99%以下に差し掛かることはなかった。
また、レネゲイドによる精神汚染も進んでおり、衝動である『殺戮』に歯止めが掛かっていない様子でもあった。
人は普段、奥にある衝動を理性で以って制御しているのだが、レネゲイドによりその制御機能が働かなくなり、その結果「これは間違っていること」と理解しながらも、行動を止められない状態となることがある。これをUGNでは、『ジャーム化』と定義している。

[main] GM :  

[main] 夜野 カリン : すごい

[main] 夜野 カリン : これを、かじろーくんが取捨選択していいヨ

[main] 田中 二郎 : 「……やっぱり、残った髪の毛からもよくわかる。いい状態じゃあないっすね」

[main] 田中 二郎 : 溜息をつく。髪の毛一本にもこれだけ残滓が残るってことは、もう「そういうこと」だ。

[main] 夜野 カリン : 「やっぱりそう…なんだ」

[main] 田中 二郎 : 静かに、頷く。

[main] ルイン : 「…そうか、ありがとな兄弟…一歩前進だ」

[main] 夜野 カリン : 「でも、大丈夫。みんな(ジャームでも)なかよかったし」

[main] 田中 二郎 : 「FHではまぁ、そうでしょうね」

[main] ルイン : 「…しかし、アイツはUGNのエージェントだ」

[main] 夜野 カリン : 「君たちも、しぶちょーみたいなこと言うんだ」

[main] 夜野 カリン : 明らかに不機嫌そう

[main] ルイン : 「…ごめんよロゼちゃん、だがこれはテュール…アイツ本人の事だからこそ、関わってくる事だ…そう思わないか?」

[main] 田中 二郎 : 苦笑する。

[main] 田中 二郎 : 「俺はまぁちょっと違う意見ですけどね」

[main] ルイン : 「…っと、悪いな…ちょい個人的過ぎたか…そっちも聞かせてくれ」

[main] 夜野 カリン : わたしはジャームだから処分すると言う感覚がない

[main] 夜野 カリン : ので、ルインくんの言葉にはすごく不機嫌になる

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん。ジャームって、なんだと思います?」

[main] 夜野 カリン : 囁くような声質でおとなしい印象を与えるので、怒っててもそう聞こえないのが悩み

[main] 夜野 カリン : 「なんだろう?侵蝕率が高い人?」

[main] 田中 二郎 : 「俺らもすげぇ高くなることありますけど、最終的に戻ってきますし、侵蝕率高くてもまともな人はFHにも結構いたんじゃないすか?」

[main] 夜野 カリン : 「うん」

[main] 田中 二郎 : かの有名なジャーム、春日恭二ですら……割と話が通じることで有名だ。

[main] 夜野 カリン : 「みんな(わたしには)親切だったよ」

[main] 田中 二郎 : 「でしょう。そして、テュールさんもそうだった」

[main] 田中 二郎 : あんな暴走して、自我も何も失いかけていた状態だったのに。

[main] 夜野 カリン : 「うん」

[main] 田中 二郎 : 「テュールさんは、ジオさんを斬らなかった」

[main] 夜野 カリン : 「そうだね」斬られても気にしなかったけど、斬らなかったと言われれば斬らなかったので肯定

[main] 田中 二郎 : 「ジャームであるかどうかよりも、テュールさんがテュールさんであるかどうか」

[main] 田中 二郎 : 「それで判断しましょう」

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくん」

[main] 田中 二郎 : 「なんでしょ?」

[main] 夜野 カリン : 「国語の先生みたい」

[main] 夜野 カリン : 言語化が上手い の意

[main] 田中 二郎 : 苦笑する。

[main] 田中 二郎 : 「そりゃどうも」

[main] 夜野 カリン : 「うん、そこだ」

[main] ルイン : 「そうだな、先生…お前の言う通りだ」

[main] ルイン : 「…さて、そいつを踏まえて…ロゼちゃんとしては…今のテュールをどう見る?」

[main] 夜野 カリン : 「先生は、先生じゃない?」

[main] 田中 二郎 : 「いつもの先生ではなかったような気がしません?」

[main] 夜野 カリン : 「珍しく汗はかいてたと思う」

[main] 田中 二郎 : 「でしょう。もっというと」

[main] 田中 二郎 : 「具合が、悪そうでしたね?」

[main] 夜野 カリン : 「そうだね、息も荒かった」

[main] 田中 二郎 : 「じゃあ、先生は先生でも、少なくともいつもの先生ではない」

[main] 田中 二郎 : 普段とは違う状態。つまり。

[main] 夜野 カリン : 「だから、わたしの前から消えたのかな?」

[main] 田中 二郎 : 「かもしれないですねぇ。『病気』なら、他人に伝染したくはない。精神に作用する可能性もあるのなら、尚の事」

[main] 田中 二郎 : 「だから、ジオさん。今の先生は……」

[main] 田中 二郎 : 「『助け』が、必要なんです」

[main] 夜野 カリン : ぎゅ

[main] 夜野 カリン : だきつく

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくん好き」

[main] 田中 二郎 : 「!?!? ……そりゃ、どうも」

[main] 田中 二郎 : 顔を赤くする。

[main] 夜野 カリン : 「そうだね、うん」

[main] 夜野 カリン : 「先生は困ってて、助けが必要なんだ、ね?」ルインの方を見る

[main] ルイン : 「そうだ、今のテュールは…病気で、今必死に耐えている」

[main] 夜野 カリン : 「絶対見つけなきゃ」ぐっと握りこぶしを作って鼻息

[main] 夜野 カリン : 「先生が大変なのはわかったけど……」

[main] 夜野 カリン : 「問題はどこにいるか、かなぁ?」

[main] 夜野 カリン : ニュースサイトでもちらっと見てみよう

[main] 田中 二郎 : 「少なくともあの状態なら、人目に付く可能性は通常時よりは高いはず。町の様子を調べてみましょう」

[main] 夜野 カリン : 街の死傷者についてなにか流れてるかな?

[main] ルイン : 「うっし」

[main] ルイン : 端末を取り出しモニターを展開すると
条件を合わせ絞り込んでいく

[main] 夜野 カリン : ルインくん振る?

[main] 夜野 カリン : ごーごー

[main] ルイン : よし、それじゃあ確実に!

[main] ルイン : 《マスターワーク》
技能:情報:UGNを選択!あんだけ早いんだから下駄を履いて追うくらいが良いはず!

[main] ルイン : テュールの行き先について
情報:UGNで調査したい!大丈夫でしょうか!

[main] GM : OK

[main] GM : ん?

[main] GM : 行き先?

[main] 夜野 カリン : 街の死傷者について かな?

[main] 夜野 カリン : おちちつつく、ルインくん?

[main] ルイン : …恥ずかしい!!間違えました!!!!

[main] GM : OK、そっちでどぞどぞ

[main] ルイン : よし、街の死傷者について調べまぁす!!

[main] ルイン : 3dx+15 (3DX10+15) > 5[4,4,5]+15 > 20

[main] GM :  

[main] GM : ・街の死傷者状況について
先刻、被害のあった西Y越ビルでの暴力団員大量殺戮事件以外にも、港付近にて中華マフィアの一員とされている男達が体全て切り離され、惨殺された状態で発見されている。
他にも、詐欺グループとして活動を行っていた半グレ集団の根城においても、鋭利な刃で体を切り裂かれた死体が幾つも発見されている。
共通項として、いずれの被害者も反社会勢力に属する者であり、犯罪行為に手を染めていない者の報告は無い。
これらの事件全てにおいて、高数値のレネゲイド反応がある為、『テュール』によるものの可能性が非常に高く、また、これらの情報から次の出没地の検討も行えるだろう。

[main] GM :  

[main] 夜野 カリン : 「わかった」

[main] 夜野 カリン : 「マッキー、かじろーくん」

[main] ルイン : 「おう!」

[main] 夜野 カリン : 「我々は」

[main] 田中 二郎 : 「はい」

[main] 夜野 カリン : 「反社になります」

[main] ルイン : 「おう!……なにぃっ!?」

[main] 夜野 カリン : 「先生が反社狩りをしているなら、反社になればいい」どや!

[main] 田中 二郎 : 「ははは、いやいや、もっと簡単な方法がありますよ」

[main] ルイン : 「よーし、ナイスだ兄弟!…いやほんと助かる」

[main] 夜野 カリン : 「マッキー、反社になるにはどうすれば…あるの?」一番反社っぽい人に聞く

[main] 田中 二郎 : 頷く。

[main] 田中 二郎 : 「すでに有名なグループを順番に潰しているでしょうから、単純に待ち伏せすりゃあいけますよ」

[main] 田中 二郎 : 「今から反社になるよりは確実に早い」

[main] 夜野 カリン : 「次はどこでしょうマッキーくん」

[main] 夜野 カリン : 一番反社っぽい人に聞く

[main] ルイン : 「…まあ、うん」

[main] 田中 二郎 : 「この順番でいくなら……次は山岸会じゃないすかねぇ」

[main] ルイン : 「思ったことを素直に言うには良いことだぜ!ジオちゃん!じゃあ早速…」

[main] ルイン : 端末を操作しようとした手が止まり

[main] ルイン : 「…ナイスだ、兄弟」

[main] ルイン : グッドサインに変えた

[main] 田中 二郎 : 「港近所に事務所構えてるところだから、待ち伏せも簡単ですよ」

[main] 夜野 カリン : 「じゃあ、いそごう」部屋着のまま出ようとする

[main] 田中 二郎 : 「着替えてからいきましょね!!!」

[main] ルイン : 「ハッハッハッハ!!じゃ、俺たち出とくわ!なっ!兄弟!!」

[main] 田中 二郎 : 「ですねっ!!」

[main] 夜野 カリン : 「はーい……」くるりと方向を変えて自分の部屋に戻る

[main] 夜野 カリン : しばらくすると、一張羅(予備)に着替えて出てくる

[main] 田中 二郎 : 「偉い」

[main] 田中 二郎 : 「そんじゃ、いきますか」

[main] ルイン : 「そっちも似合ってるぜぇジオちゃん」

[main] ルイン : 「おめかしもバッチリ…じゃあ、先生迎えに行ってやるかい…な?」

[main] 夜野 カリン : 「いこー」

[main] 夜野 カリン : ……乗り物持ってる?

[main] 田中 二郎 : 徒歩……かな。

[main] 夜野 カリン : かじろーくん、狼になったりコウモリになったりは……

[main] 田中 二郎 : できないので車出しますね……。

[main] 夜野 カリン : はい

[main] ルイン : ヴァンパイアカーの出番だぜ

[main] 田中 二郎 : 「すいませーん、近所のセーフハウスの車かりますねぇ」

[main] 夜野 カリン : バットモービルみたいなやつだ

[main] 田中 二郎 : 申請を出しながら、歩いていく。

[main] 田中 二郎 : 「じゃ、鍵はセーフハウス内にあるそうなんで、そこまでいきましょか」

[main] 夜野 カリン : 「おっけー」👍️

[main] ルイン : 「じゃ、少し夜のお散歩と行くかね…こういうのも好きだ」

[main] 田中 二郎 : 「俺も本調子の時間ですしね」

[main] 田中 二郎 : それでも、誰にも気づかれない程度に溜息を吐く。今の状態のテュールは……少なくとも捕縛されなければならない。
ヤクザだろうと半グレだろうと、殺したのならそれは立派な殺人罪だ。

[main] 田中 二郎 : これは誅罰でも神罰でもない。一人の……精神錯乱者による私刑。

[main] 田中 二郎 : 例え人が許し、UGNが許したとしても、法は彼を許すわけにはいかなくなった。

[main] 田中 二郎 : ジオさん。アナタに掛かってますよ。

[main] 夜野 カリン : えっ

[main] 夜野 カリン : これでシーン〆かと思ってた

[main] 田中 二郎 : 少しでも、彼にマシな末路を。

[main] 夜野 カリン : そこは…PCとしては考えてないけどPLとしては考えてる

[main] 夜野 カリン : シーン名は『May I help you(わたしはあなたを助けられるのか)』にしよう

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : middle『Forbidden Fruit』 登場:柄井 志導

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 3

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 58 → 61

[main] GM :  

[main] GM : 街に、夜の帳が降ろされ、天には星々の燦然が煌めき始める。

[main] GM : 掛ける少年。消えた……仲間を、少女を、橋元 加奈を探すべく。
アスファルトを何度も、何度も何度も何度も、蹴り出すことだろう。

[main] GM : 横を過ぎゆく街灯の光。肌身を撫でる、夜風。
独断で歩む少女の行き先は、何処か?

[main] GM : 支部にはいない。自身の居住区にも……いない。
既にUGNによって検閲の始まった、崩壊ビル周りにもいない。
その他、テュールの介入があったと思わしき事件跡地にも……彼女の姿は、無い。

[main] GM : 送っても、返ってくることのないチャット。
慣らしても、鳴らしても、聴こえる声は、自動音声。
加奈の設定した、自動音声。

[main] GM : 『やっほー!電話ありがとうね!今、加奈ちゃんは不在中なのだ!』

[main] GM : 『もし伝えたいことがあったら、ピーって音の後に伝えてね!』

[main] GM : 『私との約束だぞ!☆』

[main] GM : お道化た、加奈の声の自動音声だ。

[main] 柄井 志導 : 「…すぐに連絡してくれ」
何回目かのメッセージを呟く。

[main] GM : ……探しても、走っても、見つからない。
見つける為の、手掛かりも無い。

[main] GM :  

[main] GM : <特別判定 >
加奈に辿り着く為の何かをGMに提案することで、その場所へ向かえ。

[main] GM :  

[main] 柄井 志導 : 思えば、剣しか作れない奇妙なモルフェウスシンドロームだった。
思えば、砂ではなく雷を発生させる奇妙なモルフェウスシンドロームだった。

[main] 柄井 志導 : ならば、普通ではないモルフェウスだからこそ、出来ることがあるはずだ。

[main] 柄井 志導 : 「魔剣よ─」
剣を引き出し、祈るように掲げる。

[main] 柄井 志導 : 「加奈を、見つけろ──!!!!」

[main] GM : 難易度:20

[main] 柄井 志導 : (5+1+0)dx(8+0)+4-2+0 判定/100%以下/逢瀬:詩人《オルフェウス》 (6DX8+2) > 10[2,2,5,6,7,9]+6[6]+2 > 18

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 8

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 58 → 60

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 60 → 66

[main] 柄井 志導 : 「まだ、だ…!諦めて、たまるかぁぁぁぁ!!!」

[main] 柄井 志導 : (5+4+1+0)dx(8+0)+4-2+0 判定/100%以下/逢瀬:詩人《オルフェウス》 (10DX8+2) > 10[1,4,4,6,6,7,7,7,9,10]+1[1,1]+2 > 13

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 4

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 66 → 70

[main] 柄井 志導 : 「ふざ、けんなァァァァ!!さっさと仕事しやがれ、"アーキタイプ"!!!!」

[main] 柄井 志導 : (5+4+1+0)dx(8+0)+4-2+0 判定/100%以下/逢瀬:|詩人《オルフェウス》 (10DX8+2) > 7[1,3,4,4,4,5,6,6,6,7]+2 > 9

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 3

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 70 → 73

[main] 柄井 志導 : 「かは…きっつ…だああもう!こちとらさっさと加奈に会いたいん、だよおおお!!!」

[main] 柄井 志導 : (5+4+1+0)dx(8+0)+4-2+0 判定/100%以下/逢瀬:|詩人《オルフェウス》 (10DX8+2) > 10[1,2,2,4,6,6,6,8,8,10]+10[1,4,9]+3[3]+2 > 25

[main] 柄井 志導 : 「加、奈ァァァァ!!!!」

[main] 柄井 志導 : 魔剣を変化させ、探査をする。そして、やっと

[main] 柄井 志導 : 「見つけ、た!!」

[main] GM : ぺき、ぺきりと、罅の入る金属。
少年の運命を覆った楔が、『鎖』が、割れ始める。

[main] GM : そして─────断ち切られた。

[main] GM : 魔剣は、断ずる悲運も……災厄も、拒絶する。

[main] GM : 燃ゆる、胸の魂。行き先は、心が告げる。
足は自然に、動き始める。走り始める。

[main] GM : その場所は……。

[main] GM :  

[main] GM : 街外れ。霊園。入場の立ち入りは特に無く、誰でも入れる区域であった。
管理に関しても、懇親丁寧な掃除がされているわけでもなく、ところどころに掛けた石段が目に入る。

[main] GM : 夜の冷気が、少年を包み込む。
土の下に眠る死者の息吹を、錯覚させるほどに。

[main] GM : ひと気も、明かりも無い中……剥き出しの土の上を進んだ先。

[main] GM : そこに、見慣れた後姿があった。
茶髪の少女。後ろからでも余裕で窺い知れる胸部。

[main] 橋元 加奈 : 「…………」
加奈の姿が、あった。そして……。

[main] 橋元 加奈 : とある墓地の前で、佇んだままだった。
……見つめているままだった。

[main] 柄井 志導 : 「良かった…居た…」
《魂の炉》を全開にしても疲れはなくなるわけではない。連続のエフェクト行使による疲労は確実にあった。

[main] 橋元 加奈 : 「きゃっ……!」
びくりと跳ね上がる背筋。おそるおそる、振り向くその顔は、若干引き攣っていた。

[main] 橋元 加奈 : 「……! な、なんだあ……シドーくんか!も、も~~……脅かさないでよお~!」

[main] 橋元 加奈 : 志導の姿を目に映し、安堵が表情に、目に分かりやすい程に広がっていった。
にこりと、邪気の無い笑顔を向けながら、鳴る心臓を抑え込むように、胸の間に手を置いていた。

[main] 柄井 志導 : 無言で加奈に抱きつく。

[main] 柄井 志導 : 「良かった…本当に、良かった…!支部にもいなくて、家にも居なくて…!電話も出ないし…!本当に心配させて…!」

[main] 橋元 加奈 : 「ふぇえっ!?え、ええっ!?なっ、にゃんで!?ふぇえっ!?!」
目を見開かせながら、愕然が露わになる。狼狽も、共に。
目を泳がせ、毛並みも若干の逆立ち。耳も、頬も、赤く染まっていく。

[main] 橋元 加奈 : 「あっ…………電話…………。 そ、そっか。置いてきちゃって……」

[main] 橋元 加奈 : 「……!! あっ、え、えっと、これは……あのね!」
そして、焦りを見せ始める。理由は、簡単。

[main] 橋元 加奈 : 支部長の言いつけを破ったからである。
もっと言えば……志導が心配になるのは、分かっていた、分かっていながらも……こうして、破ってしまった。

[main] 橋元 加奈 : 引け目を、帯び始める。

[main] 橋元 加奈 : 「…………ごめんね……」

[main] 橋元 加奈 : しゅんと、眉尻が下がり、しおらしく、ぽつりと謝罪を述べる。

[main] 柄井 志導 : 「…いいよ。無事で、良かった」
ぐりぐりと抱きしめたまま

[main] 橋元 加奈 : 「わわっ……! そ、そこまで……心配に、させちゃったんだ……ねっ……」
頬擦りに、乳房が粘土のように蠢く。赤面止むことなく、少し羞恥を浴びながらも。

[main] 橋元 加奈 : 「…………じ、じゃあ……私からも…………」
そう告げると……志導の体を、ゆっくりと、そして……優しく、包み込むように抱擁した。

[main] 柄井 志導 : さらに強く抱きしめ返す。

[main] 橋元 加奈 : 「あうぅうう~~~っ……!シ、シド~く~~ん……く、苦しいよぅ~~」
困り眉ながらも、嫌がる様子なく、笑い半分に。
さらにさらに押し潰される、見事な乳房。

[main] 柄井 志導 : 「しばらく、こうさせて」

[main] 橋元 加奈 : 「……………………」
切なげな少年の声に、加奈も……こくりと、静かに頷く。

[main] 橋元 加奈 : 「……不安に、させちゃったもんね。うん。いいよ。 ……いっぱい……安心させる……」

[main] 橋元 加奈 : 目を閉じると、また……優しい抱擁で、志導を包み込む。

[main] 橋元 加奈 : 少年の背に添えた手を、ゆっくりと動かす。摩るように。あやすように。

[main] 橋元 加奈 : 「ごめんね。大丈夫…………。私は、シドーくんの傍から……離れないから……」

[main] 橋元 加奈 : 「大丈夫……大丈夫だよ~……」

[main] 橋元 加奈 : とん、とん。と背を軽く叩く動作も、添えながら。

[main] 柄井 志導 : 「…人を赤ちゃんみたいにぃ…!」
そうはいいつつ、離れる様子はなかった。

[main] 橋元 加奈 : 「ふふっ」
零れる、茶目っけな笑い。

[main] 橋元 加奈 : 「だって、赤ちゃんみたいなんだもん」
にこりとしながら、ぷにりと、志導の頬を人差し指で、軽く突く。

[main] 柄井 志導 : 「うぐ…」

[main] 橋元 加奈 : 「ほら、言い返せない。図星だ~」
あははっ、と揶揄いの笑い。齎される和み。

[main] 柄井 志導 : 「…うるさい」
お返しとばかりにさらにぎゅっと抱き締める。

[main] 橋元 加奈 : 「ふふふ。ごめんなさーい」
にっこり。この科白に関しては、あまり謝罪の意は込められていない。

[main] 橋元 加奈 : 「…………安心。できた?」
耳元近くで、囁くように。確かめるように。

[main] 柄井 志導 : 「…うん」

[main] 橋元 加奈 : 「それなら……良かった」

[main] 橋元 加奈 : 「じゃあ…………。このまま、ぎゅーってしたまま…………お喋り、しよっか」

[main] 橋元 加奈 : 「多分……きっと、お互いに、話したいこと……あると、思うから」

[main] 柄井 志導 : 「…ん」

[main] 橋元 加奈 : 「どうしよっか?何から話そっか。どっちから……話そっか?」

[main] 柄井 志導 : 「…俺から、話すよ」

[main] 橋元 加奈 : こくりと、頷く。

[main] 橋元 加奈 : 「うん。それじゃあ……お願い」

[main] 柄井 志導 : 「…まず、ごめんなさい。加奈の秘密を、加奈より先に知りました」

[main] 橋元 加奈 : 「へっ?」

[main] 橋元 加奈 : 吃驚したように、両目を見開かせる。口も、半開く。

[main] 橋元 加奈 : 「私の……秘密を?」
小首を、僅かに傾げながら。

[main] 柄井 志導 : 「…知りたい?知っても、知らなくてもこれは辛い真実になるかもしれないから…」

[main] 橋元 加奈 : 「…………辛い、真実」
志導の言葉を、反芻。

[main] 橋元 加奈 : そして、こくりと、頷く。

[main] 橋元 加奈 : 「うん。知りたい」

[main] 橋元 加奈 : 「多分……私が、探していることにも、繋がっているはずだから」

[main] 橋元 加奈 : 「私が……シドーくん達の言いつけ、破って……飛び出しちゃった理由……かもだから」

[main] 橋元 加奈 : なんて言いながら、また申し訳なさげに、眉をハの字にさせながら、小さく笑う。

[main] 柄井 志導 : 「…そっか」
少しぎゅっと抱きしめる力を強めて、戻して。続ける。

[main] 柄井 志導 : 「加奈の両親の事、なんだけど」

[main] 柄井 志導 : 「加奈は孤児なんかじゃない。立派な両親がいたんだ」

[main] 柄井 志導 : 「加奈が非オーヴァードの時にかけられたソラリスの認識改変…もしかして解けかけてるんじゃないかな…」

[main] 橋元 加奈 : 「……やっぱり……そうだったんだね」

[main] 橋元 加奈 : 志導の言葉に対し……驚きを見せることもなく、拒絶を見せることもなく……ただ、温和な表情を浮かべた。

[main] 橋元 加奈 : 「ねぇ、それって……もしかして……」

[main] 橋元 加奈 : ちらりと、後方へと見やる。
……そこに佇む墓標に刻まれていた文字は、『橋元家』。
加奈と同じ苗字。同姓同名である可能性がありながらも……惹かれた地。

[main] 橋元 加奈 : そして、また……視線を戻す。
志導の顔。志導の、両目へ。

[main] 橋元 加奈 : 「……本当のお父さんって…………実は、すごく近くにいて……」

[main] 橋元 加奈 : 「私の知らないところで……私を、守っていた……と思う…… テュールさんのこと……だったり、しないかな?……って」

[main] 柄井 志導 : 「…うん。加奈のお父さんは、テュールさんだよ」

[main] 橋元 加奈 : 「…………そっか」

[main] 柄井 志導 : きゅ、と抱きしめる。

[main] 橋元 加奈 : 吹かれる夜風は……少年少女の髪を、優しく……梳いた。

[main] 橋元 加奈 : 加奈もまた……応ずるように、抱き締め返した。

[main] 橋元 加奈 : 「ありがとう。シドーくん。……正直に、答えてくれて」

[main] 橋元 加奈 : 「もし、もしも……私とシドーくんが逆の立場だったら、私……」

[main] 橋元 加奈 : 「すごく、迷ったと思う。すごく……葛藤したと思う。すごく、苦しんだと思う」

[main] 橋元 加奈 : 「だから、きっと……シドーくんも、そんな気持ちだったと思う」

[main] 橋元 加奈 : 「そんな中……本当のことを教えてくれて、私に寄り添ってくれて……ありがとう」

[main] 橋元 加奈 : にこりと、微笑んだ。

[main] 柄井 志導 : 「…こちらこそ」
少し、笑ってみせる。でも、ここからは

[main] 橋元 加奈 : 「今度は、私から話したいこと……だね」

[main] 柄井 志導 : 「…うん」

[main] 橋元 加奈 : 「話したい、というよりも……お昼の時と一緒で、聞きたいこと、なんだ」

[main] 橋元 加奈 : 「あれから私の端末に、お仕事に参加していいよって連絡が来なかったから、きっと……駄目だったんだなって、思って」

[main] 橋元 加奈 : 「……でも、それでも……やっぱり、私」

[main] 橋元 加奈 : 「ずっと……安全な場所で……空調の効いたところで……」

[main] 橋元 加奈 : 「身の危険に晒されてなくて、代わりのお仕事も、何もしてなくて。そんな中……待ち続けるのが、すごく……嫌で」

[main] 橋元 加奈 : 「だから……やっぱり、私、聞きたいな」

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくん達が関わっている、お仕事について」

[main] 柄井 志導 : 「そう、だよね…」

[main] 柄井 志導 : 「…やめてって言えば、いつでも止めるから」

[main] 柄井 志導 : 「当初の俺達の任務は、行方不明のテュールの捜索だった」

[main] 橋元 加奈 : こく、こくと、頷き傾聴。

[main] 柄井 志導 : 「今の任務は…任務、は…」

[main] 柄井 志導 : 「…今、マフィアとか暴力団が片っ端から殺されて行っているんだ」

[main] 橋元 加奈 : 「…………」
垂れる冷や汗が、頬を伝っていく。緊張を孕んだ面持ち。

[main] 柄井 志導 : 「…被害者は全員斬殺で、刃物で斬られて死んだ」

[main] 柄井 志導 : 心配そうな目で見つめる。

[main] 橋元 加奈 : 「刃物……」
鸚鵡返し。確かめるように。

[main] 橋元 加奈 : 強張りが、眉に現れる。僅かに上がる、眉尻。

[main] 橋元 加奈 : 「……大丈夫だよ、シドーくん。大丈夫。 ……ちゃんと、聴けるよ」

[main] 橋元 加奈 : しかし、加奈は笑ってみせた。

[main] 柄井 志導 : 強く、抱きしめる。

[main] 柄井 志導 : 「俺達の今の任務は、任務は…ジャ…衝動に呑まれた"テュール"の対処なんだ…!」

[main] 橋元 加奈 : 「…………………………………………」
告げられた言葉に……目線が、徐々に落とされていく。くしゃりと、顰められる眉根。

[main] 橋元 加奈 : 「…………テュールさん……今、危ない状態……なんだね」

[main] 柄井 志導 : 「ひたすらに、反社会的勢力を殺害して回ってる。…『殺戮』の衝動に呑まれて」

[main] 橋元 加奈 : 「…………」
顔色に青が混ざる。凍え、血の気が引いていく。
『殺し』。それは、加奈にとっては……『非日常』であり、まさしく、『恐怖』の対象。畏れ。

[main] 橋元 加奈 : 下唇が巻き込まれ、噛まれる。……耐えるように。

[main] 柄井 志導 : 「…だから、これから俺達はテュールさんを止めに行く。…"どうなる"かは分からないけど」

[main] 橋元 加奈 : 「……けど?」

[main] 柄井 志導 : 「…加奈は、どうしたい?俺は危険な目にあって欲しくない…ましてや、父親と殺し殺されなんて、あまりにも…!」

[main] 柄井 志導 : 「でも…ここが最後の機会なんだ。どうなるとしても、会話らしい会話ができなくても、言葉をかけられるのは、多分」

[main] 橋元 加奈 : こくりと、頷く。

[main] 橋元 加奈 : 「……きっと、これが……最後、だよね」

[main] 橋元 加奈 : 「……ありがとう、シドーくん。私のことを、いっぱい……いーっぱい考えてくれてるのが伝わって……嬉しい」
微笑みを漏らしながら。

[main] 橋元 加奈 : 「うん。 ……うん。 …………殺し合いとかは、やっぱり……恐いかも」

[main] 橋元 加奈 : 加奈の脚は……震えていた。分かりやすいほどに。

[main] 橋元 加奈 : しかし、きゅっと……志導の服の裾を、摘まむ。

[main] 橋元 加奈 : 「……でも、ここで、やっぱり……お父さんとの戦いに、行かないことを選んで……」

[main] 橋元 加奈 : 「その後…………私は、多分ずっと、ずっと……引き摺る」

[main] 橋元 加奈 : 「どれだけ、人を助けることに貢献をしても……。 ……お父さんのところに行かなかったってことが、頭に残って、離れないと……思う」

[main] 橋元 加奈 : 「…………恐くて恐くて、仕方ない、けど。 でも、でも……」

[main] 橋元 加奈 : 「やっぱり、いきたいな、シドーくん」
その声は、震えていた。強がりでも、あった。

[main] 柄井 志導 : 震えを止めるようにさらに密着し、抱き締める。

[main] 橋元 加奈 : 「だから……シドーくん。あの、ね」

[main] 柄井 志導 : 「うん」

[main] 橋元 加奈 : 「……私を、連れてって。私を、守って。 私の…………隣に、いて」

[main] 橋元 加奈 : 「それなら……絶対、頑張れるから」

[main] 柄井 志導 : 「…うん。一緒に、行こう」

[main] 柄井 志導 : 手を握る。

[main] 橋元 加奈 : にこりと、微笑む。

[main] 橋元 加奈 : 握られた手から伝わる微熱が、震えを……緩やかに、止めていく。

[main] 橋元 加奈 : 「ありがとう。シドーくん」

[main] 橋元 加奈 : 「好きだよ」

[main] 柄井 志導 : 「うん。俺も好きだ」

[main] 橋元 加奈 : 「えへっ、嬉しい」
ほろりと、にこりと笑った瞳から零れる、大粒の涙。

[main] 柄井 志導 : きゅっと、恋人繋ぎをする。

[main] 柄井 志導 : 「…嫌って、言わないでね」

[main] 柄井 志導 : ちゅ、とほっぺたにキスをした。

[main] 柄井 志導 : 「まだ死ぬわけには行かないから、唇にはしない」

[main] 橋元 加奈 : 「ひゃっ……!? も、もう……!」
驚き、赤面しながら、恥ずかしがる。

[main] 橋元 加奈 : 「そんなことするなら、お返しっ!」

[main] 橋元 加奈 : ちゅ。志導の頬に、加奈の口づけがそっと、弱々しく落とされる。

[main] 橋元 加奈 : 「ふへへへ~」
そうして、意地悪そうな笑みを作る。

[main] 柄井 志導 : 「…えへへ」

[main] 橋元 加奈 : 繋がれた手を、絡まれた指を、さらに固く……結んで。

[main] 橋元 加奈 : 「……エスコートは、シドーくんにお願いするね?」

[main] 柄井 志導 : 「…うん」

[main] 柄井 志導 : 「…家、帰ろっか」

[main] 柄井 志導 : 誰もいない─二人の家へ帰ろう。

[main] 柄井 志導 : 指をしっかり絡ませて。くっついて二人で夜道を歩く。離れないように。

[main] 柄井 志導 :

[main] 柄井 志導 :  

[main] 柄井 志導 :  

[main] GM :  

[main] GM : middle『Walhalla』 登場:夜野 カリン

[main] 夜野 カリン : 1d10 えいあ! (1D10) > 7

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 57 → 64

[main] 夜野 カリン : ぱわーあっぷ!

[main] GM :  

[main] GM : 過ぎる景色が目の側方に繰り返し、車道の僅かな軋みによる微細な振動を乗車する者達へ伝える、自家用自動車。

[main] GM : 一見、街を走る車との差異は全く無い。しかし、強化ガラスや、対衝撃加工、対レネゲイド加工などが施されおり、有事に備えられた立派なUGN専用移動手段だ。

[main] GM : 更け込む夜の空色は透き通った濃い紫を帯び、辺りは街灯やビル明かり以外の光が失われていた。

[main] GM : 冷たい夜だった。窓越しに伝わる冷気は、座る者達の熱を奪い、それまでの高揚を剥いでいった。

[main] GM : カーラジオからは、平成初期の時代から変わらない音質で、DVが選ぶ流行りの曲が流れていた。

[main] GM : 所謂chill系。シンガーソングライターによる独奏。ギターの柔らかな音色と、歌手の歌声が重なり、暇な後部座席へ、微睡みへと誘う。

[main] GM : カリンの意識が輪郭を奪われていくように、溶けていくように……沈んでいく。

[main] 夜野 カリン : 期待していた車と違ったので残念な気持ちで助手席に揺られていると、昼間の疲れか意識が遠のきウトウトと船を漕ぎ始める

[main] GM : そうして徐々に、徐々に……カリンの意識は、薄れ……。

[main] GM :  

[main] GM : 薫風が肌身を優しく撫でる。仄かな甘みを含む、ヒノキの香りが鼻腔へ広がる、森の中の道場。

[main] GM : 爽やかな葉擦れの音は、心根に安らぎを齎し、織り成す正座から伝わる、硬い木材の床の感触は、凛を誘う。

[main] GM : カリンは藍染の剣道着を羽織り、座していた。

[main] 夜野 カリン : すちゃっ

[main] GM : 夢だ。

[main] GM : 任務の記憶は、ある。これは、追憶の欠片ではない。

[main] GM : その証左が、眼前にある。

[main] テュール : 「………………」

[main] テュール : 『テュール』が、座していた。膝上に手を乗せ、歪み無き律した姿勢と共に、瞼を閉ざしていた。

[main] テュール : 言葉の一つをも発さず、カリンを出迎えた。在りし日と、変わらない姿で。

[main] 夜野 カリン : 「先生」

[main] テュール : カリンの言葉と共に、徐に開かれる……分厚い瞼。

[main] テュール : 「……夜野」

[main] テュール : 男の言葉には……乱れた呼吸も、荒気も、闘気も、殺気も……無かった。

[main] テュール : 山紫水明。男は……かつて、山奥で剣の道をカリンに教えていた頃と、同じだった。

[main] 夜野 カリン : 体は自由に動くのかな?立ち上がって飛びつく

[main] 夜野 カリン : 「むかえにきました」

[main] テュール : 矮躯をそっと受け止めると、柔らかな、優しい微笑みを向ける。

[main] テュール : 「お前は……師思いの、本当に……出来の良い、弟子だな」

[main] テュール : 慈しむように、カリンの小さな頭を撫でる、男の大きな手。

[main] 夜野 カリン : 「じゃあ、帰りましょう」

[main] 夜野 カリン : と言ってから周りを見て

[main] 夜野 カリン : 「どこに?」

[main] 夜野 カリン : 帰り道を探す

[main] テュール : フフッ、と微笑む。そこに嘲笑の意は一切として無く、ただ……純に、笑んだ。

[main] テュール : そうしてテュールは、ゆっくりと……かぶりを左右に振るう。

[main] テュール : 「……申し訳ない。夜野」

[main] テュール : 「俺は……帰れないんだ」

[main] テュール : 眉尻を僅かに落とした微笑みのまま……そう、溢した。

[main] 夜野 カリン : 「なんでですか?誰も怒ってないですよ」

[main] テュール : 「では、失望しただろう」

[main] テュール : 「突如姿を消し、かと思えば…………この俺が、まさか」

[main] テュール : 「力に……溺れることになのだからな……」

[main] 夜野 カリン : 首を傾げる

[main] テュール : 「ハハ。……そういうわけでも、ないようだな」

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくんにはがっかりしましたが……」

[main] テュール : また、慈愛の目を向けながら……その頭を、撫で続ける。

[main] テュール : 「かじろーくん?」

[main] 夜野 カリン : 「先生しらないんですか?吸血鬼の」

[main] 夜野 カリン : 「URYYYYとも鳴かないし、HurryHurryHurryっていっておっきな銃を撃ったりしないし」

[main] 夜野 カリン : 「吸血鬼に謝ってほしいです」

[main] テュール : 「なんだそりゃ」
頬が緩み、にやけ笑いが零れる。

[main] テュール : 「なんだ、夜野は……友達ができたのか?」

[main] 夜野 カリン : 首を傾げる

[main] 夜野 カリン : 「友達はいっぱいいますよ」ただし、爆殺しても心が全く傷まない程度の

[main] 夜野 カリン : でも、ルインくんやかじろーくんはそういう今までの友達や家族とは少し違うのかもしれないことには気づいていない

[main] テュール : 「ははっ。そうかそうか、それは重畳だな」
微笑ましげに、二度ほど頷きながら。

[main] テュール : 「それはいいことだ。俺はかじろーくんという者とは会ったことはないのだが」

[main] テュール : 「大事にするのだぞ。夜野」

[main] 夜野 カリン : 「紹介しますよ」

[main] 夜野 カリン : 「あれ?でも……」ビルで会ったことを思い出して不思議そうな顔

[main] テュール : 「紹介、か……。 ……是非とも、頼みたいところではあるのだが、残念ながら」

[main] テュール : 「それも……恐らく、かなわない」

[main] テュール : 「夜野。 ……ここは、夜野の知っている世界ではない。現実でもない」

[main] テュール : 「言わば……『精神世界』というものだ」

[main] 夜野 カリン : 「これが精神世界……」

[main] 夜野 カリン : 「思ったよりもキラキラじゃないんだ……」

[main] テュール : 「ハハハハっ!それも、そうだな」
軽い哄笑が漏れる。

[main] テュール : 「もう少し、夜野にとって楽しい空間にするのもアリだったかもしれないな」

[main] テュール : 「ただ……夜野。ここは」

[main] テュール : そう告げ、男は辺りをゆっくりと、見渡す。

[main] テュール : 「俺の、『最期』の言葉を伝える為の場所だ。だから……ここを選んだ」

[main] 夜野 カリン : 「さいご?」良く飲み込めていない様子で振り向く

[main] テュール : 「ああ」
ただ静かに、頷く。

[main] テュール : 「支部長から説明もあったかもしれない。アイツは……真面目だからな」

[main] テュール : 「俺は、もう……手遅れなんだ。『殺戮』の『衝動』が抑えきれなくなっている」

[main] テュール : 「今、こうして話している俺という存在も……俺が、僅かに残る理性を夜野に飛ばした、残滓のようなものなのだ」

[main] テュール : 「そして……もうすぐ、夜野の知っている俺は、消えていく」

[main] テュール : 「だから……『最期』なんだ」

[main] 夜野 カリン : むすっとした表情

[main] 夜野 カリン : 「先生も……わたしを捨てるんですか?」

[main] テュール : 「………………」
沈痛な面持ち。顰められた眉と、長い……長い、沈黙。

[main] テュール : そして、夜野から少しだけ距離を作ると、座したまま……。
両手を、床に置き、首を垂らす。

[main] テュール : 「本当は、俺は……お前の成長を見たかった」

[main] テュール : 「巣立ちを見たかった。『道』を……見たかった。答えを、聞きたかった」

[main] テュール : 「俺は……お前を、見捨てたくなかった。お前に、明るい未来を歩んでほしかった」

[main] テュール : 「……それも、全て水泡。俺の……不甲斐無さのせいで」

[main] テュール : 「夜野に、深い悲しみを与えている。俺は……非常に、心が痛い」

[main] テュール : 「どうやっても償えないことに対し、歯痒さを感じる。もどかしさを感じる」

[main] テュール : 「……無念。非常に、非常に……」

[main] テュール : 「無念だ」

[main] テュール : 「……夜野……。 ……申し訳ない」

[main] テュール : 「夜野の誇れる師では、俺は無かった。俺は……最低の男だ」

[main] テュール : 「申し訳ない」

[main] 夜野 カリン : 「なんでダメなのかわかんないです」

[main] 夜野 カリン : ジャームであることも、(衝動に飲まれて)人を殺すことも、何が悪いのかわからない

[main] 夜野 カリン : 困惑した顔で「謝らなくていいから帰りましょう」

[main] 夜野 カリン : と、手を掴んで引っ張る

[main] テュール : しかし……その手は、動くことがない。微動だにすることがない。岩の如く。

[main] テュール : 男は、頭を下げたまま、伝える。

[main] テュール : 「夜野に、分かりやすく伝えるのなら……。 ……『約束』を、破ったからなんだ」

[main] 夜野 カリン : 「約束?」

[main] テュール : 「ああ。『約束』だ」

[main] テュール : 「夜野にも、『約束』をしただろう。エフェクトの使用を禁ずる、と。それと、同じようなものだ」

[main] 夜野 カリン : 「じゃあわたしも一緒に謝ってあげますから、帰りましょう。みんな待ってますよ」

[main] テュール : 「フッ。一緒に、か。それは頼もしいことだな」

[main] テュール : 「だが、それでも……できないのだ」

[main] テュール : 「俺は、俺が誓った『約束』を……破った。幾つもの『約束』を、破った」

[main] テュール : 「UGNという組織に与する為に、守らなければならない掟。俺が、俺自身にこうであれと化した掟。夜野に見せる、模範としての俺。そして……人間としての、俺」

[main] テュール : 「軽い内容の約束を破ったのであれば、誠意を以って謝罪すれば、きっと……場は収まるかもしれない」

[main] テュール : 「だが……俺の場合は、重い。とても……重い約束で、そして……それを破ってしまったんだ」

[main] テュール : 「俺は、咎人だ」

[main] テュール : 「だから……帰れない」

[main] 夜野 カリン : 「約束した相手が先生なら、先生が赦せばいいんじゃないですか?」

[main] テュール : 「そうだ。そして─────」

[main] テュール : 「俺は、断じて俺を赦せない」

[main] テュール : 「何があっても、俺は俺を、決して……赦すことはない」

[main] テュール : 「……それ故に、置き去りにしてしまう者に対しての……夜野への、深い詫びをしなければならなかった」

[main] テュール : 「俺がこうして、夜野とこの世界で話そうと思った理由も、それだ」

[main] テュール : 「……改めて、申し訳なかった」

[main] 夜野 カリン : 「先生は、わざわざわたしに謝りに来たんですか?」明らかに不機嫌になる

[main] 夜野 カリン : ほしかったのはそんな言葉じゃない

[main] テュール : 「そうだ」

[main] テュール : ……男の返答は、至極簡素であった。

[main] 夜野 カリン : 「わかりました……」

[main] 夜野 カリン : 「じゃあ、わたしは先生を迎えに行くので首を洗って待っていてください」

[main] 夜野 カリン : 相変わらず囁くような声質で、怒っているようには聞こえないが、慣れた人間なら聞き分けられる

[main] テュール : 「ああ。 ……そうしてくれると……助かる」

[main] テュール : 「怪物と成り果てた俺を、止めてほしい。 ……無茶な願いであることは、承知だ」

[main] テュール : 「元来、UGNは……ジャーム相手であれば、加減をし、生きたまま捕らえることを是としている。しかし……」

[main] テュール : 「俺相手では、別だろう。生け捕りとは、対象を殺めるよりも、多くの技量を必要とする……困難の道だ」

[main] テュール : 「俺は、夜野にそこまでの無理強いはしない」

[main] テュール : 「……俺を、断ってくれ」

[main] 夜野 カリン : 「厭です」

[main] 夜野 カリン : 「マッキーもシドーくんもかじろーくんもいますから、観念してください」

[main] テュール : 「フッ」
首をなお、垂らしたまま……微笑む。

[main] テュール : 「そう言い切れるは、無知故かそれとも……夜野なりの確証であり、『芯』であるのか」

[main] テュール : 「頼もしい弟子を持ったものだ。 ……そういう意味では、勝手ながらに……誇らしく思える」

[main] テュール : 「お前が俺の弟子で、本当に……良かった」

[main] 夜野 カリン : 「先生」

[main] テュール : テュールは、まだカリンに面を上げても良いとは告げられていない。
赦しも与えられていない。故に……詫びを、謝罪を、なお貫き続ける。

[main] 夜野 カリン : 眼の前にカリンの目が現れる

[main] 夜野 カリン : 仰向けに寝て、床板とテュールの頭の間に頭を滑り込ませる

[main] 夜野 カリン : ぎゅ

[main] テュール : 「……!?」

[main] 夜野 カリン : と、テュールの頭を抱え

[main] 夜野 カリン : 「今度は逃げちゃダメですからね」

[main] テュール : 感ずるは、弟子の微熱。小さな体から放たれる、確かな熱。
精神世界なれど、そこには……『想い』が。

[main] テュール : 「ハハ……ハハハ……! そう来るか、そうするのか。 そうだな、夜野、お前は……そういう奴であったな」

[main] テュール : そしてテュールは、納得した。我が弟子とは、そうであった、と。

[main] テュール : 我が道を往く。彼女は、いつだってそうであった。
選択肢が与えられたとしても、その双方が不都合であれば、三つ目を作り出す。

[main] テュール : 今だってそうだ。情けない師を赦すか、赦さないか、それを問うた。
しかし……夜野は、その何れも選ばず、こう応えたのだ。

[main] テュール : 『迎えに行く』……と。

[main] テュール : 頬の緩みを覚えながらも、止めることはできない。

[main] テュール : 「これが試合なのであれば……俺の敗けだな。一本、だ」

[main] テュール : 「わかった。夜野、お前がそう言うのであれば、俺は……待っているよ」

[main] テュール : 「そして、俺への措置に対しても、俺は……何も言わない。俺はこれを、無責任に思いながらも、しかし……」

[main] テュール : 「……親愛なる弟子を信ずる行為でもあると、心に伏す」

[main] 夜野 カリン : 「待っててください、超機甲暴走ヴァンプモービルをかじろーくんが飛ばすので」逃さないように頭を強く掴むと、肺腑からの言葉が響くように伝わる

[main] 夜野 カリン : 「あ、でも見た目で少しがっかりするかもしれません。普通のセダンなので」

[main] テュール : 「ああ。覚悟しているよ」
そして、カリンの小さな心臓の、とくん、とくん─────という鼓動音もまた、聞き届ける。

[main] テュール : 「ハハハハ。構わない。形が全てではない。そこに立つ芯があれば、俺は何だって好む」

[main] テュール : 「夜野。もうすぐ、別れが来そうだ。だが、まだ話したいことがある。聞きたいことがある。いいだろうか?」

[main] 夜野 カリン : 「でも乗り心地は最高なので、帰り道はきっと眠くまります。なんですか?」手を離さずに問う

[main] テュール : 「For Whom the Struggle」

[main] テュール : 「夜野。お前の持つ力は……『誰』の為に使う?」

[main] 夜野 カリン : 「使いません」

[main] 夜野 カリン : 「(今日は)必要ありませんから」

[main] テュール : 「フッ。それも答えだ」

[main] テュール : 「合格だ」

[main] テュール : 「夜野。 ─────特別許可だ。俺が……今夜のエフェクト使用を許可する」

[main] テュール : 「支部長には、俺が許可したと伝えておいてくれ。きっと、アイツなら頷く」

[main] 夜野 カリン : 何故か不機嫌な気持ちになる

[main] 夜野 カリン : ずっと自分の力を使いたかったのに、その命令が下りなかったことを不服に思っていたが、今その言葉を聞くととても厭なものが胸に渦を巻く

[main] テュール : 「夜野」

[main] 夜野 カリン : 名前を呼ばれても応えはないが、モヤモヤとした嫌な気持ちが呼吸、心音に現れている

[main] テュール : 複雑に絡み合った姿勢の中。そっと……太い、大きなテュールの手が伸ばされる。
床に臥す、カリンの横髪へ、触れるように。

[main] テュール : 「今のお前ならば、適切に使うことができる。制御もできる。使うタイミングも、見計れる」

[main] テュール : 「理由は、簡単だ。 お前はもう、お前の『道』を見つけている。風に吹かれても倒れることのない……大地に聳える大木のように、な」

[main] テュール : 「俺が保証する。だから、エフェクトを使うことに躊躇う必要はない。億劫になる必要も、周りに叱られるかもしれないという危惧も、何も必要ない」

[main] テュール : 「お前の……好きに使ってみせろ」

[main] テュール : 「それとも……思うことでも、あるか?」

[main] 夜野 カリン : 首を振る

[main] 夜野 カリン : 不服がないというのは嘘だ
しかしつき離すように聞こえたのを口にすれば、本当になってしまう気がして嘘をついた

[main] テュール : 「フッ」
僅かに微笑むと。

[main] テュール : 「呼吸の小さな乱れで分かる。思うこと、あるのだろう」

[main] テュール : 「夜野。勘違いをするな。これは、俺を断て、という願いに依るものではない」

[main] テュール : 「悪鬼と化した俺と対峙する為には、必要なものだ。簡単な話、武装も無しに、山奥で熊といった猛獣と対峙しては、成す術も無いだろう。それと同じだ」

[main] テュール : 「俺のもとへ来る為の、必要な準備だと、受け取るといい」

[main] 夜野 カリン : 道場の自然には時折酷い目にあったのを思い出し

[main] 夜野 カリン : 「大丈夫です、みんないるから」半分は自分に言い聞かせるように

[main] 夜野 カリン : 「わたしの力は必要ありませんよ」

[main] テュール : 「そうか。それならば、それはそれで……重畳だ」

[main] テュール : 「俺から挟む言葉は、無い」

[main] 夜野 カリン : 自分が出来るのは無差別に周囲の人間を吹き飛ばすことだけだ

[main] 夜野 カリン : それは、今日は絶対に使わない

[main] 夜野 カリン : そう、決意する

[main] テュール : カリンの強い意志を、呼吸越しに、肌からの伝わる微熱越しに感じ取り─────心に、頷いた。

[main] テュール : 「……時間は、残り僅かか。夜野、最後に一つだけ……願いではなく、ただの俺の我儘を聞いてもらってもいいだろうか」

[main] 夜野 カリン : 「なんですか?」

[main] テュール : 「俺の大切なものを、夜野に持っていてほしい。今まで夜野にも話してこなかった、俺の秘密。俺が……護りたいと強く願う『日常』の一つ」

[main] テュール : 「それを渡す為にも、まずは……姿勢を戻したい。顔を上げても、構わないだろうか?」

[main] 夜野 カリン : 少し逡巡し

[main] 夜野 カリン : 逡巡し

[main] 夜野 カリン : 逡巡し、手を離してすすっと床を滑るように下がる

[main] 夜野 カリン : 上体を起こし振り向き(普段は慣れていないのであぐらなのだが)すっと正座する

[main] テュール : 「ありがとう」
簡素に、そう口にする。そして、ゆっくりと半身を起こす。

[main] テュール : 座したまま。カリンとテュールが、面着す。

[main] テュール : 襟元へ指を添え、小さな空間を開けると、胸元へ手を入れる。
懐にある内ポケットから取り出したのは……銀色のペンダントであった。

[main] テュール : 「俺の大切なものだ。支部長以外には、誰一人として話したことのない、俺の……実の家族の情報が、この中にある」

[main] テュール : 握った、まだ蓋の開いていないペンダントを見せながら。

[main] テュール : 「……暫しの活動を休止することになる俺に代わって、俺が復帰するかもしれない間に……夜野に、どうか……護ってもらいたい」

[main] テュール : 「それが、俺の我儘だ」

[main] テュール : 真っ直ぐと、凛とした目付きをカリンへ向けながら、そう告げる。

[main] 夜野 カリン : すっと手を伸ばしてペンダントを開く

[main] GM : そこには、金髪ではないテュールの姿が映っていた。
笑うテュールの姿。茶髪のテュール。隣にも、同じくして笑う、細身の美しい女性。
そして……その間には、見覚えのある、茶髪茶瞳の少女もまた、笑っていた。

[main] GM : 橋元 加奈だった。

[main] テュール : 「俺の妻は、既に他界している。俺の血の繋がりは……加奈が、最後だ」

[main] テュール : 「橋元 加奈。夜野と同じ支部に所属している少女。あれこそが、俺の……実の、娘だ」

[main] 夜野 カリン : ペンダントに視線を落としたまま

[main] 夜野 カリン : 「わたしは、加奈ちゃんの代わりなんですか?」

[main] テュール : 堅物と言えるほど、表情を多く変えることの無いテュールの表情が、大きく変わる。

[main] テュール : 驚いたように、目を丸くする。

[main] テュール : 「? 何故だ?」

[main] テュール : 「夜野は、夜野だろう。どうしてそうなる?」

[main] 夜野 カリン : 「先生、本当は加奈ちゃんとこうやって話したかったんじゃないんですか?」

[main] テュール : その言葉に対しては、微笑みながら……ゆっくり、左右に首を振るう。

[main] テュール : 「それだけはしないと、俺は俺に『約束』した。だから、やらない」

[main] テュール : 「……非常に、照れ臭い話なのだが……」
テュールの瞳が、少しだけ側方に反れながら。

[main] テュール : 「…………俺は、今もなお……右に映っている、その女性を……」

[main] テュール : 「愛しているんだ」

[main] テュール : 「俺は、俺の妻との子を……護りたい。 ……夜野からすれば、特別扱いだなと思われても、致し方のないことだろう」

[main] 夜野 カリン : 「答えになってないです」顔を上げて唇を尖らせる

[main] 夜野 カリン : 「本当は、わたしじゃなくて加奈ちゃんと話したかったんじゃないですか?」canではなくwantを聞いているのだともう一度問う

[main] テュール : きょとりとした顔。また、目を丸くして。

[main] テュール : 「なんとも、難題を吹っかけてくるのだな。 それでも、俺の答えは変わらないし」

[main] テュール : 「その質問の仕方には、奇怪な文言が混ざっている」

[main] テュール : 「夜野よりも、加奈と、だと? ククク……ハッハッハッハ!」
哄笑が、大きく溢れ、零れ。

[main] テュール : 「『よりも』とはなんだ、『よりも』とは」
まだなお、笑いが止まらず。

[main] テュール : 「夜野と加奈は、比べるものではない。全くの別だ」

[main] 夜野 カリン : 「な、なんでわらうんですか?」

[main] テュール : 「可笑しな話だからな」

[main] テュール : 「では夜野、俺からこう問うてみるか」

[main] テュール : 「俺とかじろーくん、どちらが好きだ?」
にやりと、意地悪な笑みを浮かべながら。

[main] 夜野 カリン : 「先生」

[main] テュール : ガクッと、片側の肩が崩れる。意図外れだから。

[main] テュール : 「かじろーくんには、もう少し頑張ってもらいたいところだな……」
困ったように、眉尻を落としながら笑いつつ。

[main] テュール : 「ま、まぁしかしだ、夜野」
襟元を正しながら、再度、姿勢を律し。

[main] テュール : 「俺に対する感情と、かじろーくんに対する感情は、全く別であろう」

[main] テュール : 「同じ領域にはない、というのは……感覚的に、あるのではないか?」

[main] 夜野 カリン : 「別なのかなぁ?」良くわからないという表情で天井の方を向いて考え込む

[main] テュール : こくりと、ゆっくり、頷く。

[main] 夜野 カリン : 「すきはすきなんじゃないんですか?」

[main] テュール : 「比較というのは、同じ種類同士でなければならない」

[main] テュール : 「甘い物と、しょっぱい物、どちらがより美味しいか?というのは」

[main] テュール : 「比べようがないだろう?」

[main] 夜野 カリン : 「それはわかります」

[main] テュール : 「それと同じだ」

[main] テュール : 「俺は加奈を、『家族』として愛し、そして─────」

[main] テュール : 「夜野、お前を俺は、『愛弟子』として……深く、深く愛している」

[main] テュール : 「俺の教えを受け、日々成長していき、そして……羽搏いていくお前の姿と」

[main] テュール : 「妻の血を引いた、実の娘である加奈に対してとは、向ける感情が全く違う」

[main] テュール : 「俺にとっては、どちらも俺の大切な『日常』だ。俺の大切な繋がりだ。護り方が、異なるというだけに過ぎない」

[main] テュール : 「ここに上も下も無い。だから俺は、『よりも』という言い方に笑ったのだよ」

[main] 夜野 カリン : なんとなくはぐらかされた気がしたが

[main] 夜野 カリン : 比較ではない部分に付いての否定はなかった

[main] 夜野 カリン : のは感じた

[main] 夜野 カリン : 「”それ”は先生が持っててください」

[main] テュール : その言葉に対しは……驚きも、悲しみも、拒みも、見せることなく。

[main] テュール : 「分かった。 ……これに関しては、ただの俺の我儘だからな」

[main] テュール : 「受け取らない、というのであれば、こちらは素直に頷くべきだ」

[main] 夜野 カリン : 「”それ”は、わたしじゃなくて先生が持っているべきものです」

[main] テュール : 「ああ。分かったよ」
ペンダントの蓋を閉じる。 ……その一瞬、どこか……憂を見せながらも。

[main] テュール : 瞼を閉じ、懐へと仕舞った。

[main] 夜野 カリン : それを手放したらきっと戻ってこない、そんな直感があった

[main] テュール : 「師の全てを背負う義理は、弟子にはない。弟子はただ、示された『道』のみを享受する。それが、誠実な在り方だ」

[main] テュール : 「俺はそう思う。先程のは……ただの、俺の血迷いとでも思って、伏しておいてくれ」

[main] テュール : そう告げた先に、涼風吹かれる道場に、白が帯び始める。

[main] テュール : 揺らぎ。テュールの姿形をも、眩い光の粒が零れ始め、薄れゆく。

[main] 夜野 カリン : 「先生」手を伸ばしかける

[main] 夜野 カリン : が、掴むべき物はここではない

[main] 夜野 カリン : ぎゅっと膝の上で拳を握る

[main] 夜野 カリン : オレンジ色の瞳で、じっとその姿を見つめる

[main] テュール : 応えるように、灰色の双眸がカリンへと向けられる。

[main] テュール : 律される表情。それは、稽古終わりの時と同じものであった。

[main] テュール : 稽古が終われば、必ずやることが一つ、ある。

[main] テュール : 握った拳を床に添えると、テュールは……カリンへ、ゆっくり、頭を下げた。

[main] 夜野 カリン : 一拍遅れて、従う

[main] GM : 儀礼。『道』は、礼に始まり……礼に終わる。

[main] GM : そうして─────カリンの夢はまた、とろみを抱き、歪み、溶けていく……。

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : 時刻は、深夜に差し掛かろうとしていた。
アスファルトを走るタイヤのくぐもる音の中、カリンは目覚めた。

[main] GM : そして……心に一つ、形状こそ適わずとも、掴んだものがあった。

[main] GM :  

[main] GM : <取得アイテム>
・テュールとの邂逅
効果:不利な効果をひとつだけ無効化する。適用の可否はGMが定める。1シナリオ1回。

[main] GM :  

[main] 夜野 カリン : シートに深く身を沈めた姿勢のまま、ぼんやりと目を開く

[main] 夜野 カリン : 相変わらず車の振動も、迫っては過ぎ去る街灯の光も一定のリズムを保ち、まだどこか眠気の中にいるようだった

[main] 夜野 カリン : 隣で運転している吸血鬼を見てまだ夜は明けていないのを確認すると

[main] 夜野 カリン : 口元のよだれを袖で拭い

[main] 夜野 カリン : 「夢を…みたの」と、話し始めた

[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 4

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 59 → 63

[main] 田中 二郎 : 「ん? ありゃ、起きちゃいましたか」

[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 8

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 64 → 72

[main] 夜野 カリン : 「夢の中で先生にあった。先生、待ってるって」

[main] 田中 二郎 : ハンドルを握りながら、横目を向ける。すでに時刻は深夜に差し掛かる時間。後部座席ではルインがまだ豪快な寝息を立てていた。
しかし、二郎は全くそれを苦にしない。むしろ、今の方が元気そうだった。

[main] 田中 二郎 : 「へぇ、先生に! 夢でちゃんと会いに来てくれたんすね」

[main] 田中 二郎 : 夢枕……とは思いたくない。むしろ、これはレネゲイドの起こした奇跡と……二郎は捉える。いや、そう思いたい。

[main] 夜野 カリン : 「うん、だからこのまま向かって」

[main] 田中 二郎 : 「御随意に」

[main] 田中 二郎 : 滑るように車を走らせる。ヴァンプモービルことただのセダンも、今は月の光を浴びて、鈍く輝いている。

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん。先生とは、他に何をお話したんですか?」

[main] 夜野 カリン : 「加奈ちゃん、先生の娘なんだって言ってた」のけぞるようにして顔を後ろにむける

[main] 夜野 カリン : 加奈ちゃんのことを知ってるであろうルインくんは残念ながら寝ているようだ

[main] 田中 二郎 : 「そりゃ……驚きの新事実っすね」

[main] 田中 二郎 : とはいえ、色々と合点がいった。テュールほどのエージェントともなれば、あれこれ隠すのは自然なことだ。

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくんはそうだろうけど」マッキーのびっくりする顔見たかったなぁと残念そう

[main] 田中 二郎 : 「ま、まぁ、多分あとですげぇリアクションしてくれますよ……ははは」

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくん、スマホ用意しといて」

[main] 夜野 カリン : 「絶対ベストショットだから」

[main] 田中 二郎 : 「あっははははは! そりゃあ間違いない!」

[main] 田中 二郎 : 赤信号で止まっている隙に、スマホを操作する。

[main] 田中 二郎 : 「もし、突然おきちゃったらアレですしね。今の内に、と」

[main] 夜野 カリン : 「その笑い方、先生みたい」先ほど大笑いされたのを思い出してちょっと不機嫌そうに

[main] 田中 二郎 : 「え? えぇええ?」

[main] 田中 二郎 : 「そ、そうなんですか……?」

[main] 夜野 カリン : 「でもあんなに笑うのは初めて見たかも」

[main] 田中 二郎 : 「そっか、夢で……笑ってたんですね」

[main] 夜野 カリン : 「笑ってた」思い出して微笑む

[main] 田中 二郎 : 「じゃあ、今度は……」

[main] 田中 二郎 : 青信号。ゆっくりと、アクセルを踏み込む。

[main] 田中 二郎 : 「現実でも、笑ってもらわなきゃですねぇ」

[main] 夜野 カリン : 「うん、そうだね」

[main] 夜野 カリン : 「シドーくんも加奈ちゃんもびっくりすると思う」

[main] 田中 二郎 : 「支部長も驚いてくれるかもしれないですね」

[main] 夜野 カリン : ムスッとした表情

[main] 田中 二郎 : 聞いてる限り、仲良さそうだったし。喧嘩するほどって枕詞につきそうだったけど。

[main] 夜野 カリン : 「しぶちょーは…怒るかも」

[main] 田中 二郎 : 「あー、それもありそう。泣くのもあるかもしれないですね」

[main] 田中 二郎 : 「あの人、優しいんで」

[main] 夜野 カリン : 「泣く?なんで?」

[main] 夜野 カリン : 「そうかなぁ……」

[main] 田中 二郎 : 「はは、まぁ、ちょ~っとわかりづらいかもしれませんね。でも、優しい人ですよ。同じくらいに頑固で、素直に優しくなれないくらい……辛い目にあってきたんですよ」

[main] 夜野 カリン : 不満そうにシートに体を深く沈める

[main] 田中 二郎 : 「今はあれこれあったあとだから、面白い話じゃないかもしれませんけど……まぁ、よかったら、あとで許してあげてくださいね」

[main] 田中 二郎 : 苦笑しながら、緩やかにカーブを曲がっていく。

[main] 田中 二郎 : 「あれで、ジオさんが大事なんですよ。支部長も」

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくんが言うならそうする」口びるを尖らせつつ不承不承

[main] 田中 二郎 : 「ありがとうございます。顔立てて貰えてうれしいなぁ~はっはっは」

[main] 田中 二郎 : ほどなくして、道が広くなり始め、通行する車も減ってくる。

[main] 田中 二郎 : 港が、近い。この港は漁港じゃない。この時間は、完全に眠りにつく時間だ。

[main] 田中 二郎 : ……『非日常』の住民以外は。

[main] 夜野 カリン : 窓の外を見る
目的の場所はまだ遠いのだろうか?
先ほど寝たお陰で今夜は眠くない

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん。あと十五分くらいです。ここから先は危険です」

[main] 田中 二郎 : 「いつでも車から出られるようにしておいてください」

[main] 夜野 カリン : 「わかった」ぎゅっと手袋がはめられていることを確認

[main] 夜野 カリン : 「マッキー、かじろーくんよろしくね」

[main] 夜野 カリン : 「先生はつよいよ」

[main] 田中 二郎 : 「ふふ、でしょうね」

[main] 田中 二郎 : 「でも、大丈夫ですよ。俺も強いんで」

[main] 夜野 カリン : 「うーん…頼りにしてる」まだかじろーくんの実力はわからないが、吸血鬼たちの系譜に敬意を表す

[main] 田中 二郎 : 「ご期待に沿えるよう頑張りますよ。今は、『夜』ですからね」

[main] 田中 二郎 : 赤い瞳を普段より輝かせながら、セダンを走らせる。

[main] ルイン : 1d10 (1D10) > 3

[main] system : [ ルイン ] 侵蝕 : 63 → 66

[main] ルイン : 「へへ…よろしくね…なァんて言われたらよ…狸寝入り続けるのも野暮だわな」

[main] 夜野 カリン : 「起きてたの?」

[main] 田中 二郎 : 「狸寝入りだったんですか?」

[main] ルイン : 「……おうよ!」

[main] ルイン : しばしの間を開けて男は断言した
厳密には、寝ながら状況を把握する…というかつて取ったチルドレン時代の杵柄であるが、一度格好付けてしまうと引き返せないのであった

[main] 夜野 カリン : 「あの驚愕の情報を聞いても眠ったふりを続けるなんて」

[main] 夜野 カリン : 「ニンジャだな?」

[main] ルイン : 「おう、そういう事にしとけ…で、だ」

[main] 夜野 カリン : 「で?」

[main] ルイン : 「ま、準備ができるのもこれで最後になる…だから…ちょっとした確認をな」

[main] ルイン : 「ヨロシク言われちまった以上、どんな無茶だろうが付き合う…だから、好きに答えろ」

[main] ルイン : 「なあ、ジオちゃん…何が欲しいか、決まったかい?」

[main] 夜野 カリン : 「先生が言ってた」

[main] 夜野 カリン : 「今の先生を迎えに行くのは熊を相手にするようなものだって」

[main] 夜野 カリン : 「でも、わたしが出来るのは人を吹き飛ばすことだけだから」

[main] 夜野 カリン : 「二人にわたしの武器になってほしい」

[main] 夜野 カリン : 「わたしに出来ないこと、二人なら出来るよね?」

[main] 田中 二郎 : 「そりゃ、勿論」
笑いながら、答える。

[main] ルイン : 「俺を…いや、俺達を誰だと思ってる?」
自信を笑みと共に浮かべて

[main] 夜野 カリン : 「ふたりともありがと、だいすき」手袋に包まれた拳を助手席と運転席の間に突き出す

[main] ルイン : 「…おう、俺もお前達の事が大好きだぜ」

[main] ルイン : 似合わない穏やかな表情で、拳を合わせる

[main] 田中 二郎 : 「はは、なんか、照れますね。嬉しいですけど」

[main] 田中 二郎 : 同じく、拳をしっかりと合わせる。

[main] 夜野 カリン : 大きな男性二人の拳は力強く、心中の不安を拭い去ってくれる

[main] 夜野 カリン : 不意にフロントガラスの上に↑港と書かれた標識が通り過ぎるのを目にし

[main] 夜野 カリン : こくりとつばを飲んだ

[main] 田中 二郎 : 「いよいよですね」

[main] ルイン : 「…さあ、本番だ」

[main] 夜野 カリン : 「うん」

[main] 田中 二郎 : さぁ、行こう。日は沈んだ。少女は夢を見た。

[main] 田中 二郎 : 夜が、来た。

[main] 田中 二郎 : テュールさん。アンタには……ナイトウォーカーは似合わない。

[main] 田中 二郎 : きちんと、日の元で、畳の上で。

[main] 田中 二郎 : アンタは、死ね。

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] 木嶋 凛憧 : middle『志し、導かれ。歩みは橋の元へ』 登場:「塚井 志導」 「木嶋 凛導」

[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 3

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 61 → 64

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 5

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 73 → 78

[main] 木嶋 凛憧 : 夜の帳が降り、嫌でも終わりを感じ肌に寒気を感じ始める時間
何をするでも、出来るでもなく。枯れ木が一人、佇んでいた

[main] system : [ 夜野 カリン ] ロイス : 2 → 3

[main] 木嶋 凛憧 : 男に出来る事はそう多くはなかった
それが年月を経たとしても、せいぜい根を張り必死に背伸びをし。いつでも誰かが帰って来れるような、目印になってやることくらい

[main] 木嶋 凛憧 : 伝えるべきことは伝え、背中は押した。
ならば、男が。枯れ木が、支部長として。出来る事は、少年の帰りを待ってやる事。そうして待つと決めてから。どれくらい経っただろうか

[main] system : [ 夜野 カリン ] ロイス : 3 → 4

[main] 木嶋 凛憧 : そうは言っても、流石に若くない身に夜風は堪える
カッコつけた手前なんだが、早めに帰って来ねーかな、と思っていると。ふと、予感。慣れた気配のようで、まだまだ未成熟なそれが来る気が、ふとし。顔を上げる

[main] 柄井 志導 : 「…遅くなった理由聞かれなきゃいいけど…」
ギリギリ範囲外だろ…と思いながら呟く。

[main] 柄井 志導 : 手は繋いでいない。見られたら絶対色ボケ扱いされても文句言えぬ。

[main] 橋元 加奈 : 「えー?多分シドーくんの気にし過ぎじゃない~?」

[main] 橋元 加奈 : 離れた手を見やりながら、加奈はあろうことか。

[main] 橋元 加奈 : にししっと、小悪魔な笑みを溢すと、さっと、その手を繋いでみせる。

[main] 橋元 加奈 : 「私はたーだの、なっかよし~♪ ねっ!」

[main] 橋元 加奈 : なんて溢しながら、茶目っ気なウインクを送る。

[main] 柄井 志導 : 「ナカヨシー」

[main] 橋元 加奈 : 「そーそ!なっかーよし~♪」

[main] 橋元 加奈 : 「それよりも私は、支部長さんが怒ってないかどうかが心配で心配で……」

[main] 橋元 加奈 : 「あ」

[main] 橋元 加奈 : ぽつりと溢す。二人が歩く先。前方、支部が佇む地点にて。

[main] 柄井 志導 : 「…ねぇやっぱり怒ってない?出待ちされてない?」

[main] 橋元 加奈 : 街灯照らす下。それはまるで、舞台ライト。
見慣れた姿が、二人の目に映る。

[main] 橋元 加奈 : 「出待ちされちゃってるね~……たはは」
困り眉で、小さく笑いながら。

[main] 橋元 加奈 : 「でも、こうなっちゃったらもう、逃げられないから」

[main] 橋元 加奈 : 「覚悟して、ちゃんと謝るよ、私は」

[main] 橋元 加奈 : そう口にし、真っ直ぐと目線を向ける。支部長が立つ道へ。

[main] 柄井 志導 : 「…遅くなったのは謝らないとね」
理由は…まあ、うん。言えないけど。

[main] 橋元 加奈 : そうして二人は、歩幅合わせ、進んでいく。

[main] 橋元 加奈 : 静かな夜風が、肌に冷気を齎す。眠り街は、驚くくらいに静まり返って。

[main] 橋元 加奈 : 叢に潜む虫の鳴き声が、はっきりと聴こえるほどだった。

[main] 橋元 加奈 : そして……二人は、支部長が立つ街灯の下とは異なる地点。
もう一方の街灯の下で、立ち止まる。

[main] 柄井 志導 : 「…本当に、大丈夫?」
やっぱり、心配で。そんな事を聞いてしまう。

[main] 橋元 加奈 : こくりと、加奈は静かに、それでいながら……強く、毅然と頷いた。

[main] 橋元 加奈 : 「遅くなりました、支部長。ただいま……帰りました」

[main] 橋元 加奈 : きゅっと、結んだ手の、指の力が僅かに強まった。

[main] 柄井 志導 : 「ただいま、帰りました」
結んだ手を心なしか隠した。

[main] 木嶋 凛憧 : 目の前に現れた二人を、静かに見据える。
主役は私たちです、と言わんばかりの姿が。まぁなんとも久しぶりに考え込まないようにしていた憎悪の心を湧き立たせる
いっそのことここは悪態でもついてやろうか?お熱い事で、見せつけてくれるねぇ。とか。意地の悪い事でも一つ言おうか、なんて考えたは良いが

[main] 木嶋 凛憧 : 結局、口元から零れたのは小さな笑みで。
そうだよな、コイツらは暢気なんじゃない、コイツらなりに。戦って、勝ち取って。取り戻そうとしたから。明かりも見えない夜に、何が正しいかも分からないまま。凍えるような中でも、その手の温もりを確かめ合って。そこにいるんだ
なら、外野が掛ける言葉なんざ一つに限るよな。なぁ?

[main] 木嶋 凛憧 : 「──おう、お帰りなさい。二人とも」

[main] 木嶋 凛憧 : ただ、一言。出迎えてやる、それだけで良い

[main] 橋元 加奈 : にこりと、その言葉に……加奈は、柔和に微笑んだ。

[main] 橋元 加奈 : ─────その笑顔は、間違いなく。

[main] 橋元 加奈 : 木嶋が元、愛していた女と、重なるものがあった。

[main] 柄井 志導 : 「…はい。帰りました」
バチが悪そうにへへっ…と笑ってみる。

[main] 木嶋 凛憧 : ──前言撤回、やっぱり文句の一つも言っても良いんじゃねぇの?
俺の中のみっともない所がそう喚く。うるせぇな。男ってのはいつになっても子供で、そして見栄っ張りなの

[main] 木嶋 凛憧 : だから、口になんてしてやんねーもんね
自分にすらあっかんべーを心の中でしてやる。そうだな、こう言うのが俺たちが欲しかった日常ってヤツだよな。そうは思わねぇか、相棒よ

[main] 木嶋 凛憧 : 「その様子だと、ちゃんと話し合ったみてぇだな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「志導、さっきも俺は聞いたよな。お前には人の心に踏み込む覚悟が、傷つけることになるとしても。真実に踏み込む覚悟があるかって」

[main] 木嶋 凛憧 : 「今一度聞くぞ、どうだ。答えは出たかい」

[main] 柄井 志導 : 「─はい」
ここからは真面目に。しっかりと目を合わせてみせる。

[main] 木嶋 凛憧 : 「……良い目をするようになったもんだなぁ。聞いても良いか?折角だ、俺もそれくらいは。ご相伴にあずからせてくれよ」

[main] 木嶋 凛憧 : まっすぐな目、やる事を見据えた。情熱と自信に満ち満ちた、その目。
やっぱり俺はいくつになってもその目に弱い事も自覚して、頭を掻きたくなるがちょいと我慢。我慢したけど、軽口が飛び出るのは流石にご愛嬌って事で

[main] 柄井 志導 : 「…そんなに良い事は言えないです。だから、さっきと同じ事を言います。俺は加奈の側にいる。側にいて、一緒に…いられるように…お互いを支えます」
結んだ手を少し強く握って、答える。

[main] 木嶋 凛憧 : 「……そうかい」

[main] 木嶋 凛憧 : 確かな答えを、確かに聞き届けた。
それ以上は野暮ってもんかね、まぁ。そういう時に、長話をしたくなるのが大人の悪い癖だが
もっと、シンプルで良いんだよな。だって。もう欲しいものは分かってんだから

[main] 木嶋 凛憧 : 「バーカ、良い事なんざ言わなくて良いんだよ。そう言うのはな、もっと大人になってから覚えりゃいい」

[main] 木嶋 凛憧 : 「インフィニット。それと…イドゥン。そう言うずっこいのよりもな、お前らはもっといい武器持ってんだから。それを素直に、ぶつけてやるだけで良い」

[main] 木嶋 凛憧 : 「それでどうしようもなくなったら、そういう時に頼れる支部長サンがいるってワケ」

[main] 橋元 加奈 : 「……支部長」

[main] 柄井 志導 : 「支部長…」

[main] 橋元 加奈 : 感入るように、そう呟く加奈。
握られた手の温もりを、より感じながら……加奈もまた、握り返し。

[main] 橋元 加奈 : 「……ありがとうございます。支部長。私も、多分……支部長の懐の広さに、甘えていたと思いますし」

[main] 橋元 加奈 : にこっと、悪戯っぽく笑む。夜風に、前髪がそっと吹かれながら。

[main] 橋元 加奈 : 「素直にぶつけていいって言われたので、それなら……もっともっと甘えて、言われた通り、早速……支部長に、今思っていることを全部……ぶつけたいと思います」

[main] 橋元 加奈 : 茶瞳に月光が映える。

[main] 柄井 志導 : 綺麗だなあ、と思った。

[main] 柄井 志導 : 「俺も、加奈がやりたい事を手伝いたい。そう思います」

[main] 木嶋 凛憧 : その、どこまでもまっすぐな言葉に。ただ、ゆっくりと、頷く
そう、子供ってのは守ってやらなきゃいけないような。踏みにじられるような芽でもなければ、必死になって栄養を与えてやらなきゃ枯れるような苗木でもない
彼らは、彼らの道を歩み始めている。その先は、もはや大人にはもちろん、たぶん。本人たちにも分からない

[main] 木嶋 凛憧 : 分からないから、それで良いのだ

[main] 橋元 加奈 : 「ありがとうございます」
頷きに対し、許諾に対し、加奈もまた頷き返し。

[main] 橋元 加奈 : 「まず……これだけは、絶対に言わないといけないって思っていました」

[main] 橋元 加奈 : 「開幕に言えていなかったことを、今更になって……どうなんだろうって、思って」

[main] 橋元 加奈 : 「だから、今言います」

[main] 柄井 志導 : 「……」

[main] 橋元 加奈 : 「言いつけを破って、ごめんなさい」
そう告げ、加奈は……深々と、頭を下げた。

[main] 橋元 加奈 : ─────それは、テュール譲りの……真面目さ。

[main] 橋元 加奈 : そして、面を上げる。真っ直ぐと、支部長へ、眼鏡の硝子越しへ、見つめながら。

[main] 橋元 加奈 : 「そして……シドーくんから、教えてもらいました。『真実』を」

[main] 橋元 加奈 : 「私の……本当の、お父さんのこと。私だけが、あまりよく接されなかった理由」

[main] 橋元 加奈 : 「それを聞いて私は……」
豊満な胸部に、加奈の空いた手が置かれ……きゅっと、閉じた。

[main] 橋元 加奈 : 「……私、すっごく……じぃんと、来ました」
瞼を、閉ざしながら。

[main] 橋元 加奈 : そしてまた、開き。

[main] 橋元 加奈 : 「私を、ずっと……ずーっと、護ってくれていたんだって」

[main] 橋元 加奈 : 「お父さんも、そして─────」

[main] 橋元 加奈 : 「支部長さんも」

[main] 橋元 加奈 : 「だから、言わなくちゃいけないんです」

[main] 橋元 加奈 : 「─────これまでずっと……ありがとうございました」

[main] 橋元 加奈 : そう告げ……また加奈は、深く……深く、頭を下げるのだった。

[main] 柄井 志導 : 「俺からも、ありがとうございました。…それと、すみませんでした」
一緒に頭を下げる。

[main] 木嶋 凛憧 : 綺麗な解釈しやがって、と嘲笑う心が首をもたげる
そんな風に綺麗な心で接したわけじゃない、とまだ動く心が痛みを訴える
そんなまっすぐに見つめるな、と最も己の醜い所が顔を隠そうとする
ああ、なんともまあ──気恥しい事。それが、なんともまぁ。すっかり夜風を吸い込んで、染み込んでくだびれた身体に、心地の良い事

[main] 木嶋 凛憧 : 大人として、とか。役割が、とか。落ち着いたから、とか。理屈じゃなくて
ただ、言葉が。真っ直ぐな言葉が、ただ。届く。それ以外の何物でもないからこそ、言い訳の余地なく。ただ、ただ。理解させられる

[main] 木嶋 凛憧 : そうだな、筋張った理屈だとか。聞こえの良い正論だとか、そう言うのが必要だって言うのは捻くれた意見で
こう言う奴らが、新しい時代を作る。それを、ただ。ゆっくり、ゆっくりと。理解させられる
お前は既に時代に取り残されたのだ、と突きつけられるのは。なんともまぁ。残酷で、素晴らしい話だろうか

[main] 木嶋 凛憧 : だから、俺も。取り繕った理屈を忘れて、ただ。心から返事を

[main] 木嶋 凛憧 : 「コノヤロー、言うようになったもんだな、偉そうに分かったようなことをよぉ。ハハハ、悪かァねェ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お前のオヤジさん、テュールだがな。正直言うぜ、俺様はめっっっっちゃ嫌いだ!あのヤローには一度も勝ったことがねぇ、一度もだぜ。辛酸ばっか舐めさせやがってよ、挙句の果てに産まれた娘を親元から離して隠して育てよう、だなんて俺に相談しやがるんだぜ!?」

[main] 橋元 加奈 : 「ええっ!?」
下げていた頭を上げると、ビックリしたように目を丸くする。

[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ……最後には折れたのは結局俺だったけどな。いっつもそうだ、迷惑もイイところだよ。マジ」

[main] 柄井 志導 : なんかすごいぶっちゃけたな…でも、少し、いい顔をしてるように感じた。

[main] 木嶋 凛憧 : 「………アイツはそうだ、いっつもな。やるべきだと思ったことは絶対にやっちまうんだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「はしもっちゃんもそうだったんだろ。どうしたって、じっとしてらんなくて。自分の中の『芯』ってヤツを一本、通して背筋張ろうとしたから。走り出しちまったんだろうさ」

[main] 橋元 加奈 : たははは……と、見破られ、図星にでもなったのか、軽い笑いを溢す。頭を掻きながら。

[main] 木嶋 凛憧 : 「なら許す!支部長としてもガキのちょっとしたふざけは許してやる度量が必要だし、俺個人としてもそう言うバカさにはもう飽き飽き。勝手にやってろって感じよ」

[main] 橋元 加奈 : 「わーーい!ゆーげんじっこーだ! 甘えていいって言ってたもんね! ねー!シドーくん!」

[main] 柄井 志導 : 「言質は取りましたよー」

[main] 橋元 加奈 : 楽しそうに、鈴の音のように笑う。

[main] 木嶋 凛憧 : 「ケッ、どうせ取っても取らなくても止まらねぇだろうが!じゃあ正々堂々許可出してやる!好きにやりやがれ!俺が特に許す!」

[main] 橋元 加奈 : 「わはははー!なんだかヤケにもなってるみたーい!」
楽しそう、楽しそうに笑うその顔は、やはり面影が重なることだろう。

[main] 木嶋 凛憧 : 大口を開け、乱暴に笑う
今だけは、昔のように。ただただ、尖って尖って仕方がなかったころのように。全てを忘れて、ただ。心のままに

[main] 橋元 加奈 : 「─────でも、支部長さん!一つだけ、見逃しませんよ!」

[main] 橋元 加奈 : びしっと、小さな人差し指が立てられ、向けられる。

[main] 柄井 志導 : 「あはは…」

[main] 木嶋 凛憧 : 「おうおうおう、俺様に何か言おうってかい、その意気や良し!かかってきやがれィ!!」

[main] 橋元 加奈 : にやっと笑う。眉を逆ハの字にさせ、得意げに。

[main] 木嶋 凛憧 : 確かに半ばヤケだ
ヤケだが──まぁ、目出度い日と悲しい日がいっぺんに来るんだ。これくらい酔っぱらうのは、許してくれよな

[main] 橋元 加奈 : 「嘘ですね。 お父さんが嫌いなの」

[main] 橋元 加奈 : 「じゃなくちゃ、わざわざ付き合ったりしないもん」

[main] 橋元 加奈 : 『秘密』。それは、言い換えれば、『嘘』。

[main] 橋元 加奈 : 『嘘』とは、高カロリーだ。
決して、明かしてはならないという束縛は、重圧は……時を重ねる度に、深く、重くなる。

[main] 橋元 加奈 : それを木嶋という男は、続けてきた。
きっと、テュールのジャーム化事件が無ければ、今後も続けていたことだろう。

[main] 橋元 加奈 : 半端な覚悟では、成し遂げることができない。

[main] 橋元 加奈 : 嫌いな相手と組んでの『嘘』ならば、猶更だ。

[main] 橋元 加奈 : 「そうでしょ?」
にこっと笑い、小首を傾げる。

[main] 木嶋 凛憧 : ゆっくりと、開けていた大口を閉じていく
少しずつ、少しずつ。『大人』の顔に自分を戻していく

[main] 木嶋 凛憧 : それは、気分を害したからだとか。拗ねちまったからだとか、そう言う理由じゃあ決してないぜ
ただ……その事を話すには。テュールと俺の。積み重ねた時間ってやつにだけは。決して嘘がつけなかったからってだけだ

[main] 木嶋 凛憧 : 「……嫌いなのは本当さ。嘘じゃあねぇよ、嘘じゃあねぇが。それだけじゃあなかった」

[main] 木嶋 凛憧 : 「気に食わねぇ、気に食わねぇが。それは裏を返せば、羨ましかったってだけの話さ。俺は、嘉籐みてぇになりたかったのよ。ずっと、ずっとな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「競おうと躍起になって、背中を追いかけて来たからこそ。俺は、アイツのやる事なす事を信じちまうんだよ。そう言う、腐れ縁だ」

[main] 橋元 加奈 : 「それで、一度も勝てたことがないって発言になるんだね」

[main] 橋元 加奈 : 「でも、私からすれば……」

[main] 橋元 加奈 : 「支部長さんだって、すごいよ」

[main] 橋元 加奈 : 「私のことや、シドーくんのことを許してくれる度量もそうだし、さっきの『秘密』を護り続けてきたこともそうだし」

[main] 橋元 加奈 : 「何よりも!支部長っていう立場になれたこと自体が、すごいんだから!」

[main] 橋元 加奈 : 「多分、お父さんはお父さんで凄かったんだろうけど、でも」

[main] 橋元 加奈 : 「甘いものとしょっぱいもの、どっちが美味しいかなんて、決められないでしょ?」

[main] 柄井 志導 : 「俺も、そう思います。だからこそ、テュールさんは支部長に託したんじゃないかと…思います」

[main] 柄井 志導 : 「大切な、縁だから」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……だろうな、アイツはそう言うだろうよ。なんせ、バカ真っ直ぐで信じてるものは信じてる、って目をずっとするんだ。真っ直ぐな、真っ直ぐな目をよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……前によ、テュールが言ってたんだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「子供ってのは、時に大人を驚かせる行動や、発想をするもんだってな………」

[main] 木嶋 凛憧 : 「………親はいなくとも子は育つ、なんざ言うが。やっぱり親がいてやるに越したことはねぇ。そんなのは大人が勝手に納得するためにつけた狡賢い理屈っぽい言葉さ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お前らも、随分良い顔するようになった。そろそろバカのツラ、引っ叩きに行くとするかい」

[main] 橋元 加奈 : 「行くよ」

[main] 橋元 加奈 : 覚悟の決まった顔。きりりと、凛とした面で。

[main] 橋元 加奈 : ……ぎゅっと、繋いだ志導の手を、さらに握り締めながら。

[main] 柄井 志導 : 「…はい」

[main] 柄井 志導 : 「─娘が殴りに来たらショックで元に戻らざるを得ないでしょうね」
そんな事を言って、ニヤリと笑った。

[main] 橋元 加奈 : 「あははっ!たしかに!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「オゥオゥオゥ、志導。オメェもキッチリ、ブッ叩いてやるんだよ、女泣かしてんじゃねぇってな」

[main] 柄井 志導 : 「はい!」

[main] 橋元 加奈 : 「えへへっ。頼もしい騎士様だ!」

[main] 橋元 加奈 : にこっと、隣で笑む。

[main] 柄井 志導 : そんな笑顔を見て、自然と笑う。

[main] 木嶋 凛憧 : 固く握られた手へと、視線を向ける
きっと、言葉では言い表せないほどの結び合わせた何かがあって、きっと。まだまだ満足しないほどに短いのだろうそれを

[main] 木嶋 凛憧 : なんと無しに、それを見ながら言いたいことを口にしながら、二人の方へと歩みを進める

[main] 木嶋 凛憧 : 「──さっきも、気にしてたがな。志導、お前は難しい事はな考えなくて良いんだよ。誰かの手を握ってやったんならな、一緒になって。とびっきり笑って、とびっきり泣いて、音も痛みも何もかも。半分にしてやればいい」

[main] 柄井 志導 : 「はい。悲しみは半分に、喜びは二倍にってやつですよね」

[main] 木嶋 凛憧 : 「橋元、テュールはな。つえぇ男だが、同時に弱いところもある。お前のことをずっと気にしてたよ、イリーガルやるのも反対するくらいにな。だから、知らない所で勝手に色々決めて最後はそんな事してんじゃねー、っていっぱい。いっぱい、怒ってやれ。そんで」

[main] 木嶋 凛憧 : 「二人とも、思ったことをそのままぶつけてやれ。綺麗でも、正しくなくても、美しくなくてもいい。ただ、それが。生きていくって事だ」

[main] 橋元 加奈 : 「うん!怒る、い~~っぱい怒る!!いっぱい、いっぱいぶつける!ぷんすこって!そして……感謝も!」

[main] 橋元 加奈 : ふんす!と気合を入れるように、眉尻が立った。

[main] 柄井 志導 : 「はい。加奈の分も。俺は諦めません…正気になるまで、ぶつけてやります!」

[main] 木嶋 凛憧 : 帰ってくる言葉に、頼もしさを覚えながら。軽薄に笑い、歩みを進める。
小さな街角の街灯の下、さながらそれはスポットライトか舞台の証明の下。
二人の主役の横に、影が一つ追加される。それは枯れ木、だがその枯れ木はやせ細ってなどいなく。むしろ枯れた分、よく燃えるものである

[main] 木嶋 凛憧 : 足取り、三つ。家路を目指していたはずのその歩みは、いつしか新しい縁を紡ぎ行くための歩幅となって、揃い進みだす
目的はきっと、個々人の胸に。それでも、今。この歩みだけは、並びあって──

[main] 木嶋 凛憧 : ───ここからは俺の独白なんだが
テュールよ、嫁を死なせて弟子を悲しませて友すら守れねぇのは許してやるが
お前ほどの男が娘泣かすのだけは、一発、げんこつ喰らわしてやる
なぁ。誰よりも甘ったるいもんが好きな男よ。お前の思う通り、スッキリとした顔で苦い結末ってやつにだけは、送らせてやらねぇからな

[main] system : [ 夜野 カリン ] ロイス : 4 → 5

[main] 木嶋 凛憧 : 昼行燈は、光ってはならないものである
だが、しかし。燃え上がる情熱の若い炎が、輝いてるかも分からぬその灯火を燃え上がらせた
その炎の導く先は、どこへ向かうか──それはこれからのお楽しみ、ってことで

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : climax『Impulsive Blade』 登場:任意

[main] ルイン : 1d10 (1D10) > 6

[main] system : [ ルイン ] 侵蝕 : 69 → 75

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 8

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 78 → 86

[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 10

[main] 夜野 カリン : ぐえー

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 72 → 82

[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 1

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 63 → 64

[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 9

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 64 → 73

[main] GM :  

[main] GM : 深夜の港。冷たい黒の海が、波打つ音が聴こえる。鴎も、人も消えたその地に転がるは、輸送用の大きなコンテナの群れだけ。

[main] GM : ……それだけではなかった。また鼻を撫でる、鉄の香り。人死の気配。この地は、山岸会が海外マフィアとの取引に用いられていた。

[main] GM : しかし、今となっては墓場と化していた。火葬も、土葬も儘ならず、コンクリートに転がる四肢に、広がる血。

[main] GM : 街灯も無い港では、その惨状すらも闇へ溶け込み、不可視の慄然が呼び起こされていた。

[main] 柄井 志導 : そこに、踏み込む。

[main] 柄井 志導 : 手には魔剣、纏うは炎雷。そして─繋ぐは彼女の手。

[main] 柄井 志導 : 「加奈…近いぞ」

[main] 橋元 加奈 : その言葉の後に、ぎゅっと握られる……加奈の手。

[main] 橋元 加奈 : じんわりと、微熱を孕み、汗も沁み始めていた。

[main] 橋元 加奈 : 「っ……! ね、ねぇ……シドーくん……」

[main] 橋元 加奈 : 「この匂いって……」
顰められる眉。暗闇で、視界はあまりよく見えない。しかし……本能が告げていた。

[main] 橋元 加奈 : 人死が、眼前に広がっているのだと。

[main] 橋元 加奈 : あまり多く、現場入りされていない加奈にとっての……慣れない状況であった。

[main] 柄井 志導 : 「…これが、戦場だよ。加奈」
繋いだ手を握る。

[main] 橋元 加奈 : つうっと、伝う冷や汗。戦慄が、呼び起こされる。
『非日常』が、心根を冷やし始めていく。

[main] 橋元 加奈 : 「……あ、あはは。 勇ましいことを言っておいて……これなんだから」

[main] 橋元 加奈 : その手は、僅かに……震えていた。

[main] 橋元 加奈 : 「全く、私ってば……だらしないね」

[main] 橋元 加奈 : 眉尻を落としながら、自嘲気味に笑った。

[main] 柄井 志導 : 「当たり前の事だよ。だらしなくなんかない」

[main] 柄井 志導 : 「…俺が、他の皆だって、ついているから」
付け足して、加奈との距離を狭める。

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくん……。 ……ふふっ、私よりもちっちゃいのに、私よりもずっと……大きな、頼もしい騎士様に、すっごく見えるよ」

[main] 橋元 加奈 : 伝わる少年の微熱に、温もりを覚え……安堵が、齎される。
暗澹の中、志導へと視線を向けると、にこりと微笑む。

[main] 橋元 加奈 : 「ありがとう。そうだね、私は……一人じゃないもんね」

[main] 橋元 加奈 : 「私、頑張るよ」

[main] 柄井 志導 : 「ああ、その通りだ。頑張ろう、加奈」
握る魔剣が、一際輝き、燃える。

[main] 橋元 加奈 : 「うんっ!」
こくりと頷くと─────親指を口元へ移動。

[main] 橋元 加奈 : 「これ、今も苦手だけど……そんなこと、言ってる場合なんかじゃないよね……!」

[main] 柄井 志導 : 「齧るよりマシだろうに…」
剣を貸そうとして…ああ。

[main] 橋元 加奈 : ガリッ。指の腹に食い込む、加奈の犬歯。
鈍い音と共に、皮膚からぷつりと、血が溢れる。

[main] 橋元 加奈 : そうして……ぽたりと、血に垂らす。

[main] 橋元 加奈 : ブラム=ストーカーとオルクスの配合により生まれる……生命。
アスファルトの地よりうねり、生え延びる生命。植物の蔦。

[main] 橋元 加奈 : そうして加奈の空いた左腕へ纏われる。
それは、加奈の臨戦態勢。いつでも支援を行動に移す為の前準備。

[main] 橋元 加奈 : 「よしっと……アイタタ。やっぱこれ慣れないなぁ~……。でも、私の方は、オッケー!」

[main] 橋元 加奈 : 涙目を浮かべながらも、強がりの入った笑みをまた浮かべる。

[main] 柄井 志導 : 「…よく育ってるよな、それ」
主人と似ているというべきか…

[main] 橋元 加奈 : 「ふふっ、私の自慢の能力だもんね!」

[main] 柄井 志導 : 「頼らせてもらうぞ?」

[main] 橋元 加奈 : 「もちろん!全力でみんなを……シドーくんをサポートするよっ!」
ぐっと、眉尻が上がる。気合十分。

[main] 柄井 志導 : 「いい顔になったな…!」
笑ってみせる。

[main] 木嶋 凛憧 : 暗闇の中、男がもう一人。そろそろかね、と一つ思案をまとめる
止めはしない、それが彼ら彼女らにとって大切な時間であることは理解しているからだ。緊張感も、不安も、恐怖もクソ喰らえだ。コイツらの世代には、そんなのが『日常』であって欲しくない

[main] 木嶋 凛憧 : 「ごほん。あー、そう、一人じゃねぇんだわ、お前ら二人ともな」

[main] 木嶋 凛憧 : とは言え、敵地であることに違いはなく──そろそろ小さく自己主張をさせてもらうことにする

[main] 柄井 志導 : バチン、とショートする。

[main] 橋元 加奈 : 「わ、わわっ!も、もちろん分かってますよ支部長……!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「おー、驚かせたか?悪いな、確かに主役はお前さんたちだ、気にする事はねぇよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「けれども、テュールに因縁があるのは娘のお前さんでも、支部長の俺だけでもねぇ。まだまだやって来るぜ、騒がしいのがな」

[main] 木嶋 凛憧 : そう思い、周囲に意識を巡らす。自分に発言したエフェクトは、空間への支配──周囲の把握、己の手で何事かを掌握しないと落ち着かない俺の性格でも反映されたのか、偶然か。まぁなんだっていいが

[main] 木嶋 凛憧 : それらしい音はまだ拾えはしない──ゆっくりこっちが歩いて来たってのに、何やってんだか。向こうは

[main] 柄井 志導 : 「急に消えたり現れたりするの心臓に本当に悪い…」
聞かれてたよなあ、いまの

[main] GM : ─────その時。空間が、鈍る。

[main] GM : 波打つ。畔に大きな石が投げ込まれたかのように。
湖畔にて羽根を寛がせていた鳥達が一斉に、飛び立つが如き。

[main] GM : 圧倒的存在。縄で縛られているわけでもない。
しかし、指先一つひとつに、関節に至るまでに緊張が訪れる。

[main] テュール : 夜半の暗澹より醸される威圧。真紅の眼光が、爛然と放たれていた。

[main] テュール : 血肉に飢えし、獰猛な獣が……今宵の贄をまた、見定めていた。

[main] 柄井 志導 : 「テュールさん…いや、テュール。お前を、止めに来たぞ…!」
剣を強く握る。彼女を切らせる訳には行かないのだから。

[main] 木嶋 凛憧 : ──頭で考えていた軽口の灯火をすぐさまに吹き消す、どっと噴き出る緊張感と焦燥感──あからさまに己より格上に対して湧き上がる生存本能──その全てが気に食わねぇ。いや、それだけじゃねぇ。取り乱すのは格好がつかねぇ──

[main] 橋元 加奈 : 「─────っ……!!」

[main] 橋元 加奈 : かっ開かれる双眸。引き締まる喉。悲鳴すら断ぜられる。

[main] 木嶋 凛憧 : スイッチを切り変える、あーあ、でもまぁちょっとだけ感謝してやるよ
お前が来なけりゃ、また説教臭くなって自分が年取ったってコトに気づいて、ダメージ食らっちまうからな

[main] 木嶋 凛憧 : 「──空気が変わったな、流石にこれに気付かないほどに鈍くはない、か?お前らも」

[main] テュール : 志導の言葉に─────微動として寄越される反応は、無かった。
戦地に立つ軍神は、既に臨戦に構える。観察をしていた。

[main] テュール : その双眸は、猛獣。ただ斬る為に、ただ殺す為に……見据える。

[main] 木嶋 凛憧 : 「よぉ、気分悪そうじゃねぇか、親愛なる教官殿。なんだろうな?お前にゃ言いたいことは沢山あるんだが──まだ尊厳はあるかい、闇夜の獣」

[main] テュール : 旧知の友の言葉にすらも─────男は、否……鬼は、口を開かなかった。
燦然の眼光は、一寸の狂いも無く、突き刺すが如く……各々を離さない。

[main] 木嶋 凛憧 : 放たれる殺意、戦闘本能の塊のそれに肌がチクチクと刺されるような感覚を覚える──まずいな、今まともに戦えそうなのは…志導一人
圧倒的にタイミングが悪い、だがいつだって何かが待ってくれる、などと言うコトは無い。出来る事をやる、己の敵を、愛憎入り混じるその相手を見据える

[main] 柄井 志導 : 「…その目をやめろ。それを向けるべきじゃない相手がいるだろうが…!そこまで堕ちて、ないだろう!?」
その視線を真っ向から返す。

[main] 木嶋 凛憧 : 奴は風、吹き抜ける風。俺のような枯れ木など吹き飛ばし、触れるものみな粉々に切り刻む暴風の化身──とらえどころはなく、しかしてぶつけられるそれに。ああ、一つ、一つ。ムカついてきた
だから、俺はただ構える。お前がいくら強く吹き飛ぼうとも、俺と言う枯れ木も、木の葉の一つ一つすら飛ばされてやれねーからな

[main] 橋元 加奈 : 「っ……!はっ……はぁっ…………!はぁっ…………!はぁっ…………!!」

[main] 橋元 加奈 : 先程とは比べ物にならない程の冷や汗。滝汗。鼓動の止まらない心臓。恐怖。畏怖。揺らぐ焦点。
眼前にあるのは─────会って、話したかった存在であるはずなのに。

[main] 橋元 加奈 : バケモノ。

[main] 橋元 加奈 : そうとしか、言いようが無かった。

[main] 木嶋 凛憧 : ──ああ、当然と言えば当然のショック、まずい、これは脆い所から崩れる──思考の束の間、逡巡。迷い、つまり──明確な油断

[main] 木嶋 凛憧 : 今俺は、敵を目の前にして迷い──一手。確実に遅れる

[main] テュール : 徐に鞘走る。瞬きの間に、刃は─────抜かれていた。

[main] テュール : いや。

[main] テュール : 既に─────一閃は走っていた。

[main] 田中 二郎 : その刹那を縫うように。

[main] 田中 二郎 : 黒塗りのセダンが、放置されたドラム缶を蹴散らして、その剣閃を横切るように滑り込んでくる。

[main] 橋元 加奈 : 「っ!? へっ?!な、な……に……!?」

[main] 柄井 志導 : 「な、何だ…!?」
無尽の魔剣で彼女だけは守ろうと思った。その瞬間だった。

[main] 橋元 加奈 : 金縛りが打ち破られたかのように、けたたましい轟音へと視線が向けられ。

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくん」

[main] テュール : 対レネゲイド施工済の、緊急時のエンジンの組み込まれた巨大な物体は─────断面が、露わに。

[main] 夜野 カリン : 先生の動きは道場で何度も見た

[main] 田中 二郎 : 「はいな」

[main] 木嶋 凛憧 : 呆気にとられる、ってのは間違いなくこう言う事を言うんだろうな
先ずは思考の停止、何が起きたかすら把握の出来ないその刹那の瞬間──突撃するその闖入者を理解するまで呆然と見る事しかできず──理解してからは、乾いた笑みしか零れてこない

[main] テュール : 縦一文字に分断。独立し、二輪の走行。操作制御不能。慣性の速度が為に、幾多も置かれたコンテナへ急進。

[main] 夜野 カリン : あの動きは、確実に刀を抜き、目前の人影を両断する

[main] 木嶋 凛憧 : 全くまぁ。どいつもこいつも考えられない無茶をする

[main] 夜野 カリン : そう判断し、助手席から足を伸ばしてアクセルを踏み込んだ

[main] ルイン : 「ヒャハハハハハ!!!なんだアイツ!やっぱり中々シブいじゃねえの!」

[main] 田中 二郎 : 「っとぉおお!?」

[main] 田中 二郎 : 急ハンドル、しかし、それが功を奏した。

[main] 田中 二郎 : 丁度、真横にドリフトした車体が、車を真ん中から切り裂く。泣き別れするセダンの前部と後部。

[main] 田中 二郎 : 「はははっ! ナイスですねぇ、ジオさん!」

[main] ルイン : 剣閃の軌跡を遅れて認識しながら
真っ二つに開けていく景色を眺め獰猛に笑みを浮かべる

[main] ルイン : 「いやぁ参った参った!危うく諸共だもんなぁ!」

[main] 夜野 カリン : 「あ、あぶなかった」アクセルを踏み込むタイミングが少しでもズレていたら切断されていたのは車ではなく乗員

[main] GM : 田中、カリン、ルインの乗車していたセダンはやがて、漏れたガソリンと、発生した衝突エネルギーにより、大爆破が巻き起こされる……怪物の、背後にて。
暗闇の港に、放たれる鮮やかな閃光。業火の海。

[main] GM : 爆風が一行へ容赦なく降りかかる。熱波と共に。

[main] 田中 二郎 : 無論、指をくわえてみているはずもない。普段なら一回くらい死ぬところだが……今は、夜。

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん! 飛びますよ!!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「──危なかったって言うか絶賛ピンチに見えるんですけど!?オイお前ら!?」

[main] 柄井 志導 : 「嘘でしょ!?」

[main] 田中 二郎 : エアバックが開く寸前、少女に手を伸ばす。

[main] 夜野 カリン : それははともかく、後部を失った車はコントロールを失い底部が悲鳴に似た金属音と火花をあげながらくるくると回転しながらコンテナに向かって駒めいて疾走

[main] 木嶋 凛憧 : 焦り、焦燥、明らかにヤバい状況に最早何をするかより前に声だけが出てくる
派手に登場してくれたのは良いが、散りざままで派手に彩られたら流石に太く短い人生すぎる──!!

[main] 夜野 カリン : 「えっ?」名前を呼ばれ、あわててかじろーくんの手を取る

[main] 橋元 加奈 : 「きゃあああぁああぁぁっ……!!?!」
暴風に激しく乱される前髪に、布生地の服。その場に留まれるよう踏ん張りながら、耐える。

[main] 夜野 カリン : 突っ込んだあとのことまでは全く考えていなかった

[main] 柄井 志導 : 「うおわあああ!」
剣を地面に突き立て、吹き飛ばされないように耐える。

[main] ルイン : かくして、爆炎の波に呑まれて
愉快な特攻チームは焼きダルマに…は、ならない

[main] 田中 二郎 : 強引に少女の手を引き、フロントガラスを蹴破る。

[main] 田中 二郎 : 右手に少女を抱え、左手でボンネットを叩いて、月を背に跳躍。

[main] 田中 二郎 : そのまま、業火を背後に着地して、へらりと笑った。

[main] 夜野 カリン : 落とされないようにしがみつく

[main] 田中 二郎 : 「いやぁ、パーティには何とか間に合いましたね」

[main] 夜野 カリン : 「せ…セーフ」

[main] 夜野 カリン : 「死ぬかと思った」

[main] 橋元 加奈 : 「っ……!! あっ……カ、カリンちゃん……!?」
愕然とし、両目が大きく見開かれる。

[main] 夜野 カリン : 「死んだことないけど」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……遅刻寸前だが、ヒーローは遅れてやってくるって言うから許してやるよ」

[main] 田中 二郎 : 「ははは、支部長のそういうところ、好きっすよ」

[main] 夜野 カリン : しぶちょーの姿を認めるとキッとにらんで

[main] 夜野 カリン : 「先生、迎えに来たよ」

[main] 柄井 志導 : 「な、何してるんだ…」

[main] 橋元 加奈 : 「……!!」

[main] 橋元 加奈 : 「迎え……に?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺もだぜ、ようこそ、親愛なる吸血鬼殿。安心しろ、今役者が出揃うところだ」

[main] ルイン : 背後の爆炎熱波で髪を揺らし
肌が焦げる、心は躍り…気楽に一歩ずつ踏み出していく

[main] ルイン : 「…さて、派手に登場したが…この面子じゃあ、張り切らねえとあっという間に喰われちまいそうだな」

[main] 橋元 加奈 : 対面した─────父、であった存在は、怪物そのもの。
そして……彼らもまた、間近で見たはず。しかしなお……それでもなお。
『迎える』と発せられた言葉にまた……驚かされた。

[main] 木嶋 凛憧 : 睨まれるのは、気にはしない。
そう言う役回りを己でやっておいて、今更相手の良心に付け入るスキを与えるのは、カッコイイ男の背中ってやつじゃねぇだろ?
だから、お前が来るのもお見通しですよ、ってツラで。軽ーく、相手してやるのさ。どうせ、折れるわけもなし。来るとは思ってたからな

[main] 木嶋 凛憧 : 「ッははは」そうして、少女たちへ──闇夜を照らした、その頼もしい仲間たちへと。軽く手を振る

[main] 田中 二郎 : 加奈にも軽く笑みを向け、支部長の様子にも軽く肩を竦める。全く、どこまでも優しい人だ。これだから、どうにも放っておけない。

[main] 夜野 カリン : しぶちょーの真意を測りかね、疑いの眼差しを向けるが、今はそんな場合ではない

[main] 夜野 カリン : 先生に向き直る

[main] テュール : ─────焔の中、陽炎纏いし黒い人影がぽつりと、佇む。

[main] テュール : 鬼神、顕現。狂戦士の宴。ラグナロクへの渇望。

[main] テュール : 愛弟子に際しても……かの存在が向ける眼は、『殺意』一色。

[main] テュール : そこには、理性など無い。

[main] テュール : そこには、良心など無い。

[main] テュール : ただ─────『殺戮』を求む。

[main] テュール : 𝓗𝓲𝓶𝓵𝓮𝓷 𝓼𝓸𝓻𝓽𝓷𝓮𝓻 𝓢𝓽𝓸𝓻𝓶𝓮 𝓫𝓻𝓪𝓰𝓮 𝓑𝓻𝔂𝓭𝓮 𝓶𝓮𝓭 𝓥𝓪𝓵𝓭𝓮 𝓞𝓿𝓮𝓻 𝓝𝓸𝓻𝓰𝓮𝓼 𝓕𝓳𝓮𝓵𝓭𝓮
𝓣𝓲𝓵 𝓓𝓪𝓷𝓶𝓪𝓻𝓴𝓼 𝓓𝓪𝓵𝓮 𝓘 𝓢𝓴𝔂𝓮𝓻𝓷𝓮𝓼 𝓢𝓪𝓵𝓮

[main] GM :  

[main] GM : 衝動判定。難易度:9

[main] GM :  

[main] 夜野 カリン : (2+0+0)dx(10+0)+0+0 〈意志〉判定 (2DX10) > 9[1,9] > 9

[main] 夜野 カリン : あぶなー

[main] 柄井 志導 : (1+1+0)dx(10+0)+0+0 〈意志〉判定 (2DX10) > 10[4,10]+2[2] > 12

[main] 柄井 志導 : 暴走するつもりだったんだが?

[main] 田中 二郎 : 4dx+1 (4DX10+1) > 9[4,8,9,9]+1 > 10

[main] 柄井 志導 : 2D10 (2D10) > 11[5,6] > 11

[main] ルイン : 3dx+1 (3DX10+1) > 9[3,7,9]+1 > 10

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 86 → 97

[main] ルイン : 2d10 (2D10) > 17[8,9] > 17

[main] 橋元 加奈 : 3dx+1 (3DX10+1) > 9[2,6,9]+1 > 10

[main] 夜野 カリン : 2d10 (2D10) > 14[8,6] > 14

[main] system : [ ルイン ] 侵蝕 : 75 → 92

[main] 田中 二郎 : 2d (2D10) > 13[3,10] > 13

[main] 木嶋 凛憧 : (3+0+0)dx(10+0)+1+0 〈意志〉判定 (3DX10+1) > 10[3,4,10]+9[9]+1 > 20

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 82 → 96

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 64 → 77

[main] GM : 全員、暴走せず!

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 73 → 93

[main] 木嶋 凛憧 : 意志が強すぎて一気に持ってかれそう

[main] 夜野 カリン : 迎えに来たのに暴走なんてしてらんねー

[main] 木嶋 凛憧 : どっしり構える、帰り道を待つ。それがそうなったお前と違って、お前の分まで。俺がやり続ける事だぜ

[main] 柄井 志導 : 「二度目…三度目だぞ…ふざけんじゃねえ!誰に刃を向けてるんだ!!その目玉はガラス玉かァ!?」
赤雷が迸り、炎が赤黒く染まる。

[main] 木嶋 凛憧 : 2d10 (2D10) > 6[2,4] > 6

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 93 → 79

[main] 夜野 カリン : ぎゅ…と手袋をはめた拳を握りしめる
今回の任務は先生を連れ戻すこと
だが、自分の力は肉を灰に、命を塵に返すことしかできない

[main] 夜野 カリン : だから

[main] 夜野 カリン : 「マッキー、かじろーくん」

[main] 夜野 カリン : 「やろう」

[main] 田中 二郎 : 「承知」

[main] 夜野 カリン : 自分にできないことでも、二人ならやってくれる

[main] ルイン : 「…良いセリフだ」

[main] 田中 二郎 : 普段なら、少しばかりはどもるところだ。笑顔も少しは翳るかもしれない。視線ちょびっと下を向くかもしれない。
だが、今は大丈夫。

[main] 田中 二郎 : 今は、夜だから。

[main] 田中 二郎 : 夜は、誰のものでもない? いいや、違うね。

[main] 田中 二郎 : 夜は、俺の時間だ。

[main] ルイン : 「さあて、どうも今日は目移りしそうで行けねえが…俺は一途で通ってるんでなァ…」

[main] ルイン : 血管、細胞、体の最小単位から
無限の焔が湧き出してくる、そうとも…嗚呼、そうだとも……熱狂するのだ
こうして愛おしいと、素晴らしいと思う者が煌めく限りにおいて…失った熱と比にならぬ無限の焔が湧いてくる

[main] ルイン : 「俺の名はマキシマムブレイク!今日も、明日も、これからも……なんであろうと邪魔な物はぶった斬る!!」

[main] 柄井 志導 : 「──正面からぶん殴って張り倒してやる。今のお前は、テュールさんほど強くない!」
魔剣を突きつけ、宣言する。何度も戦ったあの時の方が、よっぽど強く感じた。

[main] 夜野 カリン : 「いや、斬っちゃダメだよ」

[main] 橋元 加奈 : 「……! カリンちゃん……!」

[main] 橋元 加奈 : 切られていく勇士の啖呵に、加奈の怯えが焼き払われていく中……少女の言葉に、ハッとした。

[main] ルイン : 「ま、見てなって」

[main] 夜野 カリン : 「ん~~~~~~わかった」信頼する

[main] 橋元 加奈 : そうだ。私は、そうだ。
これから……バケモノと戦うんじゃない。殺し合いを……するんじゃない。
私は、私がしたかったのは─────話なんだから。

[main] 橋元 加奈 : 頬に浮かぶ汗をひとつ、拭い……。覚悟に、眉を力ませる。

[main] 橋元 加奈 : 今度の注視は、強いられたものなんかじゃない。これは、私の意思。
私が……見て、見まくっている。
私を……護ってくれていた、お父さんを。私の、肉親を。

[main] 橋元 加奈 : 円らな茶の瞳に反射される、コンテナの業火。
めらつき、揺らぐ。その奥の焦点は、瞳孔だけは……揺らがなかった。

[main] 木嶋 凛憧 : その様子を、みんなの背後からぼんやりと眺める。
闇夜にその気高き姿を隠しきってしまった、汚れた獣が一人。鈍く、光るかも分からぬ昼行燈。そう己の立場を納得していたはずの、それでも諦められず俺がずっと追いかけた、かつての彼は、白く、輝く。一筋の刃だった。
その剣閃の、白刃の煌めきを──目の前の白く儚き少女に、それに続いてそのボルテージを上げていく、二つの軌跡に重ね。思い出す
そうか、テュール、お前が積み重ねたもんは、お前の育てた縁は、確かに──結ばれたらしいぞ

[main] 木嶋 凛憧 : ふつふつと燃え上がるのは憎悪、だが穏やかに燃え続けるそれは俺の頭の中を冷静にさせる。
この光景の中で、俺とお前がやるべき事は、そう────

[main] 木嶋 凛憧 : 「───なぁ、好敵手(せんゆう)」

[main] 木嶋 凛憧 : 「もう、俺たちの時代は終わったんだってよ」

[main] 木嶋 凛憧 : だから──道を譲れ、誇って死ね。
お前の煌めきは──最初から最後まで、しっかりと俺が見届けてやるからよ

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : 戦闘開始。

[main] GM :  

[main] GM : PC(同エンゲージ) - 5m - テュール

[main] GM :  

[main] GM : ラウンド1

[main] GM :  

[main] GM : セットアッププロセス

[main] 柄井 志導 : なし!

[main] テュール : 無情にも、残忍にも、悪鬼は─────。

[main] テュール : セットアップ
Eロイス《殺戮衝動》
そのシーン間、クリンナッププロセスの時点で戦闘不能のキャラクターは自動的に死亡する。

[main] テュール :  

[main] 夜野 カリン : ありもはん

[main] 夜野 カリン : やばー

[main] テュール : 死闘を渇望していた。

[main] 橋元 加奈 : 《鮮血の奏者》
志導くんの攻撃力を+9!

[main] 柄井 志導 : 「…助かる!」

[main] 橋元 加奈 : 「私だけじゃ……止められないからっ……!」

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくん……! お父さんを……お願いっっ!!」

[main] 柄井 志導 : 「─任された!!!!」

[main] 田中 二郎 : 「さてと、俺もそんじゃあ……準備しますか」

[main] 田中 二郎 : 支部長をチラリと見る。

[main] 木嶋 凛憧 : 頷く、ああ

[main] 木嶋 凛憧 : 止めねぇ、俺の仕事は庇護でも保護でもない──好きに暴れろ、若人たち!

[main] 田中 二郎 : アイコンタクトで理解する。長い付き合いとはいえないが、気づけば短いとも言えないくらいの時間は過ごした。それだけで理解する。

[main] 田中 二郎 : 頷いて、右手首を軽く捲り。

[main] 田中 二郎 : そこに、牙を突き立てる。

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 : 血色の花嫁 紅のベーゼ。

[main] 田中 二郎 :  

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 77 → 82

[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 2

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 82 → 84

[main] 田中 二郎 : 瞳が、赤く輝く。血が、体の内側から……燃えるように沸き立つのを感じる。

[main] 田中 二郎 : 「さぁて……テュールさん、聞こえてるかわかりませんけど」

[main] 田中 二郎 : 「夜はアンタの時間じゃねぇよ、『人間』」

[main] 木嶋 凛憧 : これが本物の吸血鬼──血を武器に戦うものの本懐、そして。本領か
見るのは初めてだが、なんとも頼もしい事か。とはいえ。俺はやる事はまだねーんだけど

[main] 木嶋 凛憧 : ゆっくりと構えだけを取り、ただ待つ。大人が必要な時を、大丈夫だ

[main] 木嶋 凛憧 : コイツらが、自分の足で歩けるのは。もう嫌と言うほどに見たのだから

[main] GM : イニシアチブ
テュールの手番

[main] テュール : 《ライトスピード》

[main] テュール : 《一閃》《音速攻撃》《さらなる波》《疾風剣》《ブレインシェイク》《獅子奮迅》《コンセントレイト:ハヌマーン》
対象:範囲(選択) 効果:リアクション判定ダイス-3。命中後、放心付与。

[main] テュール : 《リミットリリース》

[main] テュール : 対象はPC達全員

[main] テュール : 17DX6+9 命中判定 (17DX6+9) > 10[1,2,2,2,3,3,4,4,4,5,7,7,7,8,10,10,10]+10[2,3,5,7,8,8,10]+10[4,5,9,10]+10[2,7]+10[10]+3[3]+9 > 62

[main] 木嶋 凛憧 : 本当に強いねぇ……

[main] 柄井 志導 : おバカ!

[main] 田中 二郎 : ガード

[main] ルイン : ガード!

[main] 橋元 加奈 : 2DX ドッジ! (2DX10) > 6[5,6] > 6

[main] 橋元 加奈 : ぐえー!

[main] 柄井 志導 : ドッジー!

[main] 夜野 カリン : が、がーどかなぁ

[main] 木嶋 凛憧 : ここに支配の領域は流石に無意味だな……ドッジするか

[main] 柄井 志導 : (5+1+0)dx(10+0)+1+0 〈回避〉判定 (6DX10+1) > 9[1,2,5,5,8,9]+1 > 10

[main] 木嶋 凛憧 : 防具?ちょっと何言ってるか分からないですね……

[main] 柄井 志導 : ぐえー!

[main] 夜野 カリン : と思ったけどガード値ないや

[main] 木嶋 凛憧 : (1+0+0)dx(10+0)+0+0 〈回避〉判定 (1DX10) > 2[2] > 2

[main] 夜野 カリン : (3+0+0)dx(10+0)+1+0 〈回避〉判定 (3DX10+1) > 9[3,5,9]+1 > 10

[main] 木嶋 凛憧 : うーん60差

[main] 橋元 加奈 : う、うおー!みんなを……護る!
《隆起する大地》!!
効果!ダメージを……

[main] 橋元 加奈 : 1D10+15 点軽減!みんなのダメージをこれでー! (1D10+15) > 2[2]+15 > 17

[main] テュール : 7D10+27 ダメージロール(装甲・ガード値有効) (7D10+27) > 55[10,9,8,7,7,7,7]+27 > 82

[main] ルイン : 29減っても即死ラインだぜー!!

[main] ルイン : リザレクト!!

[main] 柄井 志導 : おバカおばかおばか

[main] 夜野 カリン : 65点かな?

[main] 夜野 カリン : 貰うね

[main] テュール : 加奈の作り出した岩盤諸共、一瞬にして砂塵と化す。

[main] system : [ 夜野 カリン ] HP : 133 → 68

[main] テュール : 業火滾る深夜に幾度も迸る銀閃。

[main] 木嶋 凛憧 : 力の指向性を理解する、なるほど、これは──優しい力だ、ハハッ

[main] 夜野 カリン : 半分になっちゃった

[main] ルイン : 1d10 (1D10) > 9

[main] 橋元 加奈 : 「きゃあああ~~~っ……!!?」

[main] system : [ ルイン ] 侵蝕 : 92 → 101

[main] 木嶋 凛憧 : それすら一欠けらも許されずに叩き伏せられるのを見て、ああ────

[main] 木嶋 凛憧 : 「ああ、ムカつくよなぁ、本当……お前っていつもそうだ……」

[main] system : [ 橋元 加奈 ] HP(マスク) : 0 → -65

[main] 柄井 志導 : 「クソ親父ィィィィィィー!!!!」

[main] system : [ 田中 二郎 ] HP : 78 → 14

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] HP : 25 → 0

[main] system : [ 柄井 志導 ] HP : 31 → 0

[main] 夜野 カリン : 「きゃっ」咄嗟に腕を上げてガードしようとするが、いつものように間に合わず、刀の一閃をまともに食らう

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 1

[main] system : [ 柄井 志導 ] HP : 0 → 1

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 97 → 98

[main] 夜野 カリン : 「いった……」

[main] 橋元 加奈 : 痛い……!辛い……!逃げたい……!吐きそう……!気絶しそう……!めげそう……!挫けそう……!痛いよ……!痛い……!痛い痛い痛い……!!

[main] 橋元 加奈 : 「う、ぅううぅっ……!!」
唸り声を上げながら、《リザレクト》と共に、よろめき立ち上がる。

[main] 柄井 志導 : 凄まじい痛みを憤怒で踏み抜き《リザレクト》で立ち上がる。

[main] ルイン : 全身を鉱物で覆い…諸共に両断される
兜割りどころの話では無い、何せ周囲とまとめて薙ぎ払っておきながら、機関砲の直撃さえ受けるであろう防御を敵は一瞬で崩してみせた

[main] テュール : 無慈悲にも、二撃目。斬撃の嵐が訪れる。

[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 1

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] HP : 0 → 1

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 79 → 80

[main] テュール : 《音速攻撃》《さらなる波》《疾風剣》《獅子奮迅》《コンセントレイト:ハヌマーン》
対象:範囲(選択) 効果:リアクション判定ダイス-3。

[main] 夜野 カリン : もう一回、これは稽古でも見たことのない技

[main] テュール : 17DX7+9 命中判定 (17DX7+9) > 10[1,1,2,2,2,3,4,4,4,6,6,7,7,7,9,9,9]+10[1,2,6,7,7,9]+10[2,6,10]+6[6]+9 > 45

[main] 夜野 カリン : わーん

[main] ルイン : ガード!

[main] 夜野 カリン : むりー

[main] 橋元 加奈 : 2DX ドッジ (2DX10) > 6[5,6] > 6

[main] 橋元 加奈 : ぐえー!

[main] 木嶋 凛憧 : 枯れ木に、小さく火が灯る。ああ、お前の無法はいつもの事で──

[main] 木嶋 凛憧 : それにいちいち文句なんて吐いてたら命の方が足りやしねぇよ

[main] 木嶋 凛憧 : 自動失敗なり

[main] 夜野 カリン : (3+0+0)dx(10+0)+1+0 〈回避〉判定 (3DX10+1) > 9[1,4,9]+1 > 10

[main] 柄井 志導 : ドッジー

[main] 田中 二郎 : ガード

[main] 柄井 志導 : (5+1+0)dx(10+0)+1+0 〈回避〉判定 (6DX10+1) > 8[1,2,3,5,8,8]+1 > 9

[main] 夜野 カリン : むりー

[main] 柄井 志導 : むりー

[main] テュール : 5D10+27 ダメージロール(装甲・ガード値有効) (5D10+27) > 37[7,8,10,5,7]+27 > 64

[main] system : [ 橋元 加奈 ] HP(マスク) : -65 → -129

[main] system : [ 柄井 志導 ] HP : 1 → 0

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] HP : 1 → 0

[main] system : [ ルイン ] HP : 9 → 0

[main] ルイン : 教官へのロイスをタイタス
そして昇華させる…復活するぜ

[main] system : [ 夜野 カリン ] HP : 68 → 4

[main] system : [ ルイン ] ロイス : 6 → 5

[main] 夜野 カリン : 死ぬかと思った

[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 1

[main] system : [ 柄井 志導 ] HP : 0 → 1

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 98 → 99

[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 1

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] HP : 0 → 1

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 80 → 81

[main] 橋元 加奈 : 「うぐぅうぅぅ……!はぁっ……!はあ……!!」
切傷から止めどなく血が溢れ、止まらない。鈍い痛みがじんじんと痛み続けながらも、また立ち上がる。

[main] 木嶋 凛憧 : 日常に帰りたすぎるこの人

[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 8

[main] 橋元 加奈 : 「み、みんな、は……大丈夫……!?」

[main] system : [ 田中 二郎 ] HP : 14 → 8

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 84 → 92

[main] 柄井 志導 : 「く、そがぁ…!俺はまだ立ってるぞ…!」
魔剣を溶かし身体を繋ぐ、と言った感覚。まるで再生ではなく溶接だ。

[main] 夜野 カリン : 「大丈夫」

[main] ルイン : 再生の限界を超過した肉体は、治癒ではなく
もはや接続という手段でしか己を繋ぐことができていない

[main] 木嶋 凛憧 : 二撃目、ばっくりと切り裂かれるが──意外と何とかなるものだなぁ、とぼんやりと見やる。ああ、こう言うのとは無縁だと思ってたのか、それとも本当に鈍くなったか──

[main] 夜野 カリン : 「死ぬかと思った」

[main] 田中 二郎 : 細切れにされ、塵のように体が崩れる。

[main] 木嶋 凛憧 : 「問題ねぇよ~、オジサンこれでも昔テュールとはやり合ったって言っただろ?まだ始まりで、ギブアップはしねぇよ」

[main] ルイン : 「まだ、生きてるぜ」

[main] 田中 二郎 :

[main] 田中 二郎 :

[main] 木嶋 凛憧 : 口をつくのは、相変わらず軽口。染み付いていたか、それとも──本当に意外と余裕を感じているのか、ああ。まぁ、一つ言えることは

[main] 橋元 加奈 : 「あ、あはっ……!みんな、絶対痛いのに……!我慢しちゃって……!」
堪えながらも、にっと不敵な笑みを懸命に浮かべる。

[main] 橋元 加奈 : 「すごいね……!私の支部って……みんなって、本当に……!」

[main] 木嶋 凛憧 : こんな剣戟、いくら出されても怖くねぇってコトだ
鈍ったのは俺もだが、お前もつまらない剣を振るうようになった

[main] ルイン : 「自慢かァ?そう!お前らの支部の奴らは凄えのよ」

[main] 柄井 志導 : 「ははは…カッコ悪いとこ、見せられないからなァ!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「気づいたら今度からもっと支部長を敬って良いんだぜ、いつもそうだろ?どんな時でも構えてるのが俺様ですってな」

[main] 夜野 カリン : 「先生、帰ろう」

[main] GM : 続けて、かじろーくんの手番

[main] 田中 二郎 : 吸血鬼、田中二郎は……軍神の一閃により、塵となって消えた。

[main] 田中 二郎 : しかし。

[main] 田中 二郎 : 「やるねぇ、『人間』」

[main] 田中 二郎 : 夜の黒と混じった塵。そこに、赤い瞳が浮かび。

[main] 田中 二郎 : 人型が、姿を顕す。

[main] 田中 二郎 : 「だけど、今は夜だ」

[main] 田中 二郎 : 「あまり、調子に乗るなよ」

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 : マイナー ジェネシフト

[main] 田中 二郎 : 2d (2D10) > 7[3,4] > 7

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 92 → 99

[main] 田中 二郎 : 「血の気が多すぎるぜ。『弟子』の前なんだ、もうちょっと落ち着けよ」

[main] 田中 二郎 : メジャー 渇きの主。

[main] 田中 二郎 : 2dx+15 (2DX10+15) > 8[3,8]+15 > 23

[main] テュール : 6DX+5 ドッジ (6DX10+5) > 10[3,3,7,8,10,10]+7[5,7]+5 > 22

[main] テュール : hit

[main] 田中 二郎 : 1+3d+3d 装甲無視 (1+3D10+3D10) > 1+20[6,5,9]+25[9,6,10] > 46

[main] system : [ テュール ] HP(マスク) : 0 → -46

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 99 → 103

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 103 → 104

[main] system : [ 田中 二郎 ] HP : 8 → 56

[main] 田中 二郎 : 手刀を、軽く振るう。それだけで、テュールの蟀谷から血が流れる。

[main] 田中 二郎 : 当然、殺すつもりなどない。迎えに来たのだから。

[main] 田中 二郎 : だが、頭は冷やしてもらう。

[main] 田中 二郎 : 「全く、うちの支部の年上連中は……」

[main] 田中 二郎 : 「ちぃと、張り切りすぎですよ」

[main] テュール : 弾かれた皮膚から吹き出る鮮血。衝撃で、傾けられた首の影。

[main] テュール : 佇んだまま─────ゆっくり、ゆっくりと、正常位置へと戻される。

[main] テュール : 真紅の眼光を滾らせながら。

[main] 田中 二郎 : 視線を仲間たちに送る。一先ず言って。これで体幹は崩した。

[main] 田中 二郎 : あとは……任せますよ?

[main] GM : 次、支部長とルインの手番!
どっちがやるかは、話し合いで!

[main] 木嶋 凛憧 : あいよ、かじろーくんに続いて動きたいかい?

[main] ルイン : だなァ…身内を残しておいた方が良さそうに見えるぜェ

[main] 木嶋 凛憧 : 了解、それなら先は任せた
相手のドッジが強い時は俺を呼びなさいな

[main] 木嶋 凛憧 : 一個くらいならなんとかしちゃる

[main] ルイン : 助かる…じゃあ、遠慮なく

[main] ルイン : マイナーで
インフィニティウェポン!マスターワーク《白兵》!赫の重刃!
HPを4消費して攻撃力58の武器を作成して装備
達成値が増える

[main] system : [ ルイン ] HP : 12 → 8

[main] system : [ ルイン ] 侵蝕 : 101 → 112

[main] ルイン : 撒き散らした血を刃の様に手繰り寄せる
熱を宿し発光する血が、闇に歪な線を描きながら、一つの武器を模っていく

[main] ルイン : 両手で構え、エンジンを掛けた
これは繋なりにより、生まれ出る刃

[main] ルイン : 「──さあて、色々と…想いを語りたい所もあるが、簡潔に行くぜ?」

[main] ルイン : 「俺はお前“も”好きだ」

[main] ルイン : ジャームとしての姿でさえも刃の如く輝いて見える、だけど今は邪魔だ……こいつらが用事があるのは、お前じゃない…だから…

[main] ルイン : 「同じ舞台で付き合ってやるよッッ!!よーく頑張ってきたご褒美になァァ!!」

[main] ルイン : 《物質合成》《セレリティ》

[main] ルイン : 爆発、収束、装填、結合
爆光の収束と共に、衝動を爆発させて斬りかかる
これは、申し子のみに許された、切り取られた世界

[main] ルイン : 肉を削り、血を捧げる代わりに
ほんの少しの間だけ、音速の怪物の元へ
彼は堕ちてきた

[main] ルイン : 一度目のメジャーアクション!!
衝動:殺戮のジャームに対し白兵攻撃!

[main] ルイン : 2dx+22 (2DX10+22) > 9[2,9]+22 > 31

[main] テュール : 6DX+5 ドッジ (6DX10+5) > 9[1,2,8,8,9,9]+5 > 14

[main] ルイン : 4d10+58 (4D10+58) > 15[6,1,6,2]+58 > 73

[main] テュール : 装甲値8

[main] system : [ テュール ] HP(マスク) : -46 → -111

[main] ルイン : もう一回だ!!これでおあいこだなァ!!

[main] ルイン : 2dx+22 (2DX10+22) > 9[8,9]+22 > 31

[main] テュール : 6DX+5 ドッジ (6DX10+5) > 10[5,5,7,9,10,10]+7[4,7]+5 > 22

[main] ルイン : 4d10+58 (4D10+58) > 15[2,10,1,2]+58 > 73

[main] テュール : 装甲値8

[main] system : [ テュール ] HP(マスク) : -111 → -176

[main] ルイン : 全身を爆炎に彩りながら、火焔の剣を手に
轟音を響かせながら斬りつける

[main] ルイン : 一切の容赦のない斬撃──否、これは突進だ洗練された敵とは正反対に、高速の斬撃を撒き散らしながらも、制御が全く追い付いていない
加減なし、制御不能、かくして一切の余念もない

[main] ルイン : 「もう一度言う、俺はお前の事も好きだ」

[main] ルイン : 「この程度しか付き合ってやれなくて…悪いな、だが…今日のメインは、俺たちじゃねえんだよ」

[main] ルイン : 影を埋め尽くすように、自壊する彼の全身から放たれた血が
辺り一面を照らす様に煌めいている

[main] テュール : 荒唐無稽の斬撃によって齎された、辺りに散らばる血飛沫。血糊。

[main] テュール : 蠢く巨躯。傷口から真っ黒な血が止めどなく流れる。
鋼の如き肉体をも、その繊維は搔き乱された。

[main] テュール : 真紅の眼光は、未だ……放つ。
そこに白旗の意思は一つとして無い。

[main] ルイン : 「…いいぜ、イカしてるよ…お前」

[main] テュール : 掛けられる言葉の意味も、理解していないのだろう。
生きながらの戦士。歯車の狂った剣士。

[main] ルイン : 「…満足させては、やれなかったな…後は頼むぜ」

[main] ルイン : 1d10 (1D10) > 4

[main] system : [ ルイン ] HP : 8 → 4

[main] 木嶋 凛憧 : 「──これだけ派手にやっておいて、メインじゃないなんて謙遜しなさんなよ、マッキーちゃん」

[main] 木嶋 凛憧 : 「登場も、今の演出も、俺の心に刻み込まれたし、何より」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お前たちに招待状を飛ばしたのは、俺だぜ」

[main] 木嶋 凛憧 : さて、家族のロイスをタイタスにしてだ一の牙の制限を取っ払っておく

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] ロイス : 7 → 6

[main] 木嶋 凛憧 : 実際、派手すぎるくらいなのは本当だ、視線は誰もがお前に、いや。お前たちに釘付けだろうよ
だから──こう言う地味なのが効きやすい

[main] 木嶋 凛憧 : 何も適当やって、ゆっくりと。何もせずに見ていたわけでは無い
地面が隆起し、突如として≪敵≫の足元から串刺しにせんと迫り始める、これが俺のオルクスの使い方──

[main] 木嶋 凛憧 : 先ほど、誰かを守るために、地面と己を奮起させ、盾にするような。優しい使い方と違い
他者を妬み、憎み、羨み、ただ手を伸ばし、足を掴み引っ張る──それだけを望んだ、力を望んだ、俺だけのエフェクト!!

[main] 木嶋 凛憧 : 嫉妬の牙は剥き出しになり、相手の足を引きずり降ろさんと伸び続け──
それは一つの牢獄を形成する、それは空間。それは鎖。それは、俺の最も欲した衝動──

[main] 木嶋 凛憧 : 伸ばし、絡めとり、相手を縛り付ける。貫き、行く手を阻み、己より先へ行くことを許さない、爆鎖の空間──
お前が捉えられない風だとしても、俺の前では通行禁止だ。もう、俺たちのために拓かれた道は無いのだと。知らしめる一撃である

[main] 木嶋 凛憧 : 【嫉妬と憎悪に至る隆起】:大地の牙+蝕む赤+コンセントレイト+爆鎖の空間+アニマルテイマー

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 81 → 91

[main] 木嶋 凛憧 : (3+4+0+0)dx(8+0)+6+0 判定/100%未満/嫉妬と憎悪に至る隆起 (7DX8+6) > 10[2,4,4,4,6,7,8]+2[2]+6 > 18

[main] テュール : 6DX+5 ドッジ (6DX10+5) > 10[4,9,9,9,10,10]+5[3,5]+5 > 20

[main] 木嶋 凛憧 : そう、お前が俺程度に捉えられないのは知っている。軽やかに、俺の嫉妬を、憎悪を、どこ吹く風と気にも留めずにはばたくお前を知っている

[main] 木嶋 凛憧 : ああ──こんな時までお前ってやつは、俺のムカつくお前だというのを隠しもしない
そう言う所が、気に食わないって言ってんだよ──!

[main] 木嶋 凛憧 : だから、首を切るモーションを取る。
俺の憎悪が、お前の足を引っ張ってやるって後ろ向きな情熱が、よりによって家族に剣を向けるお前の過ちが──この程度で逃げれるなんざ思ってんじゃねぇぞ

[main] 木嶋 凛憧 : 支配の領域を宣言する

[main] 木嶋 凛憧 : 10を一つ1に変えてもらうが、これで出目はどうなっかな

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 91 → 97

[main] 橋元 加奈 : 《妖精の手》

[main] 橋元 加奈 : >10[2,4,4,4,6,7,8]+2[2]+6 > 18
         ↑
        ここが10になるよ!
⇒ そして!クリティカル扱いになるので、もう1回ダイスを振れる!
1DX+26で、命中判定を振ろう!

[main] 木嶋 凛憧 : 堕ちろ、墜ちろと叫ぶが──それでも俺と同じところに引き摺り堕ちる程度、そう、言うならば舞台に相手が上がったでしかなく──

[main] 木嶋 凛憧 : 当然、地力で勝ち目がないヤツに。また煮え湯を飲まされる結果が待つ、ハハッ。お前は最後まで俺から勝利を奪っていくんだな、複雑だよ──諦める、諦める?まぁ

[main] 木嶋 凛憧 : 頑張っただろ、慰めにはならないが。俺の時代は、やっぱり終わった──そう、思ったのに

[main] 橋元 加奈 : 捲れた分厚いアスファルトから延びる─────緑の蔦。

[main] 橋元 加奈 : 駆れた茶黒の枝木ではなく、萌芽したばかりの蒼の色。

[main] 橋元 加奈 : テュールに察知され、意識が向かれた支部長の攻撃の─────更に、裏。
足場を乱し、移動を妨げる。意識外の妨害。そして、目的は……それだけじゃない。

[main] 橋元 加奈 : きっと、お父さんは……すぐに、私の妨害をいなすと思う……。
実際に戦ったところは見たことがないし、訓練もしてもらったことがないから、分からない。
でも─────なんとなく、そんな気がして、だから。

[main] 橋元 加奈 : 「支部長!!!」
咄嗟に、叫んだ。

[main] 木嶋 凛憧 : 頭を思考が埋め尽くす、娘、テュール、お前、支部、子供──瞬間的な刹那。走り抜けるは、衝撃、動揺、そして──歓喜
ああ、お前らはなんだって全く、俺の心に火を点けるんだか!
だから、これ以上は必要じゃない。眼を見開き、返事を返した

[main] 木嶋 凛憧 : 「よくぞやったァ!!!!」

[main] 木嶋 凛憧 : 1dx+26 (1DX10+26) > 2[2]+26 > 28

[main] GM : hit

[main] 木嶋 凛憧 : 基本5ダメージ+ランク5の蛇毒+重圧+放心を受けてもらう

[main] 木嶋 凛憧 : 放心は…説明しなくて良いな?
蛇毒はクリンナップにランク*3ダメージが継続的に、重圧は解除するまでオートアクション使用不可能だ

[main] 木嶋 凛憧 : 届く、届く。地を這い、お前を掴もうと伸ばし続けた俺の手が、振り払われんとした直後、少女の手がそれを支えた
それは、誰かを助けるための手。己が他者を害すための苛烈さを持っているのなら、きっとそれは。優しさから来る、そんな気持ちになって、またムカついてくる

[main] 木嶋 凛憧 : だが、今はそれでいい──
どうだ、テュール。どうだ──

[main] 木嶋 凛憧 : 「今度は、俺の隣にそう言うヤツがいて、お前がぶん殴られる番だぜ」

[main] 木嶋 凛憧 : そう、皮肉気に笑った。
ああ、言いたい事、言えること、何より宣言したいことが溢れてるってのに──
いざと言う時になって、全てが野暮に思えてくる

[main] 木嶋 凛憧 : だから、しっかり捕まえておいて、逃がさないでやるから──お前が、綺麗な終わりを得て逃げるなんて許さねぇからさ──
テュール、お前の不始末は──

[main] 木嶋 凛憧 : 「──師匠の不始末は、お前らで決めろ」

[main] 木嶋 凛憧 : ──これからの時代の役目だ

[main] 木嶋 凛憧 : 3d10+5 (3D10+5) > 17[6,8,3]+5 > 22

[main] テュール : 装甲値8

[main] system : [ テュール ] HP(マスク) : -176 → -190

[main] テュール : ─────本来であれば、届かなかっただろう。
躱されていただろう。断たれていただろう。軍神の持つ眼に察知され、俊敏にいなされていたことだろう。

[main] テュール : しかし……状況は、違った。
仲間の猛攻により、軍神の肉体は瓦解を始めていた。暴走するレネゲイドは、再生もままならない。
開いたままの傷口。痛む骨身を宿したまま、怪物は動かなければならなかった。

[main] テュール : 来たされた、動作の遅れ。テュールの巨躯は……枝木に阻まれた。
腕を、肢を、締め付けられた。身体の至る部位へ、妨害が広がる。
腕を一つ動かす為に加える力が、平常よりも増す。それは、割かれるリソースの均衡が崩れたことを意味した。

[main] GM : 次、カリンちゃんの手番

[main] 夜野 カリン : 待機する

[main] GM : OK
では、加奈の手番

[main] 橋元 加奈 : 動きの抑制された父の姿。そして……カリンの、決意の瞳を見て、ひとりでに、こくりと頷く。加奈もまた、決心。

[main] 橋元 加奈 : 「シドーくん!そして……カリンちゃん!」

[main] 橋元 加奈 : 「私の全力─────いっぱい込めるから……受け取って!」

[main] 橋元 加奈 : 《導きの華》《要の陣形》
対象は志導とカリン
効果は、次のメジャーアクションによる判定の達成値+10

[main] 柄井 志導 : 「─ああ!」

[main] 橋元 加奈 : 少年少女の肩に優しく纏わる蔦に……淡紅色の花が咲いた。

[main] 夜野 カリン : 無言、自分に出来ることは今この場にはないと思っている

[main] 夜野 カリン : 自分にできるのは、終わらせることだけだ

[main] 橋元 加奈 : その花は、ガーベラ。
花言葉は、『希望』『前進』。

[main] 夜野 カリン : 終わらせに来たのではないのだから

[main] 橋元 加奈 : 戦うことができない。託すことしかできない。
それしかできない。歯痒さを噛み締めながらも、それでも─────。

[main] 橋元 加奈 : 想いを、全力に……少しも加減もせずに、形にすること。
そして……同じ人を見ているみんなを、仲間を、『信じる』。
これも─────きっと、戦い。

[main] GM : 次、志導くんの手番

[main] 柄井 志導 : 「ありがとう…加奈。"テュール"…いや、"悪鬼"。お前をここで、倒す…!!」
胸に手を置く。想起する。無尽ではなく、あれを倒す、有限の魔剣を。

[main] 柄井 志導 : 我が力はモルフェウスに非ず、我が作る剣は砂に非ず。此れなるは己が魂の原型なれば。

生成、飽和、収斂、結合、崩壊。溶解、鍛錬、焼入。

我が怒りは剣。我が闘志は劔。

この一刻、この一瞬、これこそが真なる魔剣──!!

[main] 柄井 志導 : 【創出:|幻想魔剣《しんなるまけん》】:神殺す刃+LO:A

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 99 → 104

[main] 柄井 志導 : 攻撃力33の武器を生成。

[main] 柄井 志導 : 「…よくも加奈を斬りやがって。"悪鬼"は殺す!!テュールはぶっ飛ばす!!!!」

[main] 柄井 志導 : 崩壊していく魔剣を構え、"悪鬼"に斬りかかる─!

[main] 柄井 志導 : この真なる魔剣は、生成した瞬間から崩壊していく。当たり前だ。多重飽和生成された魔剣を強制結合し焼入れした"限界を越えた原型"。そんなものが許されるはずがない。

[main] 柄井 志導 : だから──この瞬間砕いてしまっても構わないだろう?

[main] 柄井 志導 : 今到達した最悪の用途!使用法!!『魔剣の爆弾化』!!

[main] 柄井 志導 : 「爆ぜろ!俺の闘志!!味わえ、俺の憤怒を!!!」
刀身はテルミットのように白熱し、勢いを増す!!

[main] 柄井 志導 : (5+4+1+0)dx(7+0)+4-2+0+10 判定/100%以上LO/爆ぜ砕ける幻想魔剣《エクスプロージョン・ファンタズム》 (10DX7+12) > 10[1,2,2,4,5,6,7,8,9,10]+10[2,7,9,10]+10[4,9,9]+10[3,10]+10[10]+6[6]+12 > 68

[main] テュール : 6DX+5 ドッジ (6DX10+5) > 8[1,2,4,5,6,8]+5 > 13

[main] 柄井 志導 : 6d+対抗種で+2d…つまり9dだ!!

[main] 柄井 志導 : 9d10+45+0+9 ダメージ/100%以上LO/斬撃:|煉獄剣《ムスプルヘイム》 (9D10+45+0+9) > 49[10,1,10,7,3,3,6,1,8]+45+0+9 > 103

[main] 柄井 志導 : 武器と共に身を灼き尽くすような一閃。そして爆炎、爆風!!

[main] テュール : 装甲値8

[main] system : [ テュール ] HP(マスク) : -190 → -285

[main] system : [ 柄井 志導 ] HP : 1 → 0

[main] 柄井 志導 : ロイス:黒髪の少女を昇華して復活!
感謝する!あんたが誰だろうと、俺に守る力をくれた!!

[main] テュール : 爆ぜた朱の閃光と、轟く斬撃と共に、巨躯は大きく仰け反った。
刀で鍔迫ることも適わず、渾身をその身に受ける。

[main] テュール : めり込むコンテナの鉄。項垂れる四肢。
辺りを包み込んでいた殺気に……揺らぎが、見え始める。

[main] system : [ 柄井 志導 ] ロイス : 6 → 5

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 104 → 114

[main] テュール : 開き続けていた朱の双眸が……その光が、徐々に弱まる。

[main] 夜野 カリン : 「先生」

[main] テュール : ─────戦闘不能。

戦闘、続行。

[main] GM : カリンの手番

[main] 夜野 カリン : 駆け寄って顔を覗き込む

[main] テュール : 「……………………………………」

[main] 夜野 カリン : 「先生、迎えに来たよ」

[main] テュール : 沈黙。弱々しく、しかしながらも……僅かな闘気を宿す双眸が、出迎える。

[main] 夜野 カリン : 殺気を向けられても何も感じない
少女は今まで何度も自分を殺してきた
死は身近なものであり、覆るものだから

[main] 夜野 カリン : だから、男が自分に刃を向けても動揺はない

[main] 夜野 カリン : まだ殺し足りないのなら、刃をその身に浴びることは厭わない

[main] 夜野 カリン : 動きの鈍ったテュールの顔を覗き込む

[main] 木嶋 凛憧 : 「──────」
終わりの気配を前に、息を飲む。ああ、そう。終わる、終わるのだ。終わる時間が来るのなら───最期に、俺の仕事をしなければいけない

[main] 木嶋 凛憧 : 覗き込む、少女の隣に立ち、そして──少女に、夜野カリンに声をかける

[main] 木嶋 凛憧 : 「ジオ。この男はもう、終わる。もし、最後の気力があるとしても、コイツの身体は蝕まれている。何をしなくても、崩壊する。その前に──」

[main] 木嶋 凛憧 : 「いくつか聞いても良いか」

[main] 夜野 カリン : 「大丈夫だよ、かじろーくんもマッキーも頑張ってくれたから」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうか、じゃあ取り留めのねぇことから……」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……マッキーとかじろーとテュールの家行って、何か得るもんでもあったか?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「お前ら、随分派手にやって来たけど。色々疑問があっても良いと思うんだよな、そこのはしもっちゃんの事とかよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 指を差し、一つずつ確認をしていく。
そう、取り留めのない話から、でも──長引きすぎても良くはない。簡潔になるように、でも。緊張はしないように。誰が?……俺かもな

[main] 木嶋 凛憧 : 「ほら、俺結構任務に来ること反対してただろ?あの娘の事。当然のように戦闘してるけど、ズルいとか思わねぇの?」

[main] 夜野 カリン : 聞いているのかいないのか、じっとテュールの目を見る

[main] 夜野 カリン : 今、大事なことは先生と一緒に帰ることだ

[main] 木嶋 凛憧 : 無視と来たか、これでも緊張をほぐそうと精いっぱいなんだけどよ──じゃあ。本題で良いか。ため息を一つ吐く
テュールよ、お前の弟子も……いや、これは俺の接し方が悪いか?悪そうだな

[main] 木嶋 凛憧 : 「───夜野。直球で聞く、お前にテュールが殺せるか。答えは出たか」

[main] 夜野 カリン : その言葉にはムッとしたようで

[main] 夜野 カリン : 「わたしは迎えに来たんだよ」背中越しに答える

[main] 木嶋 凛憧 : 「……そうか、じゃあ野暮だったな」

[main] 木嶋 凛憧 : 答えが出てるのなら、充分だ。充分ではある、が。
念は押したくなるのが、心配性ってヤツで。まぁ、いっそのことここまで来たら突き抜けてやろうと言うか。いや、俺もムキになってんのかもな

[main] 木嶋 凛憧 : 「だが、もう一度言うぜ。ソイツは放っておいてももう終わる、良いか。そのまま放っておいたら終わるんだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「とどめを刺すにしろ、刺さないにしろ。そのまま放っておくのは見捨てるのと変わりはしねぇだろ。だから、お前がちゃんと決めろ。生かすか、殺すか。それだけよ」

[main] 夜野 カリン : 「終わらないよ、かじろーくんもマッキーも頑張ってくれたから」

[main] 夜野 カリン : 「だから一緒に帰れるんだ」

[main] 木嶋 凛憧 : それを聞いて、手をひらと振る。言いたいことはちゃんと言った、そう。念を押さないと不安で仕方ないが……邪魔だったようだな

[main] 木嶋 凛憧 : 「おう。悪かったな」

[main] 木嶋 凛憧 : それだけを告げに来て、後は去る事に決めた。なんかな、本当にちょっと邪魔しただけの人になっちまったが。まぁ、そう言う事もあるってコトで
後は成り行きを任せましょうってな

[main] 夜野 カリン : 「さぁ先生、帰ろう」手を伸ばす

[main] テュール : ─────鬼神と成り果てた男は……伸ばされた、小さな……華奢な手を、見て。

[main] テュール : 凭れ、傷つき、瓦解し……衰弱を始める中。

[main] テュール : ……太い右腕を、ゆっくり……ゆっくりと、動かす。そして。

[main] テュール : 伸ばす。カリンの手─────では、なく。

[main] テュール : カリンの、頭部。血の滲んだ手が、そっと……置かれ。

[main] テュール : たった一つだけ、撫でると─────。

[main] テュール : ぽたりと、腕が落ちる。真紅に放たれていた眼光も……瞼に、覆われた。

[main] テュール : 巨躯から……その大きな生命を動かしていた熱が、冷めていった。

[main] 夜野 カリン : 「先生、大丈夫だよ。帰ろう」温めるように両手をテュールの身体に回し抱きとめる

[main] 夜野 カリン : ・テュールとの邂逅つかってEロイス消してもいいかな?

[main] GM : 裁定

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : 可能

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : ─────カリンの小さな手が、身体が……怪物の身体を、抱擁する。

[main] GM : それは、冷たく、硬い身体だった。まるで……岩を、抱き締めているようだった。

[main] GM : 先程までの激戦の元凶であったと思えないほどに……静かで。

[main] GM : テュールは、その魂をヴァルハラへと、送らんとしていた。

[main] GM :  

[main] GM : カリンの手袋が、手のひらが、仄かに光る。

[main] GM : 微熱。それは、体温よりも……高く。
しかし……殺戮にも、破壊にも至らない熱。温かな……熱。

[main] 夜野 カリン : 静かな鼓動を感じ、良かった…落ち着いた

[main] 夜野 カリン : そう思って笑顔を上げる

[main] テュール : 鬼の殺意が……薄れ。

[main] テュール : ─────壮年の男の姿。山奥の道場にて、稽古をつけていた……師の姿が、露わに。

[main] テュール : 静かに、脈打つ。生命が……引き戻されていった。
しかし─────至近にいたからこそ、カリンは分かるだろう。

[main] テュール : この男は……やはり、『手遅れ』。
起きた奇跡は……ほんの、小さな奇跡でしかなかった。

[main] テュール : 回避できたのは、『最悪』だけ。

[main] テュール : 男の肉体に宿り、侵す病魔は……重度なままであった。
侵蝕率は100%以上。その濁流が止むことは、一切……無かった。

[main] テュール : 「…………………………」
ジャームは……再び、瞼を、ゆっくりと……開く。弱々しく。

[main] テュール : その双眸は─────光を、僅かに失いながらも、傷を帯びながらも……ただ、カリンを見つめていた。
その瞳は、何を伝えているのか。
慈愛か、謝罪か、何かの懇願か、それとも諦観か、放棄か、将又……無、か。
眼の持つ色は、見えなかった。

[main] 夜野 カリン : その瞳の奥にあるものはテュールのどんな刃よりも鋭くカリンを刺し貫く

[main] 夜野 カリン : 瞳の奥にある見えないものを感じ取り、初めて絶望の表情を浮かべる

[main] 夜野 カリン : ジャームであろうと気にはしなかった

[main] 夜野 カリン : 何人殺そうと何も感じなかった

[main] 夜野 カリン : だが”それ”は、先生の望むものは

[main] 夜野 カリン : 「……わかった」決意する

[main] 夜野 カリン : 両の手から手袋が外される

[main] 夜野 カリン : UGNに拾われてから2つの手袋が同時に外されることはなかった

[main] 夜野 カリン : 両手のひらをピタリと合わせる

[main] 夜野 カリン : セルにいた頃、何度となく取ったその姿勢は、命について何も理解できなかった少女にとっては皮肉な、しかし今この瞬間にその意味を実感させる、死者を悼む姿勢に似ていた

[main] 夜野 カリン : つながった両腕はサーキットの役目を果たし、心臓により加速されたレネゲイトがどんどんとそのスピードを増し

[main] 夜野 カリン : やがて光を超える速さに達した時、レネゲイトは衝突融合し

[main] 夜野 カリン : 閃光

[main] 夜野 カリン : 深夜の港を昼間に帰る太陽の如き輝きが深夜の港を照らす

[main] 夜野 カリン : カリンの肉体を塵に変え、周囲の物をまとめて吹き飛ばす

[main] 夜野 カリン : 前後するけどー

[main] 夜野 カリン : ウルトラボンバーを宣言するね

[main] GM : OK
では、処理としては

[main] GM : 『とどめをさす』になります

[main] 夜野 カリン : (3+0+0)dx(10+0)+2+0 〈射撃〉判定 (3DX10+2) > 10[6,10,10]+1[1,1]+2 > 13

[main] テュール : リアクション不可、ダメージロールどうぞ

[main] 夜野 カリン : 2d10+35+9 (2D10+35+9) > 16[7,9]+35+9 > 60

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 96 → 105

[main] 夜野 カリン : 9点侵食が上がってHPが0になって戦闘不能

[main] テュール : 爆裂の中。四方へ飛散する閃光の中。高熱の中。

[main] テュール : ─────幻視か、いや。確かに……男は、テュールは。

[main] テュール : 微笑んでいたように見えた。

[main] GM : テュール、死亡

戦闘終了

[main] 夜野 カリン : リザレクト

[main] 夜野 カリン : 自身を焼き尽くした灰の中から蘇る不死鳥のごとく、裸身を瓦礫の上に起こし

[main] 夜野 カリン : さっきまで自分の手の中にあったものが失われていることを突きつけられると

[main] 夜野 カリン : 「わーん」

[main] 夜野 カリン : 人を殺して、初めて泣いた

[main] 夜野 カリン : あ、前後するけどリザレクとしますね

[main] GM : OK

[main] system : [ 夜野 カリン ] ロイス : 5 → 4

[main] 夜野 カリン : 一個ロイスが消える

[main] GM : 『道』。現代に生ける剣士が握る……刀。
鍛錬の先に磨き抜かれた鋼の塊を握る、意味。
何が為に、時代に取り残された武を振るうか。精神問答。

[main] GM : テュールの教えは、今。たった今─────実ったのだった。
『選択』という形で。『決断』という形で。

[main] 柄井 志導 : 「──」
無言でカリンに歩み寄り、ボロボロの上着をかけて。抱きしめる。
そうして、暖かさが足りない。そう思った。

[main] 柄井 志導 : 「(ルイン、田中さん)」
一緒に、という目線

[main] 田中 二郎 : ルインに軽く視線を向けて、歩き出す。

[main] ルイン : 「…ああ、こういう時は…昔からそうだよな」

[main] ルイン : 一緒になって続いて行く

[main] 柄井 志導 : 今は同じ彼の弟子として、彼女を。

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん」

[main] 田中 二郎 : 泣いている少女に、声をかける。軽く、腰を屈めて。

[main] 田中 二郎 : 誰かの代わりに、ぽんと頭を撫でる。

[main] 田中 二郎 : 「良く、頑張りましたね」

[main] 夜野 カリン : 「うっ…く」声をかけられ一瞬嗚咽が止まり

[main] 夜野 カリン : 「わーーーーーーーん」抱きついてさらに大きな声で泣く

[main] ルイン : みんな纏めて抱き締める、男だ女だは関係がない
一緒になって熱を譲り合う…その事で感じる事のできる温もりを、彼は信じている

[main] 柄井 志導 : 「ああ…好きなだけ泣けばいい。皆がここに、いるから」

[main] 田中 二郎 : 前みたいに赤くなったりもしない。ぽんぽんと背中を叩く。二郎の身体は残念ながら、さして暖かくもない。人ならぬその身に、人並みの体温は宿らない。

[main] ルイン : 「…よく頑張った、お前は自分で選んで…満足じゃねえにしても、結果に辿り着いた」

[main] ルイン : 「最高だよ…お前は…よくやった」

[main] 夜野 カリン : 冷たい身体は最後の先生を思い出させ、グシャグシャになった顔をパーカーに押し付ける

[main] 田中 二郎 : ゆっくりと抱き返して、ただ背中を撫でる。ここで、何を言ったところで……大事な誰かを失った代わりになどならない。

[main] 田中 二郎 : だからこそ、ただ優しく抱き返す。他に出来ることなどない。

[main] 田中 二郎 : 一頻り、ただそれを続け。

[main] 田中 二郎 : 空を見上げる。

[main] 田中 二郎 : 朝が、近い。

[main] 田中 二郎 : 夜が、終わる。

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん」

[main] 田中 二郎 : また、声を掛ける。

[main] 夜野 カリン : 胸元で嗚咽が答える

[main] 田中 二郎 : 片手で、それを拾う。

[main] 田中 二郎 : 爆心にあっても、折れず、煤けず、朽ちず、そこにあるそれ。

[main] 田中 二郎 : 弱弱しくなった月の光を今もなお照らす……テュールの刀を。

[main] 田中 二郎 : 「帰りましょ」

[main] 田中 二郎 : 「ちゃんと、連れてってあげましょう」

[main] 夜野 カリン : 「………うん」布地に押し付けたくぐもった声が小さく答える

[main] 田中 二郎 : 二郎はついぞ、テュールを知らない。

[main] 田中 二郎 : 顔を合わせたことがなかった。最後に会ったテュールは、もうテュールではなかった。

[main] 田中 二郎 : それでも、一つ、分かることがある。

[main] 田中 二郎 : 彼は、最期に教えを遺した。自らの命を賭して、弟子達に、友に……そして、娘に。

[main] 田中 二郎 : まぁ、これも何かの縁ですし。

[main] 田中 二郎 : 死に水くらいは、取りますよ。

[main] 田中 二郎 : 「ルインさん」

[main] 田中 二郎 : 視線を向ける。まぁ意図は察してくれるだろう。鈍い人ではない。

[main] ルイン : 「おう」

[main] ルイン : 短く返事をして、笑みを浮かべる
ほんの少しだけ普段の気合いが抜けた笑顔を浮かべて、背を差し出した

[main] 夜野 カリン : ほんの少し

[main] 夜野 カリン : ほんの少しの間

[main] 夜野 カリン : 立ち上がらなきゃ……と思い、かじろーくんから手を離し、一人で立ち上がる

[main] 田中 二郎 : にこりと笑って、その様子を見守る。

[main] 夜野 カリン : いつの間にか雲は流れ、差し込む月光が小さく白い裸身を照らし

[main] 夜野 カリン : ルインの背に身を預けた

[main] 田中 二郎 : 「ジオさん、これも」

[main] 田中 二郎 : 鉄拵えの鞘に納めたテュールの刀を、そっと差し出す。あの爆発でも、この鞘も無傷だった。

[main] 田中 二郎 : むしろ、この鞘こそを……彼は大事にしていたのかもしれない。

[main] 田中 二郎 : 刀は、鞘に納めてこそ。

[main] 夜野 カリン : 受け取ると、ずしりとした鉄の重さに落としそうになる

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくん、マッキー」

[main] 夜野 カリン : 「ありがとう」囁くような声音は普段より小さく

[main] 田中 二郎 : 「どういたしまして」

[main] ルイン : 「好きでやってるからな、これはよ」

[main] 柄井 志導 : 「…それ、"持てる"か?」
支部長の真似をして、そんな事を言う。

[main] 夜野 カリン : 「ちょっと重いけど、今は大丈夫」

[main] 柄井 志導 : 「…そうか。疲れたら、誰かと一緒に持ってもいいんだぞ」

[main] 夜野 カリン : 「みんないるから、へーきだよ」

[main] 田中 二郎 : くすりと笑って、改めてパーカーのポケットに両手を突っ込み。

[main] 田中 二郎 : 「インフィニットさん、支部長」

[main] 田中 二郎 : 「先に『帰ります』ね。『お迎え』は、済みましたから」

[main] 田中 二郎 : 「処理班とかへの報告は、お任せしてもいいです?」

[main] 木嶋 凛憧 : この場にいないってのに、呼び掛けて来やがって。支部長の事をよく理解してやがる
つまり──そう言うヤツに対して。頼れる大人さんを胸張って誇ってる俺がしてやる事はいつも一つ

[main] 木嶋 凛憧 : 遠くからその声に大きく手を振る、任せろよ、と。
二つ返事、いつだって後進の道を歩きやすいようにしてやるのが。俺の仕事だからな

[main] 田中 二郎 : それを確認して、小さく頷く。仕事の割り振りは、まぁなんだかんだあの人の掌の上……かな? 全く、部下を使うのが上手い人だよ。

[main] 田中 二郎 : とはいえ、もう仕事は終わりだ。何せ。

[main] 田中 二郎 : もう、朝だ。

[main] 柄井 志導 : 「─田中さん。『帰る』のにはまだ早いと思いますよ」
ルインの背にいるカリンを見ながら、言う。

[main] 夜野 カリン : 月光が最後の光を投げかけると、海の向こうから本物の太陽が登り始める

[main] 夜野 カリン : 今はまだ、さようならとは言えなかった

[main] 夜野 カリン : 「先生…ありがとう」感謝の言葉を別れの言葉に変え、肩越しに前を見た

[main] 田中 二郎 : 「おっと、なんかやり残してました?」

[main] 柄井 志導 : 「支部に一緒に帰りましょう。カリンちゃんも懐いてますから…それに朝早いですから…泊まっていってもよいのでは?」

[main] 田中 二郎 : きょとんとした顔をする。

[main] 田中 二郎 : そして。

[main] 田中 二郎 : 「はっはっはっはっは!」

[main] 田中 二郎 : 大きく笑って。

[main] 田中 二郎 : 「優しいですね、インフィニットさん」

[main] ルイン : 「だろ?なかなか面白いんだ」

[main] 田中 二郎 : 「そういうことなら、『お招き』して頂いたことですし」

[main] 田中 二郎 : まぁ送るだけ送って帰るつもりだったが。

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくんが渡してきたの、重いなー」チラチラ

[main] 田中 二郎 : もう一休みできる場所は、出来たようだ。

[main] 田中 二郎 : 「じゃ、一緒に持ちましょか」

[main] 夜野 カリン : 「おねがい」

[main] ルイン : 「今日は三人でか…良いじゃねえの」

[main] 田中 二郎 : 「7人じゃないですかね」

[main] 田中 二郎 : 刀を軽く掲げて。

[main] ルイン : 「…おっと、いけねえいけねえ」

[main] 田中 二郎 : 「大所帯になったもんだ。はっはっは」

[main] ルイン : 「兄弟の言うことはいつも正しいなぁハッハッハッ!」

[main] 夜野 カリン : ばっくーとらっくー

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : かくして、UGNエージェント失踪事件は終幕した。
組織の要になり得る人物の損失は、大きな波紋を呼ぶことや、瓦解の前兆になることにこそならずとも……確実な、痛手であった。

[main] GM : 『日常』の守護者。それは、己の人生を全て賭して戦う者達。
人外の力を経てなお、人間であらんとし─────。
さりとて、常人の道理を逸した路を進むことを選ぶ、矛盾の孕んだ存在。

[main] GM : 終戦から月日の経過した日本。『覚悟』を持つ人間の排出は、稀。
度の過ぎた『お人好し』など……そう、多くはいない。
冷笑主義蔓延る世であるからこそに、エージェント足り得る者は、貴重。

[main] GM : しかし─────彼らは、ただで屍を晒すことはない。
彼らは、『覚悟』に行ける者。次へ繋げる者。未来を作り出す者。

[main] GM : 『日常』の守護者の意思は、決意は、覚悟は、想いは、願いは─────確かに、受け継がれた。

[main] GM : 多くの殉教を重ねながら、UGNは愛おしき平穏を護る。
たとえ……得の無い事案であっても。己の身ばかりが、損を被ったとしても。

[main] GM : これは、見ず知らずの者の為に、その命を張ることに躊躇うことの無い戦士達の物語。

[main] GM : 死せる巨星は、超新星爆発と共に……新たな星々を生み出す。

[main] GM : 導きの光となれ。その身を、民草を災厄より盾となれ。
その剣は、『殺戮』の力に非ず。

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : バックトラック
Eロイス2つあるので、侵蝕率を2D10点下げることができます

[main] 柄井 志導 : 使っておこうかな

[main] 田中 二郎 : 素振りするぜ

[main] 田中 二郎 : 104-6d (104-6D10) > 104-46[10,1,9,10,7,9] > 58

[main] ルイン : 倍で振っておくか…

[main] 木嶋 凛憧 : 俺はどんな出目出ても良いから自前のロイスだけで走ろうと思うよ

[main] 夜野 カリン : 4d10 (4D10) > 17[5,1,1,10] > 17

[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 104 → 58

[main] ルイン : 10d10 (10D10) > 59[8,10,4,1,7,5,9,9,3,3] > 59

[main] 夜野 カリン : あぶねー

[main] 柄井 志導 : 2D10 (2D10) > 11[9,2] > 11

[main] 夜野 カリン : 1が2つあった

[main] system : [ ルイン ] 侵蝕 : 121 → 62

[main] 木嶋 凛憧 : 絶対に浸食率が100を越えないんだ!不可能なんだよ!ロストするなんて事は!

[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 105 → 88

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 114 → 103

[main] 柄井 志導 : 5D10 (5D10) > 37[8,9,6,9,5] > 37

[main] 木嶋 凛憧 : 97-6d10 (97-6D10) > 97-26[4,4,2,10,2,4] > 71

[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 103 → 66

[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 97 → 71

[main] 柄井 志導 : あっ減りすぎた

[main] 木嶋 凛憧 : なんでこんな浸食値上昇も減少もほどほどなんだコイツ

[main] 夜野 カリン : おっさんだから…

[main] 木嶋 凛憧 : そうか……オジサンの身体はもう……

[main] 柄井 志導 : 年でレネゲイドも鈍くなるんだ…

[main] GM :  

[main] GM : 防人達は在るべき世界へ帰還を果たす。
送るべき言葉は、これに尽きるだろう。

[main] GM : 『おかえりなさい』。

[main] GM :  

[main] ルイン : ED『Some Like It Hot』登場:ルイン

[main] ルイン :  

[main] ルイン : 花束を一つ持って雨天の中傘も差さずに指さず歩いていく、雨を避けぬ理由は無く単なる気分だろう

[main] ルイン : 熱を奪っていく雨粒一つ
拭わず、人のいない道を歩いて行く
動物の声さえしない庭園を抜けて、目的地まで後少しで着く

[main] ルイン : ずぶ濡れになりながらも、ネクタイだけは締め直す珍妙な光景だが、彼は人に会いに行くのだ
かつて教わった最低限の礼儀をなぞり花束を担いで墓前へと訪れた

[main] ルイン : ここは墓所、基本的には一般人の利用者もいる
ただ一部例外としてレネゲイド被害に遭った市民或いは関係者の遺体に特殊な処理を行い
覚醒、或いは蘇生した場合に備え密かに監視下に置かれている

[main] ルイン : サングラスのズレを直しながら
墓を覗いてみれば…

[main] ルイン : 「おーおー…こりゃぁ派手に荒らしたなぁ…供え物もグチャグチャだ」

[main] ルイン : 「墓石になってから、随分やり返されたみたいだなァ」

[main] ルイン : 落書きは当たり前、供え物さえ踏み躙り
挙句墓石に叩きつけている、散乱する献花
叩き壊された酒瓶から零れた酒は、もう雨に流れていってしまった

[main] ルイン : 実行犯は死者に怨みのある者…犯行の被害者かその遺族或いは…単に正義感の発散に訪れた無関係の人間か

[main] ルイン : 「或いは、実の家族か?」

[main] ルイン : サングラスの奥の瞳に、遠い過去を映し
すぐに消して汚された墓石に触れる

[main] ルイン : 途端、その手は余計な汚れを取り払い
散らかされた供え物もまた、元の形に戻っていったそれは紛れもなく秘匿すべき異能の仕業であるが…

[main] ルイン : 「親父…教官殿曰く、あんまりやるべきじゃないそうなんだがな」

[main] ルイン : 「…バレなきゃいいんだ悪事ってのは、だろ?」

[main] ルイン : 厳かな姿を取り戻した墓石に手を置いたまま、牙を剥き出しにして微笑んだ

[main] ルイン : 「実のところお前らとは縁も何もねえし…好きでも嫌いでも無い」

[main] ルイン : 「だが、俺はアイツらが好きだ」

[main] ルイン : 優しい彼らはきっとここに来るだろう
深い傷が癒えた日に、或いは癒えぬままであろうと…責任の為に

[main] ルイン : 「そんな時に、あんなザマじゃあ…なぁ?」

[main] ルイン : 冷たい墓石が伝える物は無い
返す声は当然の事として、雨に濡れた冷たい墓石に触れてなお、熱を奪われる感覚さえ男には無い

[main] ルイン : 熱を感じる事のない死骸の様な体は、死体を収める墓とまるで一つになったみたいだ

[main] ルイン : 「寒いよなぁ、ここは」

[main] ルイン : 「お前らもそう思うか?だとしたら、俺とお前らは…一緒だな」

[main] ルイン : 「同じ屍の兄弟…そして、どっちも悪党だ」

[main] ルイン : だがしかし、片方は悪党と判断され何も知らぬまま断罪の刃に葬られた

[main] ルイン : もう一方、日常を裏切り
非日常においても、世界の守護に背を向けながら男は生きている

[main] ルイン : その矛盾を、今は忘れる
ただ嗤おう同じ屍として嗤おう
俺は今そうしていたい

[main] ルイン : 「嗤うも鳴くも好き放題、こいつが生ける屍の特権だ」

[main] ルイン : 笑みを浮かべたまま花を添えると、一瞬の内に男の姿はかき消えていた

[main] ルイン :  

[main] ルイン : 「じゃあな、”悪党“いずれそっちに堕ちるだろうが、そん時はお前らも嗤ってくれや」

[main] ルイン :  

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : ED『Inevitable END』 登場:木嶋 凛憧

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : その別れは、言葉の要らない……決意があった。

[main] GM : その別れは、戦士の胸に……刻まれた。

[main] GM : 彼の存在は、今後も……雄々しく、戦士の心に残ることだろう。

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : しかし。

[main] GM : ─────『戦士』ではないものにとっては?

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : 時は、遡る。

[main] GM : 業火の明かりだけが頼りの港。夜の帳が降り切り、黒い海の果てには、街の明かりは一つとして見えない。

[main] GM : その中で、一つの……爆破が、放たれた。
大きな、大きな……刹那に、目を晦ませる程の、鼓膜を打ち破る程の、爆破が。

[main] GM : 吹かれる暴風。熱波。高エネルギー。

[main] 橋元 加奈 : ……それを身に受けていた、茶髪茶瞳の少女。
橋元 加奈。UGNイリーガル。
これまで自身を、身を挺して護ってきた存在。父。テュールへ、感謝を伝える為に……言葉を、伝える為に、ここへ訪れた。

[main] 橋元 加奈 : 加奈にとっての、しなければならないこと。
胸に広がる、温かなものを……大切にしたい。
テュールに、たとえ言葉が通じずとも……手を伸ばし、触れ、そして伝えること。

[main] 橋元 加奈 : 父譲りの勇敢さと共に、この年代の少女らしい『恐怖』を同時に抱えながらも、両脚で……この戦場に立っていた。

[main] 橋元 加奈 : その円らな双眸を染める、熱の閃光。

[main] 橋元 加奈 : 暴風に激しく揺れる前髪に、服の裾。

[main] 橋元 加奈 : 少女は─────。

[main] 橋元 加奈 : 「……え」

[main] 橋元 加奈 : 呆然とした。

[main] 橋元 加奈 : 目を見開いたまま……静止した。開いた口が……塞がらなかった。

[main] 橋元 加奈 : 思考が、一瞬にして……静止した。動きが、完全に止められた。

[main] 橋元 加奈 : ここへ来る為の勇気も、恐怖も、いずれも……この爆破と共に、奥へと追いやられた。

[main] 橋元 加奈 : 加奈の脳裏にあるは─────真っ白。

[main] 橋元 加奈 : 何が起きたのか? ……状況の理解が、一寸も追いついていなかった。
非現実的な出来事に、ただ……竦んでいた。自我の簒奪が、行われた。

[main] 橋元 加奈 : ─────そうして、突発的な閃光は次第に収まる。

[main] 橋元 加奈 : 眼前にあるのは……真っ黒な、灰。

[main] 橋元 加奈 : からん。

[main] 橋元 加奈 : 足元に転がる、謎の金属片。蓋の開かれた、金属片。
中は……煤塗れで、何も分からない。
自身に当たるそれにすら、注意が全く引かれない。

[main] 橋元 加奈 : 加奈は……両目を大きく見開き……瞳孔を開き、焦点を、揺らしながら……佇んでいた。

[main] 木嶋 凛憧 : ───目の前で弾けた眩いばかりの、眼を開けていられないような閃光。否
目も当てられない光景をしかと見やる

[main] 木嶋 凛憧 : 超新星爆発にも等しいそれは、全てを無に帰す奪うだけのものでありながら今ここに新たな意義を産み出した、それを否定はしない。させやしない
だが、物事には光が当たるのなら影が出来てしまうものである。華々しい道を歩むものが居ればいるほどに、己のいる場所が暗く、昏く感じてしまうものである

[main] 木嶋 凛憧 : それはスポットライト、それは幕開け。それは──幕に上がれなかった役者を穴へと突き落とす絶望
そう、どんな物語だって完全無欠には終わらない、終わってくれない。それを俺は知っている。俺自身の心がそれを、知っていた

[main] 木嶋 凛憧 : だから。俺は一歩引く
少年少女の新たな門出に冷めた目で、己の歩みを離して行く
そう、俺の居場所はあそこでは無い。舞台袖に押し込められた黒子だからこそ、見える景色がある。見れる舞台が存在する

[main] 木嶋 凛憧 : 人生、甘い幸せだけがあるわけじゃなく
時にはもっとしょっぱくて、辛いものが沢山ある。
今──甘い『覚悟』の余韻から引き戻された、未だ夢見るべき年齢の少女に。残酷な現実を知らせてやるために
悲しみが待ってくれないと、追い込むために。俺は、その一歩を踏み出す

[main] 木嶋 凛憧 : 待ち構えるは茫然、待っていた結末はコレ。
そこにあった顔は──なんてことない、見知った。ありふれた、地獄の真っただ中にいる人間の顔だった

[main] 木嶋 凛憧 : こう言う時に、声をかけてやるのも。触れてやるのも、対した違いはない。だから、ゆっくりと次に取るべき行動を選び取る
どちらを取っても。少女の頭の中に今蔓延るのは一つの感情であろうから

[main] 木嶋 凛憧 : 「イドゥン」

[main] 木嶋 凛憧 :  ・・・・・・・
「全部終わったぞ」

[main] 木嶋 凛憧 : だから、先ずは事実を。無慈悲に、告げる
向き合うも、崩れるも。それができる状態でなければ、意味がない。無理矢理でも、目を見開かせ。それから──どうするんだ?
さぁな。分かる事は、考えてても進まねぇって事だろう

[main] 橋元 加奈 : 返答は、無かった。

[main] 橋元 加奈 : 反応も、無かった。

[main] 橋元 加奈 : 加奈の視線は、一点だけを見つめていた。

[main] 橋元 加奈 : いや。見つめて、いるのだろうか?

[main] 橋元 加奈 : 「─────ハッ……ハッ……ハッ……ハッ…………!」
硬直した肩が、ひくりと動いたかと思えば……小さな口から、途切れ途切れに漏れていく……過呼吸。

[main] 橋元 加奈 : ぷつり、ぷつりと、額に湧き上がる……脂汗。
大粒の汗が、顔を満たしていく。じわりと、嫌な汗が……包んでいく。

[main] 橋元 加奈 : 「な、に…………こ、れ」

[main] 橋元 加奈 : 『戦士』としての要件を未だ満たしていなかった少女は……首を、左右に……軋むように、錆びついたブリキの玩具のように、振る。ゆっくりと。

[main] 橋元 加奈 : ─────そして、支部長は……近くにいたからこそ、分かるだろう。

[main] 橋元 加奈 : 橋元 加奈の、侵蝕率が……。

[main] 橋元 加奈 : 急上昇を、始めようとしていた。

[main] 木嶋 凛憧 : あぁ、そう来たか。ぼんやりと思考を続ける。正直なところ、気持ちも分からないでもない
当たり前だ、こんな状況で。己の信じ、突き進んだ末路の末路で。彼女は手を離すことを選んだ
そう、最後に己の手の届かない所に判断を預け、信じた結果──きれいさっぱり、みんな納得のエンディングですってツラされたら。大抵の場合、納得がいかねぇもんだよな?そんな、冷静な思考で目の前の状況を俯瞰する

[main] 木嶋 凛憧 : ────そう、あまりにも。冷静すぎる思考で。物事を見渡している俺がいる

[main] 木嶋 凛憧 : 憎悪の衝動が頭を埋め尽くしている。怒りを薪に燃え上がるその炎は、己が次に『何でありたいか』を明確な形で浮かび上がらせ続ける
それは、衝動。それは、浸食──激しい戦いの余波は、間違いなく。俺自身にも影響を与えていた
血を流した興奮だとか、一時的なハイも混ざって。しっちゃかめっちゃかだ

[main] 木嶋 凛憧 : そんな中で、俺の狂気がゆっくりと。頭をもたげる
なぁ、お前の目指した風は止んだ。その輝きは、好き勝手人の眼を反射して何も残さずに灰色に溶けて行った。
あの男ですらそうなんだ、お前も道を踏み外してしまえ。と
衝動と、欲望に身を任せ。目の前にいる、いつかの面影に──最後に残った道徳心を踏みにじり──汚し、悪魔になってしまえ。そうすれば、先のテュールのような。暴力的な力に向き合えるやもしれないだろう?と

[main] 木嶋 凛憧 : 渇望、ああ成れなかったのが心残りで追いかけたお前が
今、一つ。同じになれるチャンスだと。舞台に上がり、アイツのように!失敗したやつに代わり、舞台を飾るまたとない好機だと!そのために、丁度いい。お前のための道具が、今産まれようとしている!
──1人では勝てなかったが、この女が居れば届いただろう。今こそ、手にする時だ!
ケラ、ケラ。と、酷く気分の悪く、心地の良い声を感じる

[main] 木嶋 凛憧 : 己に飲み込まれる、濁流が押し寄せる───
そう、己とは醜いもの。決して誇れるものなど何一つなかった。人の前で喜色の仮面を被っていたが、己の本能はそこにある。
──ズルいじゃないか。お前たちばっかり。俺も。主役にさせてくれよ

[main] 木嶋 凛憧 : 変わらない、人とはいつまで経っても変わらないのだ
それを自覚している俺は──声を紡ぐ

[main] 木嶋 凛憧 : 「オイ、橋元」

[main] 木嶋 凛憧 : 「憎いか?苦しいか?悔しいか?──欲しいか?力が。誰にも無視されず、置いてかれず、誰をも振り向かせ、思うがままに出来る力が!!!こんな結末をやり直せるような。そんな圧倒的な衝動が!!!欲しいなら俺の声に耳を傾けろ!!!俺を見ろ!!!」

[main] 橋元 加奈 : 届かない。

[main] 橋元 加奈 : 木嶋の衝動を……憎悪を滾らせた啖呵は……加奈の耳に、意識に、届かない。

[main] 橋元 加奈 : 何故か?それは─────至極、簡単なものだった。

[main] 橋元 加奈 : 見えているものが、違った。何もかもが、違った。

[main] 橋元 加奈 : 今、加奈の虹彩に映っているものは、何か?

[main] 橋元 加奈 : 閃光、残像、暗闇、灰。

[main] 橋元 加奈 : 閃光、残像、暗闇、灰。

[main] 橋元 加奈 : 閃光、残像、暗闇、灰。閃光、残像、暗闇、灰。

[main] 橋元 加奈 : 閃光、残像、暗闇、灰。閃光、残像、暗闇、灰。閃光、残像、暗闇、灰。閃光、残像、暗闇、灰。閃光、残像、暗闇、灰。閃光、残像、暗闇、灰。閃光、残像、暗闇、灰。閃光、残像、暗闇、灰。

[main] 橋元 加奈 : フラッシュバック。数刻前の映像が、幾度も、幾度も繰り返されていた。前頭葉にしがみついて、離れることがない。繰り返される上映。

[main] 橋元 加奈 : 「や……やめっ……て…………や……や、め…………」

[main] 橋元 加奈 : 加奈の視界には今、何度も、何度も何度も何度も何度も……人死が、映っていた。

[main] 橋元 加奈 : 加奈は、必死に拒んでいた。いや、これは……懇願していた。
やめてください。どうか、止めてください。止まってください。

[main] 橋元 加奈 : 縮小する全身の筋肉。食道を不快に撫でる、胃酸の香り。
現実にある焦げ臭さが、惨状を脳裏に彷彿させる。余計な情報まで、作り上げてしまう。散っていく、男の姿。現実に、見ていないはずの姿。ゆっくり、じっくりと死んでいく姿。灰に、煤になっていく姿。

[main] 橋元 加奈 : 「やっ…………!ぁ…………!あぁあぁ…………っ…………!!」

[main] 橋元 加奈 : 振るう。首を、何度も何度も、左右に振るう。合わない焦点。青ざめ、冷え切った肌。覚束ない呼吸。加奈は、頭を抱え込む。平衡感覚が、分からなくなる。

[main] 橋元 加奈 : 分からなくなる。分からなく、なる。分からない。

[main] 橋元 加奈 : 加奈は、分からなかった。

[main] 橋元 加奈 : どうして、こうなっているのか?どうして、こうなったのか?

[main] 橋元 加奈 : 皆、みんな……助けるつもりじゃ、なかったのか?
殺すつもりじゃ、なかったんじゃ?

[main] 橋元 加奈 : だから加奈は、恐怖の戦場に立ちながらも、勇ましく立てた。『信頼』できる仲間と思えたからこそ、奮い立つことができた。

[main] 橋元 加奈 : しかし、今。たった、今。

[main] 橋元 加奈 : その『信頼』に、亀裂が生じていた。

[main] 橋元 加奈 : 加奈の覚えていた感情が、不信へと変貌する。
過去の記憶が、灰色に、砂嵐へ、化していく。加奈は……パニック状態にあった。恐慌状態にあった。

[main] 橋元 加奈 : 加奈の衝動、それは─────『恐怖』。

[main] 橋元 加奈 : 加奈は、『恐怖』に縛られていた。『恐怖』に、動けなくなっていた。
『恐怖』以外に、覚えられなかった。『恐怖』しか、見えなくなっていた。

[main] 橋元 加奈 : 絶叫の声すらも、阻まれる。恐怖の靄を、払いきれない。拒めない。
恐怖が、喉元まで満たしている。もっと、もっと、その奥まで。腹の底まで……。

[main] 橋元 加奈 : 真っ暗。

[main] 橋元 加奈 : ふらつく足元。そして、ついに─────。

[main] 橋元 加奈 : 加奈の僅かに残る現実の光景が、ぐるりと回転する。
失われる、重力。それすらも、加奈は今……理解が、できない。

[main] 橋元 加奈 : 倒れようとしていた。

[main] 木嶋 凛憧 : ああ──この女には俺の憎悪は届かないか?憎しみが足りないか、もっと燃やしてやるべきか
狂狂と回る頭が相手をも引きずり込もうと叫び続ける、それは亡者の手。過去の時代の亡霊、もはや表舞台に出るとは思わなかった己の渇き
恐怖に喘いで目の前すらも見えないのなら、お前が導いてやればいい。と。嗤う

[main] 木嶋 凛憧 : 相手は己の道を見失った小さな子供だ──
迷わせ、手を引き、ちょいと隠して。間違った道に誘導し。お前の思うがままにしてやることなど容易い事だろう?
道理も世間も、世界の広さも残酷さも知らない子供相手に──少し、お前が道しるべになってやるんだ。お前がいつもやってる事だろう、悪趣味な考えが。侮辱としか言えない考えが、照らされた光の隙間に。闇に溶け込み、己の肺を。脳を。心を犯す

[main] 木嶋 凛憧 : くつくつ、くつくつと湧き上がる衝動の声は間違いなく俺のものだが───

[main] 木嶋 凛憧 : 「……だがよ、うるせぇんだよな」

[main] 木嶋 凛憧 : 見据える、確かに。目の前の少女を、己の狂気を。自分自身と、今起こらんとせん惨状と、それを今止められる己を

[main] 木嶋 凛憧 : なあ。確かにそれは俺の声だが──
肩肘張って、胸張って。どんなに中身がグチャグチャで腐ってようが、こらえて、見栄張って。どっしり、構えてるのが俺であってよ
そんな俺が、今更。長い付き合いの一つや二つに。ケリつけられないなんて、無様──許せるわけねぇだろうが。
今更すぎる声を一度置いておく。こんなものは今に始まった事ではない──ずっと、俺の中にあったものが。ちょっとの興奮で鋭敏に漏れ出ただけの事

[main] 木嶋 凛憧 : 俺は、誰もの帰る家であり続ける。そう在る事を邪魔する奴は、己自身だろうが捻じ伏せる、まだ──俺のズレは、ずっと。帰って来れる場所にある
なら、目の前の少女が道を踏み外そうという時に、俺の手一つでも、こちら側に繋ぎ止められない道理は無いだろう──!

[main] 木嶋 凛憧 : 崩れ行く少女の、そのはちきれんばかりに育った胸倉を掴む。
倒れようとする少女を、乱暴に掬い上げる。そして───

[main] 木嶋 凛憧 : 「無視だとこの野郎──俺様を、見ろって言ってるだろうがこの大馬鹿娘ッッッッッッッ!!!!!!」

[main] 木嶋 凛憧 : 一喝──そして全力の頭突きをかましてやる
気絶だなんだ、ふらりと眠りについて帰ってこないだなんてこと、誰が許可を出した!
この場の決定権は、この空間の支配権は、常に!この!木嶋凛憧の手の内にあるって言ってんだ!

[main] 橋元 加奈 : 木嶋が掴み、手繰り寄せた少女は─────。

[main] 橋元 加奈 : 「ひっ………………!!?!?」

[main] 橋元 加奈 : 恐怖に歪んだ表情。その眼は、『怪物』を見るようだった。
蠢く焦点。縮こまる瞳孔。硬直し切っていた。

[main] 橋元 加奈 : 同時に……緑の蔦が、木嶋の左脚。胴体。右腕。首へ生え伸ばされ、強く締め付けた。その異能は、加奈の衝動に従うように。心境が、露わになっていた。芽生えた『不信』が、これまでの記憶を、繋がりを、否定していた。

[main] 木嶋 凛憧 : 動揺、絶望、失意、恐怖──あらゆる負の視線が俺に刺さり、貫く
面と向かった拒絶は思ったよりも堪えるもので、その上物理的な痛みまでミシミシと襲い掛かって来ると来やがった──それがどうした?

[main] 木嶋 凛憧 : それが、どうかしたのか?
その重量のある、重さを感じる身体を。育ち、己の身一つで結末へと踏み込んできた無謀なる仲間の服を掴み、引っ張る力を。更に込める
この腕は、離さない。例えそれで俺の腕が千切れ、使い物にならなくなったとしても。例え、それで二度と消えぬ不信と恐怖が蝕み、今までの全てを失ったとしても

[main] 木嶋 凛憧 : 「……やっと、俺様を見たな」

[main] 木嶋 凛憧 : そう、吐き捨て。いつも通りに軽薄に笑う、そう。辛い時こそ。男は笑ってドンと構えてやる。それだけで良い
全く、いつも損な役回りをさせてくれる。なあ、これで二度目だぜ。同じ顔の女に嫌われるのはよ。お前、今度会ったら覚えておけよ

[main] 木嶋 凛憧 : だが──それならまた。繋いでやるだけだ
人と人の間に根と根を繋ぎ、時に雨風から守ってやり、ただそこで待ってやるだけで良い。
子供って言うのは、いつも突拍子の無い事をする。そして、俺は。そんな突拍子もない物事を。許してやるのが、俺のやりたい事だからだ

[main] 木嶋 凛憧 : 主役は──俺でなくていい、舞台に上がる必要なんてものは無い
だが、主役だけじゃ劇は成り立たない。繋ぎの役者がいなければ、最高のクライマックスには辿り着けない
その手助けをしてやる、そのためにありったけの言葉を注ぎ込む

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうだ……テュールは死んだ?それはなぜだ?俺は知っているぞ、お前の恐怖は”それ”を感じ取れるぞ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「なぜ、お前をこの作戦から遠ざけようとした?なぜ、俺は指令を下した?なぜ、力も立場もあるものが──こんな結末を傍観していた?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そう、俺が。指示を出した、テュールを殺す役割を、夜野カリン一人に強要した。他の誰も立ち入らせてやるつもりはハナから無かったんだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「よく分かったかい?ククク、そうだ。俺がこの結末になるように選ばせた、あぁ。でもなァ……」

[main] 木嶋 凛憧 : ……正直、博打なんじゃねぇかなとは思ってはいる
けれども、俺はそう言う接し方しかしてこなかったわけで。この年になって人の親になんざなった事は無いし、これからもなるつもりは無い
だから、託すって。お前が任されたって言ったんだから。遅れるなよ。心の奥で、ヒーローの到着を待つ恨み節を吐いてやり──。

[main] 木嶋 凛憧 : とびきりの。邪悪な笑顔を作って。目の前の少女に。出来る限りの悪意を持って接する

[main] 木嶋 凛憧 : 「確かに、ここで全てを忘れて寝ちまうのが良いな。呼びつけた傭兵も。弟子も、そして。志導くんもよぉく働いてくれた。これからもたっぷり、俺の支部で使ってやるからさァ……部外者のまま。ゆっくりと眠ってて良いんだぜ?」

[main] 木嶋 凛憧 : 言い放つ、まぁ。気分は良くないが、それでも。閉ざして、そのまま──なんて末路よりはマシだ
後は、効きすぎて。別の方向で悪い感情に支配されて、そんなオチにならん事だけを祈って、じっくりと。彼女の大事であろう彼の名前を挙げて、次を待つ
次でも来なければ、その次。それもダメなら、そのまた次──

[main] 木嶋 凛憧 : バトンを繋ぐために、関係を断ち切り。それでも、と抗う
なぁに、口にするまでもなく。オーヴァードならいつもやってる事だ。そうだろ?
一つ気がかりがあるとすれば、これで……少女の心に傷になりすぎやしないか、と言うだけだ

[main] 橋元 加奈 : がちがちと、歯が震えていた。震える瞳孔の揺れが、木嶋の放つ言葉と共に増していく。男の身体を縛る蔦に……棘が、浮かび上がる。男の肌へ、全員へ、伸びていき……突き刺していく。首元に巻かれた蔦の圧は、もはや……絞殺に及ぶ程であった。

[main] 橋元 加奈 : 涙を浮かべ、光の失った虚ろな双眸を、直視したくない存在から背けようとしながら……。信じていたものが、がらがらと瓦解し、崩壊していく。もはや、何も信じることができない。突きつけられた虚は……少女の心根を、無惨にも抉り取った。

[main] 橋元 加奈 : 少女は、確かにテュールの血を引く……勇敢な、遺伝子を持っている。
しかしそれはつまりは、『お人好し』の証左でもあり、もっと言えば『善性』の持ち主であることを意味する。
経験不足の『善性』は─────突き立てられた悪意を前に、前提の否定に対し、絶望に対し…………。

[main] 橋元 加奈 : …………ぽっきりと、折れていく。ずたずたに、ぼろぼろに。

[main] 橋元 加奈 : 「なっ…………ん…………で」
浮かぶ涙で、視界がじわりと滲んでいく。堰が切られ、もはや止められない。嗚咽交じりの、乾いた……掠れた声が、小さな口から、漏れ。

[main] 橋元 加奈 : 「ど……し、て…………そん、な…………こと……」

[main] 橋元 加奈 : 「いえ…………る…………の」

[main] 木嶋 凛憧 : あぁ、まだ脆い。こんな脆いものを残して、身勝手になろうだなんて。テュールも、俺も。なんて無責任なんだろうな、と思う
それでも、俺がここで慰めてやるわけには行かない。そのつもりもない
だって、俺がここで──安易にこの結末を、酷かったものだと。救えないものだと、良くないモノだなんて決めつけたら

[main] 木嶋 凛憧 : それは、これを得るために頑張った。志導への、カリンへの、ルインへの、二郎への、抗ったテュールへの
そして──『託す』ことを選んだ、橋元加奈に対する、最も恥ずべき、侮蔑である

[main] 木嶋 凛憧 : だが、受け皿は必要だ。
この結末を受け入れろ、だなんて。お前たちは立派にやったんだから、飲み込んで。前に進めと
そう、理解できたとしても。心が納得できない。そんなものを納得させてやるべきじゃない
だから、矛先を逸らす。必ず、そのためにどうすれば良い?何を言えば良い?思考を巡らす

[main] 木嶋 凛憧 : 脆く、小さく。しかしそれは正義と道徳を信じたから。
ならば、正しい行いを否定してやらなければいい。それは、決してなくならない

[main] 木嶋 凛憧 : 「どうしてって?あぁ。ちゃあんと、話してあげただろう?俺はテュールがねぇ。『憎い』んだよ。憎くて、憎くて。仕方が無いのさ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「だから、利用できるものは利用してやった。なぁ。他人を『使う』ことしか出来ないのは辛いよなぁ……」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうなんだろう?自分じゃできないから、目的のために。志導を。ずぅっと、打算で。仲良くしてやってたんだろう?キミたちの間にある全てが薄っぺらな──嘘だって。フフフ、だから。頼れるものも、縋るものも無いんだって」

[main] 木嶋 凛憧 : 「違うって言うのなら呼んでみなよ、助けて、って。志導くぅん、助けてってさ。でもやっぱり、一人ぼっちで、見つけては貰えないかなぁ?それなら、諦めるのがオススメだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺もねぇ、沢山。諦めて来たんだ。だから、こんな醜い性根に蔓延ったウィルスが、その通りな力を望むだけ与えてくれた……なぁ?もう何もかも信じられなくて、何もないって言うのなら。堕ちようぜ?地と、血の。底まで」

[main] 木嶋 凛憧 : ──他人の繋がりを無遠慮に撫でて、ノコギリで触れるように不快な音を奏でてやる
怖いよな、苦しいよな。そんな時に、ふんじばって。立ち止まるか、それとも、諦めて。眠りにつくか
俺は、いつだって。選ばせてやる事しかしない
けれど、他人の温もりを覚えてるやつが、繋いだ手の温もりを覚えている彼女が、しっかりと。ここまで自分の足で歩いて来た相手が。絶望してくれるかどうか──賭けてやる

[main] 木嶋 凛憧 : 俺は嘘になっても、お前にとって嘘じゃないものはあるはずだ
善性と、前提を。全てを諦めるな、だから──俺を怨め、怨み抜いて、生きろ。無様に

[main] 橋元 加奈 : ─────『選択』とは。

[main] 橋元 加奈 : 『自由』とは。

[main] 橋元 加奈 :  

[main] 橋元 加奈 :  

[main] 橋元 加奈 : 残酷である。

[main] 橋元 加奈 :  

[main] 橋元 加奈 :  

[main] 橋元 加奈 : それは、強者であるが故の手段。

[main] 橋元 加奈 : 後戻りの出来ない道。後先に見えるは、暗闇。その先へ、踏み出すことができる者は、いつだって……。

[main] 橋元 加奈 : 恵まれた者。

[main] 橋元 加奈 : 一度、選んでしまえば、その咎は……己に降り掛かる。
もう、二度と、他者へ引き渡すことも敵わない。

[main] 橋元 加奈 : 個我にあるが故の、苦渋。
『選択』は、あることが華々しく、人々を喜ばせる者であり、そして……。

[main] 橋元 加奈 : ─────刃、足り得る。

[main] 橋元 加奈 :  

[main] 橋元 加奈 : 木嶋を覆っていた蔦が、右腕を捥ぎ取る。激痛と共に、舞う血飛沫。

[main] 橋元 加奈 : 錯乱状態の加奈は……未だ、宙に漂う血滴の中。

[main] 橋元 加奈 : 『恐怖』が故の……嫌悪を、突き立てた。
眉を、大きく……大きく、顰めた。不快を、露わにした。

[main] 橋元 加奈 : 「しん、じ…………られ…………ないっ…………!」

[main] 橋元 加奈 : 震える事と共に……そう発し、そして……。

[main] 橋元 加奈 : 蔦を巧く、硬直する脚の補助に用いて、踵を返す。
疾走し、コンテナの間にある影へと……消えていった。

[main] 橋元 加奈 : 《瞬間退場》

[main] 木嶋 凛憧 : 咄嗟に耳を澄ます、気配と声が……しないと言うのならば
ああ、つまり。お前は。お前が──叩き落したのだ
まだ聞こえると言うのであれば、それは──俺の役割はここまでだと言うコトを意味している

[main] 木嶋 凛憧 : 零れ落ちる己の雫を気にしてやる必要はない
それは、俺の選んだ結果。俺が、他人に強いた結果
己の我執の呼んだだけの話で。自分の失敗と言うだけで。ウダウダ考えて自己憐憫に浸るのは後だという話だ

[main] 木嶋 凛憧 : その場で、少し佇み。己の耳を信じて周囲の音を探る
なんだかなぁ。カッコ悪いよなぁ。結局己のしたいようにしたいから、と。他者を鑑みれないのは、いつも同じこと。
しかも、悪手を打ち続けてると来た。おそらく、この状況で俺が追っては。逆効果にも程がある、そう言う風に仕向けたのが自分だからだ

[main] 木嶋 凛憧 : 情けない話だが、この状況から追加で仕事をさせるのが一番良いんじゃないか。そう思い
これも俺の我がままで。体面とか体裁も気にしてるよな、と思考を巡らす

[main] 木嶋 凛憧 : 一人で追うのも、他に託すのも。まぁ、どちらも己の手が先に来てしまっている
こう言う時は、まずはごめんなさいから。頭を下げて、事情を説明して……うまく行ってもまぁ。もう顔は見れねぇよな
思考、考えて。頼りに行くことにする。そう、選ばせるのも。俺が必要であって欲しくないのも、ただ、俺のエゴでしかなかった

[main] 木嶋 凛憧 : そんな説教と理屈、相手は必要としていないってのは分かってたのに
分かってても、やらかしちまう。だから、大事なのはちゃんと許せるかどうか、それは。許せる範囲かどうかと言う事
アッチは、まだ許してもらえるだろう。けど、俺にはこれ以上の手が浮かばねぇんだよな。そう思い、軽くなった右半身を抱えながら。助けを求めに行くことにした

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : その夜から、橋元 加奈は……失踪した。

[main] GM : 二度と、UGN支部へ戻ってくることはなかった。

[main] GM : 捜索を行っても、彼女の姿が見つかることも、手掛かりが見つかることも……無かった。

[main] GM :  

[main] GM :  

[main] GM : 『裏切り』の絶えない、日常と非日常の狭間。
人と、オーヴァードが生きる世界にて。

[main] GM : とある、在野のオーヴァードが、活動を始めたのだとか。

[main] GM : その存在は、UGNにも……FHにも、属することがなかった。

[main] GM : その名は─────。

[main] アヴェンジャー : 『アヴェンジャー』。

[main] アヴェンジャー : それは、『報復者』の意。

[main] アヴェンジャー : 大義の為に戦う者の名。そして、『日常』を捨てた者の名。

[main] アヴェンジャー : 信ずる者は失せ、血の繋がりも断たれた今、己に在るものは何一つとしてない。

[main] アヴェンジャー : 心にあるは、『恐怖』。その『恐怖』と同居することを、彼女は選んだ。

[main] アヴェンジャー : 信ずることを疑え、疑うことを、決して忘れるな。

[main] アヴェンジャー :  

[main] アヴェンジャー :  

[main] アヴェンジャー : 赤いリンゴは、決して─────人を幸せになど、しない。

[main] アヴェンジャー :  

[main] アヴェンジャー :  

[main] アヴェンジャー :  

[main] 柄井 志導 : ED『題目:ヴォルスンガ・サガ』 登場:志導、木嶋

[main] 柄井 志導 : 『彼女』が失踪して数日後。

[main] 柄井 志導 : UGNの捜索ですら見つからず、自分でも探したが見つからない。
あの奇跡は奇跡であり、二度起こることはなかった。

[main] 柄井 志導 : ─分かっていた。振り向いた時には彼女は消えて、片腕を失った傷だらけの支部長がいた。
刃物ではなく、そう、『植物』の─
そして今日、治療を終えて彼は帰ってきた。

[main] 柄井 志導 : 「…寒い」

[main] 柄井 志導 : 自宅ではなく、支部で目を覚ます。理由は、彼女が起こしてくれなくなったから。下に降りれば彼女の料理とエプロン姿の彼女がいる気がして、現実はシンクに溜まった食器達と、ゴミ箱から溢れたパンの袋とカップ麺のゴミのギャップに苛まれるから。彼女との日常が無くなってしまった事に耐えられないから。

[main] 柄井 志導 : 起き上がって、冷たい感触に頭が冴える。これがもう一つ。エフェクトの制御が効かなくなってきた。ベッドは極寒の真冬のように冷たくなっている。
熱を与えてくれていた《魂の炉》は凍りつき、凍てつくような寒さに襲われる。

[main] 柄井 志導 : 「今日、帰って来るって、言ってたよな」
髪も整えず、寝巻きのまま部屋を出る。
途方もない寒さに苛まれるが、厚着しても意味がないので関係ない。

[main] 柄井 志導 : 「はぁ…聞こえてるだろ、支部長。今からそっち行く」
居るなら聞いてるだろ、と虚空に話しかけて幽鬼のようにふらふらと支部長の元へ向かう。

[main] 木嶋 凛憧 : ──いつでも聞いてるわけじゃないんだけどな、とため息を一つ漏らす。まぁいつも通りな思考はともかく、ふざけてる場合ではねぇ。襟を正す
正直に言えば、見てられやしないと言うのが本音ではあるが。彼には少なくとも。俺に聞きに来る権利がある

[main] 木嶋 凛憧 : ゆえに、ただ。待つ
静かに腕を組み、いつ来てもいつも通りの対応をする準備をする

[main] 柄井 志導 : 「…退院おめでとうございます」
無遠慮に無言で入り込み、支部長の姿を認めて吐き捨てるように言葉を放つ
片腕はなくなったままだった。《リザレクト》で生やせばよいものを。

[main] 木嶋 凛憧 : 「おう、ありがとよー。なんだ、退院祝いを言いに来たんなら茶でも飲むか?」

[main] 木嶋 凛憧 : ヘラり、といつもの調子で残った腕を挙げながら対応する
吐き捨てるようなその視線、その熱も覇気もない姿に。いつも通りに接する
それが神経を逆撫でするとしても、分かっていても。変わりはしない。

[main] 柄井 志導 : 「…いらない。分かってんでしょ、あんたオルクスでしょうに」
今は飲み物を飲もうとするとたまに凍るのが面倒だ。

[main] 木嶋 凛憧 : 「いいや、分からないね。分からないもんは分からない、伝わらないもんは伝わらない」

[main] 木嶋 凛憧 : 「だから。お前の言葉で話せよ。言う事があるんだろ?だからわざわざ面と向かって来た。本当に無駄だと思ってるのなら、勝手にやりゃあいい」

[main] 木嶋 凛憧 : 細々とした気遣い、そう言った全てを俺はしてやらない。
俺は、いつだって選ばせる。本人が言わないのなら、配慮はしてやらない。察してもやらないし、聞いてもやらない
……変わらない、ただ。変わらない。いつまでも、変われやしない

[main] 柄井 志導 : 「本当に…癪に障る」
怒りに応じるように皮膚の下に何かが蠢く感触。エフェクトの制御が効かなくなったと同時に、俺の力は様変わりした。

[main] 木嶋 凛憧 : 「怒っちゃった?ハハ、良いぜ。ここは俺の支部だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「好きにやってみろよ」

[main] 柄井 志導 : 「…いっぺん死ねば、腕も戻りますしね」
ずぶり、と腕から刃が生える。

[main] 柄井 志導 : 「…まあいいや。あんたはそういう人だし」
腕から切先が生えたまま言葉を続ける。

[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハ、分かってんなら結構。殺しに来るのは良いが、志導くんに殺されてやるだけならともかく、今のお前に俺が殺されて良い理由がねぇな」

[main] 木嶋 凛憧 : いつもの調子で、ただ。そうするのが当然という風に接する。そのまま、態度で。次へ、次へ。と促し続ける

[main] 柄井 志導 : 「…じゃあさっさと話してくれよ。あの日、何があったかを」
ああ─寒い。

[main] 木嶋 凛憧 : 「──良いぜ、長話、は好まないんだったな。茶葉を飲む人も減っちまったよなぁ。本当」

[main] 柄井 志導 : 「…偶に凍って飲めねーんだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 適当に言いながら、どう切り出すかを少し考える。端的に、言いすぎるとそれはそれで誤解を生むしな

[main] 木嶋 凛憧 : 「制御出来てねぇ証拠だな、俺はここでお前さんをおっ返したっていーんだからな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「不安定な奴に踏み込ませるわけには行かない、分かるだろ?」

[main] 木嶋 凛憧 : 一言、釘を刺す。
それは。警告。俺がこれからどんな話であれ、お前が聞けないと思ったのなら──分かってるよな。と
まぁ、言葉にはしない。口にすると、もし本当にそうなったときに。俺が口を止めなくてはならない理由になってしまうから、これはただ一つ

[main] 木嶋 凛憧 : 目の前の。人間の正気の部分に言い聞かせたい、と言うだけの話だ

[main] 木嶋 凛憧 : 「じゃあ、まず一つ。一番大事な結論から話すぜ。橋元加奈は失踪した、あの夜を境にな」

[main] 柄井 志導 : 「知ってる。またエフェクトで探査をやったけど出なかった」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺の腕はそん時に本人に持ってかれたってワケだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうかい、じゃあ順序立てて話すか」

[main] 柄井 志導 : 「ああ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「手短に、な。端折ってるかもしれねぇから分からんとこあったら聞きなさいよ。俺に都合の悪い部分って事もあるからな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「まず、あの場で橋元は浸食率が上がりまくって、衝動に呑まれたジャームになりかけてた。理由は分かってる?」

[main] 柄井 志導 : 「目の前で一緒に弾けりゃそりゃ辛いだろうな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ、それもあるだろうが……本人にとっては複雑な情報が混ざり合って、処理しきれなくなったんだろうよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「あの場で。橋元は確かに選んだ。その結末──まぁ、色々あった。で片をつけるしかねぇわな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「長々と語ると、他人の何を知ってんだ。って感じだし」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そんじゃ、次行くぞ。第二だが──」

[main] 木嶋 凛憧 : 「──その状態を見て。俺が橋元を追い込んだ」

[main] 柄井 志導 : 「─あ?」
一瞬で剣の怪物に変わる。

[main] 木嶋 凛憧 : 「追い込んだ。迷いも間違いも無い、二度言ったぜ。聞こえてるな?」

[main] 柄井 志導 : 「何でそんな事をした…!」
部屋に冷気が満ちる。

[main] 木嶋 凛憧 : 「簡単に言うと衝動に呑まれそうだったから。俺も、橋元もな。だが、俺の方がまだ正気に近かった。だから、目を逸らさせる事にした」

[main] 木嶋 凛憧 : 「声すら届かねぇ様子だったんでな。思考を逸らさせて、一旦猶予を作ろうと思った。結果は見ての通り失敗してるけどな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「第二はそれだが、他に聞く事は」

[main] 柄井 志導 : 「どう、逸させたんだ。腕を落とされた辺りよほどの事を言ったんだろ」
見つからないのは、別の組織に行ったからじゃないか。そんな考えがよぎる。

[main] 木嶋 凛憧 : 「簡単だ、長々と説明すると長くなるんだが、まぁどういう方向性にさせたかって言うと一つ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうです、キミが絶望してる通り俺がテュール殺しの主犯で、お前たちは利用されました。目を逸らしたかったら逸らして気絶したかったらそのまま気絶しろってな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうやって。憎悪を煽り、俺を憎むように仕向けた」

[main] 柄井 志導 : 「お前…!!」

[main] 木嶋 凛憧 : 見据える。殴るでも斬りかかるでも来るならその瞳から目を逸らしはしない

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺は。確かに間違えたが、間違ったことをしたとは思ってねぇぞ」

[main] 柄井 志導 : 「消えたのは、お前への復讐のためじゃないのか…!ふざけるなよ…他にやり方があっただろうが…!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうだな、もっといいやり方があった───そう、あったはずなんだよ。なぁ、志導。話し終える前にここで。一つ聞くぞ」

[main] 木嶋 凛憧 : 長く息を吐く、なんともまぁ。狡い質問だろう、とは思う。
まるで──いや、思いっきり責任転嫁。だが、それでも。いや、それなら。俺のせいだと思うのなら──お前がそんなザマを晒す理由にはならないだろうが

[main] 木嶋 凛憧 : 「──お前は、いつまでそうやって不貞腐れてんだ?俺は、確かにお前に確認したはずだぞ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「踏み込む覚悟は、あるか。と」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そして、お前はその時に確かに。答えを持って帰った」

[main] 木嶋 凛憧 : 「隣にいて、お互いが支え合えるようにある、って」

[main] 木嶋 凛憧 : 「なあ。ヒーロー、お前が……一番間に合ってやるべきだっただろ。お前が、一番良いやり方を。持ってたはずじゃねぇのか……」

[main] 柄井 志導 : 「それは…ッ!!」
それ以上言えず、握りしめた腕から血を流す。

[main] 柄井 志導 : あの時、俺はカリン達と話していた。今更遅い、どうしようもなく後悔に苛まれる。目の前で父親が死んだのに、彼女は俺がいるからと、慢心をした。そのせいで彼女を失った。

[main] 木嶋 凛憧 : 目の前で血が出るほどに悔しさと後悔を抱え、苦しむ少年を見て思う──これでは、子供の駄々か何かだ
頼るべき大人が、弱弱しく。弱音を相手にぶつける、この瞬間──俺は、この少年の信用をも。失おうとしている。こんな、悔しい思いをさせないために、己は大人である、と決めたはずではなかったのか?と、吐き気に似た気持ちが去来する
なんだか、なぁ。急に、いつも着回してるスーツが。片腕が無いせいか、風に吹かれて、ズレ落ちて。サイズが噛み合わなくなる。なんとも締まらない背中になった気がして来て、一つ。息を吐いた

[main] 木嶋 凛憧 : 「………………………説教は、後で良いだろ。悪かったな。俺に今、そう言う事を言われて、お前は納得するかもしれねぇが。それは、棘の残った納得だ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「良いか、確かに俺は間違った事をした。でも、間違えたのは俺だけだ。まだ、間違えたのは。俺だけなんだよ、志導……」

[main] 木嶋 凛憧 : 「………第三に、橋元加奈は。まだ俺の前からは。正気を保って消えたように思える」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……まだ、ジャーム化したと決まったわけじゃない。それどころか、さっきも言った通り。俺への復讐、俺への不信感のために。離脱した頭がまだ残ってる可能性がまだ。ある」

[main] 柄井 志導 : 「それなら…単純に行方不明になった訳じゃなく…どこかの組織に入ったから、行方不明になった?」
真っ先に浮かぶのは、あのFH。

[main] 木嶋 凛憧 : 「かも……しれねぇな。分かるのは、俺たちUGNでは、即座に手掛かりを掴めやしなさそうだ。ってだけだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「UGNでは即座に手掛かりが掴めねぇって事は。まだ敵対組織に入ったとも、暴れまわってるとも。考えつかねぇな」

[main] 木嶋 凛憧 : ──何よりも、あの少女がテロ行為に加担すると考えたくない、と言うのは
己にとって都合のよすぎる妄言な気がして。口を噤んだ

[main] 柄井 志導 : 「他に、他にないのか」
手がかり。手がかりが必要だ。一握の希望に、魂に微かな熱が宿る。

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺が。支部長として今語れる事は無い。あの夜にあった事は橋元加奈が不安定であった事。俺がそれを追い込み憎悪を煽った事。その結果、恐らくは俺への不信をきっかけに離反した事。それが故に、未だに手掛かりの一つも見つからない事」

[main] 木嶋 凛憧 : 「一つちょっと不確実な憶測も入ってるが……自信を持って言える事はそれだけだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 相手が他に何か、と思って手繰り寄せて来た手をバッサリ。と切って捨てる
今。確実を持って言える事はそれだけでしかない。何を伝えるのも、何より傷ついているのは。傷つけたのは──少年であり
そうしてしまったのは。俺である

[main] 柄井 志導 : 「なら─探さないと。俺が。俺が。俺ガ』
意思に応じるように身体から生える剣がバキバキと音を立てながら変質する。

[main] 柄井 志導 : 『踏み込ム覚悟をした。隣にいルと誓った。支え合ウと俺は言ッた。だから、俺は彼女ヲ見つける。どんな事になっても。どうなロうと…!!』
脈動する魂。蠢く身体と融合した魔剣。

[main] 木嶋 凛憧 : その様子を、じっくりと眺める。
これも選択の結果なら、俺がやる事は目を逸らさず。若者がやる事に介入はせず、いつも通り。ただ大人としてぼんやりと───

[main] 木嶋 凛憧 : ───お前がそんな袋小路に追い詰めておいて、まだ傍観者気取りでいるつもりか?
お前は、そうやって。また都合よく、自分を使い分けるのか。そうやって、また、一人追い込んで、お前は間違ってなかったと。堂々と吐ける、そんな大人に……いつからなったんだ?

[main] 木嶋 凛憧 : 「…………志導」
落ち着き払って、声をかける。いや、こんな声なんか、聞こえてるか分からない

[main] 木嶋 凛憧 : 「────志導!!!!」
大声で話しかける、いや。この程度じゃ振りむかなかった存在を知っている、お前はまだ恐れているのか?何に?

[main] 柄井 志導 : 『…なんだ」
顔だけを元に戻す。

[main] 木嶋 凛憧 : 「話はまだ、終わってない!!俺ではなく、お前に答えてもらう事がある!!!」
──刃に変わりつつある、その身体に。片腕を伸ばし、近付き。掴む。己の身体が裂ける音がする、だが。届いた

[main] 柄井 志導 : 「触れるな、裂けるぞ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「さっきも言ったが、お前はいつまでそうやって不貞腐れてるつもりだ!?お前は──それで本当に良いのか!」

[main] 柄井 志導 : 「だから言っただろう。俺は彼女を見つける」

[main] 木嶋 凛憧 : 「そんな姿でか!?そんな……私は周囲に不満がありますって顔して!誰も彼も傷つけようと、己の身体すら突き破ろうと刃を、魂に食い込ませて!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「それが、本当にお前が取り戻したいものだったのか!?そんな状態で、見つけて何をしようって言うんだ!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「離脱の原因である、俺が言うべき事じゃないというのは分かるさ……けれどもなぁ!俺が見ていたお前らは、そんな鈍った光じゃなくて!もっとキラキラしてただろうが!」

[main] 柄井 志導 : ミシミシと音を立てて逆再生するように姿を戻す。

[main] 柄井 志導 : 「…知らねぇよ」

[main] 柄井 志導 : 「こうなったんだから仕方ねぇだろうが!!俺の剣は魂の原型だ!今の俺は"これ"だ!!剣の怪物、氷の炉!これこそが俺だ!!」

[main] 柄井 志導 : 「…勝手に理想を押し付けるなよ…!」
言葉を刃にして、お互いを切り裂き合う。

[main] 木嶋 凛憧 : 突き刺さる言葉の刃に、ただそれを受け止める
剣戟を受け止めて、俺の精一杯。絞り出した言葉を、ただ返す

[main] 木嶋 凛憧 : 「……それでもよ、橋元がお前との日常を捨てて、肝心のお前さんまでそれを捨てちまったら」

[main] 木嶋 凛憧 : 「誰が、楽しかった想い出の事を守れるんだよ……そんな尖がっちまったらよ……すれ違ったら、ぶつかり合うしかなくなっちまうじゃねぇか……」

[main] 木嶋 凛憧 : 「取り戻せなんて言えないけどよ……俺たちはまだ、生きてるんだから……自分をそう、決めつけちまうことはねぇんだよ……物語の登場人物みたいに、綺麗で……筋が通って……完璧じゃねぇんだからさ……」

[main] 木嶋 凛憧 : 絞り出す言葉、それと同時に───頭を下げる
片腕で掴んだまま、相手の目の前に頭を下げるその姿は。首を差し出しているようで

[main] 木嶋 凛憧 : 「……お前が、それでも良いって。ここから出て行くなら止めやしねぇよ……けど、けどな……恥を晒しても、嫌なことがあっても、まだ続いてる、まだ。終ってねぇんだ……誰も、彼も」

[main] 木嶋 凛憧 : 「だから……何かあったら頼れ、俺からの情報くらいならいくらでも差し出してやれる。それすら気に食わねぇほどにお前の心がカイブツになっちまったって言うのなら……腕を振り払うんじゃなくて。このまま俺の首も持って行け」

[main] 木嶋 凛憧 : 「分かるだろ。≪リザレクト≫は傷を癒す力だ、そして。俺の生死を確かめるのなら……片腕が丁度ない。一方的で押しつけがましいと思うのなら、俺の魂も喰らって行け。俺のエゴを……踏みにじれ」

[main] 柄井 志導 : 「…加奈がいなくなって初めて気づいたんだ。当たり前にあったものがなくなった喪失感も、かけがえなかった日常も…魂を凍てつかせるような寂しさも!」

[main] 柄井 志導 : 「俺は…寒い。真冬の夜に放り出されたように寒くて、寒くてたまらない。温もりに焦がれている。──それは、形は違っても、きっと加奈も感じてるはずなんだ」

[main] 柄井 志導 : 「だから、俺は行かなきゃならない。この身を剣に、微かな熱を頼りに。加奈を見つけて、連れ戻さなきゃいけない。一緒に、あの家に帰るんだ」
決意。それに応えるように再度、変身が始まる。

[main] 柄井 志導 : 「まだ終わってない、と言ったな。ああ、終わってない。まだ、終われない!加奈と話したい。加奈の料理が食べたい!加奈と一緒にいたい!!」
身体から生える刃。身体を覆う剣。

[main] 木嶋 凛憧 : 目の前の人間に比べると、己の嘆願のなんとちっぽけで弱弱しい事だろうか
既に、片腕に込める力も弱まってきて。それでも、顔は上げない。俺は、止めたいんじゃない。ただ、そうするべきだと、感じたから
俺が、何者だとか関係なく。そう言うべきだと思ったから。伝えた

[main] 木嶋 凛憧 : 振り払われるのなら、構いやしない
斬り落とされても、それでもいい。
ただ、何もかもに見栄を張って来たからこそ、今のこの。剥き身の少年には、心から接したい、と。それだけなのだから

[main] 木嶋 凛憧 : 今更になって、気付いたこと
正面からぶつかってる人間に、正面からぶつかってやる事。それは、いつの時代に生きる人間も関係ない。当たり前の事
その当たり前が、案外難しかったことを──今更思い知る

[main] 柄井 志導 : 『そう。だから、俺は迎えに行きます。あの家出娘もきっとどこかで迷子になって泣いてるんでしょうから』
変身は終わる。千刃の身体、胸に微かな火を宿す魔剣の異形。先程の怪物のような姿ではなく、些かヒロイックに。そんな姿が、そこにあった。

[main] 木嶋 凛憧 : 「……行くのなら、行ってらっしゃい。なあ」

[main] 木嶋 凛憧 : 説得がしたかったわけでは無い、だから。それでも行くというのなら、それで良いのに
何か、何か言い足りない気がして。なんだか、今更。何を言えば良いのか、恥も無く。言って、何になるか。

[main] 木嶋 凛憧 : でも。俺の恥がどうとかじゃなくて。そうであればいいと思ってるのなら、ただ、浮かんだままのそれで……良いのか

[main] 木嶋 凛憧 : 「……カゼ、引くなよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 出た言葉は、ただそれだけ
弱弱しく、血まみれになった手のひらが。ズルり、と。力なくしな垂れた

[main] 柄井 志導 : 『はい。行ってきます』

[main] 柄井 志導 : 『ま、あれこれ調べなきゃいけないでまだ出れないんですが」
変身を解いてふっと笑う。
久しぶりに、笑った気がする。

[main] 木嶋 凛憧 : 「……そうかい、ここは、いつでもお前たちを出迎えるぜ。さっきも言った通りだから、俺が顔合わせるには。うんっと謝っても、まだ足りねぇと思うけどよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「間違えたんなら、やっぱりごめんなさいだよなぁ。なぁ、志導───」

[main] 木嶋 凛憧 : 「───ごめんな」

[main] 柄井 志導 : 「謝るなら加奈に謝ってください。まあ受け取りますが」

[main] 木嶋 凛憧 : 「へっ…………そう言ってくれても。お前にも、謝らなくちゃいけねぇだろ。何かあったら頼れる支部長さんに、任せろなんて大見得切ってたんだからよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「アイツを追い詰めたのは俺の責任だ、お前が。安心して伸び伸びと過ごせるべきなのも、俺がやるって言っておいて。出来なかった。だから、改めて言わせて貰う」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ただの、間違えたバカな大人の頼みだ。俺が傷つけちまった少女を、必ず。助けてやってくれ。お願いだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 頭を下げたまま、伝える。
言われなくても、やるんだろうが。それでも。落ち着かなくて
今できる事は、それくらいしかないから。気持ちだけが先行してるのは、ここにいる男もなんだ

[main] 柄井 志導 : 「はい。必ず、連れ帰りますよ」

[main] 木嶋 凛憧 : それを聞けたら、もう充分だった
最初に彼が己を呼びに来た通りに、ただ座り直す
これ以上、何をしてやればいいか分からなかったが。と、したところで。ああ、と思い直す

[main] 木嶋 凛憧 : 「なあ、しばらくいるってんならよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「今なら茶の一つも飲めるんじゃねぇか?」

[main] 柄井 志導 : 「さて、どうですかね…」

[main] 木嶋 凛憧 : 「すぐには行かねぇってんなら、用意くらいはしておいてやるよ。どうせ今俺に入って来る情報なんて大したもんじゃねぇしな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「だから、その気になったらまた来い。待ってるからよ」

[main] 木嶋 凛憧 : そう言って、椅子に座ったまま待つことにした
己は言うべき事を言ったから、これ以上があるのなら時間潰しか、何か用か。
どちらにせよ、役割は帰れる家であると決めた以上。また、己のペースは保ち続ける。そう、決めたからだ

[main] 柄井 志導 : 「ぜひ行かせてもらいますよ」

[main] 柄井 志導 : 相変わらず寒気は身体を蝕んでいる。それでも、明確な方針ができた。ならば、動かなければ。
我が身は刃、魂は炉心。無尽の剣の魂の原型。カタチは変われど、本質は変わらなかったようだ。

[main] 柄井 志導 : 折れて、砕けようと、尽きない。諦めはしない。

[main] 柄井 志導 :  

[main] 柄井 志導 :  

[main] 柄井 志導 : あらゆる組織を頭に叩き込む。彼女が行く組織。可能性がある組織。

[main] 柄井 志導 :  

[main] 柄井 志導 : 「加奈の居場所は……きっと……」

[main] 柄井 志導 :  

[main] 夜野 カリン : ED:夜野カリン

[main] 夜野 カリン : 事件からしばらくたち、閉鎖されていた港にも工事車両が入り始め、覆い隠すように敷かれたシートも取り除かれ、事件のことも人々の口にも上がらなくなった頃(尤も、内容についてはUGNが用意したカバーストーリーではあったが)

[main] 夜野 カリン : 先生がよく利用していた喫茶店でマンゴーパフェを食べようと思い、シドーくんを誘ったのだった

[main] 夜野 カリン : 明るい店内はいつか来た時と変わらず、その穏やかなBGMに客たちの話し声が乗り、賑やかだが騒がしくない居心地の良さには初めて気がついた

[main] 夜野 カリン : 以前には一緒にいた先生がいないのだけがどうにも空虚で

[main] 夜野 カリン : スプーンを手に持ったままパフェをじっと睨む

[main] 柄井 志導 : 「…食べないのか」
自分のをちまちまと食べながら

[main] 夜野 カリン : 「た、たべるよー」

[main] 夜野 カリン : 小さくすくって一口食べると、やはりあの時のままの味で、余計に今ここにないものを突きつけられる

[main] 夜野 カリン : 「そういえば」

[main] 夜野 カリン : 「カナちゃん、まだ見つからないんだ?」

[main] 夜野 カリン : 喪失感から目をそらすように呟いた言葉だった

[main] 柄井 志導 : 「…ああ」
落ち込みに応えるように若干の冷気が漏れる。

[main] 柄井 志導 : 目を向ければ常に存在する喪失感。

[main] 夜野 カリン : 「そっか…心配だね」もう一口、誰かがいなくなって心配するようなことも初めてだ

[main] 柄井 志導 : 「…どこほっつき歩いてるんだか」
一口。彼女がいないと味気ないような、そんな感覚。

[main] 夜野 カリン : 「あのさ」スプーンを置いて目を閉じる

[main] 夜野 カリン : あの夜の、夜明けの瞬間に見たもの

[main] 夜野 カリン : あの瞬間、先生の瞳の奥にあったものをなんとか言語化しようと試みる

[main] 夜野 カリン : 後悔でも救いを求めているのでもなく、あれは何だったのか?

[main] 夜野 カリン : カリンには言語化できなかったが、先生の中に最後に残ったものは”愛”だった

[main] 夜野 カリン : 触れるのではなく、守るために突き放す

[main] 夜野 カリン : 鉄のように冷たく、そして強固な愛

[main] 夜野 カリン : 誰よりも帰りたいのに、それでも娘を守るために
父親として戻ることよりも、テュールとして死ぬことを望んだ

[main] 夜野 カリン : 「あの時、先生、微笑ってたよ」

[main] 柄井 志導 : 「そっか…」
だとしても、何かは残してやれよ。そうよぎってしまう。

[main] 夜野 カリン : そこまで守られることに、自覚してはいないが嫉妬を感じている

[main] 夜野 カリン : 「先生と最後に話したとき、カナちゃんのことを頼むって言われたんだ」

[main] 夜野 カリン : 「でも、断った」

[main] 夜野 カリン : 「先生に帰ってきてほしかったから」

[main] 柄井 志導 : 「…あの人は、本当に頭が硬い」
様々な感情を込めて、そう呟く。

[main] 夜野 カリン : 「シドーくんだったら、なんて答えてた?」

[main] 柄井 志導 : 「…正直、分からない。俺も同じ事を言ったかもしれない。けど…帰らないと。そうは思うはず」

[main] 夜野 カリン : 「そっか……シドーくんでもカナちゃんのこと守る自信ないか」
あの時の答えがずっと引っかかっていたのだろう
少し肩の荷が下りたようにため息をついてもう一口マンゴーを口に運ぶ

[main] 柄井 志導 : 「守る意思はある、自信は…少し、な。あの人、凄まじく強かったじゃないか。みんなでやって、なんとかだった」
マンゴーシャーベットになりかけたものを口に運ぶ。

[main] 夜野 カリン : 「うーん…」可愛らしく小首を傾げ

[main] 夜野 カリン : 「そういうところだと思うな」

[main] 夜野 カリン : 「わたし、シドーくんを殺せると思うよ」

[main] 柄井 志導 : 「へえ」

[main] 夜野 カリン : 「かじろーくんやマッキーも」

[main] 柄井 志導 : 「そう」

[main] 夜野 カリン : 「でも、そういうとこじゃないんだよね」

[main] 柄井 志導 : 「…そうだね」
楽じゃない。

[main] 夜野 カリン : 「先生が強かったのはそういうところじゃなくて」

[main] 夜野 カリン : 「どっちかって言うと、それは先生の弱かったところ」

[main] 夜野 カリン : 「えっとー……」指先をこめかみに当て、グリグリしながら考える

[main] 夜野 カリン : 「先生が強かったのは、人を殺せるからじゃなくてー……」
「固い意志でカナちゃんを守ろうとして自分を最後まで殺し続けたところ」

[main] 柄井 志導 : 「それは…そうだ。固すぎると言ってもいい。加奈を見ても揺らがなかった」

[main] 夜野 カリン : 「先生が弱かったのは、カナちゃんの隣で守る事ができなかったところ」

[main] 柄井 志導 : 「…」

[main] 夜野 カリン : 「わたしもそうだから理解るけど」

[main] 柄井 志導 : 「…俺も、隣にいるって言ったのに。守れなかった」
心も、身体すらも守れなかった。

[main] 夜野 カリン : 「全員でかかってやっと勝ったから先生より弱いって考えてるシドーくんだからじゃないかな」

[main] 柄井 志導 : 「…何がだからなんだよ」
分かっているくせに、知らない振りをして。

[main] 夜野 カリン : 「うーん…」思いつくままに言っていた言葉をもう一度自分の中で整理する

[main] 夜野 カリン : 「相手を殺したり斃したり勝ったり負けたりって物差しで強さを考えてるから、重すぎるものを手放しちゃうんじゃない?」

[main] 柄井 志導 : 「…俺たちはそういうもんだろ」

[main] 夜野 カリン : 「そうだね」
自分の力はそういうものだ
相手を殺し吹き飛ばすしかできない
先生の技もそうだ
相手を斬るために研ぎ澄まされた技だ
少しがっかりした様子を見せ、上着のポケットに手を入れて鍵を弄ぶ

[main] 柄井 志導 : 「…分からなくなったんだよ」

[main] 柄井 志導 : 「日常を守れたら、それでいいと思ってた。加奈との毎日を守る力。それだけあれば充分だと思ってた。そんな怠慢が、加奈を攫って行った。重いものを抱えるなら、力を得ないと。抱えていられない」

[main] 夜野 カリン : 「(力を極めた)先生は手放しちゃったよ」

[main] 柄井 志導 : 「どうすりゃいいんだろうな」
それなら、何も抱えない方がずっと楽なんじゃないか─

[main] 夜野 カリン : 「わたしに答えられると思う?」

[main] 柄井 志導 : 「だよな。頭突き合わせて悩むしか無いわけだ」

[main] 夜野 カリン : 「うー…」すっごい不満そうな顔

[main] 夜野 カリン : 「カナちゃんは友達だったからいなくなったの寂しいけど、わたしはカナちゃんを預かったわけじゃないから一緒には悩まないよ」

[main] 柄井 志導 : 「そう…か」
彼女を探す、そう決めても手がかりは見つからず。

[main] 夜野 カリン : 「わたしは知らないことばっかりだから、シドーくんが力比べしか見えてないなら、カナちゃんをこっちの世界に近づけないようにして突き放すことしか言えないよ」

[main] 柄井 志導 : 「……もうどうしたらいいか分からないんだよ。もう一度会って、話す?何を?」

[main] 夜野 カリン : 「断ったからわたしが言うことじゃないけど、それでも頼まれた立場から言うね」

[main] 夜野 カリン : 「そんな考えなら探すのなんてやめてきっぱり忘れなよ」

[main] 夜野 カリン : 「UGNでも見つからないなら、こっちの世界からはもう離れてるんだろうし」

[main] 夜野 カリン : 「こんな世界にもう一度かかわらせようとしないで」

[main] 柄井 志導 : 「あ"?」

[main] 柄井 志導 : 「……そうだよな、そっちの方がよっぽど楽だよな!!」

[main] 柄井 志導 : 「こんな世界から離れてた方がよっぽどいい…!分かってんだよんな事はよ…!!」
不快。不愉快。自覚していた事を抉られて怒りを露にする。

[main] 柄井 志導 : 「諦められないんだよ…!もう一度会いたい、話したい…耐えられない、寒くて堪らない!」

[main] 夜野 カリン : 「自分のことしか考えてないじゃん」唇を尖らせて抗議

[main] 柄井 志導 : 「当たり前だろうが。あいつから何も聞いてないんだよ…一緒に行こうってすら言ってくれなかった…」
何で置いて行ったんだよ、加奈

[main] 夜野 カリン : 「(最後までテュールとして逝った先生と比べて)よわよわシドーくん」怒っているが、声音のせいでとても大人しく見える

[main] 柄井 志導 : 「…この世界から離れたなら、それもいいよ」
机に突っ伏したまま、話す。

[main] 夜野 カリン : 「えらい」

[main] 夜野 カリン : 「すこし先生に近づいたつよつよシドーくん」すっとパフェを前にすべらせる

[main] 柄井 志導 : 「痛いし、辛いし、逃げ出したのも無理ないよ」

[main] 柄井 志導 : 「置いてったのも、いいよ」

[main] 柄井 志導 : 「でも、多分色んなものを信じれなくなって、いなくなっちゃったのは確かなんだよ」

[main] 柄井 志導 : 「だから、それだけは。取り去ってあげたい、って思う」

[main] 柄井 志導 : 「その後は、加奈に任せるよ」

[main] 夜野 カリン : 「ふむ………」小首を傾げて考える
自分には見えなかった部分だ

[main] 夜野 カリン : 「さっきよりは良くなった」

[main] 夜野 カリン : 自分がスッキリするために、自分のエゴや欲望で探しに行こうとするシドーくんはさいていだと思ったが

[main] 夜野 カリン : そういう考えであればもう一度会いに行くというのも応援できる

[main] 夜野 カリン : 「もし見つけたら、先生が最後に微笑ってたことはうまく伝えてほしいな」

[main] 夜野 カリン : 「本当に、ちゃんと伝わってほしいと思う」うまく言語化できない部分にもどかしそうに眉根を寄せる

[main] 柄井 志導 : 「…俺は預かってないから」
自分で言えよ、と言外に。

[main] 夜野 カリン : 「……わたしには会いたくないと思う」

[main] 柄井 志導 : 「覚えてはおくさ」
人にこんだけ言っといて逃げるとか許さない。

[main] 夜野 カリン : 「よろしく」空の容器を前に、スプーンを置いて手袋をはめた両手を合わせてごちそうさま

[main] 柄井 志導 : 「…はあ」ごちそうさま。

[main] 夜野 カリン : 伝票を置いたまま立ち上がる
他意があるわけでなく、いつも先生が払っていたがゆえの動きの流れ

[main] 夜野 カリン : 「このあと、かじろーくんに車出してもらってお墓参りに行くんだ」

[main] 夜野 カリン : 何も入っていない石のオブジェには偽名が掘られている
部屋と同様に、テュールという男の一面を象徴するような空虚な墓だったが

[main] 夜野 カリン : それでも、お墓に祈るという気持ちを理解できたことは、テュールと過ごした時間が無駄なものではなかったという証左

[main] 夜野 カリン : カランと言う軽快な鈴の音を背に、外に出ると冷たい風が頬を撫で、上着のジッパーを上げるのだった

[main] 柄井 志導 : 「…俺も行くか…っていないし」

[main] 柄井 志導 : 溜め息を一つ。そうして置かれた伝票を見てもう一つ。

[main] 柄井 志導 : 「…領収書、お願いします。はい、はい」
これくらい許してくれるだろう。

[main] 柄井 志導 : カランと鈴を鳴らして、店を出る。探さなければ、もう一度会うために。伝えるために、進み続ける。

[main] 夜野 カリン : 夜野カリンED『のこされたもの/It was so heavy that I felt like I might lose it.』おしまい

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 : ED 『部外者』 登場:田中、木嶋

[main] 田中 二郎 : 夕刻。ふらりと、その男は支部に現れた。
白髪、赤い瞳、そして、血色の悪い白い肌。
招かれなければ何処にも入れないその男にとって、数少ない「常時出入りできる場所」の一つが、そこだった。

[main] 田中 二郎 : コンビニで買った200mlの牛乳パックを啜りながら、勝手知ったる支部に足を踏み入れる。
珍しく、明かりはついていなかった。

[main] 田中 二郎 : 「あれ? 支部長、どしたんすか? 電気もつけないで」

[main] 田中 二郎 : 口調は、静かだった。心配するような声色。窓辺には、緋色の夕焼けだけが差し込んでいる。

[main] 木嶋 凛憧 : 緋色に染まった空を見上げながら、来客者の足音に無防備な背中を曝け出し続ける
夕焼けの鮮やかで痛々しいほどの茜色と黄昏の混じった光の中で、茶色のコートに包まれたその身体は、焦げ茶色。少し煤けた色をしていて。己の自信の無さってのは態度と周囲に如実に出るらしい

[main] 木嶋 凛憧 : 誰か来たのは分かっていたが、ただ部屋が広く、無くなっていく音を前に。ぼんやりと、考え事をしていた
それは不安?いや、恐怖、もしくは。憎悪。坂と思考は転がり落ちていくもの、傾いた思考はそのまま己の都合の良いように感傷を続けていくもので

[main] 木嶋 凛憧 : ある意味、かけられる声が有難かった。他者の存在と言うものは、己がまだ現実の中に居ると言う事を思い出させてくれるから。
それが、空想上の相手でも。いや、空想から産まれたからか、ただ年食っただけの人間なんかよりもよっぽど地に足をつけるという事を理解している、それが。俺の知る目の前にいる吸血鬼と言う存在だった

[main] 木嶋 凛憧 : と、思考の渦に流されるまま、随分と返事を待たせてしまっていたものだ
一度、内面から外へと目を向ける。そして、手をあげ軽く振り、投げかけられた声に応える。未だ俺の腕も、頭も。どこかの夜に置いて行っちまったようで、やけに声が遠く感じる

[main] 木嶋 凛憧 : 「や、二郎ちゃん。支部長ね、ちょっと道に迷っちゃって。明かりがどこにあるか分かんねぇの」

[main] 木嶋 凛憧 : ケラケラ、茶化すような口調で。我ながら面倒臭い言い回しを返す
そう、目の前の相手はよっぽど人間が地に足をつけるもの、感情と感傷、そしてそれが故に作られた道理というものを理解している
だから、ある意味こう言う言い回しをしても伝わってくれる。だからどうするかも本人なりに選ぶだろう、なんてなんともまぁ、今でも俺は己の身勝手を他者に押し付けるのに。慣れてしまっているらしい

[main] 田中 二郎 : 思わず、二郎はその様子に目を細め、眉を潜めた。
意図は実際察せないわけではない。というか、現状では察せない方がおかしいとすら二郎は思う。
この支部が今抱えている問題は、明白だからだ。

[main] 田中 二郎 : 「……シドー君となんかあったんすか?」

[main] 田中 二郎 : 声は、静かだった。

[main] 木嶋 凛憧 : 全くもって、この吸血鬼は本当に察しがいい、いや。良すぎるくらいだ、どこも放っておかない逸材に見えるのに、誰も手を出さないのはその存在の特異さか。本人の希望か、あるいはこうして自由にしておくことに意味があるのか
頭を軽く掻く、田中二郎は部外者と言うワケではない。むしろ、今回の事件における功労者として称えられても何ら不思議ではない。だから、そう言う意味で迷っているわけでは無い

[main] 木嶋 凛憧 : 問題があるのは、目の前の相手ではなく。己自身
なんともまぁ、情けない事で。少々逡巡して、ため息を吐き出すように。声を漏らした

[main] 木嶋 凛憧 : 「志導が俺のとこに来たよ。何があったか話せ、ってな。んで、俺は全部話した。全部な」

[main] 木嶋 凛憧 : 「あの夜に何があったか、とか。俺が……思っちまった事全部。全部な、勝手な俺の思いまで。若いってのは良いねぇ、やる気に満ちてる」

[main] 木嶋 凛憧 : 「アイツ、まだ頑張るつもりだってよ」

[main] 木嶋 凛憧 : そう、椅子に座って背を向けたまま返事を返す
礼に欠けている、と言うのは理解しているが。理解しながらもそれを崩せない、拗ねたガキは誰の事か。また、思考と現実の境界に身を委ねる

[main] 田中 二郎 : 「なるほど。まぁ、そうでしょうね。他の反応が返ってくるとは俺は微塵も思いませんし」

[main] 田中 二郎 : 彼が暴走することはあっても、折れることはないだろう。それは容易に想像ができる。だからこそ、彼を見守る必要がある。知人としても、UGNとしても、自分にはその義務があると二郎は考える。
だが、二郎にとって、問題はそこではなかった。

[main] 田中 二郎 : 「支部長は、どうするんです?」

[main] 木嶋 凛憧 : 俺はどうするか、まぁそうだよな。こうなった以上俺がやるべき事ってのは山積みなワケだ
責任って観点でもそうだし、当事者としてもそうだし。何より、気に食わねぇのは俺もなのに
自称していた昼行燈は、光らない。光ってすらいない。ぼやけているのは行燈の光ではなく、己の思考ただ一つ

[main] 木嶋 凛憧 : だから、いつも通りの返事をする事にした。ヘラヘラ、ケラケラと。考え無しの虚勢、またの名を。思考の停止

[main] 木嶋 凛憧 : 「そうさねぇ。未だに幸運な事に支部長さんとしての肩書は残ってるワケですし。迷える少年の休憩所になるとしますよ、幸いにも立場があるってことは情報も回しやすいって事だからな」

[main] 木嶋 凛憧 : 「まーしでかした事が事だし、後はお若い二人に任せるって事で。しっかり構えて、後はあの二人を引き合わせてやって。んで、まぁ。後は……謝れるのなら謝るくらいじゃねぇかなぁ。許せってワケじゃねぇけど、区切りはつかなきゃならんでしょ」

[main] 田中 二郎 : 「はぁ……」

[main] 田中 二郎 : 二郎は、ゆっくりと支部長に歩みを進め、一度だけ肩を竦めてから。

[main] 田中 二郎 : 「いつまでも寝ぼけたこと抜かしてんじゃねぇよ」

[main] 田中 二郎 : 胸倉を掴んだ。

[main] 田中 二郎 : 「なぁ、支部長。俺はずーっとアンタには言わないでいたことが一つあるんだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 掴まれた胸倉を眺める、ぼんやりとした視界を目の前の白色の揺らめきに合わせる
夕焼けに現れた陽を厭う陽炎は、俺を逃がしては。いや、生きる命を逃してはくれないらしい

[main] 木嶋 凛憧 : 「なんだよ、二郎ちゃん。そんな風に……さ」

[main] 木嶋 凛憧 : 軽い口調をひねり出すものの、これ以上茶化す気力も沸いてこない
目の前の、一人の男が向き合ったのに。それに相対する覚悟すら見せられないのなら、俺に欠けているのは礼ではなく。もはや意志、命。生きて行くために必要な──日常を生きる。覚悟だ

[main] 田中 二郎 : じっと、赤い瞳で男を見つめる。人間を見つめる。

[main] 田中 二郎 : ああ、そうだ、彼はいつもそうだった。彼はとても、人間らしい。
その懊悩も、その意地の張り方も……彼の喜怒哀楽、理屈、そして感情。
全てが、人間らしかった。人間としての迷いと苦しみがそこにあった。

[main] 田中 二郎 : だが、だからこそ。

[main] 田中 二郎 : 『人間ではない』田中二郎には、一つ許せないことがあった。

[main] 田中 二郎 : 「アンタ、まだ……自分が『部外者』だの『脇役』だのなんて勘違いしてんのか?」

[main] 木嶋 凛憧 : ──耳を疑う言葉だった
勘違い?俺が、何に?何を言ってるんだ、コイツは
理解より先に来るのは、困惑。そして戸惑い、言葉の意味が何一つ飲み込めないのに、やけに耳にこびりつく

[main] 木嶋 凛憧 : それは目の前の男が心の底から絞り出した言葉だからだろうか、それとも。己が何かを感じ取ったのか?
いや、考え込んで、思考の波にさらわれるのは今ではない。大事なのは、そう。漂流していたはずの、迷っていたはずの俺が。何かにひっかかったと言う事だ

[main] 木嶋 凛憧 : 「………勘違い?俺が、何に?」

[main] 木嶋 凛憧 : だから、精一杯。溺れそうな中で、必死に流れて来た板にしがみつくように
投げかけられた言葉に、必死に言葉を返す。なんとか、その言葉に乗りかかろうとする。お前は、俺は。今何を伝えようとしている?

[main] 田中 二郎 : 「今言ったこと全部だよ」

[main] 田中 二郎 : 目を見たまま、吸血鬼は、バケモノは続ける。夜の住民が、日の元に過ごせる人間にただ続ける。

[main] 田中 二郎 : 「アンタは、任せるだの選ばせるだの口でいいながら、実際には誘導をかけた。そんなつもりはなかったなんて言わせる気はねぇぞ。無自覚ならよりタチが悪いからな」

[main] 田中 二郎 : 二郎は、それでも今までは構わなかった。別に指導者としては普通の事だからだ。『選ぶ』ことは難しい事だ。でも『選んだ』と自分で思わなければいつまでたっても何も選べなくなる。
だから、『自分で選んだと思い込ませるように誘導すること』を二郎は否定しない。
そうして『自分で選ぶ』ことを人は覚え、いつか指導者のその誘導に気づいて歯軋りすることも含めて、成長だと思うからだ。

[main] 田中 二郎 : だが、指導者として『それ』をして、誘導に失敗した以上は。

[main] 田中 二郎 : 「アンタは立派な登場人物なんだよ。脇役でもなければ部外者でもない。俺から見れば、アンタだってシドー君やカリンさんと同じくらいの主役さ。二人の指導者っていう三人目のな」

[main] 田中 二郎 : 顔を、近づける。

[main] 田中 二郎 : 「アンタは責任がある。義務がある。誘導を間違えたツケを支部長として払い、そして、親友と惚れた女の願いを台無しにしかけたことに関するツケもだ」

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 : 「いつまで、ヘタクソなへらへら笑い続けるつもりなんだよ!! アンタのそれは『自責』じゃあねぇぞ!! 死んだ親友に全部『他責』をおっかぶせてるだけだ!!」

[main] 田中 二郎 :  

[main] 木嶋 凛憧 : そんなつもりは無かった、なんて言うつもりは無い。それを言えるのは成長した子供たちが自分で気づいて、本人に問い詰めて来た時に。冗談めかして言い放ってやる、一番報われる瞬間で。逆に、それ以外でそんな場面に出くわしたのなら。己の不足を受け止めるべきだろう
そんな事は分かっている、いや。分かっていた、つもりだったが。ハッキリ言われて、突き付けられて、あぁ。イライラする

[main] 木嶋 凛憧 : 『他責』だと?そんな事は分かりきっている、俺は未だに考え込んでいる、考え込んでいる!あの後に橋元加奈にいかに声をかけられるか、都合の良い事を!合わせる顔が無い事を!今後どうすれば良いか、恥知らずにも考えては先の見えない道に迷っている!
あぁ、そうだ!事ここに至って、未だに己の突き合わせる顔の、メンツの事を考えている!『己自身』の事を考える余裕をまだ持って、笑っていやがる!

[main] 木嶋 凛憧 : ハッキリと、それが突き付けられ。事実と向き合わされると、己の中の憎悪が湧き上がってくる
それは、不甲斐ない己自身への憎悪、そう。事実だ、事実を刺されているから己はこんなにも心を乱されているのだ、ああ。そうだよ!

[main] 木嶋 凛憧 : 俺の口数が多いのは、言い訳が多いだけだ!隠し事も本当の事も、誤魔化して誤魔化して、遠回りにするのに慣れちまって!そうやっていろんなものを含ませていれば他人が勝手に掴み取っていくから!
だから…………

[main] 木嶋 凛憧 : 目の前の、心優しき化け物は。それを、よく察したんだろう
俺は、何を言うべきかも定まらずに、それでも。口を開いた

[main] 木嶋 凛憧 : 「──空が、青かったんだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ずっと、ずっと。青かった、いつしか夜がやってきて、全部隠しちまった。けど、俺は空が青かったのを覚えていて。欲しかったんだ、あの空の青さが」

[main] 木嶋 凛憧 : 「なぁ。追いかける事と、手を伸ばすことと、いつまでもしがみつく事って。別だよなぁ、二郎。俺ってば、テュールには。なれねぇのかなぁ」

[main] 木嶋 凛憧 : 俺がこぼした言葉は、なんの返事にもなっていなかった。
なっていなかったが、今俺から出たのはそれでしかなくて。そして、なぜか。今、この瞬間に。聞きたくなった。答えが、欲しくなった。
返らなくてもいいのかもしれない、でも。俺が今までやって来たことは、それと。大差ないのかもな
まとまらない思考が、まとまりを求めてただ手を広げる

[main] 田中 二郎 : 「なれるわけねぇだろ」

[main] 田中 二郎 : 即答だった。そこには何の逡巡も、何の躊躇いもなかった。
それこそ、枝から離れたリンゴが地に落ちるのと同じように、ただ当然のことだと吸血鬼は斬って捨てた。
それくらいに、本当にそれと同じくらいに、当たり前の事だからだ。

[main] 田中 二郎 : 「アンタとテュールさんは、違う人間なんだから。同じになんてなれるわけがない。なる必要もない。アンタはアンタにしかなれない」

[main] 田中 二郎 : 「テュールさんが、アンタになれないのと同じようにな」

[main] 田中 二郎 : 胸倉から、手を離す。珍しく、吸血鬼も苛立っていた。
吸血鬼にとって、これは本当に苛立たしく、腹立たしいことだった。

[main] 田中 二郎 : 「この程度のミスくらいで腐るんじゃねぇよ。アンタ、日頃から『失敗には慣れてる』みたいな態度とってるじゃねぇか」

[main] 田中 二郎 : 「示し、つけろよ。アンタだって本当はわかってんだろ」

[main] 田中 二郎 : 「次は『選ばせる』んじゃねぇ」

[main] 田中 二郎 : 「アンタも『選ぶ』番だ」

[main] 田中 二郎 : 「他人のミスを許容するって言ってる奴が自分のミスでいつまでもへこんでんじゃねぇよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 己を立ち上がらせようとする、その懸命な力が離れるのを感じると共に、ゆっくりと力を抜きそうになる
一度終わらせるように。その場にへたり込み、力の抜けたツラを晒したい。己に都合のいい言い訳を選び取りたくなる
けど、まぁ。頼られるべき人ってのはそう言うもんじゃ。ねぇんだよな。
本当に辛くて、苦しい時に。腹の下の方に力入れて、ふんばれるやつが。みんなが頼れる人ってやつで、口でばかりそれを証明しようとしたってそもそもが出来ない事なのだ

[main] 木嶋 凛憧 : 俺は、なりたかったのだ。無理でも、出来なくても。曲がる事も、欠ける事もない。一筋の刃に、衝動のまま、全てを切り裂く。刃に
だが、いつしか。目的は刃になる事ではなく、誰かになる事。その背中を追いかける事に変わってしまって。そう、変わったのは世界でも、周囲でもない
いつも、俺自身とその選択が。変わっていっただけだった。それなのに、俺は。世界の方を分かった気で捻くれていた

[main] 木嶋 凛憧 : そんな相手に、向き合おうとする。夜の住人であるはずのその男は、白く、朱く。光っていた
あぁ、そうだ。誰もが眩しく光っているのだ、己の道を生きている限り。だから、迷ったとしてもいつしか選び取る。だから、そんなときに。ちょっとの手助けになれればいい、そのはず。だったのだ

[main] 木嶋 凛憧 : 田中二郎。本当に、野良に放っておくには惜しい存在だ
彼なら、どんな所でも。やって行けるだろうに。いや、だからこそ。彼は関わっては離れていくだけの存在で良いのかもしれない
招かれればやって来るが、住み着きはしないフリーター。お決まり事から産まれたからこそ、誰よりも約束事を重視する、そんな誠実な彼には

[main] 木嶋 凛憧 : 俺に出来る事は、俺の言葉を。いや、俺の役割を、俺の演者としての言葉を、必死になって。紡ぐだけ
俺の、足で。その道を、歩いて行くことだけ。そう、踏み出すべき覚悟は、俺にもある

[main] 木嶋 凛憧 : 「……二郎ちゃんと話してて思い出したんだけどよ、テュールもいつも言ってたんだわ。俺とお前は対等な友だってな。けどよ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺はそれが気に食わなかった、ああ。気に食わなかったのさ、ずっと。ずっと、な。理由は様々、だけどもよ。案外、それくらいだったかもなぁ。俺の最初の一歩目ってのは」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺は間違えた、それは否定しねぇよ。事実だしな、けどもよ。例え何回あの場に戻れたとしても、俺は同じ選択を繰り返すぜ。ああ、繰り返す」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……今を否定する理由にはならねぇからだ、俺が。確かに、あの時。舞台の上で、浮かれて。己の思うがままに物語を紡ごうとした結果だからだ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「その舞台には、俺が居て。志導と橋元がいて。そんで……カリンと。ルインに、二郎、お前もいる」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ついて来てくれるか、いや。ついて来い、二郎。俺には、お前も必要だと思ってる」

[main] 田中 二郎 : 空が、徐々に橙から青、青から黒へと変わろうとしている。

[main] 田中 二郎 : 夜と昼のグラデーション。薄く浮かぶ白い月。
弱まり始めた夕日と、微かな月光を浴びながら、吸血鬼はにやりと笑い。

[main] 田中 二郎 : 「言われなくてもそのつもりですよ。支部長」

[main] 田中 二郎 : 軽く、夜空を仰いだ。

[main] 田中 二郎 : 「ケジメ、つけに行きましょう。支部長は、ちゃんと主演のつもりでいてくださいよ?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「……主演ねぇ、むず痒い。けど、まぁ。懐かしいわ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「前半戦に置いて行って、そこでロスタイム。終わったつもりでも。俺の人生は続いてるし、去れもしねぇんだよなぁ。なぁ二郎ちゃん、これ終わったら引退も視野に入れるってのはダメ?」

[main] 木嶋 凛憧 : 軽い調子で返事をする、今更変わりはしない、そう。変わりはしないのだ
俺はずっとその舞台に立っていた、俺の認識の問題で。何一つ変わってなどいなかった。だから、そこまで引きずり込んできた影に以前のような軽口を叩く
そう、彼は影に生きる存在。しかし、それは黒子であることを意味していない

[main] 木嶋 凛憧 : 何より、吸血鬼が勧誘したんなら。お前が主ってのが相場だろう?
血のシンドロームを持つもの同士として、俺が主演だって言うのなら。それを引っ張ったお前は主演の主だ。夜も朝も関係ない、日差しがあろうと、舞台には幕が、照明が、存在する
俺たちの望む明かりは、俺たちが当てるものだ

[main] 田中 二郎 : 「引退しましたヅラしながら全然前出てたんだから絶対無理でしょ。今後も、若人を引っ張って行ってくださいよ」

[main] 田中 二郎 : 踵を返して、歩き出す。自分のデスクの上から車のカギだけをとって。
ひらひらと手を振る。

[main] 田中 二郎 : 「まぁ、引退するにしても……今回だと最低でも四人分のツケを払い終わってからじゃないですか?」

[main] 田中 二郎 : 少年一人、少女二人、そして死んだ親友一人。その奥方も数えるなら五人だが、まぁ奥方についてはテュールさんの領分なので省いておく。

[main] 木嶋 凛憧 : 「4人ねぇ、清算には一人足りなくない?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「志導くんにはしもっちゃん、夜野にルイン。そんで、後はお前さんだろ」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺が今回ね。選んだのはそこの人たちだけだよ」

[main] 木嶋 凛憧 : そう言って、出て行く背中にもう一度。いつかの声をかける

[main] 木嶋 凛憧 : 「なぁ、前に何かあったらいつでもウチに来いって言ったけど。アレマジで交渉しちゃダメ?」

[main] 木嶋 凛憧 : 「俺は。お前さんが欲しいって言ってるよ。考えておいてくれない?」

[main] 木嶋 凛憧 : 純然として。単に、俺が今回の件で依頼として選んだのはそこまで。テュールの想いもあったんだろうが、俺は俺。それはそれ。アイツも弟子ってやつが出来たんだから。なんか願われたならともかく、託したり継いだりはそっちにやってもらって。
そして、当然ながら今後も引っ込むつもりは無いなら。欲しいもんには唾つけとくしかねぇよな?

[main] 田中 二郎 : 肩を竦める。

[main] 田中 二郎 : 「まぁ支部長がもうちょっとツケ払い終わったら考えておきますよ。ただ……なんといいますか」

[main] 田中 二郎 : 溜息を吐く。

[main] 田中 二郎 : 「そういう、女口説くみたいな言い方はとりあえずどうかと思います!」

[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハハ!えぇ?口説いてるんだってば。俺ってば真剣でさぁ……」

[main] 木嶋 凛憧 : わざと厭らしく最後の方は息を長めに吐いて、揶揄うように割かしの本音をぶつける
実際、俺は欲しいものは欲しいし。気に入ってるものは気に入ってるのだ。そして、結構図太く恥知らず
そうでなければ、ここまでやって来はしない。交渉の基本って言うのは、まずは引かない事。次に引き場所を弁える事、だ

[main] 木嶋 凛憧 : 先ほどの言葉は遊びではない、それを伝えるのなら。これくらいの厭らしさを見せつけてやればいいだろう
相手の気遣いもなんのその、今更大木は揺れなどしない。根を張ってしまえば、後は切られるまで伸びるだけ。そう、伸びて、伸びて。鼻っ柱が折れたら、また新たな枝を伸ばせば良い
どんなに不格好に生えそろおうとも、これから先に続くのだから

[main] 田中 二郎 : しかし、これが続くかどうかもまだ確定ではない。
結局のところ、ツケを払えるかどうか。
しかも、一度失った信頼を取り戻さなければいけない。
ゼロではない。マイナスからのスタート。

[main] 田中 二郎 : ……結局、俺も碌に喋れなかったしな。

[main] 田中 二郎 : 俺にも、咎はある。すいませんね、加奈さん。

[main] 田中 二郎 : 俺のアナタへの咎は、明白だ。

[main] 田中 二郎 : 俺の咎は。

[main] 田中 二郎 : ――お互い、『部外者』のまま、一度仕事を終えてしまったこと。

[main] 田中 二郎 : ツケは、払いますよ。

[main] 田中 二郎 : 次は出来れば、『関係者』としてね。

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 :  

[main] 田中 二郎 :